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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2021-10-05 【アベンジャーズシリーズが大っ嫌いな理由】

今日の夕方は、ノーベル賞の話題で持ちきりでございましたね。で、ワタクシ個人的にニヤニヤさせていただいたのは、日本の各メディアが「“アメリカ国籍を取得した"真鍋淑郎さん」という表現をしていたところ(笑)。「日本人が受賞!」と大きな見出しでホルホルしたいところでしょうが、それが出来ないもどかしさばかりが伝わってきたのでございます。

各メディアの、「これで、アメリカ国籍を取得した人を含めると、日本人のノーベル賞は○○人になりました」という報道にも、ワタクシ、ニヤニヤでございます。大相撲の親方では日本国籍を強要し、ノーベル賞では日本国籍を捨てた人まで勘定に入れる。日本のパスポートは世界最強だと言われてますけど、日本国籍というのはどこまで傲慢なのでしょうねぇ。

ここで、かつて、国籍問題で少し揉めたノーベル賞がございます。青色ダイオードで有名な「中村修二」さんでございます(2014年物理学賞受賞)。この方、日本で大々的に「日本人が受賞」と報道されましたが、実はアメリカ国籍を取得していたことが発覚して大騒ぎ。ご本人いわく、「予算を獲得するためにアメリカ国籍を取得したが、日本国籍を捨てたわけではない」との苦肉の談。「アメリカに魂を売った」とバッシングされるのが恐かったのでしょうかねぇ。

予算のためにアメリカ人になった中村修二さんですが、では、今回受賞の真鍋淑郎さんの経歴を調べますと、27才で東京大学大学院を修了すると、すぐに渡米。米国国立気象局に研究員として入局。渡米してすぐにアメリカ国籍を取得されたようでございます。この若さでの取得ですから、予算ドウノコウノでは無さそうですね。単純に、「骨を埋める」覚悟で渡米したのでございましょう。

骨を埋める覚悟で渡米し、半世紀以上(63年間)をアメリカで活動された方を、賞を受賞した途端、「(元)日本人」として自信満々に紹介する日本のメディア。あぁゲスい、ゲスい。ただね、真鍋淑郎さんへのインタビューを見ると、流ちょうな日本語でお話をされておりました。それを見て、各メディアはホッとしたでしょうねぇ。これで「日本語なんか忘れちまったよ」とか英語で言われたら、それこそ、大坂なおみの様なバッシングに繋がったかもしれません。

でね、中村修二さんの略歴を見ていて気づいたのですが、受賞後にアメリカ国籍取得を自分でバラしてしまったために日本政府が二重国籍に気づき、彼の日本のパスポート更新時に取り上げてしまうという処置になったようでございます。と、言う事は、「バレなければ、二重国籍を持ったままでいられる」ということでございますね。な~んだ、頑なに二重国籍を否定している割には、日本の国籍法って、ザル法じゃん(笑)。

どうせザル法ならさ、そろそろ、二重国籍を認めましょうよ。スポーツや科学の功労者に限ってもよろしいでしょう。日本国籍にここまでの「忠誠」を要求するのは、「忠臣蔵」の影響でしょうかねぇ。ほんと、あの物語の忠誠心は、どうもイビツで好きになれないのでございます。日本には、平家物語で代表される「敗者の美学」が有ったのに、忠臣蔵はステレオタイプの善と悪を観客に押しつけるアメリカ映画の様な気分の悪さが有るのでございます(個人の感想ですよ)。

ということで、ワタクシは、アメリカ映画のアベンジャーズシリーズが、大っ嫌いでございます(重ねて、個人の感想ですよぉ)。では、では。


2021-10-06 【鳥さんの冤罪を晴らそう!】

PCで見ていらっしゃる方は、突然巨大な画像が表示されて驚いたことでしょう。ウィンドウの幅を小さくしていただければ、画像も小さくなったりいたします。

で、この画像、ニュース映像から勝手に拝借し、ワタクシの注をいくつか入れさせて頂きました。最初に申し上げておきますが、これから言う事は全くの「シロウト考え」でございます。専門家の方から見ると「それは無い(キッパリ)」ということもございましょうが、まぁ、「仮説」として読んで下さいませ。

和歌山の水道橋が落下したことで、その原因が取り沙汰されております。一部のニュースでは「鶏の糞が犯人か?」などと言われておりますが、ワタクシ、それは冤罪だろ!と言いたいですねぇ。鳥はそんなピンポイントで糞はしません! 綺麗に同じ部位が腐食してますから、何かしらの構造的な欠陥じゃないかと思うわけでございます。

ワタクシが気になったのは、橋を吊っている「吊り材」のまん中に余分な物が取り付けられていること。その余分な物から四方にステイが張られているのですが、これにワタクシ、大きな疑問を抱いたのでございます! 画像を見ながら想像してみて下さいね。

吊り材の上半分は、橋と垂直方向には非常に強固になっておりまが、橋と平行な方向には弱い。そして、下半分。下半分はその真逆。橋と平行な方向には強固ですが、垂直方向には振動してしまうかも。シロウト考えではございますが、エッ? いいの? この構造? これ、この「余分な物」に応力が集中しないでしょうか?

本来、ステイを張るなら、一番上と一番下、つまりアーチと橋を繋ぐべきでは? アーチ・橋・吊り材、これらによって出来る四角形を、補強すべきではないのでしょうか? ここで、シロウト考えの仮説をもうひとつ。建設中の作業のし易さとか、後々点検員が通りやすいようにとかで、途中で設計が変えられた? いや、そんな隣国の様な事は起きなかったと信じましょう(笑)。

橋は強い風に煽られて、常に変形をしていたはずでございます。上半分と下半分が違う動きをすることで、「余分な物」を中心にして捻れるような変形が繰り返し加えられていたのではないでしょうか。そのうちそこだけ塗装が剥げ腐食が始まると、急激に劣化していったでしょうねぇ。

さぁ、ワタクシの仮説は、当たっているのでしょうか? それとも、シロウトの浅はかで片付けられるのでしょうか? 専門家の調査結果を待ちたい所でございます。少なくとも、ワタクシは、鳥さんの冤罪を主張いたします! では、では。


2021-10-11 【抜擢という名のブラック】

今日は方言のお話。松田聖子さんがまだデビュー間がない頃、テレビ番組の本番中に福岡のお友達と電話で会話するというシチュエーションがございました。いつも通りに気取った標準語で話すと思いきや、コッテコテの福岡弁でございました。あの瞬間が、「地(じ)を隠さないアイドル」の起源かもしれませんね。

ワタクシなんかも東京で働いていた時は、普段は気取って標準語っぽい口調でしたが実家の母親と電話で話す時だけミャーミャーの名古屋弁になっていて、同僚の目を丸くさせたものでございます。地方出身者にとって標準語と方言は、時として「ハレ」と「ケ」の区別だったりいたします。

またドラマなどでは、登場人物の成長や回帰、意識の変化などを方言で表現したりいたします。朝ドラとかは典型的でございますね。序盤で方言を話していた主人公が、中盤で都会に出ていつの間にか標準語になっているなんてぇのは、朝ドラあるある。まぁこれは、台詞の多い主役の負担を軽くするという目的なのかもしれません。

伝説のドラマ『おしん』では、ただ一箇所だけ、「ここは方言でお願いしたかったなぁ」というシーンがございます。乙羽信子演じるおしんが、数十年ぶりに生まれ故郷の兄夫婦と再会するシーンでございます。兄夫婦の山形弁に標準語で返すおしんを見て、「ここでおしんの口から故郷の言葉が出てきたら、一年分の過去シーンが、まるで走馬燈の様に沸き上がって来るのになぁ」と思ったものでございます。まぁ、方言が面倒くさいと、乙羽信子さんが拒絶したという可能性もなきにしもあらず。

さて、現在放送中の『おかえりモネ』、題名通り、主人公が故郷に戻ってくるというところにドラマの醍醐味がございます。ところが、それほど「戻ってきた感」もなく終盤が盛り上がっていかないのは、主人公が故郷に帰ってもなお標準語を話しているからではないでしょうか? 地元の地域FM放送なんてのは、方言バリバリでやってこそ地方色が出るのですけどねぇ。これもやはり、撮影スケジュールの関係で妥協した部分なのかも知れません。

ここ数日、新ドラマの番宣で、「芳根京子」さんがバラエティに出まくっております。朝ドラ『べっぴんさん』の主役を演じた時のことを回想し、「とにかく方言が大変だった」と話しておりました。朝ドラ当時、彼女は19才。演技を専門に学んだわけでもない19才の少女が、膨大な台詞を、超ハードな撮影スケジュールで、それも方言でこなす。これはね、もう、「虐待」以外の何ものでもないですよ(笑)!

そもそも、ハードスケジュールで女の一代記を演じなければならない朝ドラって、相当に高度な事を要求されるわけでございます。演技経験の浅い二十歳前後の人を放り込んだりしちゃいけない演目なのでございます。撮影現場で段取りが崩壊したこともございましょう。2018年頃からのNHKの働き方改革で、現場はますます逼迫したはずでございます。

逼迫が有ったのかどうかは分かりませんが、朝ドラは2020年から、それまでの週6話から週5話に減っております。また、2018年の『まんぷく』の「安藤サクラ」さんを皮切りに、主演者にはそこそこキャリアのある人が選ばれるようになっております。現在放送中の「清原果耶(19才)」は特例なのですが、今回はオリジナルストーリーということで一代記としておらず(老け演技が必要ない)、NHKの配慮が伺えるのでございます。

やはり、朝ドラでの「方言」というのは、演じる人に取って大きな負担になっております。いっそ、最初からその方言を喋れる人を抜擢するようにするべきでございますよね。本人も楽、現場も楽、観ている方も楽、ウィンウィンではないですか? うら若き女優さんが、朝ドラ抜擢という名のブラック撮影環境にこれ以上放り込まれないためにも、いかがなものでしょうか? ではでは。


2021-10-15 【対数グラフのススメ】

先日、関東地方を襲った地震の際、気象庁の専門家と記者との間で、こんなやり取りがございました。記者が「今回のが前震で、この後、本震が...」という切り出しで問いますと、その問いに専門家、「前震とか本震とかは全てが終わった後に分かることであって、進行中に判断出来ることではありません」と返答。まぁ、至極納得でございますね。自然現象でございますからね。

今、コロナの感染者数がかなり下がって来ております。情報バラエティー番組などでは、やたら、その「下がった原因が分からないこと」でケンケンゴウゴウ。ア~ア、ナンセンスきわまりない。地震の例と同じく、進行中の今、その原因なんて分からないでしょうし、そもそも、そんなに下がっているわけではない! えっ? 下がっているって? ではワタクシが論理的に説明いたしましょう。

よく出てくる感染者数の表、例えば、こんな物がございますよね(NHKより)。

この表、縦軸も横軸も、メモリが等間隔の表なのでございます。えっ? それの何がいけないのかって? 仮に、日々の感染者が100人の状態から200人に増えたといたしましょう。増加率100%! 危機的なパンデミックでございます。でも、1,000人が1,100人に変わった場合は増加率10%。まぁ深刻度は低いのでございます。同じ100人の変化でも、状況次第でその深刻度は雲泥の差。でも、等間隔のメモリの表では、その雲泥の差が同じ様に描画されてしまうのでございます。

これを是正する表が、「対数グラフ」。ワタクシ、コロナの初期の頃から「対数グラフを使うべきだ」と叫び続けております。対数グラフというのは、グラフの数字が小さい領域は目盛が広く、大きな数字になる程に目盛が詰まっていくグラフの事でございます。では、ワタクシがいつも例に出すサイトの表で、等間隔(線形グラフ)と対数グラフの違いをお見せいたしましょう。まずは、等間隔の表でございます。

上述のNHKのグラフと同じ様な曲線になっておりますよね。第1波・第2波のあたりの描画は極端に圧縮され、ほとんど描かれていない。逆に第5波は異常に大きな山として描かれております。そして、「もう、これ、終息するんじゃね?」という勢いで感染者数が下がっているように描画されております。では次に、全く同じデータを対数グラフで表示してみましょう。

オドロキモモノキ! ぜ~んぜん違う曲線になりましたよ! 第1波が長期に渡ってジワジワと増え続けていたことが如実に描画されております。この曲線の方が、みなさま方の実際の感覚に近いのではないでしょうか? そして、最近感染者数が下がって来たとは言え、第2波後の谷値の3,000人/週を下回るほどにはなっておりません。山と谷を繰り返しながら、全体としては右上がりの曲線になっていることが分かるかと存じます。

以上の様に、ことコロナの感染者数を表す場合には、目盛が等間隔の線形グラフというのは極端に「歪んでいる」ということがよくお分かりになることでしょう。これは、世界地図の南極とかグリーンランドのあたりが大きく描画されているのを想像していただくと、分かりやすいかもしれませんね。もうね、各メディア、そして政府のその筋の方々、どうか、どうか、線形グラフは捨てて、対数グラフで語っていただきたいと、切に、切に、願う次第でございます!

さて、そのコロナでございますが、第5波の下がり方だけは、第1~4波と違って特徴的でございます。第3波・第4波の下がり方より大きくなっております。第2波の谷値3,000人/週を切り、数百人/週レベルにまで下がると、カナ~リ安心できるのではないでしょうか。そういった数字を正確に読み取るためには、対数グラフ必須なのでございます。

ということで今日は、「対数グラフのススメ」でございました。各関係者のみなさま方、よろしくお願いするのでございます。そして、「正しく怖がりましょう」。では、では。


2021-10-22 【行くドラマ、来るドラマ】

今日はテレビドラマのお話。秋と言えばドラマの入れ替え時。新しく始まったドラマもあれば、もうそろそろ終わろうとしているドラマもございます。『科捜研』『相棒』『DoctorX』あたりは、もう鉄板でございますね。出演者陣のチームワークもよく、ベテラン芸人の熟(こな)れたコントを楽しんでいるような安心感がございます。

「江口のりこ」大抜擢の『SUPER RICH【金返せ!!】』が、これまた面白い。江口のりこさん、「演技ってのはこうやるんだよ!」と言わんばかりの振り切った怪演をしております。よくあるタレント・モデル上がりの俳優さんのこじんまりと整ったドラマが多い昨今、江口のりこさんの様なダイナミックレンジの広い演技は、小気味良いですよね。

その『SUPER RICH』ですが、脇役陣もいい感じでダイナミックレンジの広い演技をしております。まぁこれは、江口のりこさんの演技の幅の広さに、脇役も安心してその幅を広げているのでございましょう。大抜擢ゆえに、江口のりこさん、ちょっと気負いすぎているかなと思える部分もございますが、これも撮影が進むうちに熟れてくる可能性もございます。

『日本沈没-希望のひと-』の香川照之。Eテレの昆虫番組のかまきり先生にしか見えない(笑)。このドラマ、放送開始に前後して関東地方でリアル地震が発生しております。リアル地震では被災者が出ませんでしたが、もし、あの地震でいくらかの犠牲者が出ていたら、このドラマ、放送が出来なくなっていたかもしれませんよね。ドラマの関係者、肝を冷やしたでしょうねぇ。

あと、『真犯人フラグ』もとっても気になるドラマ。芳根京子さん、いい女優さんになりました。真犯人が全く分からないままドラマは進行して行きますが、1話の中の情報量が多く、見てる途中でウトウトなど出来ないドラマ。録画必須でございます。まだほんの少ししか登場していない奥さん役に、大物「宮沢りえ」を器用。このあたりが怪しいのでございますが、はてさて、だれが真犯人なのでしょう?

もうそろそろ終わるドラマと言えば、朝ドラ『おかえりモネ』。主役の「清原果耶」さんの演技は、まぁあまりダイナミックレンジが広いとは言い難い。それで、全体的にはこじんまりとまとまった起伏の緩やかなドラマとなっておりますが、その反面、内容は朝ドラらしからぬ超ヘビー。清原果耶、安達奈緒子(脚本)といったコンビを起用した時点で、NHKは覚悟を決めてこのドラマの制作に臨んだのでしょうね。それくらい、NHKは清原果耶に期待をかけているということでしょう。

ということで、最近、気になっているドラマをいくつかご紹介いたしました。一番気になるのは、江口のりこさんでしょうか。ワタクシ個人的には、こういったダイナミックレンジの広い役者さんがもっと脚光を浴びて欲しいとは思うのですけどねぇ。では、では。


2021-10-31 【デジタル庁が日本を救う!】

さて、選挙も無事終わりましたね。集計作業が非常に早かったのが驚きでございました。そういったところに何かしらの合理的なシステムが導入されているのかもしれません。で、自民党の圧勝でしたね。10年前の民主党の悪夢を見てしまった国民は、政権交代には非常に警戒的になっているということでしょうか。

選挙前の公約で、やたら「一律に○万円支給する」という言葉が飛び交っておりました。中には、非現実的な金額を掲示していて、「その財源、どうすんだ?」と思える政党もございました。そんな「お金で釣ろう」と考えている政治家・政党ばかりなのが、とっても残念でございます。ワタクシが注目するのは、各政治家が「一律に」という語を何のためらいもなく使っていることでございます。

ワタクシ、かねてから、「一律でなければ、もっと有効にお金を支給出来る」と言い続けております。コロナで苦しい人も居れば、コロナで逆に潤っている人もいるのでございます。十把一絡げに一律で渡すというのは、悪平等以外の何物でもない。それでもなお、給付金の話になると必ず「一律」という語が使われる。ここに、日本の給付システムの闇がございます。

現状のシステムだと、「一律に渡す」しか方法がないのですよ。それは、戸籍・納税・保険・年金といった各種の名簿が完全にデジタル化されておらず、しかもそれぞれが紐付けされていないという縦割り状態。役所側でチェックをしようとすると、人海戦術で膨大な時間とコストがかかる。ということで、「一律に」ということになる。悪平等きわまりない支給方法ですが、「一律にせざるを得ない」という状況なのでございます。

さらに、持続化給付金では、本来なら膨大になるチェック時間を短縮するために、「ノーチェックで通す」という時代錯誤な性善説処理をやっちゃってる。結果、大量の給付金詐欺を発生させることになる。必要なところに必要な金額を給付するどころか、必要でないヤツラに無駄なお金を渡してしまうことになっている。もう、見てらんない。

この「一律」「ノーチェック」にせざるを得ない日本のシステムこそが諸悪の根源なのに、政治家の誰1人、そこを言及しない! マスコミもそこを突っつかない。核心的なことを誰も言わないので、国民がより政治に関心を向けようとしない。そこで、政治家はお金で吊ろうとする。あぁ、何という悪循環であろうか!

で、結論。今の日本で最大にリソースを注ぎ込まなければならない部所は、「デジタル庁」なのですよ。必要なところに必要なお金を給付する、このしごく当たり前のことをするためには、「戸籍・納税・保険・年金がデジタルで一元管理される」というのが必須。縦割り省庁を横に貫く構造大改革ですよ。それこそ、明治維新に匹敵するほどの大改革! この構造改革をやった上で、消費税はどうする? 給付金はどうする? という議論になるのでございます。

選挙期間中に、誰か、この旧態依然のシステムに関して言及して欲しかったなぁ。まずそこを変えなければ、日本の未来は無い! それには、個人情報の管理に関して国民の理解も必要。そして、その国民に「理解・納得させる」のは政治家の義務。お金で釣ったり、他を批判するだけの政治家は多いものの、引き込まれるような高い理念と説得力を持った政治家は、(今は)いませんねぇ。まぁ、取りあえず、投票はして来ましたけどね。では、では。


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