薫さんのひとりごと

いやぁ、もう10月なんですねぇ。先日の台風以後けっこう涼しくなりまして、ワタクシの自宅の窓はずっと開け放したままになっております。エアコンも必要なく、軽く扇風機をかけるぐらい。名古屋は残暑の厳しさでも毎年苦労するのでございますが、その名古屋では珍しい爽やかな風の日が続いておりました。

前回、駐車場の話をしましたが、その駐車場、いったい何台ぐらい駐車できるのかを確認しようと見学をしておりました。地面に番号が振ってありますので１番から順に数えておりましたら、あらら不思議、ところどころ番号が飛んでおります。ホテルなどでは縁起を担いで「４」を飛ばしたりいたしますが、この駐車場の場合、「４」は飛ばずに「11」が飛んでいる。「どうして“11”？　漢数字の“二”と間違えるから？」と悩みながらカウントを続けておりましたら、次に「22」が飛んでいる。そこで、この飛び番号の謎が、少し解けたのでございます。

「11」と「22」、ゾロ目の数字ですね。駐車場の利用者が精算機で数字を入力する際、連続して同じ数字ボタンを押させないような配慮でございます。では、なぜ？　考えられるのは、精算時によくある「番号の入力間違い」を防ぐためではと想像できるのでございます。操作に不慣れな人の“二度押し”をキャンセルするためとも考えられますが、不慣れな人はゆっくり操作するでしょうから、ちょっと違うような気がする。

逆に、「“慣れすぎている人”の速すぎる操作で機械が誤認識するのを防ぐ」という考え方もございます。どんな人が操作するか分からないボタンですから、あまり敏感な設定にしない方が、安定するはずでございます。慣れ過ぎた人(あるいは、せっかち過ぎる人)がそんなボタンで素速く「１」「１」と入力すると、機械は単なる「１」と認識してしまうかも知れない。早打ち機能の無い電卓が数字を取りこぼすときの、あの症状でございます。しかし、最初からゾロ目数字を外しておけば、そんな心配もないということでございます。

さらに、ここはもっとシンプルに考えて、冬場、手袋をしたまま操作する人もいるかも知れません。そのような場合、同じキーを連続して押させるというのは誤操作につながるかも、とも考えましたが、これはちょっと考えすぎかも。まぁ、とにかく、精算時の番号間違いを防ぐために番号が飛んでいるという考えには、間違えがないはずでございます。出来たばかりの駐車場を眺めながら、こんなことを考えておりました。

↓駐車場の俯瞰。今はやりの“ミニチュア風”のアレンジを施してみました。