最新 追記

薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

2008|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|10|12|
2015|01|03|12|
2016|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|

2010-02-01 ちょいとデパートの中で森林浴をしてまいりました

パソコンのトラブルってのは突然やって来るものでございます。今朝もノートパソコン(MacBook Pro)の調子がすこぶる悪い。いろいろやってみましたが自分ではどうにもならず、こうなったら最後の手段、ノートパソコンとバックアップファイルの入ったハードディスクを鞄に入れまして、荷物の重たさに肩を痛めながら、矢場町のアップルストアまで行ってまいりました。

結局、バックアップファイルが若干損傷しておりまして、自動で復元するのは無理。OSを再インストールした上で、バックアップファイルの中から手作業で各ファイルをサルベージするしかないとのこと。という説明を受けまして、また重たい荷物を肩にかけ、帰途に向かったのでございます。

矢場町から栄方面へテクテクと歩いておりまして、ふと、マルエイスカイルにイシバシ楽器が入っていたのを思い出したのでございます。「ま〜だ営業してるのかな〜」なんて思いながら9階まで上がっていきますと、お〜、頑張って営業しております。う〜ん、いいですねぇ〜〜、この雰囲気。フロアに並ぶ楽器が目に入った瞬間、すでに魂は抜かれてしまっております。気分は「トランペットが欲しい黒人少年状態」。もうね、ブラブラと広いフロアを散策でございます。

ワタクシにとって楽器売り場の散策というのは、日本庭園の中を歩くのと同じようなものでございます。楽器に当たらないようにしながら通路を抜ける感覚は、ちょうと小枝をよけながら飛び石の上を歩く感覚。電子楽器売り場、ギター売り場、打楽器売り場、それぞれの売り場には独特の香りがございます。それは自然の草木それぞれが独自の香りを醸し出しているのと同じこと。もうね、ただブラブラと売り場を歩いているだけで、癒されるのでございます。

ということで、本日の衝動買い!

(ドラえもんの口調で)「オタマトーン」

イシバシ特価で¥2,500で買ってまいりました(定価は¥2,940)。パッケージには「対象年齢15才以上」との記載。ヤッター、ピッタシだ! はい、楽しく遊んでおりますよ。

オタマトーン


2010-02-02 “親切”の皮を被った“罠”

サイト内のコンパニオンのプロフィール欄に、コンパニオンが独自に持っている個人ホームページのアドレスを載せておりますが、ただ今その一部を消しております。これに対して、すこし説明させていただきますね。

まずひとつに、「ランキング」の問題。自分のホームページがどれほどクリックされたかを競う「○○ランキング」なるページがございます。そのような場所に登録しておきますと、自分のホームページがクリックした回数に応じて、ランキングがつけられるわけでございますね。この「ランキング」というやつ、これがまったく不毛。ちょっとインターネットの仕組みに詳しい人ならば、このクリックがカウントされるメカニズムはよく分かっております。ということは、意図的・組織的にカウントを上げることも可能なわけでございまして、こんなものを気にして一喜一憂するとすれば、こんな不毛なことはない。そのような意味で当店の各コンパニオンに、このような「ランキング」に対する参加やリンクを取り消して欲しいと要望を出しております。

そしてふたつめ。インターネットの世界には、「無料ホームページ」というサービスがございます。ニューハーフだけではなく、非常に多くの人がこのサービスを利用して、自分のホームページを作製しております。しかし、この「無料」というのが落とし穴でございまして、無料である代わりに企業広告が自動的に入るわけでございます。そしてこの広告、ちょっといかがわしいものも混じっていたりする。せっかく自分のホームページを作るのなら、こんな余分な広告が入らない「美しいページ」を作ってもらいたいと、当店の各コンパニオンには要望を出しました。ということで、当店の各コンパニオンは、各自いろいろ研究しているようです。なんでも、数百円の使用料の支払いで、広告のないホームページが作製出来るそうでございます。

ワタクシはインターネットとのつきあいが長いこともあって、ホームページ、サイト、ブログ、プロフ...といったものが、ひととおり区別できております。先ほどの無料ホームページに挿入される広告なども、きちんと認識可能でございます。ところが、世間一般の方々が、必ずしもインターネットに精通しているわけではございません。さらに、最近は携帯電話でインターネットデビューという人が非常に増えております。携帯の小さい画面ではなかなかホームページ(サイト)の全体像が見えず、クリックしている間にどんどん違うところに誘導されてしまうという危険性が大きくなっております。

インターネットの中には、「罠」がいっぱいでございます。競争心をあおられたり、便利なサービスを使っているうちに、そのような罠にいつの間にか利用されているということも、多いものでございます。たとえ悪意がなかったとはいえ、そのような「罠」を自分の紹介ページに潜ませていると、それを見に来たお客様を罠にはめてしまうかもや知れません。そのような心配などをいたしまして、当店のコンパニオンにホームページの改新をお願いしたしだいでございます。

各コンパニオンごとに、準備ができ次第、新しいホームページをプロフィール欄で紹介していく予定でございます。お客様にはご心配をおかけいたしますが、これもお客様とコンパニオンの信頼関係を気づかった上での処置でございます。どうか、ご理解下さい。老婆心と言われそうですが、最近のインターネットの危険性を考えると、「老婆心ぐらいでちょうどいい」と思っております。


2010-02-03 タイアップ企画のご案内です

 以前アナウンスしておりました「アルファーインターナショナルタイアップ企画」の詳細が決まりましたので、ご報告いたします。2月10日から1ヶ月ちょっとの期間、開催いたしますので、どうぞご利用下さい。サイト内の「出勤状況」のページにもご案内ページへのリンクを用意しておりますので、そちらもご参照下さい。
(このキャンペーンは終了しております)

【期間】

 2010年2月10日(水)〜2010年3月14日(日)

【条件】

 「菊川愛香」「上原のぞみ」のどちらかに、

  120分以上のコースでお入り下さい。

  (例)・90分 + 延長40分(130分)

     ・40分 + 延長40分 + 延長40分(120分)

  ※指名予約でなくてもOKです。

【商品】

 「菊川愛香」「上原のぞみ」の出演しているアルファー

  インターナショナル社ブランドのAV-DVD(市価¥4,000〜

  ¥8,000)を、1本、プレゼント。

  DVDは、8種類ほどを多数用意しております。

用意しているDVD


2010-02-04 「もう、金にはかえられない」そう思っての性急な処分だったかも(前半)

本日は大事件がございました。朝青龍の引退事件でございます。やはり、日本人と外国人との間の“ミゾ”のようなものが有ったのでしょうかねぇ。そしてまた、ニューハーフの業界にも、外国人が大勢従事しております。この業界でワタクシが得た“外国人像”をまじえながら、朝青龍の事件のお話をしたいと思います。

まず、日本人は「空気を読む民族」なのでございます。まわりの空気を読んで、その空気に似合った行動をするし、まわりにも要求する(集団主義)。その空気のことを「常識」と言い換えたりもいたします。だから「空気を読みなさい」とか「そんなの常識でしょ」なんてことを気軽に言ってしまう。一方、外国人は「個性を主張する民族」(個人主義)。他人と同じことをやるというのは、ある意味「悪」なのでございます。そこで問題となるのが、日本人は勝手に「常識=ルール」と思っていますが、外国人はそうではない。空気を読むことで自然に不文律のルールが出来上がる「不文律文化」の日本人に対して、外国人は「契約文化」でございます。守って欲しい決まり事は、きちんと文章にしてあらかじめ説明しておく必要がございます。それをやらずにいきなり「こんなことが分からないの!」とやってしまうと、「日本人はルールを後付けする、ズルイ人たち」という印象を与えてしまうのでございます。

そして、外国人に「上品」とか「下品」といった感覚を正確に伝えるのは、実に難しい。なぜならば、外国語での「上品」「下品」といった語は、動作の外観を指している言葉なのでございます。しなやかに動くとか、粗野に動くとか、見た目の違いを言い表しているだけなのでございます。ところが日本語の場合は、この「上品」「下品」といった言葉は、人の心(精神)を洗わしている。まず「心ありき」なのでございます。ですから、外国人に「上品な立ち振る舞い」というものを会得させる場合は、精神論を説かず、出来るだけ具体的に動きを説明してあげるのが、いちばんの近道でございます。外国人の場合はそれで何となく形になる。ところが同じことを日本人がやると、いっぺんに“お里が知られて”しまうのでございます。これは、日本人に「上品さ」と「心(精神)」を密接に結びつける特殊な感覚があるからでございます。この「心ありき」の感覚を、日本人は「道」と名付けております。柔道、剣道、合気道、そして華道、茶道、すべて、「まず心(精神)ありき」なのでございます。

外国人と日本人の大きな違いは、こんなところでしょうかねぇ。さて、朝青龍に当てはめてみましょうか。まず、朝青龍の数々の不祥事、その度に朝青龍は注意を受けてきたわけでございますが、日本人だと「注意を受けて恥ずかしい」と思うのが普通。ところが、朝青龍は何と考えたでしょうねぇ。「そんなルールが有るのなら、最初に説明しておけよ」と思ったでしょうか。あるいは、「ただ個性を主張しているだけなのに、どうして俺ばかり怒られる」と思ったかも知れません。これは“契約主義”の外国人を使う上で、あらかじめ細かくルールを取り決めておかない日本側の体質にも、問題がございます。「常識で考えろ」とか「空気を読んで」といった精神論を押しつける前に、外国人向けの細かいルールをあらかじめ取り決めるべきでございます。最近の家電製品の取扱説明書には、「こんな事はしていけません」という注意書きが山のように記載されているでしょ。そう、あのノリでございます。

そして、さんざん言われている「品格」の問題。朝青龍の記者会見でも「品格、品格と言われるけれど、土俵の上に上がれば鬼になる」と言っておりました。あ〜あ、やっぱり朝青龍、勘違いしている。たぶん「品格=優しさ」、つまり「品格を出せ」と言われて「優しくしろ」と解釈している。すると、勝負で勝つことと優しさが、朝青龍の心の中で矛盾してしまう。ということで、最後まで「品格」を理解できなかったようでございます。日本語で言う「品格」とは、「全てを尊重する心の寛大さ」でございます。自分の体を尊重し、自分の技、名前を尊重する。と同時に、対戦相手の体や技や名前も尊重する。すると、真剣に戦うのも「品格」でございますし、戦いが終わった後に手を差し出すのも「品格」、負けた時に当たり散らさないのも「品格」であれば、勝った時に相手の気持ちを思いやってガッツポーズをしないのも「品格」。品格という言葉には、その下地として「尊重する」という‘精神’が隠れているのでございます。日本側は「品格」という“言葉”を押しつけるだけで、その内容を全く説明できないでいる。ここに、「悲しい思い違いのすれ違い」が発生したのでございます。

(以後、2/5付の、この欄に続く)


2010-02-05 「もう、金にはかえられない」そう思っての性急な処分だったかも(後半)

(先日分(2/4)からのつづき)

「品格」を精神として理解できなかったのですから、当然、「相撲道」の「道(どう)」という概念も理解できていなかったはずでございます。さて、この「道」を考える上で、日本相撲界には大きなジレンマが存在するのでございます。それは、相撲人気のほとんどを外国人力士に頼んでいるにもかかわらず、あくまでも「相撲“道”」を推し進めていかなければならないというジレンマでございます。似たような事情を持つ「柔道」で説明いたしますと、「柔よく剛を制す」という柔道の精神から考えると、柔道には重量別の階級制度は存在してはいけないのでございます。ところが、東京オリンピックの際に正式種目として柔道を認めてもらうために、日本の柔道界は涙をのんで、その西洋的合理性である階級制を取り入れたのでございます(「無差別級」という階級が長く維持されていたのも、この経緯の名残)。ですから、日本国内では精神としての「柔道」を育みながら、国際試合でのスポーツとしての「JUDO」も認めていくという二元化(ジレンマ)を、柔道界は受け入れております。

さて、相撲界にお話を戻しますと、多くの外国人力士の存在は、「興業としての相撲」を成立させるためには、今やなくてはならない存在でございます。と同時に、その外国人力士が増えれば増えるほど、伝統的な相撲道の精神は希薄になっていることを否めません。その精神の希薄を感じつつも、興行収入を獲得するために外国人力士をどんどん幕内に押し上げてきた。つまりここに、日本相撲界の金権的な体質を感じるのでございます。外国人力士は金を呼ぶ。その中でも飛び切り強い朝青龍は、特に金を呼ぶ。その朝青龍を取り巻くようなお金の流れが出来る。表向きは「相撲道」などと精神論を掲げながらも、興業を成立させるための外人力士起用には、金権的なうさんくささが見え隠れする。外人力士の人気にあぐらをかくうちに、「純粋」なものと「邪(よこしま)」なものとがそれぞれ一人歩きをはじめてしまい、その収拾が付かなくなってしまったというのが、ここ10年ぐらいの相撲界のジレンマではないでしょうか。

結局、もっとゆっくりじっくり育てることも出来た大型外人力士を、興業を成立させるための金権体質が無理な早熟栽培を行った、という感じでしょうか。本来は教育者である高砂親方が毅然とした指導をするべきなのでしょうが、その高砂親方と朝青龍との間に、なにか一蓮托生のような「なれ合い」を感じたりいたします。多分、お金で繋がった人間関係ではないでしょうか。その打算的な人間関係が朝青龍を増長させ、暴走させたのかも知れないのでございます。ただね、誰かを責める、というわけにもいかないと思います。これはすべて、「流れ」だったのでございます。日本相撲界の低迷期に登場し、本人のあずかり知らないままにその大きな流れに乗せられてしまい、「金になる」と思われたとたんに様々な‘取り巻き’がワラワラと沸いてきて、本人の望むと望まざるに関わらず、「世間が求める朝青龍像」を演じ続ける。そして、いつのまにかそれが‘板について’しまい、そうやってヒールは育てられるのでございます。

ホリエモンこと堀江貴文もボチボチ顔を出しておりますし、小室哲哉は先行きは不明ではありますが何とか再スタート出来ました。そうそう、亀田兄弟は、地獄をくぐり抜けてから人間が丸くなりましたよね。才能のある人ってのは、何かと金権目当ての取り巻きに翻弄されることが多いのです。朝青龍もそういったヤカラに翻弄されたような感はございますが、しばらく充電して、また何らかの形で再スタート出来たらいいですね。そのときには、いろいろな意味で、さらにひとまわり大きくなっているはずでございますよ。

ということで、ちょっと朝青龍の引退に関して、いろいろお話いたしました。ではでは...


2010-02-06 新人の出勤日が決まりました

新人の「佐々木 柚(ゆず)」さん、入店してちょうど1週間になりました。出勤日が決まりましたので、ご案内しますね。出勤が、火・水・金・土曜日と決まりました(公休日:日・月・木)。また、2/16(火)と2/17(水)はお休みですので、お気を付け下さい。柚さんの写真が、入店前に急いで撮影したものになっておりますが、近日中に綺麗な写真を撮り直す予定でございます。では、よろしくお願いします。


2010-02-07 芸人、芸術、相撲界と同じ悩みが、風俗の世界でもあります

先日、朝青龍に関するお話をいたしましたが、ちょっとそれに関係するお話を。

お店のコンパニオンには、日々、いろいろな形で指導・アドバイスなどしておりますが、時として、そういった指導を思いとどまるようなコンパニオンがいたりいたします。それは、非常に強い「引力」を持ったコンパニオンでございます。

この特殊な引力を持った人というのは、もう、何をやっても売れまくるのでございます。どんなに出来の悪い写真を使っても選ばれる。これは、引力というか念力のようなものかもしれません。そういった不思議な魅力を生まれつき持った人が、ごくまれにいたりするのでございます。

伸び悩んでいるコンパニオンには、何とかアドバイスをして成長してもらおうとするのですが、前述のような強い引力を持ったコンパニオンの場合、あえて助言をせず、ある程度自由にやらせたりいたします。それは、余分な事をしてそれがマイナスに働くのではないかという恐れを抱いてしまうからでございます。

結局、たとえそのコンパニオンがワタクシの考えに反するようなやり方をしていたとしても、それは本人の引力を信じ、そのまま様子を見るということもいたします。これは、ワタクシ自身のポリシーよりも、そのコンパニオンが出している「結果」を優先するということでございますね。逆に、もしそのコンパニオンに対してワタクシが自分のポリシーなどを押しつけ過ぎますと、それは、ワタクシが従業員を「弟子」として扱っているということになるのでございます。

従業員を「弟子」として扱うか「職人」として扱うかは、人を使う上でいろいろ苦労するところでございます。お店全体をすべて「自分の色」で染めたいと思えば、従業員全員を「弟子」にすることが必要になってまいります。お店が小さなうちは、それでうまくいく場合が多いのですが、ある程度の規模になってまいりますと、従業員を「職人」として尊重し、たとえお店のポリシーにそぐわないことがあっても、本人が結果を出していればそれを尊重し、上手に落としどころを探していくということになります。お店が大きくなってくると、お店自身が一人歩きを始めるわけでございますね。

さて、お相撲さんの世界に当てはめますと、相撲界というのは、「結果」にかかわらず、必ず「親方」と「弟子」の関係が成立しているわけでございます。ところが、「興業」としての成功を優先してしまったときに、この師弟関係が崩壊してしまったのではないでしょうかねぇ。朝青龍の場合は、動くお金もハンパなかったでしょうから、判断が難しかったでしょうねぇ。まぁ、なまじっか「引力の強すぎる人の扱いの難しさ」をワタクシが知っているために、どうもこの朝青龍の問題には口を挟んでしまうのですけどね。

世間では、過ぎてしまったことをいろいろ取りざたしておりますが、ここはひとつ、朝青龍がこの先、どんな形で再登場してくるのかを考えると、ワクワクいたしませんか? 神様は、朝青龍にもっとドラマチックなことをさせるために、相撲界で予行練習をさせただけかもしれないのですからね。そうそう、今苦しんでいる人とか、あるいは挫折した人とか、そういった人は、さらに上のステップへ進むための予行練習を神様がさせているのだと考えてみましょうよ。ということで、朝青龍がらみのお話、ちょっとくどかったかな...


2010-02-12 券売機の中の人も大変でございます

本日はちょっとした用事がございまして、関西方面へ出張でございました。朝一番に出かけまして、いろいろご挨拶など済ませて、夕方に帰ってまいりました。何ですねぇ、‘通天閣’ってのは、移動中に突然、目の前に現れますねぇ。ビックリしたのでございます。そんな、必要以上に主張していない通天閣、とっても大衆的でいいのでございます。

東京や大阪へ出張というと、たいがいワタクシひとりで行くのでございます。新幹線の指定席を購入するのですが、不思議と、ワタクシの隣の席に女性が座ることが多いのでございます。チケットはいつも、駅の自動券売機で購入するのですが、きっと券売機にカメラが付いていて、購入する人を撮影しているに違いないのでございます。で、画像分析をして購入者が男性か女性かを自動的に判断し、出来るだけ女性同士が並ぶように席を配置しているに違いない、ワタクシ、そう思うのでございます。いや、ひょっとすると券売機の中には人が入っていて、小さな穴からこちらを覗いているのかも。あぁ、気になってしょうがない。

まぁ、これはワタクシの気のせいかもしれませんけどね。次からは、男装して(?)チケットを購入してみましょうかねぇ(笑)。券売機が男性と判断して、隣の席に男性が座るのでしょうか。ワタクシの、券売機への謎は、まだ続くのでございます。

さて、オリンピックが始まりますね。経験的に、オリンピックの期間中というのは、お店が非常にヒマになるのでございます。お客様各位、この時期は“より取り見取り”でございますよ! コンパニオン一同、手ぐすね引いて、いや失礼、準備万端整えてお待ちしております。よろしくお願いしますね〜〜。


2010-02-15 ユニフォームがダサいのも、事業仕分けの影響かな?

オリンピック、やってますねぇ。さっそく、服装で注意されて話題になっている選手がいるとのこと。この選手のことを話し始めると、結局、朝青龍と同じ話になっちゃうような気がいたします。まぁ、橋本聖子さんが、上手に収めましたね。そもそも、あの日本代表のユニフォーム、ダサ過ぎるのでございます。まるで高校生の制服のよう。あれじゃぁ、着崩してオシャレをしたくなるのも無理はございません。もっと斬新でスキの無いデザインなら、今度は逆に着崩すほうがかっこ悪くなってしまうのでございます。問題の発端は、あのユニフォームのデザインに有り、ワタクシ、断言しちゃうのでございます。

関係者も、頭ごなしに注意したかもしれませんよね。むしろ、あの着崩し方を「個性」「オシャレ」として褒め、相手の心を解きほぐし距離感を無くしておいてから、やんわりと説得する。そんなやり方だとうまくいったかも、なんて思うのでございます。ただ、あの選手の「引き算のファッション」というのも芸がない。着ているものをただ崩すというのは引き算のファッション。与えられたユニフォームはきちんと着て、その上にラフなものを“加える”という「足し算のファッション」だったら、それほど目くじらは立てられなかったはずでございます。まぁ、気持ちを切り換えて、競技の方、頑張ってくださいませ。頑張れ、ニッポン、頑張れ、ニッポン。

あ〜、でも、あの選手には、アスリート独特の「すがすがしさ」が無いですねぇ。これが残念。すがすがしさの無いアスリートってのは、カニ風味しか入っていない‘かに鍋’のようなものでございます。スノーボードという競技の性質上、あまり体育会系の風にさらされていないのでございましょう。というか、ファッションまで採点対象になるようなスノーボードという競技には、体育会系の雰囲気というのは、あまり似つかわしくないかもしれません。さぁこの後、彼はどんな成績を残すのでしょうねぇ。そして、オリンピック終了後、どんな風に変化しているのでしょうねぇ。世の中、叩いたり批判することばかりは熱心ですが、この小事件で彼がどのように成長するか、そんなところへ、もっと注目しましょうよ。


2010-02-17 スポーツマンにも政治家にも、さわやかさって必要ですよね

本日は、ちょっと暇をいただきまして、映画を観てまいりました。『交渉人 THE MOVIE』と『インビクタス/負けざる者たち』の2本でございます。あまり出かけるチャンスがございませんので、行けるときにド〜ンと2〜3本、まとめて観てくるようにしております。

『交渉人』の方は、テレビのスペシャル番組のちょっと豪華版って感じですかね。こういった「ノリ優先」で作っている映画は、そのノリに乗っかってしまうのが一番でございます。「交渉人」というテレビ番組があるそうですが、そちらのほうは見たことがなく、予備知識ゼロでの鑑賞でございます。気楽に観る映画ってのも、なかなかいいのでございます。

さて、本命の『インビクタス』。この映画は、ラグビーとネルソン・マンデラ元大統領がテーマとのこと。スポーツがらみの映画っていうと、なぜか思い出すのは『ロンゲスト・ヤード』とか『クール・ランニング』といったところ。今回のオリンピックでは、ジャマイカのボブスレーは出場しているのでしょうか。といったところで、映画の話をいたしましょうか。あらすじの確信は書きませんので、まだ観ていない人も安心してお読みくださいませ。

まず驚いたのが、パンフレットの厚さ。ページ数を数えたら44ページもあって、ビッシリと文字が並んでいる。そして、映画のパンフレットには珍しい縦書きの右開きという体裁。これは、とにかく‘文章を読んでもらいたいパンフレット’ということでございましょう。この映画のシナリオが史実に基づいており、そして、その史実をいたずらに美化することなく、いかに‘ありのまま’に表現したか、そんな熱い思いがパンフレットから伝わってくるのでございます。

おおまかなストーリーは、就任直後のネルソン・マンデラ大統領の生きざまと、その大統領が国家再建のためのひとつの目標とした南アフリカ・ラグビーチームのワールドカップ優勝への経緯をつづった、スポーツ映画でございます。監督がクリント・イーストウッド。社会の恥部を実にさりげなく臭わせるのが大好きな監督のこと、どうやって南アフリカのアパルトヘイト(人種差別政策)を皮肉るのかと思いきや、そのアパルトヘイトの傷跡はほとんど持ち出さず、実にさわやかなスポーツ映画に仕上げております。それはたぶん、ネルソン・マンデラという人物の人間性に起因するのでございましょう。そのマンデラ氏の人間性こそが、この映画のテーマだからでございます。

人種差別というと、ついつい黒人と白人の「戦い」のような印象を持ってしまいますが、マンデラ氏にとってはそうではないようでございます。マンデラ氏就任後、それまで白人の象徴であったラグビーチームは、そのチーム名やユニフォームなどを刷新しようという動きが生まれます。その一件にマンデラ氏はどうしたか。「白人の宝物を奪ってはいけない。白人に‘復讐’しても新たな敵対関係が生まれるだけ。白人も黒人も南アフリカを祖国とする国民なんだ」そう言って、そのチームの刷新を思いとどまらせるのでございます。「赦(ゆる)すことから、和解が始まる」、その信念を貫き通すマンデラ氏のひた向きさとスポーツマンの純粋さとが相まって、この映画の大きく、そしてさわやかな感動を生み出しております。

このマンデラ氏の生きざまは、今の日本人にとっては耳が痛いはずでございますよ。つい最近、大きく政権が変わりましたが、新しい政権のやっていることは、今までの政権がやってきたことをとにかく否定することばかり。これは、「前政権への復讐」ではないですか? 何十年も自分を投獄してきた白人をさえも赦すマンデラ氏の大きな心に比べれば、「友愛」なんて語をひけらかしている人たちの度量の狭さがうかがえるってもんでございます。と同時に、政権を奪われた側の人たちの醜態も相当なものでございました。今の日本には、マンデラ氏のようなさわやかさを持った人はいないのでしょうかねぇ。

ちょっと脱線いたしましたが、『インビクタス/負けざる者たち』、実にさわやかに気分になれる映画でございます。この映画のラグビーチームは、国歌の威信をかけてワールドカップに挑んでおります。その姿は、ちょうど今開催されているオリンピックの選手たちのイメージとも重なります。この時期だからこそ観るべき映画なのかもしれません。超オススメでございます。

パンフレット。『インビクタス』のパンフの厚みに注意!


2010-02-21 自分を客観的に見ることを、“メタ認知”なんて申します

NHK大河ドラマの『龍馬伝』が面白いのでございます。今はちょうど、龍馬が短期の江戸修行を終えて里帰りしているところ。江戸で見聞きしたものに喚起され、さらなる江戸行きの野望に胸を膨らませている龍馬が描かれております。もうね、この龍馬を見ていると、20代の頃の自分のようで、ジリジリジリジリしてくるのでございます。

その頃のワタクシは、とにかく何かをやりたくて、オーディションを受けまくっておりました。そして、東京のミュージカル養成学校のオーディションに合格し、上京するわけでございます。東京では驚きましたねぇ。とにかく人間が多い。自分と同じような野望を持った人間がワラワラとレッスンを受けに来ている。そして、そのレッスンの内容が濃い! もう何が濃いかって言うとですね、実際に舞台に携わっている人が、ごく普通に講師であったり生徒の中に紛れていたり。だから、レッスンもより実践的でしかも初めて聞くような最新の技術だったりするのでございます。

ワタクシが東京で得たショックというのは、龍馬が黒船を見たときの衝撃と同じではないでしょうか。「あぁ、名古屋はなんて遅れていたんだ」と思い知らされたものでございます。「名古屋の数年間が東京の数ヶ月と同じ」ぐらいに思っておりました。もっとも、この東京での体験によって、「あぁ、私にも田舎があるんだ」と再認識できたとも言えるのでございます。東京へ行くまでのワタクシは、それこそ名古屋人の例に漏れず、「東京ほどではないにしろ、名古屋もそこそこ頑張っている」ぐらいに思っておりました。そんな名古屋への過大評価が崩れるとともに、より客観的に名古屋を見つめることにより、名古屋に対する愛着が増したわけでございます。

で、ニューハーフにも同じようなことが言えちゃったりしまして、中部地区の外へ出たことがないニューハーフの場合、どうしても「井の中のかわず」状態になりかねない。そこでワタクシは、若いニューハーフには「気軽に東京を見て来なさい」と言ったりいたします。絶対的にレベルの違うものに触れますと、客観的に自分を評価する目が生まれたりいたします。自分の「立ち位置」が分かるわけでございますよね。この「立ち位置」をわきまえ、受け入れると、人間、「腹が据(す)わる」のでございます。

ワタクシ、ニューハーフの美しさは外観的な美しさだけではないと思っております。この「腹の据わり」というのも、ニューハーフの魅力の大事な要素だと思っております。かつては、ニューハーフになるには、ある種の「覚悟」が必要でございました。家族とのつながりを断ち切り、一生この世界に骨を埋める、そんな覚悟でございます。ですから、古いニューハーフさんには、自然とその「腹の据わり」を備えていたような気がいたします。ところが、最近はそんな深刻な思いでニューハーフになる人は少なくなっておりますので、何かしらの大きなカルチャーショックでもないと、腹が据わらないかもしれません。

「腹が据わると、どうして美しくなるのか」と聞かれると困るのでございますが、たぶん、そのドーンと落ち着いた心が、相手に対して安心感を与えるのか、あるいは様々な体験が、達観した広い心作り出すのか、そんなところでございましょう。テレビの坂本龍馬を見ていて、なんだか自分の若い頃に重ね合わせてしまった今日でございました。


2010-02-22 いつも同じように接する、その安心感を提供したいのです

本日、お客様との電話でのやりとりで、こんなことがございました。お客様は初めていらっしゃる方で、遠方から来られるとのこと。当然、まだ会員番号をお持ちでないので20以内のコンパニオンのキープという形になるのですが、お客様は遠方からいくのだから、なんとか予約を入れて欲しいと言われるのでございます。お店のルールを説明してご理解いただこうとしたのですが、なかなか納得していただけない。結局、直接来店していただいて、フロントで選んでいただきました。若干の待ち時間などはありましたが、無事に満足していただけたようでございます。

当店の予約のルールは、初めて来店される方にはチョット厳しいものになっておりまして、申し訳ないと思いつつ、いつもなんとか当店のルールに従っていただいております。ここで、ちょっと例え話をいたしますね。もしあるお客様に対してお店のルールを少し緩めて優遇したといたしますよね。そのお客様は、次回いらっしゃったときも、「前回は、これでやってもらった」とおっしゃるはずでございます。もちろん、前回許しているのだから、今回も許さなければ“スジ”が通りません。電話を受けたスタッフは、お客様のご要望を通さざるを得なくなります。これを繰り返していると...そう、ルールは次第に意味をなさなくなり、その後に来るのは、「受付業務の混乱」なのでございます。

ルールというのは、一度間口を広げ始めると、なし崩しに無意味なものになりかねません。また、ある時は厳格にルールに従わせ、あるときは優遇するということをすると、これはお客様に不信感を与えることにつながります。「サービスの品質」というものは、ただ闇雲にお客様を優遇することではないと思っております。いつも同じ基準で安定してサービスできること、そこから生まれる安心感と信頼がサービスの品質だと思っております。

ルール、ルールと堅苦しいお店だと思われるかも知れませんが、いつも一定の同じ基準でお客様に接することが、お客様とお店との信頼関係を築くことにつながると思っておりますので、どうか、ご理解のほど、お願いします。予約に関しては、面倒くさいのは「最初の一回目」だけでございます。会員番号をお持ちになれば、二回目以降は簡単に予約を入れることができます。ということで、よろしくお願いします。


2010-02-24 技術が勝つか、表現が勝つか?

フィギュアスケートのショートプログラム(SP)が終わりましたねぇ。今の時点で、韓国の「キム・ヨナ」が堂々の1位。チョット差を付けられて日本の「浅田真央」が2位につけております。この2人、表現の仕方が全くの好対照で、ちょっと面白く思えましたので、ワタクシの感じた範囲でこの2人を語っちゃうのでございます。あしからず。

フィギュアスケートというのは、スポーツでありながら芸術的な要素も十分加味されるという、演じる側からすると実に厄介なスポーツだと思うのでございます。ここで、スポーツとダンスとの区別を、体の骨格を使って説明いたしやしょう。両肩と左右の腰骨を結ぶ「四角形」を想像してくんなまし。この四角形を出来るだけ崩さずに動こうとするのが、「スポーツ」でございます。この四角形を維持したまま、手足でバランスをとるわけでございます。

一方、「ダンス」というものは、この四角形をあえて崩すように動く事が多いのでございます。肩と腰骨を近づけるような動きですとか(イメージできますでしょうか)、あるいは風をはらんだ帆のように胸を張ったり猫背になったりといった動きとか。ダンスは肩や腰が何かに引かれるように動き始めて、後から手足が付いてくる感覚がございます。肩や腰で踊るわけでございますね。ダンスというのはそういった「クネクネ」とした要素が含まれまして、一方、「スポーツ」的な動きというものが体全体でバランスを取りながら動くのとは対照的なのでございます。

浅田真央さんの滑り方は、かなり「スポーツ」寄りの、キチッとした演じ方でございます。手先も理想的なポジションにはめ込んで固めている感がございます。一方、キム・ヨナさんの滑り方は、かなり「ダンス」を意識しております。先ほどの四角形を崩すようなポーズを随所で使っておりますし、手先にも、ちょっとルーズさを残しております。その結果、浅田真央さんには、「段取りを正確にトレースしている」という印象がございます。逆にキム・ヨナさんは、「何を観客に伝えるか」というのを、本人がはっきり持っております。そのはっきりとした目的を、スケートという手段で表現している「表現者」なのです。技術云々以前に、キム・ヨナさんには「スター性」が有るのでございましょう。

さて、次に、呼吸のお話をいたしましょう。スポーツの呼吸というのは、常に動きと連動しております。けれど、芸術的な呼吸というのは音楽と連動しております。フィギュアスケートのような芸術性が加味されるスポーツというのは、この呼吸面でのジレンマに必ず突き当たるのでございます。浅田真央さんの呼吸は、やはり動き優先の呼吸でございます。大事なジャンプをする直前など、ジャンプのタイミングに呼吸を合わせようとしております。ではキム・ヨナさんの呼吸はどうか。実に、音楽優先の呼吸をしております。ですから、音楽に動きがピッタリ合う。このシンクロの見事さは、息づかいまで気づかっていなければ絶対に不可能でございます。と同時に、先ほどの「ジレンマ」がございますので、呼吸に関してはかなりの苦しさを我慢しながら演じているはずでございます。

そして、この呼吸に関する事ですが、浅田真央さんは呼吸を合わせようとするときに、「素に戻ってしまう」のでございますね。素に戻るというのは、分かりやすく言うと「演技を忘れる」といったところでしょうか。これが、キム・ヨナさんには全く無い。キム・ヨナさんは、最初から最後まで、常に「演じること」に集中しているのでございます。高度なジャンプを優先した浅田真央さんの演じ方と、あえて難易度の高いジャンプを避け、表現することを優先したキム・ヨナさんの演じ方と、実に好対照になっているのでございます。

26日にもこの2人の決着が付くようでございますが、どうなるのでございましょうか。確かに「表現」という観点ではキム・ヨナさんに一日の長がございます。けど、ショートプログラムであれだけのものを見せておいて、いったい「フリー」でまだ見せるものが残っているのかなんて、ワタクシなどは思っちゃいます。“表現“が勝つのか、“技術”が勝つのか...みなさま方もオリンピック中継を見る際には、こんなことも気にしながら見てくださいませ。ではでは、ワタクシ名古屋薫がチョット偉そうに、世界の浅田真央とキム・ヨナに対して、講釈たれてみましたとさ。


2010-02-25 登録するかどうか、聞き漏らすのはこんなときです

先日、予約のルールに関していろいろ書きましたら、お店の掲示板に「会員登録を勧めてくれればよかった」というご意見をいただきました。初めてのお客様には必ず会員登録をどうするか聞くようにしているのですが、そのお客様の場合は、それを聞き漏らしてしまったようでございます。申し訳ございません。このような聞き漏らしというのは、残念ながら、ときどき発生したりいたします。なんか言い訳みたいになっちゃいますが、この聞き漏らしの原因を、探ってみるのでございます。

まず、明らかに“ご新規”と分かっているお客様には、必ず会員登録の件をたずねることにしております。逆に、“初めてではない”と判断したお客様には、あえて聞かないようにしております。これは、登録を必要としないお客様が、来店の度に同じ質問をされてしまうという事態を避けるためでございます。ここで、例えば、初めてのお客様が1回も場所の問い合わせをせず飛び込みで来店されると、そう、こういった“勘の良い”お客様は、「初めてではないお客様」と思い込まれやすいのでございます。あるいは、初めてのお客様で、お会計の直後にトイレに行かれ、そのままお部屋にご案内してしまったとか。これも、流れ的についうっかり聞き漏らしてしまう例でございます。

初めてかどうか曖昧なお客様の場合は「いらっしゃるのは初めてですか」と聞いたりするのですが、非常に立て込んでいるときとか、2人〜3人でいらっしゃったお客様とか、受付業務が煩雑なときは、ついうっかり聞き漏らしたりいたします(ゴメンネ)。ということで、もしスタッフが聞き漏らしておりましたら受付で請求していただいてもよろしいですし、お部屋でコンパニオンに直接申し出ていただいてもよろしいです。ということで、思いっきり「言い訳」をさせていただきました。ふつつかなフロントですが、よろしくお願いします。


2010-02-26 銀メダルは、あまり喜ばれていないそうでございます

フィギュアスケートのフリーの結果は、キム・ヨナさんの金メダル。浅田真央さんが銀メダルでございました。真央さんも頑張りましたが、やはりキム・ヨナさん、上手すぎる。動きが柔らかく、すべての動きが流れるようにつながっている。そして、音楽のディテールを正確に動きで表現する能力を持ち、しかもリズムを外さない。手の動きなど、随所にダンサー的な動かし方が見られますので、スケートのコーチだけではなく、バレエやダンスの振り付け師なども動員しての、徹底的な振り付け指導が行われたものと思われます。また、採点方法を徹底的に分析し、最高の点数が出るプログラムの組み立てを研究しております。力の入れようがハンパないですよね。そんな相手に対し、浅田真央さん、善戦したのでございます。

ただ、浅田真央さんには「ありのままの実像」が見えるのに対し、キム・ヨナさんには「急造成による虚像」が見えるのでございます。浅田真央さんにとっては単なる「経過点」であるこのオリンピックが、キム・ヨナさんにとっては金メダルを取るための「終着点」のようでございます。後のことを考えず、すべてを金メダルのために特化してきた技術には、どこか“付け焼き刃”的なものさえ感じます。すばらしい表現力を持ったキム・ヨナさんのスケートですが、そのすばらしい表現を支えるに見合った「心」が育っているかどうか。その点に、キム・ヨナさんの「表現者」としての違和感を感じます。今後はプロに転向するそうですが、この虚像が露呈したときに、何か大きな壁にあたるような気がいたします。

何かの統計によると、金メダル・銅メダルを取った選手の幸福感は大きいのに対し、銀メダルを取った選手の幸福度は、金や銅に比べると比較的小さいそうでございます。それは、銅メダルの選手は「かろうじて残れてラッキー」とプラス思考で考えるのに対し、銀メダルの選手は「あのとき、もし〜だったら」とマイナス思考で考えてしまうからだそうでございます。浅田真央さん、銀メダルでしたが、どうかマイナス思考で考えず、プラス思考で考えて次の目標を目指して欲しいものでございます。


2010-02-28 ちょっとした人間関係にも、危機管理能力が問われたりいたします

いや、大変な一日でございましたね。ハイチ地震といい、今回のチリ地震といい、大災害が連続するのでございます。このような災害時には、迅速な救助活動が望まれるのでございますが、なかなかうまくいきませんねぇ。現地では略奪なども起きておりますし。こんなとき思い出すのは、そう、国際救助隊「サンダーバード」でございます。

あのサンダーバードの救助システムは、実に理にかなっております。まず高速なサンダーバード1号が迅速に現場に駆けつけ、現場の状況判断。そして、サンダーバード2号が相応した救助機器を積載して現場に追いついた頃には、救助計画が整っているということに。これを実際の災害で実現しようとすると、大型ヘリコプターなどの軍隊並みの機動力が要求されるわけでございます。そして略奪騒ぎなどの鎮圧をしようとすると、やはりこれにも武装した軍隊のような人たちが...ということで結論! 大災害には軍隊が必要不可欠なのでございます。

そこで、あの国際救助隊「サンダーバード」のような組織を、国連主導か何かでで作れないでしょうかねぇ。別に、南の島に秘密基地を作る必要はございません。軍隊を持つ各国がそれぞれ機材を持ち寄って、何か大災害が起きれば最寄りの国がその機材を導入する、その取り決めだけをすればいいのでございます。この取り決めを、世界規模で行う。世界のどこで災害が起こっても、その最寄りの国が助けに行くのでございます。

でもこんな時、「たとえ災害救助といえども自国の上空を他国の軍隊が通過するのは認めん」なんて言い出す国が、必ず出てくるものでございますよね。そこで、災害が起きる‘前’にあらゆるシミュレーションを行い、そのような問題を調整しておく必要がございます。どこで災害が起きたら、どの国が、どのルートを通って、何を運ぶか。情報はどこへ集めるか、どこに対策本部を置き、誰が主導権を撮るか。有らん限りの可能性を予測し、マニュアル化しておくのでございます。ことわざの「備えあれば憂いなし」とは、よく言ったものでございます。

災害時には「情報をいかにコントロールするか」という事が重要でございます。情報が錯綜すると、現場も大混乱するのでございます。そんな情報収集には、災害地に群がるマスコミの取材陣が効果的に利用可能。「災害時にはスクープを認めない」、これでございます。マスコミの取材結果はすべて強制的に対策本部に集める。そして、全てをとりまとめ、国際映像として全マスコミに同じ映像を提供する。オリンピックやF1グランプリの国際映像の要領でございますね。だいだい、大災害が起きると全てのヘリコプターが「いちばん派手な現場」に集中し、同じ現場に何台もひしめき合っている。こんなことは、全く、無駄、無駄、無駄! 何機も動かせるヘリコプターがあるのですから、災害地をまんべんなく、効率的に取材させればいいのでございます。

どこかで大災害が起きたとき、起きてから「さぁ、我が国はどう対処するのか」なんて話し合っているから初動が遅れるのでございます。だからこその「起きる前の取り決め」。政治的な思惑や、歴史的な因縁がたとえ有ったとしても、「まず取り決め有りき」であれば、躊躇なく動けるはずでございます。そして、普段からの「助けたり、助けられたり」という国際的な関係が、国際紛争を未然に防ぐかもや知れません。あぁ、人間関係も同じでございますね。普段からうまくいっている人とは、たとえトラブってもお互いに許容範囲が広い。ところが、うまくいっていない人同士だと、ほんの些細な事が大事件につながる。人と人との交わりでも、大きな衝突が起きる前に、あらかじめ小さな取り決めをしておくというのは、有効かも知れませんよ。ではでは...

ワタクシが国際救助隊で活躍していた頃の勇姿


最新 追記