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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2011-06-01 【「京」と書いて「みやこ」と読む。浅野京、新人入店です】

おひさでございます。日々、雑用に追われる毎日でございます。事後報告になってしまいますが、新人のご案内です。タマヌキの新人「浅野 京(みやこ)」が入店しております。よろしくお願いします。

気づかぬうちに、かなりインターバルが空いてしまったようでございます。いつの間にか6月ですものね。月の切り替わりには、コンパニオンに渡したギャラの集計をいたします。月ごとの変動の少ない安定したコンパニオンもいれば、大きなうねりが周期的にやってくる“変動型”のコンパニオンもいて、いつも不思議なものだなと思っております。ただ、コンスタントに人気を得ているコンパニオンには、ある特徴がございます。写真や自分のブログをこまめに更新しているということでございます。そういった“まめさ”が、接客にも活きてくるのでございましょうね。

ワタクシなどは、何かの拍子に日記の更新(この欄のことでございます)をやらない日があったりいたしますと、そのまま日記の存在そのものを忘れてしまい、日々のルーチンワークから外れたまましばらく過ごしてしまったりいたします。その結果、ときどき大きなインターバルを開けてしまったりするのでございますよね。これをコンパニオンの一人に話しましたら、「ママ、それはO型の特徴ですよ」なんて言われてしまいました。ワタクシは特に、その“O型の特徴”が顕著なようでございます。コンパニオンを見習って、ワタクシもまめに更新しなければいけませんね。ではでは...


2011-06-02 【犬も食わない不信任案】77.75kg

震災直後は、新聞・雑誌など、隅から隅まで読み込んで情報収集しておりましたが、なんか最近は、政治のことを考えると腹が立ってくるので、政局の記事は見出しだけさらっと読んで目を通さないようにしております。今日もドタバタ劇があったようですが、これでよ〜く分かったのは、「総理大臣の椅子ってのは、一度座ったら手放したくないのだろうなぁ」「与党でいられるというのは、よほど居心地がいいのだろうなぁ」ということ。ワタクシ、このドタバタ劇の直後の会見で、一瞬、菅首相の顔に笑みがちらついたのを見逃しませんでしたよ。何でも顔に出しちゃう人ですねぇ。

お店の方はと申しますと、世の中が注目している事件が有りますと、その時間帯はお店が暇になるものなのですが、コンスタントに来客があったという事は、世間一般もあまり興味を示していなかったという事でしょうか。という、一日でございました。


2011-06-03 【人類の文明は、たかだか数千年】

今日は、ある映画のお話。今日はちょっとお暇をいただきまして、映画を観てまいりました。映画館は名古屋の今池という場所。この地名を聞いてスケベな映画館を思い出す人もいらっしゃいますでしょうが、今回足を運んだのは、そのスケベなのとは違う映画館。ワタクシにとって今池という場所は、子供の頃の思い出がいっぱいよみがえってくる場所でございます。ちょっと裏道に入ると、昔と変わらぬ“匂い”が漂ってまいります。ただ、いつのまにかユニーが閉店していたのには驚かされました。そういえば、数年前からガラ〜ンとしてましたからねぇ。

で、映画ですが、『100,000年後の安全』という映画。これは、フィンランドに建設された「オンカロ」という放射性廃棄物の永久地層処分場をテーマにしたドキュメンタリー映画。映画館は定員100人前後の小劇場でしたが、半分近い座席が埋まっておりました。実は、先日の5/28にもこの映画館を訪れたのでしたが、初日ということもあり、立ち見席まで完売で、その日は見られなかったのでございます。それで、本日、再びその映画館に出向いたということに。普段なら動員が全く期待できないような地味な映画ですが、やはり福島の事故の影響で、ここ名古屋でも放射性物質への興味が高いのでございましょう。

この映画に、現代の放射性廃棄物の処理に関する総括的なドキュメントを期待すると、みごとに肩すかしを食わされます。この映画は、その「オンカロ」という処分場の運営に関して、様々な立場の人が様々な意見を言う姿が、ただ延々と続くだけの映画でございます。ストーリー的な盛り上がりは全くございません。地味な映画ですが、この映画の全編を貫いている不思議な感覚は「100,000年」という数字。100,000年後というのが全く予想つかない世界なのですが、オンカロ処分場の関係者は、その想像できない未来の世界を想定して処分場を設計しなければならない。この直面した現実と夢想とも思える未来とのミスマッチが、この映画に、量子力学の研究者が感じるような不確定性というぼんやりとした空気を与えているのでございます。

放射性廃棄物の処分方法に関しては、世界中のどの国も決定的な解決を見いだしてはおりません。そのような状況の中で、このフィンランドの施設は、決定的な解決とはいかないまでも何かしらの糸口になるのではないでしょうか。よろしければ、この『100,000年後の安全』、ご覧になってみてくださいませ。

●映画『100,000年後の安全』公式サイト

http://www.uplink.co.jp/100000/

●名古屋で上映されている「シネマテーク」のホームページ

http://cineaste.jp/


2011-06-12 【やせ我慢は、腹が据わっていなければ出来ません】77.85kg

震災から3ヶ月、この3ヶ月間の日本政府の動向を見ておりまして、絶望まで行かないまでも、何か“幻滅”を感じております。日本の政治が「利権」を軸に動いていることの弊害がこれほどまでに露呈すれば、何かしらの“変化”が起きるのではないかと儚(はかな)い希望を持ちましたが、どうやらこのまま、何も変わらずに日本という国は迷走していくようでございます。賄賂と独裁で発展してきた中国を、日本は何ひとつ批判できないのでございます。

名古屋市長の河村たかし氏があるテレビ番組で、「お金とは何?」という問いに、「やせ我慢」と答えておりました。減税と議員報酬半減を公約として弱音を吐くことが出来ない今の心境を述べたようにも感じられますが、やせ我慢というのが河村氏のリーダーシップのポリシーなのではとも思えてまいりました。まずトップが“我慢”しなければ、どうして市議や市民が安心して付いてこられるだろうか、自らの姿勢をもってリーダーシップをとるというスタイルなのではないか、ふとそう思ったのでございます。

当店は、6年ほど前に税務調査が入っております。それまではちょっといい加減な運営をやっておりましたので、ゴッソリと追徴課税を請求されたのでございます。一度に払える金額ではございませんでしたので、物を処分したり借金をしたりしながら、2年かけてその追徴を払ったのでございます。ここでワタクシが重要視したのは、従業員の“ベクトル”。お店を運営するにあたって、従業員のベクトルというのは実に比重が重いのでございます。

従業員全員が向いている方向とお店の方針が揃っておりますと、お店というのは“軽く”動いていけるものでございます。運営していても、追い風を感じるものでございます。ところが、従業員の思惑がバラバラだったり、多くの従業員が不安を抱いていたりしますと、お店を動かしていくのがとても重たくなるのでございます。ですから、お店を動かしていくということは、まず従業員のベクトルを揃えることが第一なのでございます。

それで、その税務調査が入って従業員が不安を感じている時に、ワタクシはどうしたか? まず、広告を絶対に減らさないこと、そして、お給料を絶対に遅らせないこと、この二つを約束したのでございます。やりくりが苦しい時に、広告を減らして経費節減をするのは簡単でございます。一時的にやりくりは楽になるでしょうが、しかしそれは従業員の不安をあおり立てるだけで、必ずお店の運営は「重たくなる」のでございます。トップがやせ我慢をしてでも、まず従業員全員のベクトルを揃えてお店全体の機動力を高めることが、最優先なのでございます。

今回の大震災の後も、当店では従業員の給料を、ほんの少し上げました。これもやはり、不安を抱いている従業員のベクトルを揃えるのが目的でございます。小さなお店でさえ、従業員のベクトルが揃うかどうかで、お店の運営の重さは大きく変わってまいります。これが国家レベルならどうでしょう? 今回の震災は、すべての国民に大きな衝撃を与えたことでしょう。ひとりひとりの出来ることはわずかですが、日本中の国民、いや世界中の人々も含めまして、大勢の人のベクトルが揃うと、そこには強力な機動力、そして莫大な義援金、そういったものを生み出すパワーが出現するのでございます。

日本の政治のリーダーシップ不在は、世界中から指摘されております。日本の政治家は、国民のベクトルをどこまで感じ取っているのでしょうか? 復興にあたっては、やれ増税だ、やれ国債だと、まったく自腹を切ることを考えていない様子でございます。「まず自分たちがやせ我慢をする」という発想は、日本の政治家にはないのでしょうか? そのやせ我慢が、国民を安心させ、リーダーシップにつながっていくはずだと思うのですけどねぇ。


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