店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
上海万博のテーマソングが、面白いことになっております。盗作疑惑で使用停止になったとのこと。実際に聞いてみると、“疑惑”どころか“そのまんま”なのでございます。この件に関しては、中国の対応は迅速でございましたねぇ。吉野家の牛丼なみの速さなのでございます。これはきっと、何かありますよ。先日の餃子事件の犯人が逮捕された件も、その直後に日本人死刑囚が処刑されましたからねぇ。こうやってすぐに非を正す場合ってのは、その陰でもっとスゴイことをやっちゃってたりするんですよね。まぁ、あくまでも推測のお話でございますけどね。
中国は数年前から、コピー商品に対して厳しく取り締まり初めております。多分、北京オリンピックそして上海万博を見越して、国際化するための必須条件だと認識しているのと同時に、上海万博を完璧に成功させたいという強い願いがあるのでしょう。それゆえの、今回の迅速な対応なのだと思います。なんかいろいろツッコミたかったけど、こうあっさりと解決してしまうと、ちょっと損をしたような気分でございます。
ここは、著作権を主張して争うより、大いに譲歩して上海万博に便乗したかったですよね。「盗作、あぁ、かまへん、かまへん。そんかわり、日本もちょいと商売させてもらいまっせ」みたいなノリで便乗商法するのでございます。まず、当の話題の人「岡本真夜」を持ち出しまして、上海万博テーマソングの日本語バージョンの売り込みでございます。いや、岡本真夜ひとりでは弱い。日本の歌手を総動員しての大合唱。気分は「We are the World」なのでございます。
さらに、上海万博には日本のパビリオンもございまして、多くの日本企業がスポンサーとなっております。この盗作問題にかこつけて、日本企業がつけ込むチャンスでございます。「上海万博御用達」というやつでございますね。そうそう、パビリオン建設の際も、いろいろと融通をきかせてもらわなければなりまへんなぁ(時々、にわか関西弁が混じりますが、気分でお読み下さい)。ということで、権利を主張するばかりが能じゃない。相手の弱みにつけ込んで商売に繋げられたら良かったねというお話でございます。
今の中国は、ちょうど日本が東京オリンピックや大阪万博をやっていたころに相当するのでございましょうか。高度成長と呼ばれ、電子立国と呼ばれたころの日本は、欧米諸国に対して大きな脅威を与えていたものでございます。しかし今や立場は逆転し、日本が中国の後を追いかける時代になってしまいました。平家物語の「盛者必衰、常なるものは無し」という無常観の心境でございます。日本にはそんな「敗者の美学」があるにも関わらず、政権交代直後の自民党は“投げやり感”満載で醜態をさらしておりました。ここは日本も嘆いてばかりで醜態をさらしてはいけませんよ。したたかに行動して、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」ともう一度言わせたいものでございます。無常観を代表する桜の花でさえ、一度散ってしまっても、次の年には新たな花を咲かせるでしょ。ねっ。