店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
3月11日、この日は日本にとっては特別な日となってしまいましたね。追悼記念式典の関係でしょうか、各テレビ局は、それぞれ特別番組を編成して放送しておりましたが、もうね、どうしてこう日本のテレビ局、バカなんでしょうねぇ。同じ時間に同じような内容の番組を放送しても、全部見られるわけないでしょ。この様な全国規模の追悼番組でさえも、視聴率競争をしちゃう。ほんと、日本のテレビ局ってのは...プンプン。
2年前の3月11日にも、各テレビ局は視聴率競争をしておりました。各局が独自に取材ヘリを飛ばしておりましたので、被災地はヘリコプターだらけ。それらのヘリが何かしらの救助活動が出来るかというと、航空法に阻まれて、物資の投下やヘリポート以外への着陸などは出来ない。あの時ね、各放送局が協調して取材データや映像を共有し、被災状況や生存者のデータベースを作成するような動きがあったらなと思っておりました。
各地方で空を飛ぶ取材ヘリを最小限にすることが出来ますし、被災状況を効率よくデータとして集めることが出来るのでございます。2年前に感じたことですが、現地のインフラが壊滅すると、状況を知る目となり耳となるのは、マスコミの取材能力が頼りなのでございます。全マスコミが協調して即座に被災状況のデータベースを作っておけば、救援物資はもっと効率よく運べたかも知れませんし、被災者が家族の消息を尋ねて膨大なリストに目を通すために行列を作るなんてことも無かったかも知れません。
2年ぶりに復活してあのレベルまでに調整してくるというのは、キム・ヨナ、持って生まれた才能があるとしか思えません。そして驚いたのが、キム・ヨナの体型。あの体型を維持したというのも素晴らしいことですが、さらに「女のオーラ」がプンプンしている。体のラインが女っぽくなっているのでございます。大陸系の血が流れているのでしょうか、もともと腰から下の足の長さやラインが実に欧米っぽいキム・ヨナですが、今回はそれに加えまして、“大人の女の香り”を漂わせておりました。2年間のブランクは、キム・ヨナのメンタル面で何かしらの影響を与えたのかもしれませんね。
バンクーバーのときのキム・ヨナの演技は「売れ筋の振り付けをただ貼り付けただけ」の様に見えたものでございます(KARAとかも同じものを感じます)。振りだけカッコ付けてメンタルの追いつかない演技は、まるで「小さな子供が演歌を歌っているような」もどかしささえ覚えましたが、上体の柔らかさと持ち前の器用さゆえの完璧な演技が、彼女に金メダルをもたらしたのでございましょう。そして今回、彼女のそんな「もどかしさ」は解消されております。「メンタルの成長が大人っぽい振り付けに追いついた」とでも言いましょうか。「板に付く」という語がございますが、まさに板に付いた大人の演技が様(さま)になってきております。
では、日本選手の話をしましょうか。先に体型の話をいたしましたが、日本選手では村上佳菜子がやや欧米っぽい体型をしておりますが、浅田真央や鈴木明子などはズングリムックリの純日本人的体型。う〜ん、このハンデはつらいですねぇ。この体型のせいでしょうか、歴代の日本人選手は「女のオーラをプンプン匂わせる」のが苦手な人が多く、そうして技術系に走るのかも知れません。浅田真央も技術系の選手。技術を支えるには、演技とはまた別のメンタルがまた要求されるのですよね。今回のSP(ショートプログラム)ではジャンプの失敗で遅れを取ってしまいましたが、これで単純にメンタルが弱いと言われてしまうとしたら、技術系の選手にとっては実に不幸なことでございます。高度な技術というのは、ちょっとギャンブル的な要素も含まれるのでございますから。