追記

薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

2008|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|10|12|
2015|01|03|12|
2016|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|

2021-07-26 【おもてなしは健在】

マウンテンバイクのレースを見ておりました。やはり、観客が入っているというのは、いいですねぇ。タイヤがパンクして、ズタボロになりながら自転車を押して戻ってきた選手に、コース脇の観客が皆、拍手を送る。そんな、いつもなら普通のシーンが、何か特別なありがたい風景に感じられたのでございます。

マウンテンバイクのコース、面白いですね。自然の起伏や障害をありのままに活かしながらも、ちゃんと選手が安全に走れるような気配り・設計がしてございます。担当者がコースを練り、実際に走ってみて手直しをする。本番までにそんなことが幾度となく繰り返されたのでしょう。1年延期で、初期の段取りが総崩れになったことが有ったやも知れません。

「誰のため、何のためのオリンピックだ?」と、ことさら叫ばれております。でもね、真剣にベストを尽くしている選手の姿、汗、涙を見ておりますに、オリンピックは「参加する選手のため」にこそ存在すると確信するに至るのでございます。観客は、人間の限界に挑戦するアスリート達の、ただただ美しい姿を傍観させてもらっているだけに過ぎないのでございます。

「誰のため? 何のため?」という問にもし答えが見つからないとすれば、あえて申し上げましょう、それは自分の「損得」しか見ていないからだと。自分が安全か? 自分の生活が豊かになるか? 自分にとって何かしら得なのか? もしそれしか気にしていなければ、この問いには永久に答えは出ないことでしょう。

今回のオリンピックでは、「お・も・て・な・し」がひとつのキーワードでございました。「外国人観光客が来られなくなって、おもてなしが出来なくなった」なんて揶揄も聞かれます。でもね、開催国の日本は「ホスト」であり、選手全員が「ゲスト」であることには変わりないのでございます。依然、「お・も・て・な・し」が健在なことに気づくはずでございます。

どの種目のどの会場も、スタッフが最善を尽くしておりますよ。選手一人一人に、「あぁ、良い試合だった」「あぁ、良い会場だった」「あぁ、良い大会だった」と感じて自国に帰って行って欲しい、メダルを持って帰って欲しい。そんな大会スタッフのおもてなしの精神が、テレビの中継画面から、ヒシヒシと伝わってまいります。

選手の多くは、「よくぞ、こんな状況で大会を開いてくれた、ありがとう」と感謝の意を表しております。そんな選手の純粋な気持ちに、応えてあげましょうよ。国内のゴタゴタはいろいろ有りましたけど、「ゲスト」の前では、そんなゴタゴタは全て飲み込んで、「ホスト」に徹しましょうよ。そして、この大会を楽しみましょうよ。では、では。


2021-07-24 【150kmって、どんだけ~】

今日もオリンピックの話題から。韓国チームのお弁当が話題になってます。「給食センター」を作るというのは、過去のオリンピックでもよくございます。日本も過去にやっておりますし、今回、アメリカも独自の給食センターを設置しております。まぁ、韓国のやらかすことが問題となるのは、何に関してもリスペクトが無いからでしょうねぇ。

福島産農作物の放射線量が、日本叩きのいい口実に利用されてしまっております。もとより、福島原発のあの事故以降、福島県は甚大な風評被害を受けております。この風評被害は、初期の設定次第で最小限に抑えられたような気がするのですけどねぇ。それに関して、ワタクシの思うところをお話しいたしましょう。

福島県というのは、東西に150kmもある広大な県でございます。150kmですよ! 150kmと言いますと、名古屋ー大阪間、あるいは名古屋ー静岡間と同じ距離。福島第一原発は最東端。内陸の郡山市のあたりで50~60kmも離れております。ましてや、福島県のほとんどの地域が、原発から100km以上の距離があるのですよね。

つまり、福島県と言えど、西側の部分は原発事故の影響をほとんど受けていないのです。でも、農産物は単純に「福島産」として分類されてしまう。事故とはほぼ無関係な農家にとっては、これは理不尽なお話。これは、初期の段階で、日本政府がもっと被害地域を細分化してランク付けして欲しかった。

原発からの距離、実際の線量、そういったことを考慮して影響度をランク付け。要注意な地域にはそれなりのランク付けを。まったく影響の無い地域には、大丈夫のお墨付きを。原発に近い地域からの反発が有りそうですが、それ以上に、他の広大な地域の風評被害を防ぐメリットが大きかったと、想像出来るのでございます。

まぁ、選手村の食事に関しては、他の国のチームが「美味しい」「問題ない」と発言してくれてますから、韓国のイチャモンは放置しておけばよろしいかと。日本が反応するほどに、相手にに「しめしめ」と思わせてしまうことになる。ダチョウ倶楽部のコントじゃないですが、「どうぞどうぞ」とスルーするのが一番だと思いますよ。


2021-07-23 【いたってグローバルな開会式】

開会式、観てましたよ。長いなぁ~。終わったら深夜って、お茶の間の家族団らんで観るってレベルじゃない。聖火まで観ていられずに寝ちゃったお子ちゃまも多かったことでしょう。アメリカの放送時間に合わせているのかなとも思ったけど、アメリカ時間に換算すると早朝から出勤の間なので、それも関係ないでしょう。

橋本聖子の演説、長ぇよ。そして、バッハ会長の演説も長い。小学校の朝礼なら、子供がバタバタ倒れているレベル。さらに長かったのが、選手の入場。ソーシャルディスタンスがらみでしょうか。次期開催国のアメリカとフランスが最後になったのは米NBC局からの圧力、なんてことが毎日新聞に書いてありましたが、実際どうなんでしょうね。最後だと視聴率が下がらないとかなんとか。

演目は、小ネタが多かったですね。大がかりなセットも最小限。人員も最小限。コロナの影響か、予算の影響か。和服も関取も出ないまま、かなりグローバルな内容で最後まで進みましたね。いわゆる「日本色」まったく無し。最後の海老蔵さんの登場が、唯一の日本色と言えるかも。それも、ジャズピアニストの上原ひろみさんとのコラボ。これがねぇ、何というか、どういったものか。

歌舞伎とジャズのコラボなのでしょうが、コラボと言うよりは、「かわりばんこ」といった感じ。上原ひろみさんの演奏も、え~と、これはワタクシのほんと個人的な感想ですが、なんか「この特別な日のためにわざわざ練ってきた」という感じではないように感じた。「歌舞伎とジャズのコラボ」という企画だけが独り歩きし、出演者どうしが内容を練る時間がほとんど取れなかったのでは、という憶測もしちゃいます。

絵文字のピクトグラムを実演するという演目。あれはいかにも日本っぽいですよね。あんなバカバカしいことを真面目にやるのは、日本くらいでしょ。広い競技場のほんの一角だけを使った小ネタを全世界に発信! 世界中が苦笑いしていたのではないでしょうか。ただ、開会式でやる必要があったかなぁ? YouTubeのネタ的な内容でございましたね。

あのピクトグラムを演じた人が、あの衣装のまま、プレス会見に出席していたそうでございます。かな~りシュールな情景の写真が、外国人記者のツイッターなどで紹介されております。演じた人を「Pictogram-san(ピクトグラム-さん)」と紹介しておりました。そう言えば、大谷翔平をアメリカのアナウンサーは「Otani-san」と呼んでおります。「○○san」が流行るかもしれませんね。

すでに大赤字が確定済みのオリンピック。当然、東京都民は異論を唱える権利がございます。ただね、いまさら「オリンピック反対、中止」を叫ぶのは不毛では? それでお金が戻って来るわけではございません。もしワタクシが東京都民なら、

「百合子ッ! 何、政府の言いなりになって無観客にしてんだよ! ここは政府に逆らってでも観客を入れて赤字の足しにしろよ! もう、来年から、税金払わねぇぞ!」

と言うところですよね。そう、この大赤字、どこから補填されるのでしょう。東京都民は、そこをもっと気にするべきではないですか?


2021-07-22 【捨て駒大作戦】

さて、いよいよ開会式でございます。もうね、「呪われたオリンピック」という異名を持つ今回の大会、これだけ次々とスキャンダルがおきますと、笑ってしまいますね。むしろ、これだけのスキャンダルを集める方が難しいだろって話(笑)。

一番最初から、おかしかったですものね。あのロゴマークのパクリ騒ぎ。鳴り物入りで発表したロゴマークが、即座の盗作騒ぎ。その後に一般募集した選考の様子が、どうにも怪しい。色鮮やかなロゴが最終選考に残る中、ひとつだけ、明らかに他のとは違和感の有るモノトーン市松模様のマークが! 一般募集とは名ばかりで、出来試合だった感じがいたしますねぇ。

そして、国立競技場のデザイン。これも当初は近未来的曲線的なデザインが採用されておりましたが、建設費用ドウタラであえなく却下。デザイナーの女性はカンカン、訴訟も辞さないという腹の立てよう。あれも、最初の設計はそもそも敷地面積の関係で不可能であったことが判明。どうしてそんな案が最初に通ったのか、不思議でしょうがないのでございます。

誘致を主導した元猪瀬東京都知事は、5千万円をドウシタコウシタであっさりと辞任。同じく誘致を主導したJOC元会長の竹田さんも、贈収賄ナンタラで袋だたきの上、辞任。安倍首相や森喜朗も、「このお仲間」にカウントしてもいいのかな?(笑) あと、総合演出の人や、ミュージシャンやお笑いの人とか。何をさて置いても、コロナウィルスの出現が、一番の「呪われ」でございましょうね。

お笑いの人は、23年も前のネタで叩かれるというのは、何とも厳しい。これ、絶対に、誰か気づいていたよね。で、この直前のタイミングで「爆弾」を破裂させるために温存していたはず。タイミングよく出てくるスキャンダルってのは、だいたいそういうものでございます。

膨大な人員が介在する大会、その構成員全員が何ひとつ汚点が無いなんてぇことは有り得ないわけで、叩けば必ず何らかのホコリは出てくるものでございます。関係者も世の中も、周りがみんな「何とか成功させよう」と思っていればこそ、多少の汚点は寄って集って取りつくろったりスルーしたりするもの。でも逆に、「こんな大会、失敗してしまえ」という人が多ければ、その小さなホコリが雪だるま式に大きな問題と発展するわけでございます。

つま~り、今回の東京オリンピックの問題点、それは、スキャンダルが多いことではございません。あまりにも向かい風が強すぎること、それが一番の問題点でございます。ただ、これだけスキャンダルが続いている割には、順調に事が運んでいるのが不思議でしょうが無い。開幕を直前に控えての辞任劇でも、「では、誰を代役に立てるか」という話も全く出てこない。あたかも「想定内」であったかのごとく、準備が着々と進んでおります。

ということは、今回の大会で辞任していった人たちは、最初から想定済みの「捨て駒」だったのか? こ、これはッ! 一番最初のパクリロゴマークからすでに、この捨て駒作戦は始まっていたのでは?! トカゲが尻尾を切り落としながら逃げ延びる様に、捨て駒をひとつずつ捨てながら大会に漕ぎ着けたというのか! う~ん、橋本聖子、恐ろしや...

ということで、どんな開会式になるのでしょうね。では、では。


2021-07-21 【この地獄はいつまで続く?】

ワタクシの元にも、やっと届きました! ワクチンクーポン! つうか、クーポンて何よ(笑)。こういうのもクーポンって呼んじゃうんだ? なんか、「マクドナルドでシェイクが50円引き」とか、「ファミチキ買うとドリンクプレゼント」と同じノリに感じちゃうのは、ワタクシが古い人間だからでしょうか?

つくづくお役所というところは、書類が好きですよねぇ。年とって目が悪くなってきたせいもありますが、細かい文字の書類を何枚も入れられても、面倒くさいので読まないですよね(ごめんなさい)。人間を長年やっていると(笑)、「まぁなんとかなるだろう」という図太さも出てきちゃうのですよね。もうちょっと簡潔に大きな文字で作れないものでしょうか。

同じ書類が間違って2枚入っている! と思ったら、1回目と2回目用に同じ書類が2枚入っているのですね。しかも、両方に住所と名前を書かなければいけない。こういう所は、マイナンバーだけで処理出来ると助かるのですけどね。と言うか、マジで、間違えて2枚のうちの1枚を捨ててしまうところでした。「読まない」「捨てる」って、我ながら最悪!(笑)。

こういった処理って、今や完全にネット経由で行っている国も少なくございません。日本はネットでやろうとすると、「かえって役所の仕事が増える」という謎の現象が発生する。要するに、諸外国の様に「ネット処理に移行」ではなく、基本的な作業は手作業のまま「ネットでも受付できますよ」というスタンス。単に窓口が増えるだけ。そりゃぁお役所の方々の仕事は、増えるわけでございます。

これはね、日本のお役所の方々の能力が高いということも原因かなぁ? 真面目でミスが少なく勤勉。ですから、ついつい、長年、「手作業」メインの構造から抜け出せなくなってしまった。これがね、まぁ言っちゃ悪いが、諸外国でよく有る、大ざっぱでミスが多く緩慢、なんてお役所ですと、「さっさとコンピュータで自動化してしまえ」という話が進みやすいわけですよね。

日本のこの書類地獄は、いったい、いつ、抜け出せるのでしょうねぇ。でもね、ふと、思いましたが、近未来、(ここからはSFのお話ですよ)、太陽の異常な黒点活動によって強力な電磁波が地球に降り注ぎ、世界中のコンピュータが麻痺してしまう! なんて事が起きたら、日本の紙ベース、書類ベース、手作業のお役所は、先進国で唯一、被害を最小限に抑えられる! なんてぇことは、起きないでしょうねぇ。では、では。


2021-07-20 【善悪よりも、全体の利益を!】

7/5のこの欄で、医療ドラマふたつをご紹介いたしました(2021-07-05 【ヒトケが尺度】)。制作局が違う二つのドラマ、狙って同じタイミングにぶつけたわけではないのでしょうが、面白い現象が起こりました。

日曜日に放送された『TOKYO MER』では、看護師が患者の家族に向かって『○○ちゃんは絶対に治しますから!』と叫ぶシーンがございます。その翌日、月曜日に放送された『ナイトドクター』では、ベテラン医が研修医に対して、「患者に『絶対』という語を使うな!」と叱りつける場面が出てくる。この対照的な二つのシーンが、二つのドラマの性質をよく表しております。

『TOKYO MER』では、「有り得ないこと」が連発いたします。その有り得ないことに違和感を持ち始めると、もうドラマは楽しめない。「どこか別の惑星のお話なんだ」と割り切って観て楽しいドラマでございますね。そういったスタンスのドラマですから、舞台が医療現場である必要は無く、銀行でも町工場で成立するドラマでございます。

一方、『ナイトドクター』の方は、ややリアリティを重視している。ですから、医療現場という舞台なくしては成立しないシナリオでしょうね。先日の放送でも、「医療裁判」がシナリオの中に盛り込まれておりました。医者というのは、全力で対処しても、結果が悪いと訴えられることも有る。そこで、ワタクシなりの考えをチョイト、お話しいたしましょう。

ここで、航空機のパイロットのお話を少しいたしますよ。アメリカの航空機パイロットには、事故を起こしても刑事訴訟を受けないという「免責」がございます。一種の司法取引なのですが、この免責があることで、パイロットはありのままを正直に話し、それが「迅速な原因究明」「同じ事故の予防」「裁判期間の短縮や裁判費用の軽減」などに繋がっております。

あるいは、2/22のこの欄で、ドイツでは交通事故を起こした際、先んじて被害者に相当の賠償をした場合は「減刑あるいは不起訴」といった免責が有ることを話しいたしました(2021-02-22 【懲悪 vs 救済】)。これは、審理の追究よりも被害者救済を優先したという形でございます。アメリカの例もドイツの例も、個人の感情よりも社会全体の利益を優先するという法益の考え方がございます。

「悪は追い込め」といった善悪感情、処罰感情の強い日本では、こういった司法取引を導入するというのは難しいかもしれませんよね。そこで注目したいのが、「アイムソーリー法」という法律。アメリカの法律ですが、これ、アメリカの70%の州が導入しているという優れ物法律。その名の通り、医療事故の初期段階で言った「アイムソーリー」は、訴訟の証拠として採用しないという法律なのでございます。

「謝罪は自分の過失を認めたことになるので、絶対に言ってはいけない」という考え方が根強いですよね。でもね、多くのトラブルが、まず最初に「ごめんなさい」を言うことで、かなり軽度に納めることが出来るのでございます。そこで生まれたのが、そのアイムソーリー法。これを導入することで、医療裁判の加速化、医療裁判数そのものの減少、といった効果を上げております。

このアイムソーリー法の考え方は、日本でも普及して欲しいですよね。交通事故でも、まず最初に両者がごめんなさいを言ってしまえは、かなり穏やかにその後の処置が進められるようにも思えます。そして、アメリカのパイロット並みに、日本の医師に免責を! 医療事故では、「単なる失敗」と「医師として不適格」を区別するべきですよね。それは、裁判所ではなく専門の機関が行ったらどうでしょうか?

池袋の交通事故も、まず最初に最大限に謝っておけば、遺族をあそこまで遺憾な気持ちにさせることは無かったでしょうにねぇ。また、日本の芸能人は、たいして謝らなくてもいい様なことで謝罪するけど、とことん追い込まれるよね。あれも、アイムソーリー法を適用して欲しいなぁ。今日は、謝ることが社会全体の利益に繋がるというお話でした。では、では。


2021-07-19 【みんな安全の話しかしないよね】

昨日、イギリスは30万人/週もの感染者を出しつつも死者を300人弱に抑え込んでいるというお話をいたしました。そして今日、イギリスはマスク規制・行動規制を撤廃するというニュースがございました。「封じ込め」から「共存」に移行したということでしょう。ワクチン接種率が高まり重症化率が下がるに従い、他の欧米諸国も、「共存」という形になっていくのでしょうね。

ワタクシ、オリンピックの延期に関して、「昨年の段階で、さっさと4年後にシフトしておけば良かった」なんて軽々しく申しました。今日、アスリートが出ているバラエティ番組を見ていて、その「4年後」というのがアスリートにとっては致命的に長い期間になり得ることを感じ、自分の軽率さを恥じております。

1980年のモスクワオリンピックを日本がボイコットした時、多くの日本のアスリートが泣いて抗議をいたしました。アスリートの人生の中で、その「旬」と呼べる期間は短い。「4年後に再チャレンジすれば良い」と言われても、それが不可能なアスリートも多かったことでしょう。

今回の東京オリンピックの延期や開催に関して、世の中に溢れかえっている発言は「安全かどうか」ということだけでございます。やれ延期だ中止だと騒ぐ声に翻弄されるアスリートの気持ちを、一体誰が気遣っていると言うのでしょう。けれど、揺れ動くその大会日程に、不満を述べるアスリートは1人もいなかった。あぁ、何という、いじらしいことでしょう!

マスコミ各社には、純粋にオリンピックに臨むアスリートの気持ちにも、もう少し焦点を当てて欲しいですよね。開幕直前に来ても、スキャンダルの話題しか報道されないというのは、なんと寂しいオリンピックであることか。そして、そんな逆風の中で黙々と練習にいそしむアスリートの、なんていじらしいことか!

こういうのは、誰か1人「悪役」が出現すると、意外と丸く収まって全体の志気が上がったりするものでございます。1964年の東京オリンピックでは、直前のスキャンダルを全て「田畑政治」という人間が背負って辞任するなんてことがございました。今回のオリンピックでも、「俺が悪者になるから、かわりに成功させてくれよ!」という人間なり政治家が、現れて欲しかったものでございます。

冷戦時代は、アメリカ・ソビエトがそれぞれを仮想的にすることで、国が一丸となった。お隣の国は、世論をまとめるためにはいつも日本を悪者にする。ワタクシはお店をまとめるために、あえて苦言を呈す。あらあら、脱線し始めちゃいましたね。では、今日はこのへんにしておきましょう。では、では。


2021-07-18 【日本は、まだ余裕があったはず】

コロナの例のグラフ、今度は色分けしてみました。

オリンピックが無観客になって、日本中が大騒ぎになっております。このタイミングで梯子を外すって、日本政府もえげつないことをいたしますよねぇ。で、諸外国の週ベースの「新規感染者数」を見てみましょう。

マスク無しの観客がオールスターゲームのスタンドを埋め尽くしていたアメリカ。でも、毎週22万人の新規感染者が出ております。ワクチン接種が進んだのと医療体制が整ったということもございましょう。

南米のブラジルも、アメリカとほぼ同じの22万人(週)の新規感染者を出しておりますが、ブラジル始め南米諸国はどこもアップアップの状態。病院の廊下に、毛布でくるまれたナキガラが山積みになっているとか。死者数を見ると、アメリカの1,800人/週に対してブラジルは8,700人/週と5倍弱の差。医療体制の差と言えるでしょうか。

善戦しているのが、カナダ。週に2,500人はかなり終息に近づいている。ドイツも週8,500人と頑張ってますが、7月に入ってから増加傾向。それでも、死亡者数を見ると、カナダは61人/週、ドイツは129人/週という数字。余裕を持って、重症化する前に完治させている感じでございます。

フランスは新規感染者数5.5万人/週と、まだまだ苦戦している様子。ですが、死亡者数が147人/週とドイツ並みの少なさ。フランスの医療の底力でしょうか。同様に底力を見せているのが、イギリス。週に30万人もの感染者を出しつつも、死亡者を300人弱にとどめている。いずれも、ワクチンが重症化を防いでいるということなのかも知れません。

さて、日本にまいりましょうか。日本の新規感染者は毎週2万人。ドイツやカナダには及びませんが、イギリスやアメリカに比べたら10分の1の数字でございます。そして、死亡者数もなんと91人/週! 割合だけで見ると、日本以上に医療設備の進んだドイツよりも低い割合。底力を見せているフランスよりも少し悪いかなという数字でございます。日本はワクチン接種率が低いにも関わらずこの数字。日本も、底力を見せておりますよ。


東京都も日本政府も、ちょっとした感染者数の増減に大騒ぎしておりますが、諸外国では、桁違いの感染者が発生しているのですよ。それでも昨年ほどの大騒ぎになっていないのは、ワクチンの普及とともに医療体制が進んだからでしょうね。死亡者数の少なさが、それを物語っております。

日本の死亡者数の少なさ、そして世界的に見たポジションを見るに、オリンピックを無観客にする程の事だったかなぁ? やはり、コロナへの対応は、感染者数ではなく、「死亡者数」「病院の逼迫度」で判断すべきだと思っております。都市部で溢れた患者を地方に移動させるみたいな対応で、余裕を持って対応出来ると思うのですが、まぁ、既に決まってしまったこと。詮ないですね。


2021-07-17 【人類は今、ネットを持て余している!】

オリンピックのボランティア用のグッズが大量に、メルカリに出品されているとか。無観客の影響がこんなところにまで。出品とは節操がないなぁとは思いますけど、禁止されていたことでも無いようですし、やらかした人を責められないなぁ。「記念に大事に取っておこう」なんて思う人は非常に少ないってことですよね。

また、持続化給付金の詐欺が1万件にも及んでいるとか。これも、節操がないなぁ。「これは詐欺行為だ」とどこかで自覚しつつも、「絶対ばれないから」という誘いに乗ってしまっている。また、例のリコール署名詐欺でも、「これ、やばくね?」と思いつつも、「主催者が問題ないって言ってるし、他にも大勢いるし」ということで荷担してしまった人が大勢いる。

自分の中の「良心」や「良識」で判断出来ず、他人の言葉や行動で意志決定をしてしまう人の、何と多いことか。

これはさ、SNSの「いいね」「好評価」ボタンの影響かなぁ? でもさぁ、他人の評価に一喜一憂するって、なんかエネルギーの無駄じゃね? ワタクシなんかは、たとえ好評価が貰えなくても、「あぁ、世の中は違う考え方なのね」と思うだけ。でも、あの好評価を、お金で買ってまで、数字を上げようとする人たちもいますよね。

「いいね」「好評価」「フォロー数」「登録者数」、こういった数字が、今のSNSでの「信頼度」になってます。つまり、「多くの人が賛同していること=信頼できる」という図式。だから「インフルエンサー」なんていう職種が成立したりする。ワタクシなんかはこの図式を、「危ねぇ時代になったなぁ」と思うのですけどね。だって、そういう図式って、世論を誘導したり洗脳したりするの、すごく簡単になるでしょ。

メルカリの件とか、給付金詐欺のニュースを見て、何となく、こんな事を思いました。「人類は今、ネットを持て余している!」、この自覚をネットを使う人全員がまず持たなくてはいけないと思っております。


2021-07-16 【ちょっとの不純物が効力を発揮する】

今日は、またまた、朝ドラ『おかえりモネ』の話題。ちょうど2ヶ月、9週分を放送して、第一章が終了でございます。来週からは「東京編」がスタートでございますね。ここへ来て、「おかえり」というタイトルの意味が、何となく分かってまいりました。

主人公の百音(ももね、通称もね)は、二度と戻らぬ決心で生まれ故郷の離島を離れ、東京での生活が始まるわけでございます。で、その決心の百音が、あんなことこんなこと有って、再び生まれ故郷に戻ってくるという感動のシーンが、終盤には控えているのでございましょう。だからこその「おかえりモネ」というタイトルなのだろうと、ワタクシ、勝手な推測でございます。

ドラマ的にこの第一章の登米・気仙沼編で重要なのは、主人公の持つ、以下のモヤモヤでございましょう。主人公のこのモヤモヤが、次の東京編にシフトしていくカタパルトとなり、終盤の「おかえり」へのカタルシスに繋がります。正直な感想を述べさせてもらうなら、清原果耶さんのこのモヤモヤの表現は、緩かったというか場当たり的だったかも。ですから、「東京に行きたい」という主人公の想いや葛藤も、今ひとつ、説得力を欠いている感じがしたなぁ。

  • 主人公の「とにかく島から離れたい」という想い
  • 主人公の、音楽を断念したという挫折感
  • 主人公の「震災時、何も出来なかった」というトラウマ
  • 主人公の「自分は、何の役にも立っていない」という自己否定感
  • 主人公の「二度と島には戻らない」という決意

でね、良い役者というのは、逆算で考えるもの。第一章の最後にこのモヤモヤを最高調に持って行くために、序盤から、どのシーンのどのセリフで何をどのくらい「匂わせておくか」、と考えて演技計画を立てる。当然、脚本にもそういうことは伏線として盛り込まれている。脚本家のその意図をくみ取って、キャラ設定をし、表現していくのが、役者の仕事でございます。

非常に、歯に衣着せぬ言い方をいたしますよ。役者の仕事をこのレベルとみると、清原果耶という女優さんは、ま~だこのレベルに達しているようには見えないのでございます。しか~し、ネットの評論、共演者のインタビューなどでは、彼女の演技力をベタ褒め。ワタクシはこれに、ちょっと違和感が有るのですよね。事務所からの「何か」が影響しているのではないかなぁ、と勘ぐってしまうのでございます。

事務所には、女優「清原果耶」を売り込みたい、これを機にブレークさせたいという思いは当然あるでしょう。でもねぇ、実力が伴わないまま事務所が広げた大風呂敷の上で息切れしてしまう、なんて事態も想像しちゃうのですよね。可能性の有る良い要素を持った女優さんだと思うので、長~い目で育てて欲しいなぁと願うばかりでございます。

ワタクシが言うのも生意気な話ですが、まだまだ演技の引き出しは限られている女優さんだと思います。しかし、ちょっと陰(かげ)を持っているのですよね。これは、持ちたいと思って持てるわけではない天性の強力な武器なのでございます。いかんせん、彼女はこの強力な武器を自覚してないのか、コントロールして利用するには到っていない。だからこそ、今、彼女にとって大事な時期だと思うのでございます。

音楽でも舞台でも、「わずかな不純物」というのが強烈に趣を深くするということがございます。完璧、純粋、綺麗、といった正道から微かに外れる要素が含まれた時、その表現がいたく感動的になったりいたします。甘い物にほんのちょっとお塩を加えると甘みが増すのと同じかな(笑)。そう、生まれ持った「陰」という強力な武器を意図的に使える様になったとき、清原果耶さんは覚醒する可能性がございます。事務所がゴリ押しするのも、そんなポテンシャルを見いだしているからでしょうね。

ということで、来週からの「東京編」に期待でございます。ちょっと土くさいイメージの「百音」が、登米の大自然の風景によく合っておりました。東京へ行って、どんな感じであか抜けていくのでしょうね。それも楽しみでございます。


追記