店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ただいま当店は、在籍3人で営業しております。まぁ、「写真の修正をしない」「出勤状況をウソつかない」というのが当店のオープン以来のモットーでございまして、もうね、ウソイツワリなしの「精鋭3人」なのでございます。「コンパニオンが増えたり減ったりするのがこういったお店の宿命」とはよく言うのですが、さすがに3人まで減ると、「どうしてこうなったかなぁ〜」といろいろ考えております。そして、お店の事情をかんがみ、非常に協力的に出勤してくれている3人に、ホント、感謝、感謝なのでございます。
16年前にオープンしたときは3人くらいでスタートでございますから、まぁ、「フリダシに戻った」と考えればいいのでこざいます。「初心忘るべからず」なんて言葉がございます。能の大家「世阿弥」の言葉でございます。この言葉はよく「最初の頃の初々しい気持ちを思いだして...」なんて解釈されますが、世阿弥はそんな簡単な“精神論”、“根性論”でこの言葉を片付けてはおりません。「人生の節目節目で必要となる、新しい心持ち」という意味で、世阿弥大先生は説いているのでございます。
人生の節目といいますと、結婚とか、出産とか、入社、定年退職、起業...なんてものがございましょう。その節目の前と後とで、自分の環境がガラッと一転するわけでございますよね。その新しい環境に対して、その都度、新しい心持ちを持ち直すこと、それが「初心忘るべからず」なのでございます。それまでの経験や知識を総動員して、新しい認識、新しい価値観を自分の中に生み出し、新しい環境に対処していけということなのでございます。つまり、人生の節目節目で自分が生み出す「初めての心」、それが世阿弥の言うところの「初心」なのですよね。こう考えると、世阿弥の「初心」という語が単なる精神論的な意味合いではなく、多くの苦悩や努力の積み重ねから舞台芸術を極めた人間の、非常にストイックな言葉であることが分かるのでございます。
「最新情報」の欄でもアナウンスしておりますが、『愛!ニューハーフ』の新刊が入荷しております。
雑誌の内容をチラリホラリと眺めておりますが、まぁ、ほんと、ニューハーフが「ナチュラル」になりましたねぇ。カマカマしさ(笑)が全くございません。
あとですねぇ、びっくりぽんなのがウエストライン。どうして、あの高い位置にウエストが来るのでしょうかねぇ。オバチャン(ワタクシのことですよぉ〜)の時代は、女性と同じようなラインにするために肋骨を何本か抜くなんて、ツワモノニューハーフもおりました。
お店の倉庫に、20年くらい前のニューハーフ雑誌が残っておりますが、並べると、非常に面白い図柄になるのでございます。もうね、「進化」というのは、怖ろしいものでございます。
こんな雑誌を見ては、「いつも綺麗にしてなくちゃね」と自戒するワタクシだったりいたします。というのも、あるニューハーフのママさんとお話しをしていると、よく叱られるのでございます。その方は、元飲食店のママさんでワタクシの大先輩なのでございますが、
(ワタクシに向かって)と叱ってくださるのでございます。
「アンタが綺麗になれば、若い子も綺麗になるわよ。若い人に『憧れ』や『夢』になるような、目標となるような姿にならなきゃダメ」
すぐ脇のパチンコ店が工事をしておりまして、工事の誘導の人に「立ち止まらないで下さい」って注意されちゃったのでございます。なんでも、歩行者に立ち止まられると、そのすぐ上でやっている作業を止めなければならないとのこと。で、事故現場の写真を撮りながらジリジリと歩道の端まで後ずさりしましたら、まぁ、なんと、運がいいのか悪いのか、ちょうどうなぎ屋の自動ドアの真ん前。
自動ドアがスルスル〜と開きますと、中から店員の「いらっしゃいませ!!」という景気のいいかけ声。香ばしいうなぎの匂いにも誘われたこともございまして、ワタクシは魔法をかけられた旅人のように店内に入っていったのでございます。
本日は、「矢吹はるか」が入店いたしました。新人が入りますとホームページを更新する訳でございます。それがですねぇ、人が辞めたときの更新は比較的簡単(寂しい話ですけどね)。逆に、人が増えたときの更新は、非常に手間暇がかかるのでございます。今日は、そのバタバタしたワタクシの一日の顛末を、ご紹介するのでございます。
今回は、昼過ぎに写真を撮影して、その日の夕方からの出勤という超ハードスケジュール。テレビ局の夕方のニュース映像の編集並みの、忙しさなのでございます。普通、店内の撮影っていいますと、だいたい数百回シャッターを押すのでございます。今回は急いでいるので、早めに切り上げたつもり。それでも、撮影が終わってみると、101枚。(わんちゃんかよ!笑) そのデータをワタクシの6年物型落ちMacBookProに放り込みまして、チョイスするのでございます。
このチョイスにも時間をかけられない。次々と写真を表示しては、ひよこの雌雄判別職人よろしく、「いいね!」と「ダメぴょん」にどんどん振り分けていく。次に、分けた「いいね!」写真に対して、さらに雌雄判別職人を実行する。判別職人を4〜5回繰り返すと、5〜6枚の写真に絞られてくるのでございます。だいたい、こんな作業。写真が数百枚あっても、こんな感じ。
さて、この選ばれた写真から、いろいろなものをダーーッと作っていくのでございます。まっ先に作るのが、フロント用の写真。まず、これ。フロントに写真があれば、飛び込みのお客様が選択するという可能性も出てくるのでございます。その次に、ホームページの更新。ホームページっつったって、今ご覧になっている「オフィシャル」のページ、そして「ニューハーフファン」「ヘヴンネット」という広告代理店系のページが有るのでございます。これらが、みんな画像の大きさが違ってる。同じ元画層から、3種類の画像を作り出してアップロード。以上の作業を、電話番、店番をやりながらダーーッと片付けるのでございます。
『コウノドリ』が好評だと聞いたので、第9話の放送を慌ててみたのでございます。辛口な本音医療ドラマでございますね。このドラマのテーマ(のひとつ)は、「受け入れざるを得ない運命」なのでしょうか。そういった自らの運命に敢然と向き合う登場人物たちの心情に、高い文学性を感じるのでございます。スーパードクターがどんな病気でも治してしまうカタルシス医療ドラマに世の中が辟易していたのでしょうか、このようなリアリズム寄りのドラマが好評なのは、うなずけるのでございます。
この「受け入れざるを得ない運命」というやつ、もうね、この年になると、こういうのはひしひしと身に感じるのでございます。人気商売ですので、毎日の一喜一憂がそれこそ運命の受け入れのくり返し。あと、「老化」というのも受け入れざるを得ない運命でございますね。こういった様々な運命を受け入れていかなければ、先に進めないのでございます。「人生とは受け入れること」、かもしれないのでございます。
「老化」「運命」って言いますと、ワタクシの場合は更年期障害でございます。7〜8年前から非常に苦しめられ、やっと今年あたりで抜け出せたかなという感じでございます。これには面白い符合があるのでございます。
今から8年ほど前のこと、ある占いの先生に「これから9年は苦しむよ」と占われているのでございます。これがほぼ、更年期障害で苦しんだ時期と同じ。びっくりぽんなのでございます。それに、今、お店のコンパニオンが減っていることも考え合わせますと、これも符合しているのかなと、自分勝手な想像を巡らしているのでございます。ただね、言われたのが8年前。そして9年間苦しむということは、えぇぇぇっ!、あと1年残っているのでございます。来年いったいどうなってしまうのか、今からワクワクなのでございます。
あと数週間で初詣の時期でございます。お正月のおみくじには凶は入っていないとか言いますが、実際のところどうなんでしょうかねぇ。おみくじで凶を引いたり、あるいは占いで暗剣殺のような運気の悪い時期だと言われたら、あまり良い気分ではございませんよね。ただ、この悪い運気を相殺させてしまう秘密の魔法があるのでございます。それはですね、
自分に良いことが起きたら、それを回りにおすそわけしてしまう。
自分の回りに悪いことが起きたら、それを少しもらってしまう。
え〜と、ただ今、12月24日の夜、クリスマスイブでございます。世の中の多くの人が、おいしいものを食べたり、おいしいものを飲んだりしているのでございましょう。ところが、ワタクシ、今、明日の朝まで絶食中なのでございます。
さかのぼること一週間ほど前の話。かかりつけの病院でいろいろと健康管理の相談などしておりましたら、「じゃぁ、超音波検査とCTでも取っておくか」と先生の談。(しばらく検査してないし、念のためにやっておくか)とは、ワタクシの心の声。「午前中を希望なら、25日はガラ空きですよ」と看護士さんの事務的な呼び掛け。年内に済んじゃうのならば、さっさとやりたいのでございます。勧められるままに、そのまま25日の午前で予約を入れちゃったのございます。
ワタクシが書いた問診票には、もちろん<男>の欄に○をつけるのでございます。医療の世界でございますから、薬とか間違えられたら大変、こういう場合は、素直に男を主張するのでございます。ただ、問診票を渡すときに、その<男>欄を指さして、「これ、間違ってませんから」と言い添えるのは、ワタクシの常。こういうとき、その後に何が起きるかは、もう十分承知しているのでございます。
<男>欄を指差しながら、ワタクシが「これ、間違ってませんから」と言いますと、まず、ワタクシの顔をまじまじと見ます。そして、短い間を置いた後、「あぁ」と納得したご様子。そして、そのおねぇさん、ご自身が用意した手元の書類をちょこちょこっと書き直しているのを、ワタクシはカウンター越しに見逃しませんでした。
<女>に丸が付いていたその書類、おねぇさんはその<女>欄に×印をつけ、<男>欄にあらためて○を付けておりました。だいたい、初めての病院とかの受付では、これに近いやり取りが起きるのでございます。やはり医療関係では、薬の量とか種類とかいろいろ心配でございますので、「早い段階で」出来るだけ医学的には「男」であることを再確認させるようにしております。
で、検査でございますが、CTの機械は性能が良くなりましたね。すごく機械がコンパクトになっていて、検査時間が飛躍的に短くなった。昔は何度も息を止めて苦痛だったけど、今回はツ〜〜〜ル、ツ〜ルとツーパスで終わり。らくちん、らくちん。