店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
お店の掲示板が賑やかでございます。ある苦情に対しまして、「うちの子はみんな急ぎまくってます!(キッパリ)」なんて言い切っちゃったら、「うんにゃ、そうでねぇ子もおるんでねぇかい?」というレスやメールを頂きました。あるお客様から頂いた、こんなメールをご紹介いたしましょう。
現在掲示板にて問題になっている件に関してですが(中略)、既に退店した○○さんを指名した際にかなりの時短を体験しました。サービス自体はそれなりに満足しましたが、なんとなく時間がたつのが早い気がしました。お店を後にして時計を見ると15分位は短かった様です。しかし、お店に戻ってクレームを言う気力もなく、シィメイルでそんな体験をしたのも後にも先にも1度だけでしたので、ハズレを引いたかな?と諦めて帰宅しました。掲示板で薫さんが仰っているように、すぐにメール等でクレームを言えば良かったですね? 今更ですが、その他のコンパニオンの方は真摯なサービスをされていると思いますが、実際に手抜き?をしていた娘がいた事実をお伝えしたくメールした次第です。(後略)
伏せ字になっている部分には、はっきりと、あるコンパニオンの名前が書いてありまして、ワタクシにも「当然」と思えるコンパニオンでございました。当店では、悪意のある時間短縮は重罪なのですが、風俗業界の中には、その時間短縮を“推奨”あるいは“強要”しているお店も、ほんの少しですが存在いたします。そのようなお店から移籍してきたりしますと、時間短縮を当たり前のこととして行動するかも知れません。時間短縮して「お店に貢献した」と思っているかも知れません。罪なことでございますよね。つくづく、環境というもの、特にデビューした時の環境というものは、重要だと思うのでございます。
また、こんなこともございます。キビキビと素早く動くとどうしても男っぽくなってしまうので、女っぽく振る舞うためにわざとゆっくり動こうと考えるコンパニオンがいるかも知れません。ゆっくりなりにもメリハリのある動きが出来ればいいのですが、不器用な子だったりすると、全部の動作がゆっくりになってしまう。お客様から見ると、「手際が悪く、わざとゆっくり時間を潰している」と見えるかも知れません。悲しいすれ違いでございます。
ワタクシはコンパニオンを指導するにあたって、かなりズケズケと立ち入ったことを本人に言ったりします。コンパニオンからは、「干渉しすぎだ」と思われているでしょうが、とにかく「現実」をはっきりと突きつけることにしております。そして、その現実とは別に「理想」がどうあるべきか、これもはっきりと突きつけます。現実と理想の2点が定まると、そう、数学でいうところの「ベクトル」が決まるのでございます。現実(客観)と理想(主観)をよく認知することで、どちらに向かって歩き出せばいいのかが分かるのでございます。。
朝、目が覚めたら、うっかり、女子サッカー世界一のニュースを見てしまいました。深夜3時からの試合中継ということで絶対に起きていられないと予想して録画予約をしていたのですが、朝、その録画を見る前に結果を知ってしまったのでございます。それでも、まぁ、早朝からしっかり、120分+PK戦を鑑賞させていただきました。なでしこジャパン、お疲れ様でした。
スポーツニュースで「なでしこ、なでしこ」と連呼される花の名前ですが、ワタクシは「なでしこ」と聞くと、さだまさしの『追伸』という曲を思い出すのでございます。「撫子の花が咲きました〜」という失恋の切ない曲なので、どうしても、なでしこジャパンの力強いイメージとは重ならないのでございます。そうそう、『ヤマトナデシコ七変化』なんてキョンキョンの曲もありましたね。こういうときにどんな曲を思い出すかでその人の深層心理が分かるそうですが、ワタクシなどは感傷的な人間の特徴が出まくっているようでございます。
夜は、従業員の一人が屋上に誘ってくれたのでございます。屋上で二人、何やら怪しげな雰囲気に・・・なんてぇことは起こりません。今日は港祭りだそうで、その花火を鑑賞に、屋上まで上がっていったのでございます。数年前は小さいながらもしっかりと見ることが出来たはずのその花火ですが、何やら遠くにある建築中のビルの影に隠れて、まぁるい花火の左半分ぐらいしか見えないのでございます。「うれしさも、半分なりや、夏花火」(詠み手 薫)なのでございます。
遅い時間にたまたまテレビをつけると、坂本九の『上を向いて歩こう』の特別番組を放送していて、それが終わってチャンネルを切りかえると、なんと、ピンクレディーが出演している! 今日は、懐かしい曲を思い出すことが多かったのでございます。ワタクシにとって、今日の一日はこんないろいろな思いをした一日でございました。みなさま方はどうだったでしょうか。落語の桂ざこば師匠があるテレビ番組で、「祝日に国旗を出す家が少なくなった」と嘆いておりました。そう、祝日や休日というのは、本当は特別な日なのですよね。年中無休をやっていると曜日の感覚が薄くなるのですが、今日は、「あぁ、祝日だったんだな」と思わせる日でございました。
福島第1原発はメルトダウンに至ることなく、他の福島第2原発や女川原発の様に、通常停止そして循環冷却に至っていたことでしょう。この大震災においてもすべての原発が安全に停止させられたことにより、日本の原発の安全神話が、なお一層世界中に発信されたことでしょう。震災直後は関東地方での電力不足もありましたが、原発の安全神話を受けて各地の点検中の原発が相次いで予定前倒しで稼働を始め、日本の電力不足への不安は、短期間で杞憂と化したことでしょう。
また、東北沿岸を飲み込んだ津波の映像が世界中で視聴されることにより、日本を支援しようとする気運が世界中で高まり、援助金はもとより、日本の農産物、日本の工芸品、工業製品、そのようなものを輸入して日本を助けようとする動きが出たことでしょう。特に、震災前から日本の農産物は品質の高さや安全性で高い評価を受けていて、この震災を機に、日本の農産物が高級野菜ブランドとして、輸出に拍車がかかったことでしょう。同様に、日本のお米もブランド米として、中国などに大きく輸出量を増やすことになったでしょう。日本の農産物は、震災を機に、世界的な“ブランド品”に成り上がるチャンスがあったのでございます。
さらに、観光旅行によって日本を応援しようとする外国の人も、大勢来日されたことでしょう。震災直後の日本人の冷静な姿が世界中に報道され「日本人」そのものの評価が高まったこともありまして、日本に訪れる外国旅行者は急増し、観光地は外国人であふれかえることになったでしょう。大変な円高な時期ではありますが、そもそも外国人旅行者は「日本を助けよう」と考えて旅行に来るわけですから、寄付をするつもりで、日本にお金を落としていってくれるでしょう。
さてさて、夢のお話しは終わりです。現実はどうでしょう? 「原発は危険」という風潮が日本中を席巻し、すべての原発が止められようとする勢い。日本中が節電のためにやせ我慢をしております。農産物を始め、牛乳・肉・お茶までが風評被害を受け、貿易にいたっては、日本の食料品の輸入拒否をする国もありました。観光地によっては、日本を訪れる外国人観光客は8〜9割減という厳しい場所もございます。
この想像と現実のふたつのシナリオ、まったく180°真逆の結果になっております。その真逆の結果を導いた原因は、そう、最初に書いたディーゼル発電機の設置されていた高さでございます。発電機が設置されていた高さの、ほんの十数メートルの違いが、ワタクシたちの運命を決定したのです。『週刊朝日』の最新号で田原総一朗氏が、この十数メートルの設計違いを「責任ある立場にいる人間が、責任を持って決断することが出来なかった」からだと、書いております。