店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
かわいらしいお菓子の入れ物を見つけましたので、さっそく購入して、その入れ物を利用して自作のライトを作ってみました。東急ハンズで、電球、ソケット、コード、紙やすりを購入して総額¥1200ほど。紙やすりは何に使ったかと申しますと、ガラス瓶の周りをこすって“すりガラス”にするのでございます。透明なガラス瓶はいかにも“昔の裸電球”を想像させてしまい、安っぽくなってしまうのでございますね。ちょっと(と言っても小一時間かかりましたが)擦ってすりガラスにすると、あら、まぁ、何と言うことでしょう、そこはかとない高級感が醸し出されてくるのでございます。
こんな工作は日曜大工レベルでございますが、ワタクシは学生時代に入っていた貧乏劇団で、いろいろ電気の知識は身につけております。いやぁ、貧乏劇団というところは何でも自分たちでやらなければいけませんので、電気の知識どころが、大工仕事、ミシン・裁縫、塗装、印刷といった様々な知識が身につくのでございます。当時身につけた知識のほとんどが、今のお店のセッティングに役立っておりますので、人生、何が役に立つか分からないものでございます。
その劇団で身につけた技術で、「照明のノウハウ」がございます。舞台に“時間”や“奥行き”、“暑さ”、“寒さ”、“エロチック”などを、照明の強度とカラーフィルターの色で表現できるのでございますね。このノウハウが、ワタクシのお店では大活躍しております。よく観察いたしますと、お店のいたるところに舞台照明用のカラーフィルターが使われているのに気がつくはずでございます。お部屋全体の明るさ、照明の色、スポット照明の位置や明るさ、そんなところにワタクシの得たノウハウを使用しております。まぁ、センスが良いか悪いかは別でございますけどね(笑)。
そうそう、「昔の裸電球」と書きましたが、昔の電球は明るさをかせぐために、電球のガラスが透明でございました。最近の電球はもはや明るさをかせぐ必要はなく、ソフトな感じを出すためにすりガラス様になっております。その「最近の電球」も、すでに大手メーカーは生産を打ち切り、蛍光灯型電球やLED電球にシフトしております。当店のようなサービス業では、「調光」という明るさを無段階に調整する機械を多用しておりますので、調光の難しい蛍光灯型電球やLED電球はあまりありがたくないのですけどね。
当店の掲示板に、看板に関する質問がございました。当店は看板などは出しておりませんので、よほど勘のいい人でない限り、電話せずにお店を見つけるのは難しいのでございます。ということで、初めていらっしゃる方は、とりあえず新栄に着きましたら電話してくださいませ。ご誘導いたします。ここで、「えっ? 看板、無いの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。ニューハーフヘルスの看板には、面白い傾向がございます。
まず、関東のお店の場合、ほとんどのお店が看板を出していないのではないでしょうか。逆に関西のお店の場合、派手な看板がお店の前にデカデカと出ていることが多いものでございます。となると、名古屋のお店はどこも看板を出しておりませんので、さしずめ関東タイプと言えますでしょうか。
テレビを何気につけておりましたら、懐かしい人が出演しておりました。たのきんトリオのヨッちゃんこと野村義男でございました。NHKのロックギター講座の講師として出演しておりました。地道にマイペースで活動しておりますねぇ。田原俊彦と近藤真彦が何かと矢面に立たされることが多い中、目立たないところで一番好きなような人生を送れているかも知れませんね。
お店の留守番をやりながらチラチラ見ておりましたら、いつの間にかお笑い芸人の友近が温泉に入っておりました。「友近の温泉学」なる番組があるようで、この友近という人も、何かと芸の幅が広い人でございます。先日、由美かおるの水戸黄門での入浴シーンがなくなってしまうというニュースを聞き、さっそくその後釜に立候補しようとしたみたいですが、あっさりと却下されたようでございます。そんなオチャメなところが憎めないのですけどね。
さて、坂本冬美の「まだ君に恋してる」という曲が、静かなブームを起こしているようでございます。焼酎のCMで使われて、着メロなどで相当のダウンロード数を重ねているようでございます。ワタクシ、たまたま別の曲が目的で坂本冬美の『LOVE SONGS〜また君に恋してる』というアルバムを購入しておりまして、そのアルバムにもこの曲は入っておりました。
坂本冬美『LOVE SONGS〜また君に恋してる』 1. また君に恋してる 2. 恋しくて 3. あの日にかえりたい 4. 会いたい 5. 言葉にできない 6. 恋(松山千春) 7. 夏をあきらめて 8. シルエット・ロマンス 9. 片想い(浜田省吾) 10. なごり雪 11. 時の過ぎゆくままに 12. 大阪で生まれた女 13. また君に恋してる(デュエットヴァージョン)
そう、カバーアルバムでございます。表題の「また君に恋してる」という曲も、てっきりCMのための書き下ろしかと思っておりましたら、ビリーバンバンの曲だそうでございます。カバーブームが台頭し始めて久しくなりますが、「坂本、おまえもか」といった印象でございます。ただ、ワタクシ、演歌歌手の歌うポピュラーソングというのは、大好きでございます。演歌歌手は言葉を大事に歌いますし、もともと歌唱力がございますので、ポピュラーなんかもそれなりに歌い上げてしまうのでございます。
まず、門倉有希の「愛に疲れて 〜ラブ・イズ・ブラインド」。題名で分かるように、原曲はジャニス・イアンの同名曲。門倉有希はその他にも、「二人でお酒を」「百万本のバラ」「別れの予感」「五番街のマリーへ」「想い出ぼろぼろ」なんてのも歌っております。
こんなご時世で、閉店に追い込まれる飲食店は少なくない。だが一方、不況どこ吹く風で繁盛している店もある。多分、こういうことだ◆好況の時には、消費者の目は甘く、出費を決める合格ラインはさほど高くない。だから、客へのアピール度「まずまず」ぐらいの店もやっていける。だが、不況になると話は別だ。財布のひもをしめる時、合格ラインはぐっと引き上げられる◆もう、「まずまず」では来てもらえない。結果、繁盛するのは、好況時には余裕で合格していたようなアピール度「抜群」の店だけになる。どうも不況には、店やら商品やらが持つ地力(じりき)の差を鮮明にしてしまうところがある。(以下略、中日新聞4/17朝刊より)
上海万博のテーマソングが、面白いことになっております。盗作疑惑で使用停止になったとのこと。実際に聞いてみると、“疑惑”どころか“そのまんま”なのでございます。この件に関しては、中国の対応は迅速でございましたねぇ。吉野家の牛丼なみの速さなのでございます。これはきっと、何かありますよ。先日の餃子事件の犯人が逮捕された件も、その直後に日本人死刑囚が処刑されましたからねぇ。こうやってすぐに非を正す場合ってのは、その陰でもっとスゴイことをやっちゃってたりするんですよね。まぁ、あくまでも推測のお話でございますけどね。
中国は数年前から、コピー商品に対して厳しく取り締まり初めております。多分、北京オリンピックそして上海万博を見越して、国際化するための必須条件だと認識しているのと同時に、上海万博を完璧に成功させたいという強い願いがあるのでしょう。それゆえの、今回の迅速な対応なのだと思います。なんかいろいろツッコミたかったけど、こうあっさりと解決してしまうと、ちょっと損をしたような気分でございます。
ここは、著作権を主張して争うより、大いに譲歩して上海万博に便乗したかったですよね。「盗作、あぁ、かまへん、かまへん。そんかわり、日本もちょいと商売させてもらいまっせ」みたいなノリで便乗商法するのでございます。まず、当の話題の人「岡本真夜」を持ち出しまして、上海万博テーマソングの日本語バージョンの売り込みでございます。いや、岡本真夜ひとりでは弱い。日本の歌手を総動員しての大合唱。気分は「We are the World」なのでございます。
さらに、上海万博には日本のパビリオンもございまして、多くの日本企業がスポンサーとなっております。この盗作問題にかこつけて、日本企業がつけ込むチャンスでございます。「上海万博御用達」というやつでございますね。そうそう、パビリオン建設の際も、いろいろと融通をきかせてもらわなければなりまへんなぁ(時々、にわか関西弁が混じりますが、気分でお読み下さい)。ということで、権利を主張するばかりが能じゃない。相手の弱みにつけ込んで商売に繋げられたら良かったねというお話でございます。
今の中国は、ちょうど日本が東京オリンピックや大阪万博をやっていたころに相当するのでございましょうか。高度成長と呼ばれ、電子立国と呼ばれたころの日本は、欧米諸国に対して大きな脅威を与えていたものでございます。しかし今や立場は逆転し、日本が中国の後を追いかける時代になってしまいました。平家物語の「盛者必衰、常なるものは無し」という無常観の心境でございます。日本にはそんな「敗者の美学」があるにも関わらず、政権交代直後の自民党は“投げやり感”満載で醜態をさらしておりました。ここは日本も嘆いてばかりで醜態をさらしてはいけませんよ。したたかに行動して、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」ともう一度言わせたいものでございます。無常観を代表する桜の花でさえ、一度散ってしまっても、次の年には新たな花を咲かせるでしょ。ねっ。
ちょっと興味深い出来事が起きておりますので、ご紹介いたします。風俗情報誌の『City Heaven』という雑誌がございます。当店もその雑誌に広告を載せ、「割引チケット」なるものを発行してもらっております。その割引チケットなのですが、チケットそのものを持ってくるのではなく、“割引情報を一覧したページ”の切り抜き(以下、これを「まやかしのチケット」と呼びます)を持って来店されるお客様が続出しているのでございます。下のリンク先の画像を見ていただければ分かりますが、そのまやかしのページが、いかにもそれらしいデザインになっているのでございます。それで、間違えて切り抜いてしまうのでございましょう。
その「まやかしのチケット」を無下に断るのも申し訳なく、本来の割引チケット同様の割引をさせていただいております。だって、ミシン目も入っていないそのページを、丁寧にハサミで切り取って持ってきて下さるのですよ。ハサミで切っているときの気持ちを考えますと、断れないですよ、はい。
というか、この場合は明らかに雑誌のデザインが紛らわしすぎる。確かに、違うページに説明は書いてあるのですが、ここは、まやかしのページにはっきりと、「これはチケットではありません」と書くべきでございます。ちょっと配慮が足りないな、そう思ったのでございました。
その方の“調査”では、「衒」という文字に行き当たったそうでございます。「てらう」という意味の漢字だそうで、「衒学(げんがく)」なんて言葉があるそうですが、ワタクシが真っ先に思いついたのは「女衒(ぜげん)」という語でございますね。「衒」という漢字には、「見せびらかす・てらう」という意味と「売り歩く」という意味があるようでございます。なんか、この漢字、字形といい、意味といい、ちょっと気をそそられるのでございます。Tシャツに大きくプリントして着てみたいかな、なんてね(決して良い意味の漢字ではないので、よい子は真似をしないように)。
さて、お話を「まやかし」に戻しましょうか。そのコメントの主は、ワタクシが言及していた日本初の和英辞典をネット上で見つけたそうでございます。ワタクシ、そんな140年以上前の辞典がネットに転がっているなんて夢にも思わず、検索もかけませんでした。う〜ん、“もうひと手間”が足りなかった。反省、反省。で、ワタクシもその辞典の“デジタルアーカイブ”なるものに、ダ〜イブ!。いやぁ、面白い、まるで、自分が出演したAVの裏画像をネットで見つけたときのような感動でございます。
「まやかし」に「衒」の字を当てているのは、その140年前の辞典のみ。ということで、コメントの主も「平仮名が適当では」とおっしゃっております。いや、しかし、待てよ、ひょっとすると日本語じゃないかも。ということで、さっそく「まやかし」ではなく「mayakashi」で検索をかけてみたのでございます。しかし、ヒットしたのはある音楽グループの「瞞し [mayakashi]」という題名の曲だけ。「瞞(まやか)し」の例はこのひとつだけなので、これも却下。こうなりゃ畳み掛けるのでございます。さらに「瞞し」で検索。するとヒットするのは「だまし」という読みばかり。「騙し絵」とするのが一般的ですが「瞞し絵」という用例も結構あるようでございます。
イベントのご案内です。今話題の人「坂本龍馬」のグッズを、来店されたお客様にプレゼントいたします。プレゼントは2種類。龍馬の名言が入ったフェイスタオルと、龍馬の写真入りの扇子です。2点の内、どちらかをお選び下さい。十分な数を用意しておりますので、5月の下旬ぐらいまでは、お配り出来ると思います。
お店の中、ところどころに生花が置いてありますが、その生花、コンパニオンの「渡辺みか」が生けてくれております。ちゃんとお花教室で勉強しているとのことで、かなり本格的。いつも心を和ませてもらっております。
そのお花教室の発表会が今週末にあるそうで、「渡辺みか」も作品を出品するそうでございます。場所は中区役所が入っている「栄サンシティービル」の8階、「名古屋市民ギャラリー栄」という場所です。来る4/24(土)、25(日)のAM10:00〜PM6:00。もしよろしければ、お出かけ下さいませ。ワタクシも、暇を作ってちょっとのぞいてこようと思っております。
本日から、「龍馬グッズプレゼントイベント」をスタートしております。フロントでお配りしていて、なかなか感触がいいのでございます。もちろん、「いりません」と言われるお客様もいらっしゃいますけれど、それも、もちろんかまいません。グッズに当店の店名などは全く入っておりませんが、風俗店でお配りしている物というのは慎重になられる方もいらっしゃいますよね、当然でございます。
今回感触が良いのは、タオル、扇子といったものが今まで以上に実用的だからではないでしょうか。タオルはちょっと厚手のかなり良い物でございます。扇子も、男性でも使えるデザインだと思いましたので、扱うことにいたしました。グッズがお役に立てば、幸いでございます。
「渡辺みか」のいけばな展、行ってまいりました。会場には他の生徒さんの作品も多く飾られておりました。本格的な大作もあれば、かわいらしいのもあって、楽しんでまいりました。渡辺みかの作品も、良かったですよ。写真を撮ってきましたので、どうぞご覧下さいませ。
絵画でもそうですが、西洋の美術感覚というのは「物が存在するところに意味がある」文化でございまして、隙間が有れば何かを詰め込んで意味を持たせようとするところがございます。その結果、キャンバスには隙間なく絵の具が盛られ、花瓶にはあふれんばかりの花が挿されることになるのでございます。逆に東洋の美術感覚は「余白や見えない物に意味を持たせる」文化でございまして、水墨画のように余白の奥に見えてくるものを楽しんだり、生け花のように形のベクトルを味わうという芸術が存在いたします。
先日、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」なんて言葉を使いましたが、なんだかその有名な書物を(いまさらながら)読みたくなりまして、思い立ったように探してみたのでございます。30年以上も前の書物が見つかるものかと思いましたが、以外とあっさりと見つかったのでございます。1979年に発行された『ジャパン・アズ・ナンバーワン』、実は2004年に復刻版が発行されておりました。ということで、その30年前に一世を風靡したベストセラーを読んでみたのでございます。
復刻版ですから、中味は30年前に出版されたものと同じ内容。読みながら「オヤッ」と思うこともありますが、それは30年前のことですから当然のこと。脳内補完をしながら読み進めたのでございます。まぁ、読んでいくと、これが面白い、面白い。著者の「エズラ・F・ヴォーゲル」という人、当時の日本を褒めちぎっております。そして気がついたのは、この本はアメリカ人に対する「日本の解説書」なのでございますよね。
まず官僚を褒めちぎり、天下りというシステムが政界と企業をつなぐ良いパイプライであると褒め、料亭での密会、そしてそのための根回し、そういったものが実に効率的に機能していると褒めたたえているのでございます。今、“事業仕分け”で仕分けの対象になっているような団体や研究所なども、当時は非常に良い情報収集源として褒めております。面白いのは、こういったものは先の政権交代で民主党がことごとく否定したものでございます。当時はうまくいっていたシステムも、時代の変化とともにそぐわないものになってしまったのでしょうね。民主党が過去のいきさつを全否定したい気持ちは分かりますが、日本が世界の台頭に登りつめることが出来たのはこの古くさいやり方のおかげであることを考えると、すべてを全否定するのは、ちょっと考えが浅いのかなとも思えてまいります。
この作者、当時の日本人を「よく働き、よく遊び、そしてよく学ぶ民族だ」と、やはり褒めております。この日本人の本質は、いまだに変わってないと思いますよ。また、上海万博のリハーサル風景などを見ておりますと、日本館に殺到した観客が「日本の最新技術を見たかった」と口をそろえて言っております。日本を追い越した中国といえども、まだまだ日本は羨望の的なのでございます。そして、30年前の日本がアメリカにとって驚異であったように、今、中国が日本にとって驚異となっております。ところが、この『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を読むと、当時の日本の大成功は、日本人の独特な気質に因るところが大きいことが分かるのでございます。多分、中国や韓国などがそっくり日本のマネをしても、かつての日本のようにはうまくいかないことでしょう。そう思うと同時に、日本人が自分たちの気質を再認識することによって、まだまだ日本には可能性があると思うのですけどねぇ。