最新 追記

薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-03-01 【こんなところにも、個人情報の壁が】

当店へ車でいらっしゃる方で、ナビゲーションシステムを使われている方も多いでしょう。今日は、そのナビのお話。

お店のオフィシャルサイトの「アクセスマップ」のページで、ナビを使う際、「電話番号で検索すると簡単ですよ」という案内をしております。このご案内を始めた当初は順調に機能していたのでございますが、最近、間違った場所へ誘導されてしまうという事例が起こっております。

その誘導されるポイントというのが、だいたい皆さん同じ。白川公園のあたりなのでございます。「今、近くに居るはずなんですけど?」「近くに何がありますか?」「白川公園」「何を使って、そこまでいらっしゃいましたか?」「ナビの電話番号検索で」。こんな感じの決まったやり取りが、交わされるのでございます。

この問題を解決しようと思いまして、まずNTTの方へ電話いたしました。すると、電話口に出た方がいろいろ調べてくださいまして、二つほど、可能性を教えていただきました。

1.NTTの電話番号案内サービスの情報が間違っている可能性

一般のナビゲーションシステムは、NTTの電話番号案内サービスを利用して、電話番号から住所を取得しているそうでございます。この際、NTT側の情報が間違っておりますと、そのまま間違った場所へ誘導されてしまうわけでございますね。この可能性がひとつ。

2.個人情報の扱いが厳しくなり、ナビが正常に動作していない可能性

これはですねぇ、電話番号から住所を検索というのは、個人情報の扱いに厳しい昨今では、いろいろ問題があるわけなのでございます。そこで、NTTの電話口の人が言うには、電話番号だけの検索の場合、”最寄りの公共施設”へ誘導されている可能性がある、とのこと。


さて、そこで、その窓口の人が言うには、1番の可能性を調べるには、タウンページで聞いてくれとの事。タウンページの電話番号を教えられ、もう一度かけ直す事に。次の担当者が言うには、確かに、今、NTTは電話番号から住所を教えるサービスはしていないとのこと。住所の登録が正確かどうかは「iタウンページ」というネットサービスで調べられるとのこと。

で、iタウンページで調べましたよ、すぐに。もちろん、当店の電話番号では何もヒットしない。次に店名で検索。これがですねぇ、曖昧検索がいっさい出来ない。「名古屋シィメイル」と完璧な名称でないとヒットしない。「シィメイル」を「シーメール」とかでやっちゃうと、ダメ。これでつまずく人も、いるだろうなぁとも思いました。

NTTのタウンページ情報は、間違っておりませんでした。ということで、1番の可能性は無い。となると、2番の可能性ですね。ただ、どうして白川公園に誘導されるかが分からない。あそこにあるのは、名古屋市美術館くらいしか思いつかない。まぁ、中区の「だいたいまん中」ということで誘導されるのかもしれません。

以上の様に、当店をナビの電話番号検索で調べた場合、その結果は正しいかも知れないし、正しくないかもしれない。誘導されて、近くに白川公園が有ったら、「やられたぁ」と思ってくださいませ。その検索方法で、ちゃんとお店の前まで誘導される方もいらっしゃるわけで、何が違うのか分からない。ナビのメーカーとか製造時期が関係しているのかも知れません。

ということで、ナビの電話番号検索のお話でございました。NTTの電話口の方、何度も電話していただきありがとうございました。ワタクシが接客中で受け答えが出来ないシチュエーションでは、「15分後にかけ直しましょうか」という神対応もございました。

というのも、「NTT オフィス安心パック」に入っているから。あなたのオフィスでの心配事を、NTTの専門オペレーターが電話で対応。パソコン、周辺機器、ビジネスフォン、複合機、スマートフォン、こういったお困り事をNTTが強力にサポートいたします。電話の故障時も、派遣費の7,500円が月1回までは無料に! それでひと月の負担額は「たったの500円!」

最後は、なんか宣伝みたいになっちゃいましたね。いや、「みたい」じゃなくて宣伝そのまま(笑)。まぁ、いいか。では、では。


2017-03-02 【中で折れている】

以前、親知らずの話をした事がございます。親知らず抜歯アニメまで作ってご披露もいたしました。その親知らずがひと段落したかなと思いきや、今度は前歯が抜けてしまいました。もうね、ちょうどガタがくる時期なのでしょうが、面倒くさいのでございます。

数ヶ月前、前歯で噛むときに「バキッ」という感触と共に前歯に激痛が走ったのでございます。しばらく痛かったのですが、その痛みは数時間でなくなっちゃいました。ただね、時々、その前歯が浮いている感触がある。手で押し込むと、軽いクリック感を伴って「カチッ」と収まる感触がある。

「中で折れてるかなぁ」と思いつつ、痛みがないので騙し騙し使い続けていたのですよね。すでに神経を抜いている箇所で、歯は「金属+プラスチック」の義歯。この「痛みがない」というのが、治療を遅らせてしまったのでございます。

歯科医でレントゲンを撮ってもらったところ、差し歯を受け止めている臼状の「生の歯」が、歯茎の中で割れているとの事。これ以上、生の歯を削りたくないので、そのまま接着剤で止めるとのこと。とりあえず、前歯、復活なのでございます。

バキッとやっちゃったのは、チキン。骨がないと思い込み、思いっきりかぶりついたら、チキンの中にはなんとも立派な骨が。ううん、危険、危険。そのチキン、骨が入っている様な外観をしていなかったのでございますよね。まぁ、ワタクシの注意不足と口の卑しさが引き起こした、自業自得なのでございます。

みなさまも、チキンの骨にはお気を付けて。中で折れてるかなぁと思ったら、早めの治療を。え? 何のことかって? 前歯のお話でございますよ。では、では。


2017-03-03 【水商売の聖地と言えば?】

今日は遅い時間にノンビリしておりまして、何気にフラッと『ドキュメント72時間』という番組を見ておりました。タイトルは「黄金の串カツ」。何が出てくるのかと思いきや、冒頭の映像が「田舎町に巨大な赤い鳥居」が。一目で岐阜県の「お千代保稲荷」だと分かってのでございます。

「水商売の聖地」と言っても過言ではないお千代保様、イスラム教徒がメッカを目指すように、中部地区の多くの水商売関係者がお千代保様を目指すのでございます。月末にお参りに行くと御利益が大きいということで、毎月末は大変な混雑。番組は、その混雑を狙って3日間のドキュメントを撮影したようでございます。

ワタクシも水商売の頃は何度も通っておりますので、馴染み深い参道の商店街の姿。その中に大繁盛の串カツ屋が有るそうでございます。ワタクシが参拝したときには、なまず料理の店に入るのが常。串カツ屋は覚えておりませんねぇ。あまり混んでいるので、いつも敬遠していたのかも知れません。

ずっと後から知ったのでございますが、お千代保稲荷は「お参りをした後はお金を使っちゃいけない」らしいのでございます。お参り後にお金を使うと、御利益はそのお金を使った場所に置いてきてしまうなんて言われております。それで、人によっては先に買い物や飲食の予約・支払を済ませ、お参り後にゆっくり食事をして帰っていくという人もございます。

まぁ、これを忠実に守ろうとすると、かなり大変。交通機関で来ている人は、お金を使わないわけにいきませんものね。冒頭で紹介した番組の様子でも、そんな言い伝えを守っている人は少なそうでございます。あれだけ魅力的なお店が並ぶ商店街ですからねぇ、お参りの後とか先とか、気にしてられないですよね(笑)

あの商店街の中に、招き猫の専門店がございました。そこで購入した「芸者姿の招き猫」、何十年も大事に飾っております。東京へ行けば、大事に抱えて東京へ持っていき、名古屋へ逃げ帰るとき(それも2回)も、大事に抱えて持って帰ってきたのでございます。今は、お店の事務所の中に、大事に飾られております。

お千代保さん、また行きたいのですけどね、なんせ交通の便が悪いところに有り、しかも月末の深夜に行こうとすると、車以外に手段が無い。そんかわり、近所の白山神社へ通わせていただいております。

あ~、あの串カツ、美味しそうだったなぁ。そういえば、熱田神宮の「初えびす」でも串カツ屋が大繁盛。縁起物と串カツ屋は、相性が良いようでございます。では、では。


2017-03-04 【動く水】

風水では、「動きの無い水」を嫌忌いたします。水は流れている方が吉。まぁこれは実際に、ボウフラが湧いたり細菌が繁殖したりとか、淀んでいる水というのはあまり良くないのでございます。逆に言いますと、常に動いている水は比較的キレイとも言えるのでございます。

石原さんと小池さんが、豊洲を巡って丁々発止のバトル。いっそ最近はやりの「ラップ対決」でもやってくれると、若者の興味をグッとそそるのでございますが、さすがにラップは無理でしょうか? お二人がラップで対決するところを想像すると、面白くてしょうがないのでございますけどね。

その豊洲、相変わらず「汚染」どうのこうので揉めております。石原さんも言っておりましたが、東京なんて、土を掘ればどこでも、何らかの有害物質が出てくるでしょう。たとえば、2011年の震災以降、関東地域で事細かに放射線の測定を行うようになると、あちらそこらに意味不明の線量の高い土地が見つかりました。かつてそこにあった企業や工場が、関係していたりするのでしょう。

同様に豊洲も、かつてのガス会社の工場の影響で、ベンゼンとかもう大変めんどうくさい事になっちゃっております。さぁ、ここで、冒頭のお話。問題は、動いている水か、動いていない水か、それが問題なのでございます。

ワタクシが若い頃、名古屋の日比野の中央卸売市場で働いていた事は、すでにお話しております。生鮮食料品を扱う場所というのは、それはそれは、念入りにお掃除をいたします。特に鮮魚部のあたりは、毎朝、日が高くなる頃には、消毒薬の匂いがしておりました。

ワタクシたちが住んでいるこの「空気」の中には、常に膨大な量の「菌」や「微生物」「カビの胞子」などが飛び交っております。そんなムチャクチャ”汚染”された場所でも人間が普通に生きていられるのは、人間の体に抵抗力があるから。人体に入ってくる汚染よりも、体の抵抗力が勝っていれば、発症には至らないのでございます。

また、食品などにも、当たり前のようにそのような”汚染”は降りかかっております。にも関わらず、それを食べたワタクシたちがお腹を壊さないのは、「時間」がキーポイント。病原菌などの「繁殖」するものは、その繁殖の時間を与えなければ、つまり病原菌の量がきわめて少なければ、やはり体の抵抗力が勝るのでございます。

では、ベンゼンのような化学物質の場合は何がキーポイントか? それは「濃度」でございます。自然界にはありとあらゆる有害物質が自然に存在しております。毎日、そんな有害物質に囲まれて生きていながらその害を受けないのは、濃度が十分に低いからでございます。そう、重要なのは、除去することではなく、濃度を下げてやる事なのでございます。

さぁさぁ、動く水、これの有用性が見えてきましたね。ことさら掃除を丹念に行う市場内というのは、毎日大量の水が「動いて」いるのでございます。そして、仮に有害物質が存在していたとしても、濃度が高くなりようが無いのでございます。そして、市場を使い込むほどに、地中の濃度も希釈されるはずなのでございます。

よく、新築の家って、新築独特の匂いがするでしょ。豊洲の問題も、そんな様なものとして考えればいいのになと思うのですけどねぇ。ワタクシたちの日常生活は、多くの「汚染」に囲まれて生きているのでございます。豊洲の土壌にだけ研究所レベルのクリーンさを求めるというのは、あ~ぁ、ナンセンス、ナンセンス、と思うのですけどねぇ。

余談ですが、プロフェッショナルな風俗嬢も、この「時間」と「濃度」のキーポイント、重要にしておりますよ。プレイ後に間髪入れずに、手を洗い、うがいをする嬢が多い。まぁ、性病とかを想像されるでしょうが、嬢が本当に警戒しているのは、「風邪」「インフルエンザ」の類。風邪ひくと、お店を休まなければなりませんからね。


2017-03-05 【アナログとデジタルの出会う時】

ワタクシの大好きな大好きな「松屋」でのお話。毎度、毎度、食べ物の話題が多くて、すいませんm(_ _)m

吉野家が頑なに券売機を導入しないのは、有名でございます。一方、松屋は券売機を導入しており、その券売機は着々と進化を遂げております。ただ、その券売機を利用して、チャッカリ両替をしようとするヤカラが多かったのでしょう。今では多くの券売機で、その両替対策をしております。

松屋の券売機も例外ではございません。ただ、この防止策が凶悪。1万円札を入れて、何も購入せずに「おつり」ボタンを押すと、いきなり券売機は「中止」モードへ。警告音とともに何も操作ができなくなり、1万円札は券売機の中に喰われたまま。店員が券売機を開け、中の記録を確かめてお札を客に返し、券売機は再起動。この再起動には3分ほどかかるとのこと。

忙しいときにこれが起きたら、店員、発狂するでしょうねぇ。そもそも、なぜ券売機で両替が出来るかと申しますと、1万円札を入れてすぐに「おつり」ボタンを押すと、千円札で戻ってくるからでございます。最新式の自販機などでは、入れた1万円札がそのまま戻るように設計されておりますが、券売機の様なものは、刷新が遅れているのでございましょう。

その凶悪な防止策もさることながら、さらにその凶悪さに拍車をかけているファクターがございます。それをワタクシの失敗談を交えて、お話しいたしましょう。

深夜、お腹を空かせた薫さん、おもむろに松屋へ訪れます。ムムム、なにやら新製品の「親子丼」なるものを発見。それでは、さっそく食べてみましょうか。と、財布を開ける。オヤオヤ、財布の中には1万円札しかありません。お腹がペコペコの薫さん、急いでいたために大きなミスを犯します。

1万円札を入れ、親子丼のボタンをド~ンと押す。ペコペコの薫さん、すかさず「おつり」ボタンを早技プッシュ。自称「松屋プロ客」の薫さん、「この早技を見たか!」とばかりにドヤ顔をする間もなく、けたたましい警告音とともに、画面には大きな「中止」の文字が!!

そう、両替禁止のトラップに、見事はまってしまったのでございます。え? でも、親子丼を購入しましたよね? どうして? ここには、善良な市民をトラップにはめてしまう恐るべき罠が隠されていたのでございます。

親子丼は、新製品売り出し中。その売り出し期間は、大盛りが無料となるのが松屋の常でございます。今回も、親子丼は大盛り無料サービスの真っ最中。と、いうことは、親子丼を選んだ後に、大盛りにするかどうかのボタンがさらに現れたはず。そのボタンを押して初めて、購入完了となるわけでございます。

みなさん、分かりましたね。その「普通/大盛り」ボタンを押す前に、慌てて「おつり」ボタンを押したために、「購入せずに両替された」と券売機に判断されてしまったのでございます。不可抗力とは言え、面倒くさい処理をさせて、松屋の店員さん、ゴメンナサイ。

さて、そこで、薫さん、考えた。なぜ、善良な市民がトラップに落ちるようなことになるのか? 端的に申しますと、「普通/大盛り」ボタンを出している時に「おつり」ボタンが”押せてしまう”というのが、問題なのでございます。

アルゴリズム的に考えれば、「普通/大盛り」の選択中は「おつり」ボタンは押せないようにするというのが、一案。コンピュータ用語では「モーダルウィンドウ」と申します。「下層の処理をしている間は上層の処理に戻れない」というインターフェースでございます。

もうひとつの案、それは、「普通/大盛り」ボタンを押さずに「おつり」ボタンを押した場合は、「普通」が選択されたと見なして先に進むか、あるいは「普通/大盛り」ボタンへ誘導するエラーメッセージを出すという処理。これは、文字通り「エラー処理」ということになります。

券売機のプログラミングにこんなちょっとした配慮があれば、善良な市民をトラップにはめずに済むのでございます。また、店員が再起動する手間も、少なくなるはずでございます。日本の券売機・自販機は目覚ましい発展を遂げて、世界にも珍しい文化を持っております。しかし、人間との接点の部分は、まだまだアナログっぽくて、課題が多いようでございます。

人間と機械との接点を、「マンマシンインターフェース」と申します。気まぐれで無秩序な動作をする人間という厄介な動物相手ですので、機械もさぞかし大変でございましょう。マンマシンインターフェースの進化は、人間と機械との永遠の課題かもしれませんね。と、まぁ、綺麗に閉めておきましょうか。では、では。


2017-03-06 【宅配業者を救え! 前編】

お店をオープンしたのが17年前。お客さまがいらっしゃれば、消耗品が減ってまいります。当然、購入しますよね。ただ、その購入の仕方で、この17年間に大きな変化がございました。

オープン当初は、毎日午前中は買い出しでございました。薬局、酒屋、ホームセンターなどへ行き、商品をごっそり抱えてお店に戻ってくるという日々でございました。購入するお店も、分野ごとにバラバラですので、1日に数件のお店を回るなんてこともございました。

月日は経ち、今や、ネットからクリックするだけで、ほぼ全てのお店の備品が購入でき、宅配業者が翌日、あるいは当日に届けてくれます。そして「アスクル」のような品数が多岐に渡っている店舗の出現で、多くの商品を1カ所にまとめて発注する事が出来る。これは店舗管理の上で、大変便利なのでございます。

その宅配業者に関して、最近いくつかのニュースがございます。大量の残業費が支払われていないとか、ドライバーの駐禁違反の身代わりが多数発覚したとか。いけない事はいけないのでしょうが、日々、お世話になっている宅配業者ですので、あまり悪く見る事が出来ないのでございます。現場のドライバーの方は、皆、ほんと真摯に配達に従事していらっしゃいます。

ワタクシはね、流通っていうのは、人間の体で言いますと「血管」の様な物だと思っております。震災などで流通が一時的に止まったとき、都市部のスーパーやコンビニの棚が空っぽになったのを目撃した方も多いことでしょう。先ほどの例えですと「梗塞(こうそく)」ということになります。これが起こると、その先に有る組織はどうなるか? そう、「壊死(えし)」でございます。

今、日本の流通が止まると、都市部では膨大な人数の餓死者が出ます。大げさではございません。動ける人はいい。高齢者は? 入院している人は? 流通が止まるというのはそういうことでございます。だから、流通は、もっと、もっと、大事にしなければいけないのでございます。

一部の宅配業者が、「正午~午後2時」の時間指定を取りやめました。この時間指定というのが、今や宅配業者にとっては大変な負担となっているようでございます。しかし、時間指定をしないと受け取れないという利用者が多いのも事実。このジレンマ、どうしましょうねぇ?

ここは、需要と供給のグラフを思い出すべきでございます。時間指定に関しては供給が全く間に合っていない状態ですから、供給曲線は上に大きくシフトいたします。結果、時間指定をする場合は、もっと高額にするべきなのでございます。値上げを断行した業者もあるようですが、一律に値上げするのはナンセンス。するのなら、時間指定だけを値上げするべきなのでございます。

「時間指定」と「指定無し」で大きく差を付ける意味は、どこにあるのでしょう。それは、宅配ボックスの存在でございます。折しも、パナソニックが宅配ボックスの新製品の発表をいたしました。工事費別で7万~19万ほど。これは埋め込み式の豪華なものですので、床に置くだけの簡易なものなら、数万円から1万以下のものまでございます。

ここで登場するのが、(ドラえもん風に)「かかくこ~かぁ~」。価格効果でございます。その中でも特に「代替効果」と呼ばれるもの。宅配の時間指定が高額になれば、その高額料金を払い続ける方が得か、宅配ボックスを購入して指定無しの低料金に移行した方が得か、考える事になるのでございます。

普段、宅配を多く利用する人ほど、宅配ボックスを購入した方が得になる。みんながこう考えれば、宅配ボックスの導入が飛躍的に進むのでございます。宅配業者も楽になり、ボックスが売れるという新しい需要も生まれる。一律の料金値上げでは、この価格効果が働かない。と、ワタクシは思うのですけどねぇ。

また、この宅配ボックスをコンビニに置くという手もございます。コンビニ配達を指定しておき、コンビニでは、そのボックスに入れるだけ。利用者は、コンビニのレジを通さずに、直接ボックスから商品を取り出せばいいから、コンビニ側の負担も少ない。暗証番号などをオンラインで管理できるようになった昨今では、十分可能だと思います。

あと、宅配業者の路上駐車の問題がございますが、それは明日の後編にTo Be Continue なのでございます。では、では。


2017-03-07 【宅配業者を救え! 後編】

昨日から、宅配業者のお話をしております。当店は、午後から深夜まで営業しております。宅配の時間指定をする際、午後であればいつ配達されても問題ありませんので、本当は「時間指定なし」でやってあげたいのでございますが、そうすると朝一番の10時くらいに持ってくる場合が多いのですよね。二度手間になるのも申し訳なく、仕方なく時間指定をしております。

自宅で配達を待つ方には、細かい時間指定が出来た方がよろしいですよね。その時間、お家から動けないわけですからね。一方、当店のような場合、「正午~夜9時」なんて広い指定が出来るとありがたいし、業者さんの負担も少なくなるはずでございます。こういったことも、一部の業者では時間区分の見直しなどを始めているようでございます。

昨日お話した宅配ボックスの件も、こちらは宅配ボックスのメーカーがすでに動き始めているようでございます。福井県あわら市では、実験的に多くの家庭に宅配ボックスを置いてもらい、再配達の数を調査したそうでございます。その結果、49%だった再配達率が、なんと8%に! もっとも、最初の49%というのも異常な数字ですが、これはあわら市が共稼ぎ率日本一の地域だそうで、納得なのでございます。

ただ、この宅配ボックスも、まだいろいろトラブルが多いようでございます。暗証番号の書かれた紙を盗み取られてボックス内の荷物を抜かれたとか、セキュリティの低い旧型のものは宅配業者側も敬遠し、設置してあっても利用しない例とかもあるようでございます。こういった問題は、宅配ボックスの進化によって解消されるのでないでしょうか。メーカーさんよろしくなのでございます。

昨日予告した「宅配業者の路上駐車」の問題ですが、これも業者さんは大変そうでございます。コインパーキングの有る場所では、そこへトラックを入れ、パーキング内で荷下ろしをして台車で走り回る。そんな風景をよく目にするのでございます。これはこれで大変ですよね。パーキングが満車状態だったりしたら、仕方なく路駐するのでしょうか? う~ん、宅配業者の路駐、あまり責められないのでございます。

この件では、以前、言及した事がございます。でも、もう一度言いますね、大事な事だから。宅配業者のトラックは、長時間駐車しているわけではございません。地域への迷惑度も低い。ですから、法令的に路上駐車を認めてしまうのでございます。そして、あらかじめ「道路使用料」としてトラック一台あたりいくらかの金額を行政が徴収する。

この金額が、微妙と言えば微妙。宅配業者が支払っている駐車場代+路駐違反の罰金、これらの総額と比べてお得感がなければいけない。しかし、このシステムがあれば、ドライバーは堂々と路上駐車が出来、コインパーキングでの荷下ろしが無くなれば一般のパーキング使用者も不快な思いをしなくて済む。

一目瞭然で、路駐可能な車両と分かるように、ナンバープレートの色を新たに変える必要が出てきたりするでしょうけどね。また、道交法とかも変わる事になるし、かなり大きなプロジェクトになっちゃう気がいたします。しかし、流通は人間の体で言えば血管と同じ。血管を詰まらせないためにも、どんどん対策を練る必要があると思うのでございます。

日本の宅配業者、ドライバーの人手が少ないところへ持ってきて、配達する量は加速度的に増加している状態。早めに大規模な対策を打ち始めていただきたいものでございます。まぁ、ワタクシが心配するまでも無く、先ほどのあわら市の様に、着々と対策が進んでいるようでございます。ドライバーのみなさん、いつも、ありがとう! なのでございます。では、では。


2017-03-08 【掲示板のご意見にお答えして】

お店の掲示板の方に、このような手厳しいご意見をいただきました。それに対するご返事を、この「ひとりごと」欄でいたしたいと思います。まずは、そのご意見をご覧下さい。原文ママです。

毎月のように割引していますよね?大丈夫ですか?
クーポンと嬢限定割引併用で3000円割引がデフォになって
しまいますよ?
他店と差別化できる面は価格ぐらいじゃないですか?
嬢のランキングも出して欲しいです。
全員入りましたが、嬢ごとに接客の差が激しいです。
手抜いてる嬢もいますよ。嬢に危機意識持たした方がいいですよ
あと菊川愛華レベルぐらいの嬢をまたハンティングしてきて
くださいよ 全員向上心が足りなさすぎ
与えられてる仕事をしてるだけ 
容姿で他店に勝てないならサービスで勝負すべきでしょ
その肝心の部分が崩れてるんですよ
まずは、嬢全員のブログからきちんと書かせた方がいいですよ
嬢ごとの強みを生かすこと。ないなら作ること努力させること

いやぁ、手厳しいですねぇ。しかし、ありがとうございます。実は、今のご時世、お店側がコンパニオンにいろいろ注文を付けにくい時代になっております。お客様側から指摘していただけるのは、非常にありがたい。では、ひとつひとつ、お答えしていきましょうか。

・割引クーポン

割引クーポンに関しては、どうぞご心配なく。他の経費を削減したりして、ちゃんと純利益率などを計算しております。「他店と差別化できる面は価格ぐらい」と書かれておりますが、これはお客さま方が極端な二極化に走っている面がありまして、それで苦慮しているということもございます。

昔ながらのお客さまは、全てのコンパニオンに入って試してみるという余裕がございました。金銭面でも遊び心の面でもです。そして、サービスの本質をちゃんと感じ取って下さいます。今でもそういうお客さまは少なからず残っておりますし、当店にオープン当初から足を運び続けてくださっている方もいらっしゃいます。

その一方、ネットなどで出来る限りの情報を入手し、出来る限り”無駄な投資”をしたくないと考えられるお客さまも、最近は増えております。そのようなお客さまは、写真や金額などの”些細な”違いで流れていきます。最近の傾向として「修正してでも綺麗な写真を掲載する」「低価格」などをウリにするお店は、この様な方々をターゲットにしているわけでございます。

昔ながらのお客さまを裏切ることになりますので、当店ではそのような最近の風潮を極端に拒絶してまいりました。が、価格が他より高いというのは、新しいお客さまと出会う「機会」を失う事になるわけです。ただ今、クーポンを連発しておりますのは、他店との差別化というよりは、今まで当店とは縁の無かった新しい客層との機会を得るためにやっております。

・嬢のランキング、接客の差が激しい

「ランキング」の導入は、店主としては非常に慎重さが要求される事案でございます。最初からランキングありきのお店であれば、コンパニオンは納得して入店してきておりますけど、当店のようなランキングを出していないお店が出そうとすると、店内が荒れるでしょうねぇ。

これは、当店のコンパニオンのキャリアが長く、「職人意識」が高いということもあります。言ってみれば、多くの職人さんに指示を出す現場監督みたいなものでございます。ランキングを出して奮起させるプラスと、現場が荒れる事のマイナスを考え続け、足がすくみ続けてきたというのが、正直なところでしょうか。

コンパニオンは、みんな必死に接客しております。当店の長い歴史の中では、手を抜くという不届き者もおりましたが、そういう子は程なくワタクシが引導を渡しております。ただ、キャリアの長いコンパニオンと入店の浅い子との差が大きすぎるというのはございます。結果として、「何やってんだこの子は」と感じられる場合もあるでしょう。

昔の新人さんは、ホモの世界から入ってくる場合がほとんど。基本的に男性とのセックスが大好きで、それで女装、ニューハーフという流れの人が多かったものでございます。今は、ファッション的な女装から入ってくる場合が多く、セックスに興味の薄い人が多いのですよね。結果的に「与えられたことをするだけ」と感じられるかもしれません。でも、本人はそれでも必死なんです。

もし、ベテランの人が手を抜いているとしたら、それは許すべきことではございません。しかし、若い人の場合は、大目に見ていただきたいなと思うのでございます。ワタクシも、指導をしていないわけではないのですが、手取り足取り教えられるということでもないので、口頭で説明した後は、本人の経験を積むのを待つしかないのでございます。

・危機感なさずぎ、向上心を持たせよ、サービスで勝負

危機感を持っている嬢もおります。向上心のある嬢もおります。その様な嬢は、いろいろ努力しております。一方、冒頭で述べましたように、お店側がコンパニオンに注文を付けにくい時代でもございます。かつては高額の罰金や出勤ノルマが当たり前であった風俗業界も、今や「罰金なし・ノルマなし」というのが当たり前。そうでなければ、新人など誰も来ないご時世なのです。

これには、この業界の競争が激しくなり、以前のような「美味しいお仕事」ではなくなっているというのも一因だと思われます。確実に高額の収入が得られた時代でしたら、お店も高額の罰金で縛り、強制的にいろいろやらせる事も出来ました。それに見合う収入が有りましたから、嬢も納得できる時代でございました。

今は、競争が激しくなり、そんなに美味しい仕事ではなくなりつつあるのですよね。嬢の中には、収入よりもプライベートを優先したがる人も増えて参りました。「お金で釣る」ことが出来なくなると、お店側としては出来る事はほんと限られてくるのですよね。もちろん、サービス向上に関しては、日々、目を光らせ、随時コンパニオンにアドバイスをしております。今回、この様な辛辣なご指摘を頂いた事は、店主としては大きな「追い風」を受けたような気分でありがたいと存じております。

・ハンティング

新人の応募は、毎週のようにございます。しかし、ちょっと採用の難しい方が多いもので。ワタクシ自身もいろいろ声をかけたりしておりますが、東京や大阪の人からすると「名古屋」という地名が大きなネックになっているかもしれません。また当店のベテランぞろいの顔ぶれで怖がられているのかもしれません。和気あいあいとした過ごしやすい環境なのですけどねぇ。

当店のキャリアの長い嬢や、言及されました「菊川愛香」の様な、超ベテランのコンパニオンは、今後この業界に出現するのでしょうか? 店主のワタクシがこんな絶望的なことを言ってはいけませんね。しかし、新人さんの感覚が昔とは違い、お客さまの求めるものも変わってきております。業界全体が変革期を迎えてきていて、昔ながらの長くやっている当店のようなお店が、その立ち居振る舞いに困っているというのが、うそ偽りない今のワタクシの心情です。

・ブログ、嬢ごとの強み、努力

ブログとか写メ日記とか、頑張って欲しいとは思いますよ。実際に、そのワタクシの気持ちに応えてくれている嬢もございます。ワタクシが「ひとりごと」欄を、ほぼ毎日欠かさずに書いているのも、そのような気持ちが少しでも伝わってくれればいいなと思ってやっております。

ブログや写メ日記は、「その”内容”がお客さまに伝わるのではない、”誠意”が伝わるのだ」と、事ある事にコンパニオン達には申しております。ですので、写真も出来る限り既成の物ではなく新たに撮り直した方が良いとも、申しております。

「拙くてもいいから、”まめさ”を伝えよう」とは言っているのですが、やはり「載せるのならハイレベルで完璧でないと恥ずかしい」と思うコンパニオンも多いようで、それが筆の重たさに繋がっているようでございます。これも、若い頃からSNSなどに親しんでいる人と、そうでない人の差が大きいように感じられます。まぁ、お尻を叩いていきますので、長い目で見て下さいませ。

・最後に

長い目と申しましたが、このお仕事は、お客さまのいらっしゃるインターバルが数週間後とか1ヶ月後とか長いのですよね。努力をしても、結果が出るのは数ヶ月後。怠けたり手を抜いても、その結果が出るのも、やはり数ヶ月後。

ですので、景気が良くても、その結果に安心してレベルを下げない! 努力をしたのに結果がすぐに出ないような事があっても、腐らずに続ける! コンパニオンには、常にこの様に言い聞かしております。お客さま各位にも、このような事情を鑑み、長い目で見て下さると、ありがたいと存じております。

長くなりましたね。大事な事なので、頑張って書きました。最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。今後とも当店を、よろしくお願いします。


2017-03-09 【業務連絡いろいろ】

本日は、業務連絡。まずは、新人さんの様子、そしてキャンペーンのご案内でございます。

・新人「綾瀬まこ」

2月末より、新人の「綾瀬まこ」さんが入店しております。入店から10日ほど経ちましたが、この10日間で大きな成長を遂げております。お化粧というのは、ちょっとしたコツを身につけるだけで目覚ましく上手になるのでございます。また頃合いを見て写真撮影もいたしましょう。もともとエッチは大好きな人のようですので、そちらの方も期待していいかと存じます。よろしくお願いします。

・水沢さくら割引キャンペーン

明日(3/10)より、「水沢さくら」の割引キャンペーンが始まります。もう恒例になりましたね。割引額は前回と同じ。40分・60分のコースは¥1,000割引、90分のコースは¥2,000の割引でございます。電話予約・店頭指名、どちらも割引ですのでね、どうぞご利用下さいませ。

・浜崎とも割引キャンペーン

「浜崎とも」の割引キャンペーンも、引き続き行っております。こちらは、¥2,000~¥4,000の割引。こちらも電話予約・店頭指名、どちらも割引です。彼女は出勤日が少ないですので、予約を入れる際はお気をつけ下さいね。

・バスタオル

あとですねぇ、当店のバスタオル、かなりくたびれてまいりました。特に店名ロゴのエンボス加工がしてある部分が弱く、洗濯機から出すと大きく裂けていたりするものもございます。そんなこともあって、トータルの枚数もそこそこ減ってきており、洗濯するワタクシも忙しい日々を送っております。

近々、バスタオルを刷新するつもりでございます。もったいないですが、総入れ替えでございます。総入れ替えにしないと、新しい物と古い物が混在し、見た目も良くないですし、次のバスタオル刷新のタイミングが非常に難しくなるのでございます。バスタオルの刷新、ご期待下さい。


本日の業務連絡は、こんなところでしょうか。バスタオル入れ替え!とか、なんかパチンコ屋みたいですね。パチンコ屋の台入れ替えですと朝から行列が出来たりしますけど、まぁ、バスタオルの入れ替えで行列は出来ないでしょうねぇ(笑)。では、よろしくお願いします。


2017-03-10 【踊るバカ、それを見るバカ】

いろんなことがあった、1日でございました。

今話題の小学校、とうとう話が白紙に戻りましたね。あの工事中の校舎、取り壊しなのでしょうか? いや、校舎に罪はないのですけどねぇ。いい校舎じゃないですか。せっかく作ったんだし、有効利用を出来ないでしょうか?

この話、もちろん、ごまかしやりたい放題の学園側が悪いのは当然なのでございますが、この段階までバレずに話を進める事が出来たという現実は、どうなんでしょう? この話、総理大臣が絡んでいなければ、多分、最後まで進んでましたよね。安倍首相の名前が絡んでいて野党がネタに上げなければ、多分、闇から闇へととんとん拍子に開校まで到達していたはずでございます。

こういう時のテレビの態度には、実に腹が立つのでございます。話題の人、籠池さんも興奮して抗議しておりましたが、ちょっと限度を超えた強引な取材があったり、見切り発車的な記事があったりと、もし籠池さん側に弱みがなかったら、逆に訴えられるだろうというような報道のありかた、嫌ですねぇ。

でもね、この話がここまで進むまでに、GOサインを出した役員なり政治家なりが、絶対にいたはず。マスコミは、そっちを追及するべきでしょ。自分に累が及びそうなおっかない所へは突っ込まず、安全な場所から反論の出来ない者を追い込む正義の味方気取りのマスコミの姿、あぁ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。

野党も野党で、海の向こうからミサイルを撃ち込まれている時に、何やってんだろうねぇ。こんな「上げ足取り」でしか与党を追及できない野党では、そりゃ支持率はいつまで経っても上がりませんよ。総理大臣一人を追及して悦に入っている野党、あぁ、小せぇ、小せぇ、小せぇ。こんなザルな認可や補助金のシステムを、どうして追及しない! そんなバカな野党を、どうして批判するマスコミが出てこない。あぁ、バカ、バカ、バカ。

バカと言えば、お隣の国。弾劾が成立しちゃいました。それも全員一致で。かのお隣の国では、まるでフランス革命直後のような大騒ぎ。あ~ぁ、これも、バカ、バカ、バカ。フランス革命直後のフランス、あるいは明治維新直後の日本、何十年も国政が荒れたのでございます。

お祭り騒ぎの人達は革命でも起こした気分でしょうが、外側から見ている我々には「魔女裁判」にしか見えない。何ら法的根拠も示さずに裁判官全員一致で決まりました。そりゃ、あのデモと国民の興奮状態を見ていたら、反対投票なんかしたら何が起こるか分からない。司法がポピュリズムに流される、まぁ、あの国の通常でございます。

まぁ、こんなことを考えていた1日でございました。さて、明日は「3・11」。震災がらみでは、今だに風評で子供のイジメが起きたり福島産の不買なんていう「バカ」なことが起きております。お隣の魔女裁判のバカを、笑ってばかりはいられませんよ。ワタクシたちにも、バカの要素は大アリなのでございます。


2017-03-11 【「しかたがない」は「許し」の言葉】

今日は、「特別な日」でございます。9月1日(防災の日)が、本来、何の日であったかということは、多分若い人には薄れてきている事でしょう。しかし、この3月11日という日は、ほとんどの人にとって忘れたくても忘れられない日となってしまいました。

「ほとんど」と申し上げたのは、この震災後に生まれた人が、すでに小学校へ入学する年齢に達しているのですよね。70年代に「戦争を知らない子供たち」というフォークソングがございましたが、さしずめ「震災を知らない子供たち」ということになるのでしょうか。「忘れた頃にやって来る」とは、上手くいったものでございます。

今だに故郷に帰れない人達がいらっしゃいます。福島第一原発の近くに住んでいらっしゃった方々でございます。条件付きで一時帰宅は出来る様ですが、泊まる事は出来ず、6年が経過した今でも、ゴーストタウンのような有様のまま残っているようでございます。

若い人が、まだ低線量とはいえ放射線の影響が有る場所へ戻るのは、危険だと思います。しかし、高齢の方々は、いいのではないでしょうかねぇ。ひどく失礼な事を申しますが、低線量の放射線の影響を受けたとして、それが生命の危機に進行するまでに10年とも20年とも言われております。余命を考えると、人生の最後の時期を故郷で過ごさせてあげたいなという気持ちでございます。

まぁ、これはシロウト的な科学知識に因るところの勝手な願望でございます。致命的な間違いを犯しておりましたら、どうぞお叱り下さいませ。と言うか、この主張は何年も前にも同じ事を書いた覚えがございます。6年間の風雨で放射線物質はさらに希釈されている可能性もございます。ゴーストタウンに生活の息吹が戻るといいですよね。

高校生のとき、理科系の授業が選択制でございました。暗記の苦手なワタクシは、化学関係を避け、「地学」を選択しておりました。その授業で、習ったのが驚きの「地震予知」の方法。まぁ、本格的な予知ではなく、統計学的に予想するというものでございましたけどね。

地面の中には、一定の速さで歪みのエネルギーが蓄積されているのでございます。それが、定期的に地表に放出されるのが「地震」。地震の規模にも「極大」「大」「中」「小」「極小」とございます。このランクひとつが、エネルギー量でいうと100倍(1/100)くらいの差が有る。つまり、ひとつ下のランクの地震が100回くらい起こると、その上のランクの地震1回と同じくらいのエネルギーを放出することになる(数字はうろ覚え)。

ここで、「じゃぁ、小さい地震がたくさん起きてエネルギーを放出していれば、大きな地震は起きないのでは」と普通は考える。ところがですね。統計学的に小さな地震がそんなに多くは起きないことが記録として残っている。つまり「いろんな大きさの地震が、ある一定の割合で必ず起きる」ということが、予想できるのでございます。

どこで起きるかというのは、分からない。あくまでも統計学的な考察ですので。非常に大ざっぱに言いますと、関東大震災や東北大震災レベルのものは、100年に1回はどこかで起こるだろう。熊本地震レベルのものは10年に1回程度は起こるだろう。というのが、統計学的で得られる地震の確立でございます。

日本の歴史の中でも、大地震にまつわる出来事は、多く記録に残されております。日本人は古来から、地震や津波や饑餓といったものと戦ってまいりました。でもね、ちょっとプラス的な考え方をいたしますと、こういった逆境が、日本人の知恵や価値観、忍耐力を育てたのかもしれません。

日本という国は定期的に大災害が起きる、これは仕方がないようでございます。しかし、そのおかげと言うと語弊がありますが、その結果、日本が世界のトップクラスの先進国として成長する事が出来たのだとしたら、この日本が背負っている運命も痛し痒しということになります。

東北大震災の際、忍耐強く耐えている被災者の方々が口にした言葉が、「(天災だから)しかたがない」という語。「しかたがない」というのは諦めではなく、「受け入れ」の言葉でございます。忍耐というのは、まず自分の境遇を「受け入れる」ことから始まる。そして、受け入れるというのは悟りの境地でもございます。農業という自然を相手に営んできた方々ゆえの、なおさらの言葉なのかもしれません。

今年も、3月11日という日を迎えて、こんなことを考えておりました。では、では。


2017-03-12 【みんな、怪我しないでね】

この寒いのに、よく野球なんてやってられますねぇ。しかも、なんで野球ってのはこう、時間がかかるのですかねぇ? と、思いながら、チラチラと野球の試合を見ておりました。なんか、タイブレークってのは面白いですよね。最初から塁に走者が出ているやり方。いっそ、最初からあの方式でゲームを進めたらいいんじゃないの?

野球の時間短縮は、以前からいろいろ策を講じられておりますけど、決定打はないですねぇ。深夜の11時過ぎまでかかるって、球場に来ているちびっ子とか、どうすんの? 9回で決着が付かなければ、ジャンケンでいいじゃん。いや、高校野球のジャンケンシステムは、あれはあれで合理的でございます。

オランダチームに、なにやら見慣れた顔の選手が...バレンティン選手でございました。オランダの人だったのですね。そういえば、イチローはいない様子。最近、ほとんど野球なんて見なくなりまして、出場している選手の顔ぶれが、知らない人ばっかり。座ってるだけでいいから王貞治とかをベンチに座らせておけば、相手チームも喜ぶのにね。

いやぁ、勝手な事ばかり申しております。すいません。まだ寒いのに野球っていうのは、選手は可哀想ですよねぇ。怪我をしなければいいのですけど。また、イチローを初めメジャーリーグで活躍している日本人選手は、この時期、生き残りをかけて大変でしょうし、メジャーリーグそのものがこの大会にあまり乗り気じゃない様子ですし、不参加なのも理解出来るのでございます。

この大会、最初の開催が2006年ですので、もう10年以上も前なのですね。その際、イチローはノリノリで出場。一方、ヤンキースのゴジラ松井は不参加。当時、松井を「なんて自分勝手なヤツだ」なんて言う風潮もございましたが、今になってみれば、松井の対応もアリと言えばアリ。時間が経たなければ見えてこないことというのも、有るのでございます。

テレビもデジタルの時代になり、サブチャンネルとか使える時代になっているのに、どうして野球中継は「放送時間を延長して...」なんて原始的なことをやっているのでしょう。裏のチャンネルで放送すりゃいいのにね。大人の事情でしょうか? 改革が必要なのは、野球のルールだけではないようです。では、では。


2017-03-13 【宅配業者を救え! その3】

本日の毎日新聞に、興味深い記事が!! 「宅配3社一括配送強化」との大見出し。高層ビル内の配送は、ヤマト・佐川・郵便の3社で荷物を統合し、どれか1社の配送員がまとめてビル内全部の配送を行うというもの。これに関して、ちょっとワタクシの体験談をお話いたしましょう。

ワタクシがまだガキンチョの頃、毎朝、新聞配達のバイトをしておりました。団地なども一棟ずつ上がっていって新聞を配るのですが、団地の中には、あるお部屋の前に数十部をまとめてドンッと置いておくだけでいい団地もございました。

そういう団地は、そのお部屋の人がアルバイトをしているのでございますね。他社の新聞も同様に、ドンッと積まれていきまして、各社の新聞が揃ったところで、そのお部屋の人が団地中に配って回るのでございましょう。うむ、実に合理的。配達するワタクシも、1カ所で数十部が片付くのでラクチンラクチンなのでございます。

この場合は、そのお部屋が新聞の「集積場」になっているわけでございます。部数をチェックしたり、ある程度の仕分けをしたりする必要がございますので、どこかに集積場を作る必要はあるのでございます。そこで冒頭の高層ビルのお話。やはり、3社が協力するとなると、何かしらの集積場の様な物が必要。そういった調整などもあって、なかなか実現が少なかったのでございましょう。

また、このお話、何も高層ビル限定にする必要はない。つ・ま・り、一般に拡大するのはどうでしょう! まず、ヤマト・佐川・郵便それぞれが持っている集積場を、3社が協同で使うような施設へと改造。そして、大手3社の配達はその集積場まで。

そしてさらに、その集積場から各戸への配達を担う会社を、新たに創設。これは、ヤマト・佐川・郵便の3社が協同出資で作れば良い。トラックも配送員も、現状稼働中のものがそのまま使えます。変わるのは荷物の流れと、あとトラックのデザインくらいでしょうか。

まぁ、これは、コンビニなどはかなり以前から実行している方法のような気がいたします。コンビニ黎明期って、1日に何度もトラックが商品の搬入をしていた記憶がございます。しかし、ある時期から、配送センターで各店舗用の補充品を取り集め、まとめてコンビニ専用のトラックで配送するシステムに変わってきました。

さて、お話を各戸への配達に戻しましょうか。各戸への配達をまとめて1社で行えば、同じ場所へ3人の配送員が入れ代わり立ち代わりということも防げる。動線の重なりが無くなりますので、配送員の運動量をかなり減らせるはずでございます。さらに、トラックの駐車場専有問題も、かなり減らせるってもんでさぁ。

まぁ、問題が無いわけでもないですよね。今、各社の配送員って、営業マンも兼ねております。代引き荷物ならば、お金のやり取りが発生する。玄関口で集荷受付をして、大きさや重さを量って伝票を切るということもやる。伝票のフォーマットとかお金の管理とか、調整しなければならないことはいろいろ出てくる事でございましょう。

何度も申しておりますが、流通は「血管」のようなもの。血管が詰まれば、その先の細胞には「壊死」があるのみ。流通は、もっともっと保護されるべきなのでございます。決して詰まらせてはいけないのでございます。いろいろ勝手な案を申し立ててみましたが、どんなもんでしょうか?


2017-03-14 【ゆとりが出来ても、ゲームに浪費していたのでは...】

3月14日、今日は何の日? って聞かれたら、まぁ普通は「ホワイトデー」と答えますわな。しかしですなぁ、「数学の日」「円周率の日」「(食品の)パイの日」でもあるようでございます。「円周率(πパイ)がほぼ3.14」に由来しているのでしょう。

この円周率、ある時期、「3」として学校教育で扱われた事がございます。世界的に「3.14で何とか上手く折り合いを付けましょう」と合意が出来ていることなのに、あえて「3」にする勇気、こんなんも「嫌われる勇気」と申すのでしょうか?

「ゆとり教育」の代名詞とも使われたこの「円周率=3」ですが、あまり意味がなかったのか、結局、元の3.14に戻されましたね。そりゃそうだと思います。小学低学年に説明するのならともかく、小数を理解している年代で、あえて端数を切り取る必要はないと思うのでございます。

この円周率問題を考察するに、「ゆとり教育」への思い違いが有ったのではないでしょうかねぇ? 「ゆとり」ってのは辞書を引くと「余裕」とか「隙間」なんて書いてございます。和英辞典で引くなんて変わった事をしますと(ワタクシはよくやります)、「leisure(余暇)」なんて語も出てまいります。そう「ゆとり教育」の本来の意味は、「時間的なゆとり」だったのではと勝手に推測するのでございます。

学校の週休2日制が進められたのも、ちょうどころころではなかったでしょうか。「詰め込み教育」をやめ、暗記中心の教育から「思考するゆとりのある教え方」を目指したのが本来の目的だったような気がいたします。それが、なんで「円周率=3」になったのかは、ほんと変でございますよね。きっと、ゆとり教育推進派の人達によって偶像として祭り立てられてしまったのではないか、なんていう勝手な推測を、またまたしてしまうのでございます。

ワタクシは、完全なゆとり教育「前」の年代。究極の詰め込み教育時代を過ごしてまいりました。確かに、記憶しなければならない量が、ハンパなかった。しかも、中学校以降は、各教科ごとに先生が代わる。故に、各教科ごとに生徒はその教科のエキスパートになることを要求される。これは、無理。どうやったって詰め込みになってしまう。

これはさ、記憶中心の歴史関係と、論理的思考を使う理系教科と、その両方でエキスパートになるなんて、ほんと不毛。「二兎を追う者は...」なんてことわざもございます。懐かしの共通1次試験の受験勉強をしながら、こんなことを考えておりました。

ゆとり教育を進めた人達は、ここに注目すべきだったと思いますよ。教える内容を間引くのではなく、教える教科を減らし、「記憶すべき事柄の”総量”」を減らしてゆとりを持たせるという考え方。そのゆとりを利用して、より専門的に深い教育を目指すのでございます。何でも知っているスーパーマンを育てるのではなく、特定の分野のエキスパートを育てるという考え方ですね。

と、ここまで書いてきて、今の学校教育がどうなっているのか、とんと見当がつきません。ドラマの「下克上受験」なんかを見ておりますと、やはり学校教育と塾とのダブルスタンダードが起きているようですし、小学校の算数で、「9」という答えに「9.0」と書いたら減点されたという窮屈さもあるようでございます。

学校教育のかなり早い段階で、能力別の授業を取り入れるべきじゃないかなぁと思うのでございます。出来る人と遅れている人を同じ教室に置くというのは、「平等」だとは思いません。遅れている人が一方的に「学ぶチャンス」を失いますので、ある意味、差別的行為であるとも言えます。

今、子供の数が減ってきて、学校施設も教室などが余り始めているそうでございます。施設にゆとりがあるのなら、後は学校の先生方にゆとりが出来るといいのですけどね。そのとき、初めて、本当のゆとり教育が実現するような気がいたします。

なんか、勝手な事ばかり申してきました。トンチンカンなことを言っているかも知れません。まぁ、そんなときは、どうぞお叱りの言葉を。3と3.14にまつわるお話でした。


2017-03-15 【背徳感、最高!】

「コンビニでエロ本を売るくらいなら、紙おむつを置いて欲しい!」という意見が出ているようでございます。まぁ、置こうと思えば置けるのでしょうけど、場所を取るので扱いが難しいのでしょうねぇ。病院内のコンビニだったりすると必ず置いてありますが、サイズなどをいろいろ取りそろえると、かなりのスペースを専有しちゃいますから。

紙おむつとの対比に「エロ本」が出てくる事が、ちょっと面白い。まぁ確かに、日本のコンビニはあまりにも堂々とあの手の雑誌が置かれておりますから、これは先進国の中でも異例でございます。タバコはちょっと厳しくなりましたけど、お酒に関しては、やはり大らかな陳列がされております。

やはりですねぇ、大人の嗜好品というものは「背徳感」がなければならない。ですので、ワタクシ名古屋薫といたしましては、大人の嗜好品の大らかな陳列販売を、強く、強く、否定するものでございます。怪しげな暖簾をくぐった先に置いてあるとか、こっそり店員に言うと奥から出してきてくれるとか、そんな「インモラル感」が重要なのでございます。

コンビニの一角にも、”あの”怪しげな暖簾を設置して頂きたいものですねぇ。子供は入れない、あの暖簾。くぐるとその先には、大人の本、大人のお酒、タバコなど、大人の世界が拡がっているのでございます。女性が入りにくいでしょうから、「大人の本」だけはその怪しげな空間のさらに一番奥に、暖簾がもうひとつ必要かな?

狭いコンビニの店内にこんな空間を作るのは難しいでしょう。ならば、「大人しか開けちゃいけない冷蔵庫の扉」とか「大人しかめくっちゃいけないカバー」とかを作るのですよね。もちろん、不透明。でかでかと「未成年は開けちゃダメ!」と、おどろおどろしい文字で書いておくべきでございます。

大人は、ソロ~とその扉なりカバーなりを開けて、大人の世界の嗜好品を買い求めていくわけでございます。ここで、勘違いしてもらっては困りますよ。ワタクシは、青少年保護の観念からこんなことを申しているのではございません。全ては、「大人の嗜好品の地位を高めるため、背徳感を高めるため」なのでございます。

これはね、風俗遊びとか、夜の飲み屋さん遊びとかにも通じます。大人の嗜好品というものは、ことごとく「背徳感」がなければいけない。当店の近くにもデカデカと看板を出している女の子の風俗店が多うございますが、あんな大らかな店構えは良くない! 背徳感のかけらもない! 密やか、忍びやか、人知れず、そういった背徳感が、快感をひときわ高くするのでございます。

いやぁ、思いっきり話が脱線しておりますね。大人の嗜好品の話はこれくらいにして、紙おむつに関して、ちょっと思いついた事がございます。あの紙おむつの宅配専門業者を作るのでございます。紙おむつは買いに行くのも大変ですが、使用済みの処理にもいろいろ困るもの。

そこで、紙おむつの訪問販売とともに、使用済み紙おむつの回収も引き受けてしまう。ついでに、粉ミルクなども販売する事も出来る。販売員は女性の人で、育児の専門知識を持っていれば、なお良し。こんな商売、うまく行きませんでしょうかねぇ。

なんか今日は、大人の嗜好品と紙おむつという、大人と赤ちゃんの話題が入り交じったお話でございました。日本の出生率が低下傾向にあります。出産とか子育てとかをもっとアシストして、この低下を止めないといけないのですけどねぇ。高齢化が進むと、今や、日本という国そのものが、壮年・中年を通り越して「晩年」に入る事になっちゃいますよ。では、では。


2017-03-16 【壁に耳あり袋に目あり】

今日は、大変不思議な画像から始まりますよ。これ。

え~と、何やら怪しげな線とか書き込んでありますが、これは、カップ麺に入っている具の袋。「かやく」という語は関西でしか通じないと思っておりましたが、いつのまにか全国区の語になっているようでございます。そのかやくの袋で、ひと騒動なのでございます。

画像に書き込まれている怪しげな線、ひとつひとつご説明いたしやしょう。だいたいこういう袋、開けやすいように「切り込み」が入っております。1番の矢印のところが、その工場で作ったときに入っている切り込みでございます。

その後、2番、3番とあるのは、ワタクシがハサミを使って自分で入れた「切り込み」。青い線が書き込んでありますが、これは、その際、どんな破れ方をしたかを分かりやすくなぞっております。点線になっている部分は、袋の裏側での破れ方でございます。

さぁ、さぁ、なぜ、こんな事になったのか? 順を追ってお話いたしやしょう。本日のお昼時、カップ麺を食べようと、おもむろに準備をしたのでございます。お湯の量を確認! フタを開放(半分まで)! 小袋を確保! 要救助小袋が無いことを再度確認! 小袋の「お湯前/お湯後」を確認! かやく袋を開封! そう、この時、事件は起きたのでございます。

さて、冒頭で紹介した画像を思い出して下さいませ。1番の破れ方。まぁ、美しくない。しかも表と裏と、てんで違う破れ方をしている。あぁ、出しにくい。裏側の破れ方は、対角線上に反対方向まで避けている。開封した瞬間に、中身のいくらかがこぼれ落ちる。あぁ、もったいない。

そこでワタクシ、ちょっと気になった。2番の場所へ、自分でハサミで少し切り込みを入れ、破ってみる。やはり、美しくない。ムムム? この破れ方は? そう、そうでございます。紙を「紙の目」に逆らって破ったときの破れ方に似ている! それで、3番の切り込み。1、2番を横方向だとしたら、縦方向に切り込みを入れてみたのでございます。

まぁ、なんということでしょう。美しい破れ方。まるでハサミで切ったように直線的に破れております。これなら、中身もこぼれ出さない。カップにも入れやすいってもんでさぁ。ここで驚いたのは、この「かやく袋」に、紙に有るような「目」が有ったことでございます。

「目」っていうのは、線維が並んでいる方向でございます。木目なんて言いますよね。その目の方向に切る場合は、すんなり真っ直ぐ切れる。しかし、目に逆らって切ろうとすると、今回の1番や2番のように、裂け目が横に流れて汚い切り口になるのでございます。

この「目」というやつ、新聞紙やティッシュペーパーでも試せますので、お試しあれ。ただ、このかやくが入っているようなポリ袋(材質は不明)に「目」が有ったとは、驚き、桃の木、山椒の木なのでございます。

製造元でも、まさか、こんな素材に「目が有る」とは思わなかったのでしょう。これを機に、他のいろいろな袋を破って回りました(ちょっと他人目には変人)。「目」が有る素材もありますが、全くタテヨコ同じように破れる素材も多い。こうなると、この「かやくの袋」の素材、気になりますねぇ。

この問題、決着は保留でございます。いやぁ、まだまだサンプルが少なすぎる。他のサンプル、つまりカップ麺の「かやくの袋」を調査しないことには、結論を出せないのでございます。このかやく袋の謎を解くため、ワタクシ、日々、新しいカップ麺に挑むのでございます。え? いや、食い意地が張っているわけではございませんよ。謎を解くために、体を張っているのでございます。

名古屋薫の、かやく袋の謎への挑戦は続く!


2017-03-17 【20%なら慌てる必要は無い、そう思ったのでしょうねぇ】

ほんと、偶然ですが、Eテレの『2355』という番組で、「パンにも目がある」と報じておりました。昨日お話した、線維が揃っている方向という意味での「目」でございます。食パンも、切る方向で真っ直ぐ切れたり切れなかったりするそうでございます。

これは、パンの「発酵」「焼き」の過程でパン生地が箱形の容器に入れられている関係で、上方向にしか膨張出来ないからだとのこと。同じ方向に膨張することで、線維の方向が揃うのでございます。これって食パン特有の現象で、製造過程で容器を使わないパンでは起こらないということ?

これは、さっそく検証をしなければ! 昨日のカップ麺に続いて、パンも検証対象に入ったのでございます。いや、決して食い意地が張っているわけではございませんよ。純粋に、体を張って検証をしているのでございます。

さて、今日の本題。「東京電力は地震を予見できた」という裁判の判決が下りました。微妙に「予知」という語を避けて「予見」という語を使っているのは、「予知」という語の神秘性に物怖(お)じしているからでしょうか? でも、予知も予見も、意味は同じでございます。

ここでね、「地震を予見できた」と裁判所が言ってしまうのは、実に危険なのでございます。だって、だって、「地震は予知できない」というのが地震予知の一般論なのですから。そしてさらに、「予見出来たから、賠償責任がある」という判決は、ひっくり返せば「予見出来なければ、賠償責任がない」ということでございます。これはまるで、交通事故の裁判のようなお話。大いに疑問なのでございます。

2002年の段階で、「30年以内に20%の確率で大地震が起きる」という長期評価を政府は出しております。それを受けて、2008年に東京電力は、もし地震が起きれば15m以上の津波が来るであろうことを試算しております。ただね、ここに確率主導の恐ろしさがございます。

「地震が起きる」と主張する学者が1人いたとしたら、じゃぁ「地震なんか起きない」と主張する学者を4人連れてきましょう。というお話になる。見かけ上の確率は、これで20%でございますよ。

東北大震災ではたまたま、2002年の長期評価が現実のものとなっただけでございます。だから注目されているだけ。もし地震が起きていなければ、この長期評価は全く注目されなかったでしょう。その様に、「外れて注目されずに忘れ去られている予見」が、山のようにあるのでございます。

この裁判で注目されるべきは、「対策を行わなかったこと」ではございません。東電は「もし地震が発生し、津波が来れば、総電源喪失になる」ということまで予想しておりました。それに対する対策を、「放置できてしまったシステム」が問題なのでございます。

今後の他の裁判のことを考えると、「予見出来たから賠償すべき」という判決は、危険でございます。「予見に関係なく、やるべきことをやっていなかった」という判決の方がいい。そして、「予見出来ないことなのだから、針の穴の様な脆弱性を残してはいけない、いや残せないようなシステムを構築すべき」という考え方を進めるべきなのでございます。

でも、まぁ、さっさと判決を出さないと、被災者の方々はいつまで経っても浮かばれませんからねぇ。この裁判、まだ地方裁判所の段階なのでございます。今後、長引きそうですよねぇ。「予見出来た/出来ない」で、なんだか揉めそうな雰囲気がございます。でも、被災者ファーストでお願いしたいものでございます。

余談ですけどね、スペースシャトル「チャレンジャー」の爆発事故も、直前に予見した人がございました。しかし、その声を上層部へ吸い上げるシステムが当時は無かった。事故が起きたとき、何かに、誰かに、責任を押しつけることは簡単でございます。しかし、今後、同じ事故が起こらないように「システム」そのものを変える事も、また重要だと思いますよ。では、では。


2017-03-18 【近点距離2mって、二階から目薬じゃん】

ここ1週間ほど前から、盛大なクシャミが出続けております。すると、昨日くらいから、目がショボショボして痒くてしょうがない。あ~、また、花粉症の季節がやってまいりました。

毎年、この季節は、ティッシュペーパーと目薬のお世話になるのですが、目薬をさそうとして、ちょっとした発見がございました。実に目薬がさしにくい。なんか失敗して、目の回りがベタベタになっちゃう。何でかなぁと思いまして、あることに気がついたのでございます。

目に近づけた目薬の先が、妙にぼやけてる。いや、さすがに眼前数センチの物に焦点が合う人はいないでしょうが、若い頃は、もう少しはっきり見えていた気がする。やはり、老化現象なのかなぁと思ったわけでございます。

この「どれくらい近くにある物に目の焦点が合うか」というのを「近点距離」と申します。調べますと、この近点距離、20代では10cm程度。年を取るに従って老化現象でこの近点距離は長くなってまいります。

ワタクシの年齢の平均値は40cm程度。自分で測ってみますと、まぁ40cm位で焦点が合うので「平均的な老化」なのでしょう。確かに、近くの物に焦点が合いにくいとはここ数年思っておりましたが、実測して数値があらわになると、ちょっとショックでございますね。

まぁ、だいぶ前から目薬がさしにくいとは思っていたのですが、若い頃から目薬をさすのが下手でしたので、あまり気にしなかったというのもございます。みなさまも、目はお大事に。参考までに「近点距離」の年齢別平均値を書き写しておきますね。では、では。


近点距離

15〜19歳 10.3cm以内
20〜24歳 11.9cm以内
25〜29歳 13.8cm以内
30〜34歳 16.5cm以内
35〜39歳 20.5cm以内
40〜44歳 29.5cm以内
45〜49歳 43.6cm以内
50〜54歳 62.6cm以内
55〜59歳 83.3cm以内
60〜64歳 125.0cm以内
65〜70歳 200.0cm以内

2017-03-19 【第2次魔球ブームの名作】

朝の爆笑問題が司会をしている情報番組で、侍ジャパンの話題が出ておりました。その話題の中で、太田さんが「侍ジャイアンツ」ってボケたのでございます。まぁ、大笑いしちゃいましたね。ワタクシくらいの年齢だと、実に馴染み深いアニメ番組。ワタクシは、主題歌のEPレコードまで持っております。

こういった懐かしいタイトルを耳にしますと、もう速攻でその主題歌を口ずさむワタクシなのでございます。そうなると、一日中止まらない。朝、口ずさんだ歌が、夜まで続いてる。あ~ぁ、口癖(?)とは言え、面倒くさいったらありゃしない。

同じ歌を何度も歌っておりますと、さらに追及したくなく。「そうだ、楽譜を手に入れよう!」。若い頃のワタクシでしたら楽譜代をケチって耳コピーするのでございますが、今は「金ならチョットはある」と豪語する大人。さっそくネットで検索して、セブンイレブンでプリント購入しちゃうのでございます。

楽譜を見て、今さらながらに驚く。「ほう、この曲、三拍子であったか」と。朝からずっと口ずさんでいるのですよ。と言うか、子供の頃から何度も歌ってる。でも、楽譜を見るまで三拍子という意識がない。三つ子の魂ナントカと言いますが、子供の頃に覚えたことの無意識領域への刷り込みってのは、強烈なのでございます。

一日中歌っておりますと、飽きてきますよね。そうすると、今度はアレンジしながら歌うようになる。もうね、ワタクシの悪い癖でございます。いろいろ試す中でも、良い感じになったのは、ゆっくりテンポのジャジーな「侍ジャイアンツ」。そのジャジーな雰囲気に浸っておりましたら、ある別の曲を連想したのでございます。

ちあきなおみさんの「黄昏のビギン」。この曲、「ビギン」というタイトルではございますが、あまりビギンっぽくない。中森明菜さんや岩崎宏美さんがカバーしておりますが、むしろ中森明菜さんのカバーの方が、ラテンっぽいリズムを取り入れております。

岩崎宏美さんのカバーは、大江千里さんのピアノ伴奏を交えてのジャジーなアレンジ。多分、これが耳に付いていたのでしょうねぇ。この雰囲気と、侍ジャイアンツとが、ワタクシの頭の中でコラボレーションしちゃったのでございます。

え~と、侍ジャイアンツの曲を知らない方には、ほんと、どうでもいいお話でございましたね。まぁ、こんなことを考えて、一日中同じ曲を口ずさんでいた日曜日でございました。では、では。


2017-03-20 【劇場には、安全祈願の神棚が必ずあります】

今日は春分の日。昼と夜の長さが同じ日。だいぶ日が長くなってきましたが、夏至に向けて、これからどんどん日が長くなってまいります。薄暗がりが苦手な夜盲症のワタクシとしては、ちょっとありがたいのでございます。

夜盲症、つまり「鳥目」でございますね。なんか、「鳥=夜盲症」みたいなネーミングでございますが、鳥類の中にはフクロウのような夜行性のものもございますので、必ずしも鳥だから夜目が利かないというわけでもない。フクロウも心外でございましょう。

夜盲症というと、よくビタミン不足が原因と言われますが、それは後天性夜盲症の場合。ワタクシのは先天性夜盲症ですので、遺伝性の生まれつき。ですので、治しようがない。でも、まぁ、注意深く行動していれば、日常生活にはそれほど支障はございません。自分の夜盲症とは、よい”お付き合い”をさせてもらっております。

子供の頃、映画館が苦手でしたよねぇ。上映中だったりすると、客席の中へ入っていけない。壁にピッタリ張りついて、目が慣れてくるのを待つのでございます。それが、30分くらいかかる。そのうち、スクリーンが明るい場面で、ぼんやりと見えたりする。その機を狙って、そそくさと客席に座ったりしておりました。

あと、恐い思いをしたのは、役者として舞台に立っていた頃。舞台というのは、場面転換で「暗転」というものがございます。舞台をまっ暗にして、その間に役者が入れ替わるのでございます。幕の下げ上げがございませんので、スピーディーな場面転換が出来るのでございます。

もちろん、本当にまっ暗にするというのは危険ですので、小さな灯りで舞台を照らしております。また、暗転した舞台に小さなミニライトを持った人が入ってきて、役者さんを誘導してくれる場合もございます。

この暗転中の登場や退場のときに、夜盲症の人は、まったく何も見えない。でも、舞台は進行して行く。慌てて行動して、大道具に思いっきり頭をぶつけるなんてことは、しょっちゅうでございました。

本田美奈子さんがミュージカル『ミスサイゴン』の公演中に、暗転の中で移動中に大道具のレールに足を引かれ、大怪我をするという事故がございました。あれなんかも、ワタクシはよ~く理解出来る。ひょっとすると、本田美奈子さんも夜盲症の傾向が有ったのかもしれません。

あと、舞台ってのは、「せり」が上がったり下がったりする。これも、危険きわまりない。舞台ですので、建築現場の様な安全帯なんて付けておりません。もちろん、演出の段階で、十分に安全を確保いたしますが、それでも、時々、下がっているせりに落ちるという事故は起きる。

まだまだ有りますよ~、舞台の危険。舞台では、高所作業がつきもの。スタッフは安全帯を付けているかもしれませんが、役者にはない。客席からは小さく見えても、舞台の大道具ってのは結構な高さがございます。5~6mの高さの手すりのないセットの上で踊ったダンサーの人、ワタクシは尊敬した覚えがございます。

なんか、夜盲症の話から、舞台の危険あるある話になっちゃいましたね。薄暗い、足下は動く、高所作業あり、安全帯なしと、建築現場なら絶対にOKが出ないような環境でございます。そんな場所で、夜盲症のワタクシが関わっていたのですから、よく死なずにすんで、良かったのでございます。

まぁ、こんな舞台のお話も、数十年前のお話、今の舞台はもう少し「近代的」になっているかもしれませんけどね。では、では。


2017-03-21 【アンコール放送しないかな】

今日は、久しぶりの雨。「霧のような」とまでは行きませんが、細く静かな雨。「春雨」と呼ぶにピッタリの雨でございます。

その細く輝く雨に似ているからでしょう、春雨という食べ物がございます。すくい上げた箸から垂れ下がる春雨は、キラキラと美しく輝きます。

ドラマ『カルテット』の最終回が本日でございました。鍋の春雨を、ハサミでチョキチョキ切りながら食べるシーンが、もうね面白くて。もっとも、このドラマの見所はそういう場面ではないのですけどね。

脚本家、演出家、役者、この三者が強烈に頑張った良ドラマでございました。台詞回しがとにかく緻密。序盤の何気ない会話が、ちゃんと後の回の伏線として絡んでくる。そして、毎回、演出方法に演出家のメッセージが隠されている。その繊細な脚本と演出を具現化するために、キャストが細かく、細かく、演技を積み重ねていく。

あまり視聴率が伸びなかったようですが、多くの方が録画をして見ていた可能性はございます。ワタクシも毎回録画して、2回くらい見直しておりましたから。2回目の見直しではストーリーが頭に入っておりますから、より細かい部分にまで注意を払って見ることが出来るのでございます。

ここで、こんな実験がございます。同じ映画を、まったくの初見で見てもらった場合と、あらかじめ結末まで含めたストーリーを聞いた上で見てもらった場合と、その映画への理解度がどのくらい変わってくるかという実験でございます。見終わった後にいくつかの質問をして、その映画の内容をどれだけ覚えているかを調べたのでございます。

この実験、あらかじめストーリーや結末を知っている人の方が、圧倒的に質問への正解率が高かった。これは、ストーリー展開に関して余分な考察をする必要がないので、内容に対する集中力が高まったからではないかと言われております。

この実験を踏まえますと、『カルテット』のような緻密に作り込んだ作品は、2回見るのが「美味しい」のでございます。1回目でハラハラドキドキを楽しみ、2回目は細かな作り込みに集中して見ることが出来るという、なんとも贅沢なドラマなのでございます。

逆に、「1回見れば十分だけど、結末が分かっているから、より内容がよく伝わってくる」という類のドラマもございます。水戸黄門、大岡越前のような、ストーリーが定石をなぞっているドラマ。あるいは、ディズニーのような必ずハッピーエンドで終わる作品。

「結末が分かっていたら、ドラマの面白みが半減する」と、普通は考えてしまいますよね。でも、「結末が分かっているから、より面白みを深く伝えることが出来る」という表現方法も有るのでございます。

若い頃は、結末の分かっている水戸黄門とか、全然面白くございませんでした。けれど、年取ると、ああいうのが面白いんですよねぇ。考えなくてもいいというのが、楽なのでしょうねぇ。

さて、2回楽しめると言えば、グリコのアーモンドキャラメル。あるいは、うなぎが2段に入っているうな丼なんてのもございますよね。あれも2度楽しめて美味しい。いやぁ、結局、最後は食べ物のお話になっちゃいましたね。では、では。


2017-03-23 【あのスポーツにも、持ち時間制を!】

国会に呼ばれている「かの人」は、「ソンタク」って言葉が大好きなようで(笑) 流行語大賞を狙うには、まだまだ気が早すぎますね。「ソンタク」っていったいどんな専門用語?と思いながら辞書を引きますと、

【忖度】ソンタク
 他人の心を推し量ること

という意味らしいです(恥ずかしながら、初めて知った)。なんだ、そんだけのことか。この意味、最初に調べておけば、国会の答弁、もう少し楽しめたかなぁなんて思っておりました。「記憶にございません」なんて名セリフを生み出す証人喚問ですが、「忖度」もその名セリフの仲間入りすることになるのでしょうか。

さて、昨日は野球の日米戦があり、本日の深夜にはサッカーのワールドカップ予選がございました。スポーツ好きな方にとっては、忙しいここ数日で有ったことでしょう。野球の試合時間が、散々話題になっております。そこで、どこに時間がかかっているのか、ちょいと観察してみたのでございます。

まず、守備と攻撃が入れ替わるときに、きっちり2分30秒を費やしてる。1ゲームにその入れ替わりが、16ないし17回ございます。単純計算で40分ちょっとが、攻守の入れ替わりに費やされている。もし、この入れ替わりを30秒で済ませれば、トータル40分を8分程度にまで短縮できるのでございます。この部分で、まず30分は削れますね。

次に、今回はビデオ判定が導入されておりまして、頻繁に審判がバックネットあたりに集まってくる。あれも、無駄。審判全員にインカムを付けまして、ビデオ室まで含めて相互通話出来る様にいたしましょう。監督がいちいちベンチから出て抗議するのも、時間の無駄。ベンチの中に「チャレンジボタン」を設置しちゃいましょう。

さらに、野球の試合時間を長引かせている原因に、選手のもったいぶったプレー。あと、投球練習とか、ボールを回すとか。そんなもん、試合前に済ませとけって感じ。これをどうするか? ここは、将棋やチェスでお馴染みの、あの時計を使うことにいたしましょう。

将棋とかチェスで、ボタンが2つついた時計がございますよね。「対局時計」という名称らしいです。1手指すと、指した人が自分側のボタンを押す。すると、自分の時計が止まり、相手側の時計が動き出す。そう、あの時計でございます。それぞれの持ち時間を計測する時計でございます。

それでね、野球の各シチュエーションで、攻守、どちらのチームの時計を進めるかということを、細かく決めておくのでございます。たとえば、マウンドでピッチャーがボールを持っている間は、守備側の時計が進む。投げた瞬間に、攻撃側の時計が進む。ゲームの、ありとあらゆるシーンにおいて、細かく、攻守、それぞれの時計を切り換えて進めていくのでございます。

これは、別の意味で面白くなるかも。試合中に、「中日ドラゴンズ、残り時間30分です」とか、アナウンスが流れる。そして、残り時間を使い切ってしまうと、ピッチャーがボールを持つ度に「残り時間、10、9、8...」とカウントダウンされていく。別の意味でスリリングなゲームになるのでございます。

将棋などの持ち時間制は、時間短縮、対局に緊張感を与えて盛り上げる、なんていう効果もありますが、大きな大会での時間管理にも一役買っているそうでございます。一局が何分で終わるかって、計算出来ますからね。そういえば、大相撲の時間係の人は大変でしょうねぇ。不測の事態がいろいろ起きる中、ちゃんと6時にピッタリ終わらせますからねぇ。

ということで、名古屋薫の「こんなスポーツが見てみたい」のコーナーでした! では、では。


2017-03-24 【良くも悪くも、”魔”の魅力】

「好事魔多し」とは申しますが、まさに稀勢の里の負傷はそんな出来事。けれど、明日(25日)の取り組みは出場する意向とのこと。相撲ファンの1人としては嬉しい出場ですが、大事に至らなければと心配しております。

朝青龍が、「負けた瞬間に力を抜くからそうなる」といった意味合いのコメントを発しております。そういえば、解説の北の富士さんも、以前、「気を失って倒れた場合、大怪我をし易い」といった解説をしておりました。緊張感というのは、大怪我の回避には有効なようでございます。

イチロー選手も、とにかく怪我が少ない選手。イチローさんの場合は、試合前の入念なストレッチが功を奏している感じですね。一方、ヤンキース時代の松井秀喜選手が、外野フライの捕球で大怪我をしております。捕球の瞬間に手首が大きく曲がってしまう映像を今でもはっきり覚えておりますが、やはり「魔が差した」のでしょうか?

ワタクシのお気に入りの隠岐の海、なんとか勝ち越し。若手の石浦相手に堂々とした取り組みをしておりました。石浦も筋肉質な良い体型ですが、隠岐の海の出来上がった体と並んでしまうと、ちょっと貧弱に見えてくる。隠岐の海には、頑張ってもらいたいのでございます。

隠岐の海の魅力は、その「美しさ」でございます。均整の取れた体型も美しいですし、立ち会いの構え、土俵際でスルリとかわす身のこなし、美しいですねぇ。顔立ちには、チョイ悪オヤジ的な色気さえをも感じる。ただねぇ、なかなか星に恵まれない。この関取も、やはり怪我で苦渋を飲んできた人でございます。

まぁ、チョイ悪オヤジって書きましたが、実際にギャンブル関係でお叱りを受けたことがあるわけでして、そんな「すねに傷を持つ」ところも、ワタクシ的には逆に魅力の一部になっているわけでございます。小さな怪我をしたおかげで、大きな怪我を回避する気構えが育つということもございますしね。

「好事魔多し」「魔が差す」と、「魔」というのは悪魔の魔でございます。しかし、黒魔術があれば白魔術もございます。「アラジンの魔法のランプ」「魔法使いの弟子」なんて作品もございます。「メモ魔」なんていう「熱狂」を表す場合もありますし、「魔のナントカ」といった神秘性を表現することもございます。良くも悪くも、人智を越えた魅力的な物、それが「魔」であるようでございます。

さて、春場所もあと二日を残すばかり。どんな展開が待っているのでしょう? 稀勢の里の負傷、単なる脱臼くらいならいいのですけどねぇ。肉離れとか起こしていると、ちょっと面倒かも。ということで、優勝の行方をヒヤヒヤしながら見守る名古屋薫でございました。では、では。


2017-03-25 【昔の日本人は、盆と正月しか休まなかった...らしい】

本日は、1日特典の日でございました。出勤が3人ということで、選択肢も少ないので、こういった日は1日特典になる可能性が高いのでございます。そして、重大発表! 明日(3/26)の日曜日も、1日特典を実施! どうぞ、ご利用下さい。

近年、思いますに、土曜日や日曜日の出勤を確保するのが、難しくなっているのでございます。コンビニ店主が欠勤者に高額な罰金を科して、大問題になったニュースもございました。いろいろ大変なのでしょうが、あれはちょっとやり過ぎでございますね。今は、罰金で縛るという時代ではございませんから。

コンパニオンの意識も、以前と最近では変わってきているところがございます。従来のコンパニオンが求めるのは「安定」。公休日を決め、決まったサイクルで生活のパターンを守る。そういった規則正しい安定性を重要視しておりました。

最近の傾向としては、自由出勤でございます。お休みを自分で自由に決められるという権利。この「自由と権利」がトレンド(もはや死語?)でございます。そこに重ねて、学校が週休2日制になってからの年代は、土日のお休みというのが感覚に染みこんでいるのかもしれません。まぁ、こういう言い方をすると「ゆとり世代を決めつけるな!」と叱られてしまうのでございますけどね。

学校の話が出ましたが、学校の先生方の中でも、土日出勤に関しては世代の違いが発生しているということを、何かの情報番組の中の一節で知ったのでございます。学校も、土曜日や日曜日は、地域の交流イベントや部活などで出勤の必要性が出てくる場合があるそうでございます。

その際ですね、「学校にとって大切な行事だから休日出勤しようとする派」と「土日はプライベートだから休日出勤には応じられない派」と極端に別れてしまうそうでございます。ソースのニュースが見当たらないので、詳細は分かりません。全ての学校でこういうことが起きているわけでもないと思います。ただ、いかにも「ありそう」なお話ではございます。

フランスは、日曜日のお休みが徹底しております。日曜日に営業すると罰せられる法律までございます。一方、日本は、年中無休・24時間営業、こういったことがかなり標準的になってきております。日本の、特にサービス業の営業形態を考えると、週休2日制というのは、実に相性が悪いのでございます。

その相性の悪さの穴埋めをしているのは、外国人労働者でございますよね。外国人は、土日とか休日とか、あまり関係なく働いてくれます。コンビニなどでは、今やなくてはならない存在。日本人の週休2日制感覚がこのまま進んでいくとしたら、外国人労働者の導入とかは、もっともっと前向きに対応していく必要がございます。今の日本は、そういった岐路に立たされているのかも知れませんよ。

ということで、明日の日曜日も、よろしくお願いしますね。では、では。


2017-03-26 【”勝てなくなった横綱は引退”というのも、敗者の美学かも】

相撲で、立ち会いの瞬間に左右に体をかわすことを「変化」と申します。横綱クラスの関取がこれをやるのは不躾だというのが、一般的でございます。優勝争いをしている照ノ富士が、14日目に琴奨菊相手に変化をしまして、猛烈なバッシングを受けております。ひょっとすると、あの時点で、照ノ富士の膝は悲鳴をあげており、それ故の変化相撲だったという推測も立てられます。

一方、稀勢の里は13日の日馬富士戦で肩を負傷いたします。稀勢の里の怪我ばかりが注目されておりますが、優勝争いの両者ともに手負い状態だったのしょうね。下馬評では照ノ富士の圧倒的有利でございましたが、フタを開ければ、ほぼ五分五分の戦い方。と、なると、過去の対戦成績では照ノ富士は稀勢の里に一度も勝っておりません。その苦手意識が、勝敗を分けたかもしれませんね。

横綱稀勢の里関、優勝おめでとうございます。表彰式で男泣きしておりましたよね。今場所は、十両・幕内ともに優勝決定戦にまでもつれ込み、時間が押していたようでございます。表彰式のテレビ中継が早々と終わってしまったのは、残念でしたね。

男泣きと言えば、稀勢の里の同部屋の高安関、稀勢の里の優勝に号泣しておりました。同部屋ですので、稀勢の里の怪我の実状を知っておりますので、こみ上げる思いも別格だったのでございましょう。大関高安の実現する日も、近いのではないでしょうか。

切ない男泣きもございました。琴奨菊でございます。優勝を決めてからは、どこか歯車が狂いっぱなし。大関を陥落し、今場所での復帰も出来ず、6敗目を記した照ノ富士戦では、なんとも言えない切ない顔をしておりました。解説の舞の海さんが「これで身を引くなんてことを考えないで欲しい」とか言っておりましたが、えぇい! 縁起でもでもない! ほんと、あの人は、ひと言多い。みんな思っているけど、あえて口に出さないだけでございます。

関取の方々、みんな下積み時代から登ってきた人達ばかりですし、その這い上がる姿を相撲ファンは見守ってきております。関取みんなに愛着があるのですよね。しかし、当然ではございますが、白星の数だけ、黒星もある。相撲に引き分けはございません。上がって行く人がいれば、同じ数だけ下がって行く人がある。非情でもありますし、無常でもございます。

そんな非情な世界で、判官贔屓が強いのも、相撲の特徴でございます。無常観と共に日本人の大好きな「敗者の美学」なのでしょうね。この無常観、敗者の美学、こういったものに培われてきて、番付の構造など、今の相撲の形態があるのではないでしょうか? 相撲が単なる興行ではなく、そこに文化的な深さを感じるところでもございます。

でも、まぁ、どうしても、稀勢の里が矢場とんにしか見えない、いや、ゴメンナサイ、優勝力士に失言でございました。優勝おめでとうございます。では、では。


2017-03-27 【塞翁が馬もバランスのお話】

以前の回で、お店の備品のほとんどは、通販で仕入れていると申し上げました。何でも扱っている総合的な通販会社が生まれてからは、そういったところへ一括発注する場合も増えてきているのでしょ。需要が爆発的に増加しているのでしょうね。巨大な倉庫を持つ通販会社も少なくございません。

ロボットによる自動仕分けなども、少しずつ導入されているようですが、まだまだ人間の手作業でやっているところも多い。多い、細かい、人間の作業、この条件が揃いますと、だいたい何かしらのミスが発生するものでございます。今日は、当店で体験したそんなミスを、微笑ましくご紹介いたします。

先日も、ある所(その会社の名誉のために伏せておきますね)へ、ドリルの刃、油差し、ネジなどを発注いたしました。個人使用ですので、ドリルの刃なんてのは、1本ずつの発注でございます。ところがですね、荷が届きますと、なんと1ケース(10入)づつ入っております。ワタクシ、ちょいと慌てたのでございます。

時々やらかすワタクシの人為的ミス。それは、1本と1ケースを間違えて発注すること。ワタクシ、慌てて納品書を確認いたしました。すると、納品書は間違いなく「1本」になっている。請求額も1本分。ちょっとひと安心なのでございます。

と、なると、仕分け作業で間違えて入れてしまったというのが濃厚。確かに、ドリルの刃なんて、10本入りのケースって言ったって、タバコの箱くらいの大きさしかございません。慌てて流れ作業的に仕分けしていたら、うっかりケースごと入れちゃったのでしょうねぇ。

これは、その通販会社に電話して、状況を説明。通販会社の方から回収便を送るとのこと。数日後に取りに来た宅配に渡して、一件落着でございます。サポートのオネェさんがコロコロしたかわいい声の人で、「1本注文したら、1ケース来たよ!」って言ったら、電話の向こう側で大笑いしておりました。

もっと大きな荷物の間違いもございますよ。ペットボトルのウーロン茶。2リットル入りのウーロン茶は、ひとつのダンボールケースに6本入っております。このウーロン茶を6ケース頼んだところ、次の日、ドカドカドカッと12ケースも送られてきて、宅配のお兄さんが鬼の形相でお店の前に積み上げておりました。

このウーロン茶、「6入1ケース」を1単位とする販売形態と、「6入2ケース=12本」を1単位とする形態が混在していたようでございます。同じ商品で、伝票上の取り扱いだけが違うということで、仕分けの現場で混乱したのでしょう。

この商品も、納品書は「6ケース」と書いてある。さぁ、大量のウーロン茶をどうするか? 通販会社に電話いたしました。この時の担当者は、男性の方。ちょっと考えた上で、「いいですよ、今回はプレゼントいたします」という回答。なんとも太っ腹な会社なのでございます。

まぁ、電話口の男性も、うちの購入記録を見て、過去に定期的に大量のウーロン茶を発注しているのが分かる。どうせ、今後も定期的に発注が来るだろうし、いちいち回収して、また発注が来たら送るというのも無駄。かと言って、この電話で代金を要求するのも、決まりが悪い。で、大サービスになっちゃったのでしょうね。

大阪商人の「損して得取れ」の精神でございます。この男性、ひょっとしたら関西出身の人だったのかもしれません。こんなサービスされたら、今後、他の通販会社に”浮気”しようって、考えなくなりますからね。でも、電話口の男性、思い切りましたよねぇ。そこそこの管理職の方だったのかもしれません。単なるオペレーターの人でしたら、独断でそういうこと難しいですからね。

あとですねぇ、これは通販会社ではなく、ワタクシの発注ミス。バスマジックリンを注文したはずが、届いたのは普通のマジックリン。それも、業務用の4.5リットルボトルが4個入った1ケース分も。バスマジックリンは湯水のように使いますが(笑)、お店にはガスコンロがないので、普通のマジックリンを使うというシチュエーションは、ほとんどない。始末に困ってしまいました。

時はちょうど年末。自分用に1個を残し、残りの3個をお隣さんとお向かいさんにお歳暮としてプレゼントしちゃいました。4.5リットルですから、使いがいがありますよ。多分、湯水のように使って大掃除をしたのではないでしょうか。

こういうのは、ウーロン茶の様に自分が得をする場合もありますし、逆に、マジックリンのようにお裾分けしちゃう場合もございます。プラスが有って、マイナスが有って、そうやって、なんとなく落ち着くのでございます。

美輪明宏さんが申しておりますが、人生っていうのは、ちゃんとプラスとマイナスが釣り合うように出来ているそうでございます。プラスが有って安心する。マイナスも有って安心する。そんなバランス感覚で、日々を過ごしております。では、では。


2017-03-28 【全てはアソコのため】

わぉ、すごいニュースを発見! まぁ、ワタクシ個人的にすごいニュースなのでございますけどね。以前、松屋で「おかずのみ」のメニューを注文して糖質を押さえるという話をいたしました。まさか、関係者がそれを読んでいたとは思えませんが、松屋、すき家、これらのファーストフード店が、糖質を押さえる画期的なメニューを発表したそうでございます。

まず、すき家。白米の代わりにこんにゃく麺を使ったメニューが登場とのこと。こんにゃく麺の上に本来の牛丼の具とかが乗っているのでございます。これは、大胆。もはや牛丼ではない。牛麺? 肉うどんとは、チョト違う。う~ん、食べてみたい。ただ、こんにゃく麺というのは、いまいち飽きやすい印象がある。一時のブームで終わってしまうのか、あるいは定番メニューとして落ち着くか。興味津々でございます。

さて、お次は松屋。松屋は、白米を湯豆腐に変えるという、これまた斬新なメニュー。新たなメニューというか、既存の丼の白米を湯豆腐に変更するというサービスを始めるとのこと。確かに、ムチャクチャ糖質は押さえられる。しかし、食べやすいかなぁ? どんな形で丼に盛られるのでございましょう。これも同様に、湯豆腐って、飽きてしまわないかなぁ。でも、食べてみたいのでございます。

食べる前から予断するのも失礼ですが、脱糖質としてこんにゃくや豆腐を使うというのは昔からの定番でございます。ワタクシも何度か試しましたが、これが、飽きるのですね。長期間、続けられない。そう考えると、白米ってのは、絶対に飽きない。白米の中毒的な魅力、ハンパないのでございます。

そして、大御所の吉野家。こちらは動きが少ない。何やら血糖値が上がりにくくなる「サラシノール」という成分があるそうで、糖質が気になる人は、そのサラシノールが入ったメニューも提供するそうですが、これは通販限定とのこと。店舗では「伝統」を重んじるところ、やはり大御所でございます。

ワタクシのお仕事っていうのは、出前弁当と縁が深いのでございます。まだワタクシが東京にいて、バリバリの現役だった頃、毎日のように出前弁当を注文しておりました。で、一時期、ご飯の代わりに冷や奴を入れてもらうという無茶な注文が流行った時期がございました。

毎日、毎日、うちのお店からの注文は、みんな、「ご飯の代わりに冷や奴」と言ってくる。弁当のご飯の入っている空間に、お豆腐がドッカ~ンと入っているわけでございます。これは、壮観なお弁当でございました。そこそこの体積のお豆腐というのは、食べるのも大変。お腹をタッポンタッポンにしながら、みんな食べておりました。

そのうち、弁当屋の主人が、キレちゃいましたね。まぁ、キレた理由は分かりません。採算が合わないのか、豆腐ばかり入れるのがいやになったのか、日本人なら米を食え! と思ったのか、真相は分かりませんが、その豆腐オプションを拒絶してまいりました。もっとも、こちら側もそろそろ飽きてきた頃なので、ちょうど良かったのでございますけどね。

白米ってのは、毎日食べていても飽きませんからねぇ。万能かつ強力なのでございます。ただ、この同じタイミングで、ファーストフード御三家がそろって低糖質を謳ってきたというのは、何なんでしょうねぇ。すき家が始めたのを見て、他の2社が追随したのでしょうか。どちらにせよ、低糖質というのは、現状のファーストフード店にとっては、貴重な売り込み戦力のようでございます。

ほんと、予断ですけどね、ワタクシたちのようなお仕事、ベテランになるとぽっちゃり体型が増えてまいります。いやぁ、スレンダーな方が客受けは良いだろうなぁとは思いますが、このお仕事独特の事情が有ったりいたします。

特に、「逆」をやる人は、アソコを立たせなきゃいけない。どうしても「しっかり食べておこう」という意識が働くのでございますよね。それで、キャリアを重ねてまいりますと、型にはめたようにみんな丸っこい体型になったりいたします。全ては「アソコ」のため。「All for the ASOKO」。そんなご理解をいただければ、幸いでございます。


2017-03-29 【人間の味覚は10歳前後がピークらしい】

え~とね、「パクチー味のポテトチップス」ってのを、「食べた気」がするのでございます。気がするってのはですね、食べて、すごく美味しかった記憶がある。だけど、もう一度購入しようとしてコンビニを見てまわっておりますが、全く見つからない。

パクチー味、食べたの、夢だったのかなぁ? 食いしん坊の薫さん、時々、夢の中で食べた物を現実と混同することがございます...と、ネットのない時代ですと、これで迷宮入り。現代の文明の利器、ネットで調べますと、期間限定商品とのこと。あぁ、もぅ食べられないのかなぁ。美味しかったなぁ。

パクチーを美味しいと感じられるかどうかは、遺伝子が影響しているという研究結果が出ております。ある特定の遺伝子の状態が、パクチーの味を美味しく感じさせたり、逆に不味く感じさせたりするそうでございます。どうやらワタクシは、パクチー好きの遺伝子のようでございます。

食味に関しては、オリーブ油に関して、これまた興味深い実験結果がございます。イタリア産の本物のオリーブ油と日本で市販されている普及品のオリーブ油を、日本人、イタリア人でどちらを選ぶかを実験したものでございます。

イタリア産のものは、エクストラバージンオイルと呼ばれる1本何千円もする高級品。これは、イタリアの厳格な食品規格をパスした本物。一方、日本の市販品は、若干の化学処理を行って口当たりを良くした物で、コンビニやスーパーで数百円で売られている物。

さて、何人かの日本人とイタリア人に、食べるのならどちらのオリーブ油を使うかという実験をいたしました。すると、なんと全てのイタリア人被験者は、高級な方を選びました。まぁ、これは当然と言えば当然。子供の頃から食べていますからね。

興味深いのは、日本人の被験者。これが、真逆の結果。全員が、日本の市販品を選んだのでございます。実は、日本にはオリーブ油に関する法規制が全くございません。そこで、日本で売られているオリーブ油は、ある意味「やりたい放題」でございます。

そこで、本物のエクストラバージンが持っている苦みや辛みを取り除いた「加工品」がまかり通っているとのこと。その加工品の味に、日本人の舌は慣らされてしまっているようでございます。もちろん、本場のイタリアでも加工品は出回っているそうですが、そこはきちんとした法規制のある国、本物と偽物を見分ける意識が浸透しております。

味覚に関しては、こんなお話もございます。和食の基本である「出汁(だし)」の味。これが、食べた経験の無い欧米人が初めて食すとき、「魚臭い」という印象を持つことが多いそうでございます。そういえば、ワタクシも子供の頃は「鰯(いわし)」が全く食べられなかった。魚の中でも、特に魚臭く感じて、ダメでございました。

そんな鰯も、今では大好き、パクパク食べております。これも医学的に研究結果が出ているようで、苦みを感じる感覚は、幼少期がピークであり、大人になるに従って鈍感になるそうでございます。これが、ピーマン嫌いの子供が多い理由だそうでございます。

苦みというのは、自然界では「毒」であることが多い。それゆえ、毒を食べないように、人間の本能として、苦みを不味く感じる能力が備わっているのでございましょう。成長するに従って、体の抵抗力が増してきますから、そんな本能も必要なくなり、大人になると退化してしまうということなのでしょうか。

パクチーポテチ、また販売しないかなぁ。他のポテチに比べて、サクサク感が強かった気がいたします。パクチー味を求めて、コンビニをさまよう名古屋薫でございました。では、では。


2017-03-30 【明らかな過失は追及されるべき...しかし】

本日のテレビ画面は、一日中ずぅ~と災害シーンでございました。栃木県の雪崩事故、井戸に女の子が落ちる。夜の番組では、辛坊治郎さんのヨット沈没事件のドキュメンタリー。オレンジ色のユニフォームが大活躍する1日でございました。

雪崩の事故では、ご遺族の方々はもとより、学校関係者も心を痛めていることでございましょう。わざわざ教え子を危険な目に遭わせようという教員はいないでしょうが、結果として死亡事故が起きてしまうと、やはり業務上過失致死ということで追及されるのでしょうか? これもまた、心苦しいことでございます。

ワタクシ、以前、パイロットは事故に関して免責を与えるべきだと申しております。アメリカではすでに施行されている制度ですが、事故の責任をパイロットに追及しないことで、より正直に事故の経過を証言させる、そして原因究明を優先する、というのがこの制度の目的でございます。

同様の制度、学校の先生にも作ってあげたいですねぇ。こんな大きな事故だけではなく、授業や部活で生徒が死亡してしまうというのは、時々発生することでございます。そんなとき、先生に過失があったかどうか、その裁判で学校の先生が法廷に立たされるというのも、気の毒なお話でございます。

もちろん、先生側に重大な過失がある場合もございましょう。しかし、それは一般の刑事訴訟・民事訴訟の場ではなく、先生を裁く専門の機関に任せるべきだと思うのでございます。でも、それでは、遺族は泣き寝入り? ということになりますよね。それを保証するのは「保険」でございます。

こういった行事では、必ず保険を掛けるべきでございます。掛け捨ての保険。もし事故が起きた場合は、遺族にはその保険で保証するのでございます。まず遺族を保険で救済してから、原因究明、過失の有無を時間を掛けて検証すべきでございます。遺族を長々と裁判で苦しめるというのは、二重の苦痛でございます。

遺族の方々には、落としどころのない「怒り」や「憎しみ」が残るかも知れません。しかし、こういった感情は、原因究明の足を引っ張るだけでございます。韓国の魔女裁判を見ればお分かりでしょう。裁判はあくまでも倫理的に、感情の働きを排除して行われるべきでございます。遺族の方々には辛い言葉になるでしょうが、「事故として受け入れる」ことが必要でしょう。

この様なシステム、パイロットや医師、教員だけでなく、山岳救助、海難救助の隊員にも適用出来たらなぁと思っております。特に山や海での救助。命がけで救助に向かい、時として、隊員側が命を落とすこともございます。それでも、結果が悪いと、救助隊員の過失を問われ、裁判の場に立たされることもございます。

「結果として過失があった」というシチュエーションは、多々ございましょう。しかし、現場の人間はいつも”リアルタイム”で行動しております。一瞬で判断をしなければならない場合もございます。そんな究極の選択を迫られた人に対して、後から結果論で過失を問うというの、あまりにも酷だと思える場合もございます。

まぁ、現実的に実現するのは、いろいろ問題点が有るでしょう。ただ、命がけで職務に従事していた人が結果論で過失を問われるということもあり、これまた不条理を感じてしまうのです。こういった、「免責」の制度、専門家の人、考えてみて下さいませ。では、では。


2017-03-31 【もはやCGは何でもありの世界】

女優の芳根京子さんが、朝の番組に出演しておりました。現在放送中の朝ドラのヒロインでございます。今週が最終週ということもあっての、出演でございましょう。

他のドラマやバラエティ番組などでは、実に若々しい魅力的な女優さんでございます。ところがですねぇ、ここ半年間放送されておりました朝ドラでは、中盤から後半にかけて、老け役ばかり。20歳の女優さんが老境の婦人を演じるとか、罰ゲームのような脚本でございました。

さらに、輪を掛けたのは、他の登場人物もみな若いこと。主要人物のほぼ全てを、20代前半の人達が演じている。さすがにこれだけの人数が無理な老け役を演じていると、見ていても気になってしょうがないのでございます。

高校演劇とか、大学のサークルとか、そういった環境の演劇でございますと、年輩の俳優さんを参加させるというのが難しい。当然、若い人が、老けメイク、老け演技で対処するのでございますが、これが、なかなかに難しい。見ている方も、商業演劇のようなハイレベルを学生さんには求めておりませんので、そこは生暖かい目で見守るということになるのでございます。

今回の朝ドラ、こんな学生さんの演劇サークルのような”むず痒さ”がございましたねぇ。特に、中盤から後半。プロの演出さんや脚本家さんも、制作していて同様のむず痒さが有ったのではないでしょうかねぇ。ただ、朝ドラってのは、撮影スケジュールが超過密って聞いておりますから、どこかで妥協が生まれるのかもしれません。

タカラヅカも同様のむず痒さはございます。もとより、タカラヅカの場合は女性が男性を演じるというむず痒さを呈しております。けれど、こちらは長い歴史の中で、そのむず痒さを「様式美」にまで昇華させております。ワタクシは、個人的にはタカラヅカをむず痒いと思ってしまいますけど、あれが「いい」と感じられる方も多いのですよね。

逆に、この年齢の壁を難なく克服している映画もございます。ブラッド・ピット主演の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』という映画。ピット演じる主人公は、80歳の状態で生まれ、時間の経過とともに次第に若くなり、最後は赤ん坊になって死んでいくというお話。年齢変化がこの映画のキモですから、半端なごまかしでは観客は納得しない。さぁどうする!

でも、さすがハリウッド。完璧なコンピュータグラフィックスで、全く違和感ない映像に仕上げております。各年代の顔をコンピュータで作り、それは画面内のブラッド・ピットの顔面に貼り付けております。もちろん、映像ですから、動きます。表情も変わります。それでも違和感を全く感じさせないのは、映像処理技術の進歩の成せる技でございましょう。

もっと一般的に、安易に行われているのが、キャスト替え。中年期、老年期は別の俳優に差し替えるという手法。これもまぁ賛否両論起きることがございまして、尾野真千子さん演じる『カーネーション』で、晩年を夏木マリさんが替わったときには、いろいろな意見が飛び交ったものでございます。

朝ドラ、女性起業家の話が、ここ3話ほど続いております。しかも、決まって、幼少期から晩年まで演じるというお決まりの設定。ちょっと、お腹がいっぱいでございますね。『花子とアン』では、脚本の中園ミホさんの意見がかなり採用されたとか聞きますが、そういった脚本家の業界内での地位も、関係してくるのでしょうか?

といったところで、次回作に期待しましょうか。芳根京子さん、お疲れ様でした。次は若々しい役が貰えるといいですね。では、では。


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