最新 追記

薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

2008|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|10|12|
2015|01|03|12|
2016|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|

2019-10-01 【国民が苦労してるんですから、税収は正しく使って下さいな】

本日の深夜、つまり日付が10/1に変わった直後の深夜1時頃、コンビニへ行ったのでございます。店員さんが二人、店中の棚を引っかき回しておりました。消費税アップがらみの何かしらの作業に追われていたのかも知れません。

今回の軽減税率っての、ほんと、ややこしいなぁ。コンビニ内の商品でも、8%の物と10%のがございます。バーコードで管理するPOSレジでなければ、とても対応出来ないでしょうねぇ。

小さな店舗が軒並み、この複雑な税制に根を上げているそうでございます。中には廃業という選択肢を選ぶ店舗も。新たにPOSレジの導入なんて言ったら、それこそ百万円単位のコストがかかりますから。それなら、「いっそやめちゃおう」という店舗もあるでしょうね。

今回の消費税アップ、公布から施行までかなりの時間がございました。その間に、「販売元」に何らかの工夫をさせることは出来なかったですかねぇ? 軽減税率のマークを決めて、該当する商品にはパッケージにそのマークを入れる、あるいはシールを貼るとかでございます。

また、税率が2種類というのも、くせ者でございます。消費税導入以後の何十年間、そんな事態を誰も想定してなかったですからね。レジスターが対応していない以前に、人間様の方が「想定外」の作業を強いられて戸惑ってしまってる。

これ、「移行期間」というのを設けられなかったのでしょうか? 半年か1年くらいの間は、「二つの税率が混在する店舗に限り、どっちの税率で何を売ってもおとがめなし」とするのでございます。その移行期間の間に、慣れるなり、さっきのマークのような工夫をするなりするのでございます。

もちろん、この制度を悪用する店舗も当然ございましょう。それを「円滑な移行のための必要悪、必要コスト」と政府や税務署が太っ腹に考えられるかということですよね。こういう時、日本人って几帳面で真面目すぎるなぁと思うのでございます。

老夫婦が細々とやっているような田舎の小さなお店は、大変でしょうねぇ。そういうお店には、「どんぶり勘定」も許してやれよと思ったりいたします。細々とやっているところが計算間違いしたところで、その差額なんてたかが知れております。それくらいの「人情裁き」が有れば、消費税アップに対する風当たりも多少は弱くなろうってもんでさぁ。

まぁ、1年もすれば日本中が慣れちゃって、当たり前の様に生活しているのでしょう。3%、5%、8%、みんなそんな感じでしたからね。しかし、今からでも遅くないと思いますから、POSレジなんて導入出来ない細々零細店舗への「どんぶり勘定」の検討、よろしくお願いします、与党様。

あ、当店は、以前申し上げたように、価格据え置きでございますよ。エッ? 計算が大変だろうって? ワタクシ、当店の税務処理は全て税理士に「丸投げ」でございます(ワイルドだろ、笑)。

そして、オープン以来、8%、10%と2回の消費税アップを経験することになりますが、ずっと価格据え置きで頑張っております。そうそう、本来ならフロントで販売している雑誌は価格アップになるのですが、計算とお釣りが面倒くさいので、あれも価格据え置きでご提供いたしましょう!(これも、ワイルドだろ)。では、では。


2019-10-02 【ラグビー観戦、あれこれ】

ラグビーのね、「スコットランド vs サモア」の試合が容赦なかった(笑)。34対0で、スコットランドがサモアをフルボッコ。何もそこまでやらなくてもねぇ。何やら、「ボールが滑る」と選手が口々に訴えているとのこと。日本の湿度の高さで汗がなかなか蒸発せず、汗で濡れたボールが石鹸の様にツルツルと手から逃げていくそうでございます。

石鹸と言えば、温泉。外国人サポーターが、日本の温泉に様々な配慮をしているそうでございます。タトゥーを隠す、下着や水着を着たまま入らない、そんな日本への配慮や理解が、選手やサポーターに拡がっているとのこと。さすが「友情」を心情とするスポーツ。サッカーのサポーターとはちょっと違いますね。

サッカーのJリーグ関係者が、「Jリーグはラグビーの精神を見習って欲しい」みたいな発言をしたとかしないとか。ラグビーでは、ほぼほぼ、選手が審判のジャッジに不平を言うことがなく、試合の進行がとってもスムーズ。文句言い過ぎ、わざと転んで痛い真似をする、こういったことが常になってるサッカーへの皮肉でしょう(笑)。

なんか、「日本の日程が良すぎて有利すぎる」って話がチラホラございますが、まぁこれは「開催国特権」ということで我慢していただきましょう。その不満は、キャンプ地を申し出た自治体の「おもてなし」で解消していただくということで。だって、4年前の同大会では日本の日程が地獄だったですからね。W杯の慣習ということで。

しっかし、まぁこれはワタクシの無知なのですが、英国方面の国名がややこしい。アイルランド、スコットランド、イングランド、あとウェールズってのもあの辺りの国なんでしょ。おもてなしする自治体も、受け入れる国の歴史を調べておかないと、あらぬ失礼をやらかしちゃう可能性もございます。現に、ジョージアのチームに、ロシアの歌を流しちゃったりしてますからね。

そうそう、来日した外国人サポーターが、日本の「トイレ」を絶賛しているとか。暖かいし、温水や温風は出るし、勝手にフタが開くものまである。初見の方々には、SF映画を見ているような気分かも知れませんよね。日本は、トイレの便器にまでおもてなしの精神が有ると、驚いているそうでございます。

ルールに詳しくないし、最初はあまり興味を持っていなかったラグビーワールドカップですが、見てると面白いですよね。日本以外の国の対戦も、チラホラ見ております。ルールがややこしいアメフトに比べると、直感で分かりやすいスポーツでございます。

力技で押してくスポーツでしょ、大相撲の力士でチーム作ったら最強じゃね? なんて思うのですが、どうでしょう? では、では。


2019-10-04 【季節の変わり目、テレビ番組も変わり目】

「おひけぇなすって」。本日の『おしん』の再放送は、ワタクシにとっては神回でございました。酒田で始めた飯屋で酒を売り始めたことに因縁をつけに来た「その筋」の人に、田中裕子演じるおしんが、見事な仁義を切ったのでございます。もうね、この回を見たくて、半年間見続けてきたようなものでございます。

仁義とか任侠の世界に憧憬が有るという訳では、ございませんよ。このエピソードは田中裕子の迫真の演技の賜物で有ると同時に、最近の朝ドラではあまり見られない、長~いロングパス伏線の回収だからでございます。

おしんが東京で露天商をやっていたのは、第17週のお話。話数でいうと91話~96話あたり。そのエピソードの中で、ガッツ石松演じる露天商の元締めから、例の「おひけぇなすって」と言う「仁義の切り方」を習うシーンが、ほんと、チラリと挿入されているのでございます。

そして、本日の回が第27週目、161話でございます。10週分、放送日にして2ヶ月半のロングパス伏線の回収。こういうのは、ドラマをじっくり腰を据えて見ていると、本当に嬉しく感じるものでございます。脚本家の橋田壽賀子さん、狙って書いたのか、たまたま思いついたのかは分かりませんが、グッジョブでございます。

最近の朝ドラでは、この「作り込んだ脚本」感があまり無いとついつい愚痴をこぼしたくもなるのですが、まぁ、プロ集団によるブラック企業真っ青な撮影現場のおしん時代に比べたら、今のドラマは制約が多すぎて身動きが取れないということも有るでしょう。あの時代にしか作れなかった、古き良きドラマでございます。

さて、夜には、楽しみにしていたドラマの新シリーズが始まったのでございます。松重豊さん主演の『孤独のグルメ』シーズン8でございます。ワタクシにとって、この番組は「危険な番組」。なぜならば、深夜に猛烈に食欲が湧いてくるからでございます(笑)。

第1回目だからか、あるいはドラマの格が上がったのか、八嶋智人、榊原郁恵、佐々木主浩という豪華ゲスト出演者にビックリでございます。人気が有るドラマとは言え、テレビ東京制作ですから、あまり予算をかけない方が良い結果が出るような気もしますけどねぇ。チープさが受けていたドラマでも有りますからね。

最後にもうひとつ、NHKの『ドキュメント72時間』という番組が、巨大ホームセンターがテーマでございました。そこの買い物客にインタビューしていたのですが、外国人労働者が「なぜ、日本の若者は働かない?」とインタビュアーに質問を返しておりました。こういうことを言われるのは、悩ましいですねぇ。

日本の若者は働かなくなっている。事実でございます。じゃぁ、外国人労働者を受け入れているかと言うと、実習生制度を悪用したブラック会社が横行している。真の外国人労働者の受け入れ窓口は、ハードル高く、間口が狭いままで高嶺の花。でも、そんなツッコミはせず、ただ、インタビューするだけで結論を求めようとしないこの番組のスタイルは、大好きでございます。

そうそう、Eテレの『ねほりんぱほりん』も新シリーズが始まりましたね。こちらも興味津々。10月はちょうど、テレビ番組の入れ替え時期。やっぱり自分は、テレビっ子なんだなぁと実感した一日でございました。では、では。


2019-10-05 【怒りないなぁ~(林家小染談)】

ワタクシ、7~8年前は、いつも怒っていたそうでございます。イライラして刺々しいオーラを出していたのでしょう。長くいる従業員複数から同じ事を言われましたので、まぁ真実なのでしょう。というのも、ワタクシ自身に全く自覚が無かったからでございます。

ちょっと言い訳をさせていただきますとね、その当時は更年期障害と鬱の混じったような症状がございまして、連日の片頭痛に悩まされておりました。そのせいも有るのかなぁとも思うのでございます。まぁ、お店も順調で、ワタクシ自身体力も十分に有り、気分がイケイケで高慢になっていた可能性はございます。

さて、今はどうかと申しますと、時々イライラすることはございますが、いたって穏やか。「ママ、昔に比べて丸くなったね(心も体も)」と言われることもございます(笑)。「何をきっかけに変わったかなぁ?」と自問するに、あることが思い当たるのでございます。

単刀直入に申しますと、「拘らない」「人を変えようとしない」、この二つを自分に言い聞かせたのでございます。

4~5年前、お店が絶不調の時期がございました。当時、どうしてかなぁと考えますに、どうもワタクシのこれまでの経営理念と世の中のお客様の要望に隔たりが出てきている、そう感じたのですよね。お店のコース設定・価格設定も、時流に合わなくなってたというのもございましょう。

そこで、「お店はこうあるべき」「コンパニオンはこうあるべき」という「拘り」を捨てようと踏ん張ったのでございますよ。漫画家、西原理恵子さんの言葉に「好きだった人を嫌いになるのは、一番難しい」という名言がございますが、まさに自分が培ってきた理念や拘りを捨てるってのは、ちょいとエネルギーが必要だったのでございます。

またコンパニオンに対してもある程度の「方向付け」はいたしますが、無理矢理お尻を叩いてやらせる(例えですよ、笑、念のため)ような事はせず、方向付けした後は、本人の自主性に任せるようにいたしました。昔は、そこで「その人を変えようとして」イライラしていたわけでございます。今はどう思っているかって? 「後は野となれ山となれ」って感じですかね。

もちろん、今でも、心の中で、「チッ」て思うことは多々ございますよ。その度にそれを、「まぁ、いいじゃないか」と受け流すようにしております。若い頃から、「なるようになるさ」「ケセラセラ」「Let It Be」なんて言葉が好きでしたが、やっとそれを体現し始めてるって事でしょうかねぇ。

最近、よく「キレる老人」が話題になったりいたします。もちろん、キレない年輩の方も大勢いらっしゃるわけでございます。年を取ってから、キレる老人とキレない年配者のどちらに落ちるかっていうのは、ワタクシが先ほど申し上げました、「拘り」「○○を変えようとしない」ということに行き着くのではないでしょうか。

人生に対する拘り、それを「哲学」と言ったりいたします。その拘りを捨てるというのは、哲学を持たずに生きるということ。すると、そこに必要なのは何でしょう? それは「救い」でございます。心の救いを追及することを「宗教」と言ったりいたします。

若い心には哲学があり、人生の折り返し点を過ぎた頃には宗教を求めるようになる。人生ってのは、上手いこと出来ているようでございます。では、では。


2019-10-07 【一番退屈な授業だったなぁ】

ワタクシが高校生だったころのお話。「漢文」という授業がありまして、授業の冒頭、先生がいきなり黒板にこんな一節を書いたのでございます。

有朋自遠方来

たまたまその日の数字と出席番号が同じだったワタクシが当てられまして、先生曰(いわ)く「読み下せ」と。ワタクシ、この「朋」という時が「明」に見えまして、「アリアケ?」なんて言ってましたら、先生が一喝「これは、トモだろ」と叱られたわけでございます。

その「トモ」という音を聞きまして、ワタクシの脳裏にある一節が浮かび上がる。ワタクシ、次の瞬間、「とも有り、遠方より来たる」と即答! その鮮やかな即答ぶりに意外な顔をする教師、そして、ざわめく教室、ドヤ顔のワタクシ。何十年も前のほんの一瞬の出来事ですが、今だに思い出されるのでございます。

これ、別にワタクシが論語を読破していたとかではなく、この「朋有り遠方より来る」というフレーズが、ウィスキーか何かのCMで使われていたのですよね。幼少期に見たそのCMのフレーズ、たまたま、沈殿物が浮かび上がってくるように思い出されただけなのでございます。

さて、ロックバンド「RADWIMPS」のボーカル・野田洋次郎さんがツイッターで、「返り点で漢文を読む授業って必要? 受験のための科目の様で前近代的に感じる」と発言いたしまして、それに賛否両論飛び交っているのでございます。

返り点というのは、漢文を読む上での「翻訳の技術」でございます。古代より、日本は中国の思想哲学の影響を非常に強く受けておりまして、それもあって、漢文をスラスラ読めるというのは、「男」のたしなみであったわけでございます。

今、現在、中国の思想哲学書・文芸書を世界中で一番読んでいるのは、中国人ではございません。日本人でございます。ただ、原書をいちいち翻訳して読むなんて人は、多分大学の研究者だけ。ほとんどの人は、翻訳された物を読んでいるわけでございます。

それでね、この「翻訳の技術」を高校で教える必要が有るのか? という賛否両論に発展しているわけでございますが、ワタクシ、全く違う観点で、あることに気がついたのでございます。

それは、かつての英語の授業が、この「返り点方式」で教えられていたという事実。ほら、思い出してみましょう。「関係代名詞の後は、先に訳す」なんて教えられた経験はございませんか? これ、漢文の返り点と同じでございます。文頭から順番に理解していくのではなく、日本語の順番に置き換えて理解する方式なのでございます。

ワタクシが学生の頃は、ネイティブな英語を話せる英語教師というのは皆無でございました。ほぼ全ての先生方が、この返り点方式で英語の読解を指導していたはずでございます。もっとも、現在では外国人教師なども増えまして、多分、文頭から順番に理解していくという教え方も増えているのではと、想像するのでございます。

最後まで見て、順序を置き換えて、日本語に翻訳してから理解する。この方式は、「会話」では成立いたしません。長いこと日本の学校での英語教育が、「英会話」という側面では絶望的だったのは、漢文の返り点による翻訳の技術が影響しているのかなぁと感じたのでございます。

そこで、この話題の張本人、野田洋次郎さんはツイッターで「普通に中国語で読める漢文を教えて欲しかった」とも述べております。中国語と英語は文法が似ております。すでに英語堪能な人は同じ要領で読み進めていける漢語を見て、純粋に、こう考えるでしょうね。

返り点で翻訳する漢文の授業。必要かどうかって聞かれたら、返答に困るなぁ。実生活に必要じゃないけど、教養として知っておくと、人生、思わぬところで役に立っているという事は多いものでございます。ただ、ワタクシ達の祖先が発明したこの方式が英語の授業に悪影響を与えているというのは、教育の現場で議論していただきたいなぁと思った次第でございます。

以上、英語の歌をすべてカタカナで覚えて歌うというワタクシが、お送りいたしました! では、では。


2019-10-08 【海外から見れば似たもの同士】

『表現の不自由展・その後』が再開されました。抽選は何十倍という狭き門で、もし中に入ることができたとしても、多分、一日仕事。午前中しか動けないワタクシには、「見に行くのが不自由展」になってしまいました。

一番話題になっている「慰安婦像」、これを「あの像のどこが芸術だ!」という意見もございましょう。ただね、この像の作者が日本に来ておりまして、テレビのインタビューに答えておりました。あの像の「由来」が、ちょっと一般の認識と外れている。それをご紹介いたしましょう。

正式名称は「平和の碑」、あるいは「平和の少女像」とのこと。空いている椅子に座ることで、少女と目線が同じ高さになるというのが狙いらしい。そのために、台座は極端に低くなっている。傷だらけの素足は女性の不遇の道のりを表し、かかとが浮いているのは彼女の不安感の表現であると同時に、現在の韓国社会への省察でもあるとのこと。

『表現の不自由展・その後』のサイトの写真を見て気がついたのですが、驚いたことに、この像には「影」が有るのでございます。しかも「おばあさん」の形をしている影。多分、世界中の道端に置いてある銅像の方は、この影は再現していないはず。オリジナルのみの影でございます。この影が、年老いてまで続く苦しみを表現しているのだとか。(以上、『表現の不自由展・その後』公式サイトより)

まぁ、全て後付け理由かも知れませんけどね。でも、この作者が頑なに慰安婦に関して言及しないのは、すでにこの像が一人歩きをしており、作者自身、手に余らせているのかもしれない。慰安婦のシンボルだと思うと腹も立ちますが、近代、不遇な人生を送らざるを得なかった女性全てを代表する像だと思えば、まぁ見ていられるかな。

さて、ここからが本題。ワタクシが気に病んでいるのは、この展覧会が一時中止に追い込まれたのが、「脅迫」であったこと。そこには、今の日本に蔓延(はびこ)る、悪しき感覚がございます。それを端的に表現している言葉がございました。紹介いたしましょう。

悪者は追い込んでいい

これでございます。自分が「悪」だと思えば、その対象が「消える」まで追い込もうとする。事件などが起こると、マスコミが伏せている会社名や個人名を探り当て、ピンポイントで攻撃しようとする。時々、同名の会社や個人が間違われて大変な事になるなんてニュースもございます。

なぜこうなるかと申しますと、それは、物事全てを「善悪」で考えるから。そして、勝手な正義が生まれる。しかし、善悪なんて物は、人が10人いれば10の善と悪、そして正義が有る。国が100有れば、100の善悪と正義が有るのでございます。つまり、善とか悪とか正義ってのは普遍的なものではなく流動的なのでございます。

今の日本人が学ばなければいけないのは、この「善悪・正義というのは流動的である」ということでございます。自分たちが「善」と思っていることでも、それを「悪」と思う人が世の中にはいるかもしれない。これは絶対に仕方がないこと。じゃぁ、どうやって折り合いを付けるかと言うと、それは「議論」。そして、落とし所を見つけるのは「政治」の役目でございます。

「天皇の写真を燃やしている人の写真」が問題になっております。でもね、その写真の中の人にとっては、その行動こそが「その人の正義」だったはずでございます。ワタクシ達の価値観とは違う「善」「悪」「正義」を見るという観点から、『表現の不自由展・その後』のような展覧会は有効だと思うのですが、いかがでしょうかねぇ。

最後に、ちょっと手厳しいことを申し上げましょう。先ほど「悪者は追い込んでいい」という語を紹介いたしました。この語、ちょっと変えると、こんな感じになるのでございます。

親日は追い込んでいい

どうでしょう? 今の日本の風潮、お隣の発展途上国とどれだけ違うのでしょう? どちらの国にも共通して言えるのが、「物事を善悪の両極端でしか考えられない」ということ。今回の騒動を通して、日本は、もうちょっと大人になりませんか?


2019-10-09 【割引とキャンペーンのお知らせ】

昨日は小難しいことをお話しいたしましたので、今日はサラッと業務連絡をば。

まず、木曜日から「週間実話割引」がスタートでございます。本来、この手の広告代理店系のクーポンは「どれかひとつ」なのですが、この「週間実話割引」だけは「他のクーポンと併用可能」となっております。月に一週間だけの期間限定ということもありますし、週間実話そのものが¥440前後もいたしますので、あまり割のいい割引ではないということで、併用可能にしている次第でございます。

週間実話割引
 期間:10/10(木)~10/16(水)
 10/10(木)発売の週間実話か
 当店の広告の切り抜き持参で
 オールコース¥1,000割引
 ※他クーポンと併用可能

あと、「水沢さくら」から恒例の限定割引キャンペーンの申し出をもらっております。こちらは金曜日からのスタートでございます。

水沢さくら限定割引
 期間:10/11(金)~10/28(月)
 40分・60分のコース¥1,000割引
 90分のコース¥2,000割引
 ※他クーポンと併用可能
  以上、よろしくお願いします。

2019-10-10 【土曜日は営業時間短縮】

見ての通りでございます。ラグビーワールドカップも、12日予定の二試合が早々と中止が決定いたしました。当店も、10/12(土)は早仕舞いにする予定でございます。ただ、当日の天候状況によっては、さらに短縮される可能性もございますので、電話で確認してからご来店していただけると助かりますです。

今回の台風は、さらにさらに強烈な様でございます。ワタクシの自宅の窓、横なぐりの雨を受けますと水漏れを起こすのですよね。12日の夜は、ワタクシは徹夜で水漏れと対決するハメになるかもしれません。みなさま方も、どうかお気を付けて。


・台風19号「ハビギス」

デッケェ、何これ! 恐い!


2019-10-11 【まだ本降りじゃないけれど...】

既に日付は12日に入っておりますが、まだ本格的な暴風雨というわけではございません。東海地方はこの程度で済むのでしょうか? あるいは、今後、吹き荒れることになるのでしょうか?

12日の営業時間短縮はお知らせいたしましたが、コンパニオンが二人ほど、「帰宅時の交通機関が無い」という理由で12日は「お休み」となりました。「蛯原みなみ」「春咲なずな」が12日はお休みでございます。

ということで、取り急ぎ、ご案内いたしました。12日は夕方6時までの営業ですが、よろしくお願いします。


2019-10-12 【備えのギャンブル性】

本日(土曜日)は、事前に、早々と18時までの営業短縮を決定いたしました。とにもかくにも巨大な台風で、お客様が来店されるのも危険、そしてコンパニオンが帰宅できなくなる可能性、そのような事態を想定しての決定でございました。

いざ、フタを開けてみれば、夕方に少し風の強い時間帯はございましたが、夜半には「こんな綺麗な満月を見たこと無い」と言いたくなる程の見事なお月様が、ピーカンの夜空(用法間違ってるかもしれないけど)に輝いておりました。

まぁ、営業時間短縮にする必要は無かった様な気はいたしますが、これはたまたま「裏目」に出てしまっただけのお話。「備える」という事は、常にギャンブルなのでございます。台風による営業中止、計画運休などを決めた店舗や交通機関は皆、同じ気持ちではないでしょうか。

夜になってから、「どこどこのダムが緊急放水」なんていうニュースが断続して報道されておりました。「何日も前から分かっていることなのだから、事前に放水して水位を下げとけよ」なんて思いましたけど、まぁこれも、備えのギャンブル性を考えると、あまり責められないかも。

備えのギャンブル性の板挟みになるのは、現場の責任者。時には「どちらに転んでも責任を追及される」なんてこともございましょう。そんな時、その責任者を救うのは「鶴のひと声」でございます。行政などの公的機関が鶴のひと声でガイドラインを示せば、現場は責任の重圧から開放され、事態収拾に専念できるのでございます。

それで注目されたのが、有働由美子アナウンサー。自身のSNSで「企業トップの方へお願い」と題して「早め早めの休業を英断してください」と訴えたのでございます。一個人としてのささやかな書き込みではございますが、この発言で背中を押された企業トップの方々もいらっしゃることでしょう。

当店の様なサービス業も、この「備えのギャンブル性」に振り回されっぱなしでございます。朝一番から万全の準備をして開店したら暇だったりとか、あるいは準備不足で油断しているところにお客様が集中してしまうとか。ですから、「無駄になること覚悟で常に備える」ということになってくる。サービス業の哀愁でございます。


さて、もうひとつ余談を。ラグビーワールドカップですが、アイルランドは当然のようにサモアに快勝いたしました。まぁ、このカードで番狂わせが起きるとは思えない。アイルランドが勝ち抜いたことで、決勝トーナメントへの空席は残り1枠。これは、ヤバイ状態では?

日本が決勝トーナメント進出を決めるということは、スコットランドの敗退を意味する。当然、スコットランドは容赦ないガチで戦ってくる。「今回こそ日本8強入りか!」と期待された今大会ですが、非常に難しいのではないかなぁという感じ。まぁ、番狂わせを期待いたしましょう。



2019-10-13 【祭りの後】

え~、にわかラグビーファンの名古屋薫でございます。昨日は、大変失礼いたしました。日本の8強入り、「難しい」などとぬかしまして申し訳ございませんでした。終わってみれば、かなりの優勢。終盤にスコットランドが押し返してきましたが、既に後の祭りでございました。

祭りと言えば、こんな時には渋谷のスクランブル交差点が上を下への大騒ぎになるのが常。ワタクシ、試合終了直前から渋谷交差点のライブカメラを刮目しておりましたが、そこには日常の通行人・通行車両が写っているだけ。ラグビーファンはお行儀が良いのか、あるいはワタクシの見ていたいところでお祭りになっていたのか?

日本中が興奮した日曜日の夜。ワタクシも、テレビの前で大興奮。興奮しすぎたせいか、頭に血が上ったのでしょうねぇ。試合直後から、またいつもの片頭痛が始まったのでございます。先日は怒った拍子に片頭痛が始まったと申しましたが、「喜」んでも片頭痛、「怒」っても片頭痛、それじゃぁ残った「哀」と「楽」でも片頭痛なら、喜怒哀楽コンプリートでございます!

なんて、冗談言ってる場合じゃございませんね。自分の周りの先輩ニューハーフの方々を見るに、脳がらみの疾病でやられている人が比較的多い。やはり、若い頃から散々お酒を飲んでますから、このくらいの年齢でそのツケが回ってくるのでしょうか? 塩分控えめで、お風呂などでの気温差にも要注意。用心深く行動するようにいたしますです。

まぁ、しかし、台風直後にも関わらず、日本対スコットランド戦が開催できて良かったですね。これ、中止なんかで日本が勝ち上がったら、末代まで日本はスコットランドから恨まれることにもなりかねない。遺恨が残らなくて良かったのでございます。台風による混乱の中、スタジアム関係者は苦心惨憺されたとのこと。ご苦労様でございました。

さて、月曜日は祝日でございます。「あ? 何の日だったっけ」とカレンダーを見ると、「体育の日」と書いてある。う~ん、ピンとこないなぁ。やっぱり、なんとかマンデーと言うの、ワタクシにはしっくり来ないのでございます。では、では。


2019-10-14 【改編の秋】

テレビっ子の薫さん、テレビドラマの改編期である10月は、新ドラマに興味津々でございます。では、行ってみよう!

『相棒』の新シリーズが始まりましたねぇ。初回からムッチャクチャお金かけて、北海道の孤島でロケを敢行しております。3話以降で、そのしわ寄せが来なければ良いのですけどねぇ。

『相棒』シリーズは、岸部一徳演じる官房室長を殺してしまったのが、最大の悪手(個人の感想です)。右京の独善と官房室長の組織善との対立も見所だったのですが、それが無くなって、勧善懲悪の水戸黄門路線を歩むことに。「分かりやすいドラマでなければ数字を取れない」という最近の風潮に、迎合しちゃったのかなぁ。

同じ刑事物で、ちょっと興味を持ったのが『シャーロック』。「原作コナンドイル」とありますから、当然、ベネディクト・カンバーバッチ演じる英BBC製作の『SHERLOCK』の焼き直しかと思いきや、コナンドイルもBBCも何も香ってこない。題名と設定だけ拝借しただけ?

シャーロック担当の「ディーン・フジオカ」が、今ひとつ遠慮気味な演技なのが、もったいないですねぇ。キレ味と人たらし、この両側面にもっと振り切っても良いと思うけどなぁ。想像ですが、ワトソン担当の「岩田剛典」さん、この人が役者本業の人では無いので、絡みにくいのかも。

圧巻だったのは、第2話のゲストの「菅野美穂」。善人ズラと悪人ズラ、この両側面を、浅すぎず、過度にならず、ほどよいテンションで演じておりました。力量のある役者の真骨頂でございましょう。同じくゲストの「岸井ゆきの」は、良い勉強になったのではないでしょうか。若い役者さんというのは、ベテランと絡むことでどんどん上手くなっていくものでございます。

次に、どうせ「タレント女優+イケメン男優」を揃えただけのアンチョコなドラマだろうとバカにしていたけど、見始めたら最後まで一気に見てしまったドラマがございます。「高畑充希」主演の「同期のサクラ」でございます。

高畑演じるのはアスペルガーっぽいキャラの主人公。自己中行動と空気を読まない発言に、回りを散々振り回してしまうのですが、そんな彼女に同僚が少しずつ共感していくという内容なのでしょうか? まだ第1話しか見てませんので、あくまでも想像でございます。

演技力のないタレントがドラマに起用されると、ややもすると「表情の無いキャラ」をあてがわれたりいたします。演出が楽だからですよね。でも、この高畑充希演じる北野サクラは、そんなアンチョコな設定とは思いたくない。むしろ、高畑の周到な演技プランではないかと感じたりもいたします。首尾一貫したキャラなのか、あるいは変化があるのか、今後の展開がチョイト気になるのでございます。

単にウザいキャラでは、同僚が引き込まれていくというストーリーに説得力を欠いてしまう。KY(空気読めない)であると同時に、「人としての魅力」をどう表現するか? 高畑充希さん、そこに苦労したのではないでしょうか。難しい役でしょうが、「無表情で演じろ」と言われるのは、ある意味、役者の醍醐味であったりするのですよね。

「おしん」の再放送を見ていると感じますが、撮影現場がブラックで、脇役まですべて本業の役者で、脚本家が横やりを入れられることなく書きたいものを書いていた時代、そんな時代に比べると、今のドラマ製作は制約だらけだと思います。そんな中でも、「良いドラマを作ろう」という熱意は必ず視聴者に伝わってくるもの。この秋は、そんなドラマに出会えますでしょうか? では、では。


2019-10-15 【月間予定表、更新だよ】

さて、月間予定表の更新時期がやってまいりました。ただ今、11/15(金)まで予約可能となっております。

そして、毎週水曜日・木曜日は「VIPルーム無料開放デー」、通常¥1,000のVIP使用料が¥0に。VIPルームは一部屋しかありませんから、早い者勝ちということで。VIPルームだけを予約することも可能ですよ。


ということで、あっと言う間に11月が迫っておりますね。猛暑で一日に何枚もシャツを着替えていた日々が嘘のようでございます。食べる物が美味しい時期ではありますが、気温が急に下がり、精神面や肉体面で調子を崩しやすい時期でもございます。みなさま、ご自愛下さいませ。では、10月後半もよろしくお願いします。


2019-10-16 【ポツンと一軒ビル】

お店の入っているビルのすぐ真向かいに、巨大な駐車場がございました。お店からも近く、車が止めやすいということもあり、お客様からは好評な駐車場でございました。しかし、以前より、「ここ、何か建つな」という気配がプンプンしておりまして、とうとう、始まったようでございます。

これが、敷地の全貌、そしてどの建築現場にも有る「建築計画の概要」でございます。見ての通り、相当に広い。用途は「共同住宅」とある。分譲マンションでも建つのでしょう。

武蔵小杉の様なタワーマンションが建って、大雨の時に逆流したりしたらたまらないと勝手な想像もいたしましたが、概要を見るに、15階とのこと。まぁまぁ最近の一般的なマンションといったところでしょう。この広さですから、マンションとタワーパーキングを建てても、余裕でございましょう。

さて、全貌の写真を見て気になるのは、左側にポツンと残っているビル。このビルが残っているために、敷地が微妙~にいびつな形になっております。立ち退き交渉に失敗したのでしょうか? このマンションが出来上がると、この「ポツンと一軒ビル」は15階建てマンションに囲まれる訳でございますよね。もうね、今からどんな出来上がりになるのか、ワクワクでございます。

それでですねぇ、この場所に有った巨大な駐車場が無くなったために、「あれ? どうしよう? どこへ駐めよう」とさまようお客様がチラホラ出てきております。この駐車場が無くなり、お店の「北側」の駐車場はほぼ全滅でございます。駐車場をお探しのお客様、お店の「南側」の方が見つかる可能性が高いかと存じます。

そうそう、雲竜フレックスビルの「西館」にも駐車場がございますから、それもご利用下さい。ただ、このフレックスビル内の駐車場、深夜0時を超えると出庫出来なくなりますのでお気を付けて。

その内、ワタクシが自分の足で付近を散策して、「駐車場マップ」を作らなければいけませんね。以前より考えてはいたのですが、向かいに巨大な駐車場が有ることもあり、ずっと放置プレイになっておりました。

ということで、お店の向かいの巨大な駐車場を利用されていたお客様、あの駐車場はもうございません。お気を付け下さいませ。では、では。


2019-10-17 【ヒーローを袋だたきにする国】

先日の大型台風では、かなり多くの地域で河川の氾濫が発生いたしました。台風の規模を考えると仕方が無いとは思いますが、「人災では?」と思える事柄もいくつかございました。

台風が来ることは1週間前から分かっていたのですから、どうしてダムの水位を下げておけなかったのでしょう? 結局、一番大変な時期に緊急放水をすることになる。あるいは、避難命令で水門の担当者まで避難してしまい、ポンプが動かせずに浸水させてしまうとか。

想起ヒューリスティックス

あるニュースでは、これを「想起ヒューリスティックス」が原因と説明しておりました。「ヒューリスティックス」って初耳なので調べますと、

人が判断や意志決定をする際、無意識に使っている法則や手がかり、たとえそれが「極めて稀」な現象であっても、「経験則」として優先されてしまう。

とのこと。つまり、その場の状況を客観的に分析するのではなく、経験による「直感」で判断してしまうことを指すのでしょう。そのニュースでは、9月の台風15号での強風による被害が記憶に残っていたため、水害に対する備えが疎かになっていたのではと推測しております。

まぁ、それも有ったでしょうが、こういうの、ひとえに、日本の謝罪文化が悪さをしていると思いますよ。判断を任された人はどうしても「後々、謝罪しなくて済むような判断」を最優先させてしまう。そこで、ギャンブルよりも保身に走る。日本の謝罪文化からは「ヒーロー」はなかなか生まれそうに無いのでございます。

例えば、アメリカの航空法では、航空機事故に関してパイロットは責任を全く追及されないというのは有名。小さな事故でもパイロットはありのままを話すことが出来、より「原因究明」を進められるのでございます。ハドソン川に緊急着陸なんてアウトローなことも、後から責任を追及されないと分かっているから決断できたことかも知れません。

さて、日本では、航空法に限らず、どんなシチュエーションでも必ず、「犯人捜し」が始まる。責任が問われ、謝罪会見に追い込まれ、多くは責任者が辞任することになる。だから、判断を仰がれた人は事なかれ主義に走り、事が起これば余分なことを一切話さなくなる。原因究明は遅れ、同じ間違いが繰り返される。

そこで、じゃぁ日本ではどうすれば良いのかって話になりますよね。アメリカのように「結果的にヒーローであれば、多少の法律違反は咎めない」というルーズさは日本にはございません。ということで、「日本的な免責特権」が必要になると思うのでございます。

免責特権というのは、憲法で定められた「国会議員は議員での発言に対し院外では責任を追及されない」という決まり。免責対象を細かく設定した上で、これを広く一般にも適応するのでございます。こういうの、細かく明文化しておかないと機能しないというのは、日本のお役所の困ったところでございます。

まず、自治体の「避難命令」や「自衛隊要請」。後から「避難命令が適切だったかどうか」を議論するなんて、ほんと不毛。それよりも、自治体に思い切った判断をさせ、もしそれが裏目に出たとしても今後の見識の材料として有効に利用するべきでございます。その積み重ねで得た「経験則」こそ、真の「備え」となるはずでございます。

あと、「報道ヘリによる救援物資の投下」や「ヘリポート以外への緊急着陸」なんてのも適応したい。もちろん、これを認めたことで「さらなる事故」が起きる可能性もございます。でも、それも貴重な経験則。何もやらないバカ正直になるよりも、失敗してより賢くなる選択をすべきだと思うのでございます。

長くなっちゃったので、この辺で締めましょうか。「良いと思ったことは、ルールを破ってでも行う」というヒーロー感覚、赤信号を守り切る日本人には、難しいかなぁ? 例えヒーローでも、そこにルール違反があると袋だたきにされてしまう国ですから、日本は。では、では。


2019-10-18 【新しき指導者は苦難を与えたもうた】

昨日、台風の前にダムの水位を下げない自治体どうのこうのというお話をいたしましたら、「あの緊急放水は”新たに降った分”を放水するだけで、下流で災害が起きる程の放水はしませんよ」というご指摘を読者の方からいただきました。

まぁ、専門的にはそうなんでしょうけど、素人考えですとダムが放水するよりは、しない方が下流へ流れる水量は少なくなるわけで、事前にダムの水位を下げることは有効だと思うのですが、まぁ、ワタクシもいろいろ調べて勉強いたしましょう。ご指摘、ありがとうございます。


話は変わって、パソコンのお話。先日、Mac mini の OS を最新の Mojave にアップデートしたと申しましたが、あれから直ぐ、さらに最新の Catalina(カタリナ)なんてぇのが発表されたのでございます。これがねぇ、どうにもならないくせ者 OS でございまして、アップデートを保留せざるを得ない状況に追い込まれております。

ワタクシ、Macintosh というパソコンは「レガシー(遺産)を切り捨てていく思想」と申し上げました。その思想に、またまた苦い思いをしております。この新 OS、様々なレガシーを切り捨てにかかっておりまして、それを切り捨てるわけには行かない人(例えばワタクシ)が、板挟みになっているのでございます。

Mac とかに縁がない人にも分かるように、噛み砕いて申し上げますね。くせ者 Catalina は、32ビットという古い書式で作られたアプリケーションを一切拒絶し、64ビットという最新の書式で書かれたアプリケーション専用の OS となるのでございます。

もちろん、この「以降」には、アップルは10年以上の年月をかけております。コンピュータの性能が高くなるにつれて、ソフトウェアの書式もそれに見合ったものにグレードアップする必要がございます。

しかし、コンピュータを買い換えたらアプリが全部動かなくなるなんて事になったら一大事。それで、「新旧の書式どちらも動く仕組み」を組み込んで、ゆっくり移行してきたという訳でございますね。

その最終宣告が、今月の始めに発表された新 OS Catalina でございます。もし移行しちゃいますと、20年近く愛用してきた「Drag thing」というアプリが使えなくなる。今、世界中の Drag thing 愛用者が、代替品を探しているはずでございます。

その他、古いプリンタやスキャナのドライバなども軒並みダメ。この文章を書いている長年使い慣れたエディタもダメ。Mac でブルーレイディスクを見ることも出来なくなりそうでございます。

「じゃぁ、アップデートせずに Mojave のままにしておけばいいじゃん」という考えになりますよね。今まではそれで良かったのでございます。今回、何が起きたか?

Mac と iPad、iPhone と連動して使える「To Do (やるべき事リスト)」というアプリがございます。物忘れの多いワタクシには、予定を細かに指示してくれる専属秘書の様な、ありがたいアプリケーションでございます。

これがね、先月、iPad、iPhone の OS が刷新されたときに、この「To Do」の「データ構造」まで変えてしまったのでございます。するとどうなったか? iPad や iPhone からは「To Do」が見られますが、Mac からは見えなくなってしまった。予定ややるべき事リストを Mac で一元管理していたワタクシには、まるで「To Do」を人質に取られたような気分でございます。

「世界中のアップル信者よ、新しき指導者 Catalina 様にひれ伏すがよい! メーカーがドライバを刷新しない様なレガシー機器はゴミ箱に捨て、最新に買い換えるがよい! 信者の忠誠心を削ぐ民製アプリは信仰の敵、アップル官製アプリの使い心地にユーザーの方が合わせるのじゃ! パソコンからスマホ、タブレットにいたるまで、アップルの最新機種でそなたの生活を埋め尽くすがよい! ワッハッハッハッ」

と、言われているような気分でございます。あ~あ、愚痴っちゃった。それでも、アップルに付いて行ってしまうのですけどね。「信者」って言われても仕方ないかもね。ジャ~ン(起動音)。


2019-10-19 【あの人とこの人がなんてどうでもいい】

ラグビーの決勝トーナメントが始まっておりますね。ニュージーランドの試合とか見てると、とても勝てる気がしない。予選リーグ、1位通過で良かったですねぇ。もし日本が2位通過だったら、決勝トーナメント初戦はニュージーランドでしたからね。

にわかファンのワタクシが、ラグビーそのものへの言及はやめておきましょう。しかし、ちょいと気になるのが、決勝トーナメント進出を決めた後の、テレビの特集。日本チームの躍進の影には、こんなことがあってあんなことがあって、この人はこんな人で、誰それといろいろ有ったけど大丈夫、みたいな番組でございます。

まぁ、日本が敗退した途端に日本中のラグビー熱が冷めることをテレビ局も予想するでしょうから、「まだ日本が残っているうちに」いろいろ特別番組をねじ込んでしまおうという魂胆でしょう。

科学的客観的にラグビーを分析しているような番組は、非常に興味深い。ワタクシの大好きな分野でございます。逆に、よくある「なんとか美談にしてしまおう」という番組は、これは困る。見てしまうと、余分な先入観を持ってしまうことにもなりかねないのでございます。

世の中、そうゴロゴロと美談が転がっているわけではない。しかし、テレビ制作人の悪い癖で、何かしらの美談に作り上げて番組の体裁を保とうとする。そこで、「大げさ」とか「紛らわしい」なんてのはよく使われる手法。さすがに「嘘」は盛り込まないと思いきや、時々やらかすのがテレビ局。日本広告審査機構JAROもビックリでございます。

そんなテレビ局の創作美談に振り回されたくないので、その手の香りがした番組は見ない様にするか、録画を後から慎重に見たりしております。テレビ局の美談番組で人生を狂わされてしまう人もいたりするのですよね。美談じゃなくていいから、ありのままに作ればいいのにね。

「ドキュメント」というのは、制作陣の「主張」を盛り込んではいけないと思っております。ありのままを伝え、そこから何を感じるかは見た人に任せる。それが真のドキュメンタリーだと思うのでございます。しかし、天下のNHKでさえ、創作美談ドキュメンタリーを時々見うけたりいたします。

余談ですが、日本中の人が持っている「坂本龍馬像」というのは、司馬遼太郎の「創作」でございますからね。でも、今や、あの坂本龍馬像を避けて龍馬を描くというのは不可能な程に定着しちゃっております。文芸であってドキュメンタリーでは無いとは言え、司馬遼太郎先生も罪なお人でございます。

選手同士が体当たりするラグビーの試合には、創作美談など吹っ飛んでしまう真実がございます。余分な先入観は排除して、純粋に、決勝トーナメントを楽しむことにいたしましょう。創作美談番組は、大会が終わった後、領収書の整理でもやりながら見ることにするのでございます(見るんかい!)。では、では。


2019-10-20 【夢を見させていただきました】

ニッポン、大健闘でございます。お疲れさまでございました。昨日、「ニュージーランド相手でなくて良かった」なんてふぬけた事を申しましたが、南アフリカ、ハンパねぇ! 南アフリカさん、大変失礼なことを申し上げました。

にわかファンのワタクシが見ても、よく分かる。なんか、肩で押すヤツとか団子になって押すのとか、馬力が全然違う。パスを出そうとすると、その間にニュッと割り込んでくる。注目のオフロードナントカを出す間もなく、速攻でタックルされる。完敗でございました。

相変わらず、「日本のチームに外国人が多い」という批判がありますけど、もういいでしょ、その議論は。外国人を入れまくったことで、今回、夢を見させてもらったじゃない。そもそもラグビーってのは、そういうルールになってるのでしょ。日本のそういう「純血主義」、そろそろ卒業しましょうよ。

日本のチームの中に、南アフリカ出身の選手がいるのですよね。ある記者がその選手に、「今回、どんな気持ちですか」なんていう実にアンチョコな質問を投げかけておりました。その質問が、「今回、(祖国と戦う訳になるのですが)...」という選手の忠誠を訝(いぶか)るようにも聞こえたのは、ワタクシだけでしょうか?

日本の記者ってのは、取材対象に「寄り添わない」ですよね。寄り添って相手の本音を聞き出すというのではなく、上から目線で批判めいた言い方で「追及」しようとする。フレンドリーとか相手の懐に入るとか、そういう取材方法をそもそも教育されていないのだと思います。

「南アフリカ出身」というのは、本人も気にしてるはず。そこを「どうなの?」と追及するよりも、「祖国の友だちから何か言われましたか?」くらいの柔らかい質問にしておけばいいのにねぇ。その方が、場もなごむでしょ。でも、そんなフワフワ質問では、上司に怒られちゃうのかな?

1週間後に準決勝、そのまた1週後に決勝ということで、日本でのラグビーワールドカップは幕を閉じることになるのでございます。あと2週間、海外のチームの方々には、気持ち良く帰って行ってもらいたいですね。勝っても、負けても。


2019-10-21 【コロコロのルーツが明らかに!】

ワタクシの、最近のプチブームでございます。。ミルキー大福。大福にかぶりつきますと、中からトロ~リ、柔らかミルキーが溢れ出してまいります。もうね、これがやみつき。コンビニで見かけると、すかさずカゴの中に入れております。

今のところ、セブンイレブンのレジ横でしか見かけないのでございます。いや、むしろ、それが幸いしてる。箱とかで置いてあったら、それこそ「箱ごと」購入しそうな勢いで気に入っております。レジ横にひとつ、ふたつ並んでいるくらいが、今のワタクシにはちょうどいいかも。

当然、不二家から出ているのかと思いきや、包装紙の販売元は「山崎パン」になっておりました。「不二家ミルキーの練乳入りクリームを使用しております」との記載もありますから、タイアップ商品なのでしょう。山崎パン、アッパレ!でございます。

と、ここまで書きまして、ちょいと違和感があり、ウィキペディアを覗いてみました。すると、そこには(ワタクシにとっての)新事実が!! 現在、不二家は山崎製パンの子会社だったのですね。2008年からということなので、すでに11年も前のお話。認識不足でしたねぇ。山崎パン、アッパレとか言ってる場合では無かったのでございます。

不二家の製品で、「ネクター」がございます。トロットロの桃のドリンク。子供の頃、あれが大好きでねぇ~。ただ、一時期より、見かける機会がうんと少なくなりました。世の中がペットボトルに移行しても頑なに「缶ジュース」に拘ったあげく、ペットボトル戦国時代の中で存在感を失ってしまった感がございます。

そのペットボトル戦国時代で上手に生き残ったのが、「カルピス」でございます。原液希釈タイプでペットボトル飲料に後れを取る中、ペットボトル入りの「カルピスウォーター」を発売して起死回生。「希釈」という拘りをあっさり捨てての生き残りでございます。

ただ、そのカルピスも、今ではアサヒ飲料の子会社。う~ん、ワタクシが子供の頃に好きだった飲み物は、みんな吸収されてしまったようでございます。まぁ、しかし、小さい頃からネクターとかカルピスとか、トロ甘大好き少年でしたからねぇ、今のコロコロの体系も、納得、納得、でございます。コロ、コロ。


2019-10-22 【等身大のお雛様、圧巻!】

即位の礼、ジックリとテレビで見ておりました。雨が降っていたのが残念でしたねぇ。まぁしかし、中庭でやれたとしても、もし強風だったりしたらそれはそれで目も当てられない。中庭に自動開閉式の屋根とか付けたら...なんてのは興ざめでしょうか。

多くの来賓が、わざわざ極東の島国まで足を運んでいただいたこと、本当にありがたい事でございます。雨とは言え、着飾った方々が狭い場所に肩寄せ合って座られていたのは、ちょっと気の毒でございました。次回からは東京ドームを貸し切って...これも興ざめの極でございますね(笑)。

女性の衣装はひな祭りのお雛様そっくり。いやぁ、等身大のお雛様が動いているのは圧巻でございます。天皇陛下は、聖徳太子の様なお姿でございましたね。そして、「高御座」という王座の豪華さ!

あの豪華な衣装や高御座、来賓や記者の方々には間近で公開したのでしょうか? テレビ中継で見る限り、中庭を挟んでかなり遠い場所に来賓の方々は待機されていた様子。大型モニターで見ることは出来たとは言え、至近距離であの美しさを見せびらかしたいなぁと思った次第でございます。

美しいと言えば、ブータン国王の奥さん、綺麗でしたねぇ。なんであんなに美人なんだろ。彼女だけ後光が射しているように輝いて見えたのでございます。それに対し、安倍首相の奥さん、なんで着物を着てこない。上等なドレスなのでしょうが、ちょっと浮きまくっておりました。

今回は生前体位でしたので、昭和から平成のような自粛ムードなしで移行を完了いたしました。これは良かった。素直に新しい時代を祝うことが出来る。カレンダーや各種書類なども、十分な時間的余裕が出来る。良いことづくめ。もう、ずっと、生前退位システムでやれば、よろしいのではないでしょうか。

関東地方の雨模様とは裏腹に、東海地方はピーカンの青空。もしこんな青空の下で行われていたのなら、さぞ華やかだっただろうなぁと、テレビ中継を見ながら思いを馳せる祝日のお昼でございました。では、では。


2019-10-23 【実話「かわら版」さくら掲載中】

本日は、ちょいと業務連絡をば。明日、と言いますか、これを読んでいらっしゃる方には「今日」でございますが、10/24(木)発売の『週間実話』の「風俗かわら版」のコーナーに、「水沢さくら」が掲載されております。

営業終了後、深夜のコンビニまで足を運びまして、店頭に並び立てのホッカホカを購入してまいりました。この号の『週間実話』は「実話割引」の対象ではございませんが、「水沢さくら限定割引」は10/28(月)まで実施しておりますので、どうぞ、よろしく!


そのコンビニですが、最近、自身のキャッシュレス化を進めております。とりあえず、片っ端から試しております。まぁ、ラクチンですよ、ほんと。

この週間実話だって、手ぶらでサッと飛びだし、コンビニへスパッと入店し、棚からサクッと週間実話を抜き取り、レジへスタッと置き、「スイカでお願いします」と言いつつアップルウォッチをレジにかざす。そそくさとコンビニを出たら、後はコンビニ袋を下げて戻るだけ。

まぁ、いろいろ試している間は紆余曲折あるのですけどね。そんな顛末は、また別の日にお話しいたしましょう。


2019-10-24 【神にも悪魔にもなる機械】

グーグルの量子コンピュータがチョイトした騒ぎになっております。何でも、現行のコンピュータが1万年かかる計算を3分でやってのけたとか。んでもさぁ、その計算の検証、普通のコンピュータだと1万年かかるのだから検証できねぇじゃん。どこまで信じていいのかなぁ?

と、疑り深い薫さんでございます。量子コンピュータが実現すると、天気予報や交通渋滞の予測、新薬の開発などに圧倒的な計算力を発揮するとかニュースでは申しております。けどね、この量子コンピュータってやつ、これ、「悪魔の機械」ではないですか?

だって、この量子コンピュータの力をもってすれば、デジタル世界における暗号の「全て」を解読できるのでございます。Wi-Fi の暗号なんて無意味。世界中のどんなネットワークにも入りたい放題。パスワードで守られている財産や秘密なども、自由に手に入れられる。まさに悪魔の機械でございます。

「機動戦士ガンダム」に、ミノフスキー粒子という架空の物質が登場いたします。これはレーダーの電波を拡散する性質がございまして、戦闘におけるレーダー兵器を無効化してしまうのですよね。その結果、未来という設定にもかかわらず、第一次世界大戦の様な「有視界」による戦いを余儀なくされるのでございます。

ミノフスキー粒子が戦争を何世紀も前の有視界での戦いに戻したように、全ての暗号を無効化してしまう量子コンピュータは、世の中の情報通信を一世紀前のやり方に後退させてしまうのでしょうか? Eメールが手渡しの郵便に戻り、電子決済よりも現金取引の方が信頼される時代が来るのでしょうか?

余談ですが、災害で通信網が遮断されたとき、通信の手段として「伝書鳩」の活用案がニュースで報道されてました。高校生が研究しているそうでございます。この量子コンピュータの話題と、チョイト重なったのでございます。

まぁ、その時には、量子コンピュータでも解けない暗号の方法が開発されるかも知れませんけどね。量子コンピュータの性能が本物だとしたら、今から、それを手に入れられる人、手に入れられる組織は限定されるべきでございます。

北朝鮮の核保有が問題になっておりますが、その内、量子コンピュータの保有が核兵器並みの重要度で議論される時代が来るかもしれませんね。量子コンピュータを手に入れたら、世界を掌握する「神」になれるわけですから。では、では。


2019-10-25 【レジスターはお星様になりました】

「レジ」という言葉がございます。「コンビニのレジ」なんて使われ方をいたしますよね。このレジという語、「レジスター」という語の省略形でございます。英語だと「register」、「登録」「記帳」という意味でございます。

多くの店舗で使われているこのレジスター、つい先日の消費税の変更で買い換えを余儀なくされたお店も少なくないはずでございます。それに対し、「レジスター買い換えの補助金」というのが政府から出されておりました。9月末までに購入あるいは決済をされた人には、政府から補助金が出されたはずでございます。

さて、当店は全て内税で計算しておりまして、しかも料金据え置き。ですから、今回の消費税の変更では、レジスター買い換えとは無縁でございました。そう、ほんの数日前までは、多店舗のレジスター問題など対岸の火事だったのでございます。

ほんと、つくづく、ワタクシの神様は意地が悪いと思うのは、今ごろになって当店のレジスターが壊れたのでございます。数日前からレシートの印字が不安定でございました。「怪しいなぁ」と思っていましたら、見事にお釈迦(しゃか)になって悟りを開き、天に召されたのでございます。

こうなったら仕方が無い、新しいレジスターの購入でございます。深夜に、アスクルやビックカメラなど、めぼしい通販サイトをくまなく精査いたしました。するとそこには、驚愕の事実がぁぁぁ!

どこのサイトも、レジスターは軒並み「入荷待ち」となっているではありませんか! 在庫有りとなっている物も、「ちょっとこれは、うちでは使えないなぁ」というような特殊な物だったり、高機能すぎる物だったりとか。ごくごく一般的なものは全滅でございました。

そこで思いついたのが、今は休眠中の「2号店 アネックス」。「いつかは2号店を再開しよう」という儚い夢を抱きつつ、2号店の備品などはそのまま残しております。王子様を待ち望む眠り姫レジスターにキスをすべく、いそいそと2号店へ向かったのでございます。

まぁ、何年も使っておりませんので正常に動くかどうか心配でしたが、電源投入後、問題なく動作。雑巾で拭いてあげれば、ピッカピカの新品同様。CASIOのサイトから取扱説明書をダウンロードして、ボタン設定などを当店の仕様に変更。いやぁ、10年も前の機種なのに、ちゃんと取説をサポートしてくれているのは、ありがたいのでございます。

今回は新しいのを購入せずに済ませましたけど、一時は「購入」も考えたのですよね。補助金が出る9月中なら、あっさり購入していたかも。この10月末になってから壊れるところが、ワタクシの持って生まれた「運」というものでしょうか。あるいは、この時期に壊れたからこそ、「使い回し」を考えたとプラス思考で行きましょうか。

軽減税率も関係ない当店では、このレジでまた当分やって行けそうでございます。そりゃぁ、オープンから20年近くになりますからね。開業当初に購入した物が壊れ始めるのも当然でございますね。でもそう考えますと、新たな心配が。あぁ~、次は何が壊れるのかなぁ? あぁ、おそろしや、おそろしや。


2019-10-27 【トップがアホやから】

ほぼ毎日、コンビニへ中京スポーツを買いに行っております。こんにち、これ程までにバーコードが普及しているにもかかわらず、新聞だけはバーコードが無く、外国人の店員さんがレジ操作を非常に戸惑っているというお話を以前いたしました。

最近、新聞にもバーコードが記載され始めております。中日・毎日・読売といった大手にはバーコードがございますが、中京スポーツにはまだ付いておりません。過渡期とは言え、コンビニの店員さんの戸惑いはかなり減っているはずでございます。

一方、タバコの番号の統一は、まだまだ遠い未来の様でございます。朝鮮半島の統一とタバコの番号の統一、どちらが速いでしょうねぇ(笑)? 最近、ネットのニュースでもこの件が話題になっておりました。記者が各コンビニ本部へ取材をしたところ、「各店舗で置いてある銘柄や売れ筋が違うので一概には難しい」という返答だそうでございます。

まぁ、これは、コンビニ本部の「怠慢」以外の何ものでもございません。統一するのは簡単なこと。ただ、新製品などの対応で細かいメンテナンスが必要。それが面倒くさいのでございましょう。「面倒くさいことは全て加盟店の負担に」ということなのでしょう。

では、流通を遡っていきましょう。コンビニの上にあるのは販売元のJT(日本たばこ産業株式会社)でございます。そもそも、ここが銘柄ひとつひとつに通し番号をつけ、パッケージに最初から印刷しておけばいいのでございます。国産のタバコに通し番号がつくだけでも、十分に分かりやすくなる。昨今の嫌煙風潮に、「タバコを売りやすくするシステム」の導入は難しいのでしょうか?

さらに、もうひとつ遡りましょうか。JTを所管する行政とくれば、財務省でございます。ただここは、どうも暇そうにしている(失礼)消費者庁に一肌脱いでもらいましょう。こういうの、現場でグダグダ行っていてもなかなか進まないものでございます。そこで有効なのが「お上の鶴のひと声」でございます。

消費者庁がさっさと業界に指導しちゃえばいいのにね。JTもコンビニ各社も、どこも「言い出しっぺ」になりたくないのは当然。誰も言い出さないまま、仕様が乱立してしまう。キャッシュレスや交通系カードにも言えますが、最近の日本の悪い癖でございます。

「仕様を統一」ってのは、その黎明期が重要なのですよね。コンピュータの黎明期に業界を席巻したIBMの仕様が、今ではコンピュータのスタンダードとなっている。インスタントラーメンの黎明期に安藤百福が協会を作って乱立する製造方法を統一したため、今のインスタント業界の繁栄がある。

乱立したままある程度普及してしまうと、そこから統一するってのは至難の業になるのでございます。キャッシュレスや顔認証なんかで中国があっさり事を進めていられるのは、その黎明期に国家権力で仕様を決めてしまっているから。こういうのを考えると、民主主義ってのはもどかしいなぁと思う訳でございます。

さて、お話をタバコの番号に戻しましょうか。本来なら、コンビニ業界トップの「セブンイレブン」が言い出しっぺになって統一を進めれば良さそうなものでございますよね。でもねぇ、コンビニアプリの認証でのゴタゴタを見るに、業界をリードしていく様な才覚は、セブンイレブンにはなさそうでございます。

業界トップがそれじゃぁねぇ。統一はまだまだ先のお話でしょうね。「トップがアホやから、改革がでけへん」、あれ? どこかで聞いたような台詞が...では、では。


2019-10-28 【久しぶりに、1日特典!】

ただ今、当店の在籍は総勢7人となってまして、ちょっと人数が少ない時期に入っております。この業種、人が増えたり減ったりするのは宿命のようなものでございますね。面接には大勢いらっしゃるのですが、入店に至らないことが多いのですよね。

全員出勤でお店の中が賑やかな日もあれば、たまたまコンパニオンのお休みが重なると、店内がガラ~ンとしている日も出来てまいります。昔のコンパニオンは、こういう状況にならないようにコンパニオン同士で調整したりしてましたが、今はそんな時代ではありませんし、それをコンパニオンに要求するのはお店の時代錯誤と言えるかもしれませんよね。

え~と、前置きが長くなりましたが、明日(これを読んでいらっしゃる方には「今日」)の10/29(火)は出勤が「二人」。昔、「ふたり」という大林宣彦さんの映画がございましたが、そんな昔の映画の話は置いといて、コンパニオン二人で選択肢が少ない状態の恒例のイベント、「1日特典!」の実施でございます。

フロントで「イチニチトクテン」と言っていただくか、以下のクーポンを見せてくださいね。¥1,000割引となります。また、他の広告代理店系のクーポンも併用出来ますので、それを同時に使うと¥2,000割引になりますよ!

ということで、人数が多い日も、人数が少ない日も、よろしくお願いします。


2019-10-29 【異論は認める(キッパリ)】

ユニクロの社長が軽はずみな発言をして、いろいろ言われております。時期が時期だけに、もう少し言葉を選べばよろしいのにね。あるいは、雑誌の編集部に恣意的な編集をされてしまったか? 社長の真意は分かりませんが、「日本人が劣化している」という発言には、ほんのちょっとうなずける部分もございます。

そこで、ひとつ提示したいのが、この言葉。「多元論」「多元主義」という語をご存じでしょうか? 大まかに言うと、「多様性を容認する」という意味。政治・化学・哲学・宗教といったあらゆる分野で使われる言葉でございます。

対となる言葉が「一元論」。世の中の出来事を、すべて「ひとつの原理」で説明しようとする考え方でございますね。ただ、これとは別に最近生まれた造語で、「反多元論」「反多元主義」という語がございます。この「反多元」を端的に説明しますと、「異論を全く認めない」という考え方だそうでございます。

ワタクシはそもそも、日本人というのは多元主義だと思っておりました。宗教のるつぼと例えてもいいほどに、様々な宗教が生活の中に溶け込んでいる。何千年も前の神社仏閣と近代建築が並んで鎮座している。そんな様子を見るに、様々な価値観を貪欲に吸収して日本的に昇華させていく多元的な能力が日本人にはあると思っておりました。

それが「アレッ?」と思ったのは、2011年の東北大震災の後でございます。日本中が「即、全炉停止、脱原発」一色に染まってしまう。異論を差し挟む余地は全くありませんでした。稼働の「か」の字でも言おうものなら、それこそ悪魔か非国民のような罵りを受けたものでございます。

当時、ワタクシは「復興を最優先とするべく、動かせる炉は出来るだけ動かし、余分な出費を押さえるべき」という話をしておりました。まぁ、結果は、火力発電移行のために、ボッタグリ料金の天然ガスをロシアから購入するハメに...ワタクシ、今でも、あの時の騒ぎは、ロシアの陰謀ではないかと勘ぐっているのでございます。

「一元主義」「多元主義」、どちらにも長所・短所がございまして、考え方の手法としてはどちらも有効でございます。しかしですねぇ、この異論を全く認めないという「反多元主義」というのは厄介でございますよ。どれだけ厄介かと申しますと、実に良い例がすぐ近くに有るからでございます。

お隣の韓国が、伝統的に、この反多元主義でございます。異論を全く認めないから、議論の余地が無い。「落とし所を見つける」という政治手法は不毛となる。自分が「善」、相手が「悪」だと決めつけて、グレーゾーンを見出そうとしない。ほら、もう、どれだけ厄介か、よ~く分かるでしょ。

ただ、今、日本がこの反多元主義に染まりつつある。これは大問題でございますよ。韓国を反面教師として、日本は自らのこの反多元主義傾向に気付くべきでございます。今の韓国の窮迫を笑ってる場合じゃござんせん。日本に蔓延し始めてる反多元主義が、今後、日本の首を締めることにもなりかねないのでございます。

例えば、憲法改正。「改正しない派」と「する派」が真っ向対立しておりますが、それこそ、「どこを改正して、どこを残すか」というグレーゾーンのお話を進めるべきでございます。「改正したら即戦争が始まる」みたいな極論がございますが、その前の改正議論そのものが、勝つか負けるかの戦争状態になっております。

日本人がこの反多元主義に傾くのは、農耕民族ゆえの全体主義というのもあるでしょうが、戦後の画一的な教育に端を発していると思いますよ。教育の場に「議論」という要素がほとんど無く、子供達は「模範解答ばかり」を要求され続ける。ほら、「模範解答以外は全く認めない」という反多元主義なのでございます。

この「模範解答しか認めない」という画一的な教育から脱却すべく生まれたのが、「ゆとり教育」のはずだったのでしょうが、しかし、日本の教育の構造全体に、その「真の」ゆとり教育の意図を理解する受け皿はございませんでしたね。結局、「ちょっとゆるい模範解答以外は全く認めない」という反多元主義は踏襲されてしまったのでございます。

先日、リチウムイオン電池の発明で、日本の研究者の方がノーベル賞を受賞いたしました。発明とか発見には、多元的な感性が必要でございます。このまま日本人が反多元主義に走りますと、今後、日本人のノーベル賞の受賞は少なくなっていくのかなぁ、そんな心配もしちゃうのでございます。

学校の先生方、教育にたずさわる方々、どうか子供達に「議論」をさせてあげて下さい。で、その議論では「結論」を求めないで下さい。尻切れトンボでいいのでございます。だって、もしかしたらその結論は、その子供が一生かけて追い求める人生のテーマになるかもしれないからでございます。

間違った答えを出しても、簡単にバツをしないで下さい。どうか、「どうしてそう思ったの?」と聞いてあげて下さい。トンチンカンな答えには、他の人とは違った考え方が出来る多元的才能の種が埋まっているかもしれないのでございます。

いつの日か芽吹くかもしれない。芽吹かないかもしれない。でも、もし種を潰してしまったら、その種から芽吹く可能性は未来永劫失われるのでございます。たとえ模範解答じゃなくても、子供の素晴らしい発想には、どうかマルを与えてもらえないでしょうか?

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。日本を脅かしつつあるこの「反多元主義」「異論を全く認めない」という考え方の害が、少しでも認知されるといいなぁという思いでしたためました。では、では。


2019-10-30 【誰も脱税とは言ってない】

まずは業務連絡から。月間予定表の更新時期でございます。ただ今、11/30(土)まで予約可能となっております。未定部分も数日中にアナウンス出来ると思います。

さて、昨日のお話に関して、今日、チョイト思うところがございまして、手短に補足いたしましょう。チュートリアル徳井義実さんが、税金の申告漏れで追及されております。巷の声は「永久追放しろ」くらいの勢いで弾劾しております。まぁ、不祥事の際の、よく有る流れでございますね。

ワタクシはこの件、「そもそも、申告漏れと芸能界追放、関係ないじゃん」と思っております。この「無関係なもので報復する」というやり方、徴用工訴訟、ホワイト国除外、GSOMIA離脱という、どこかとどこかのやり取りと、な~んか似てる。この考え方のベースになっているのは、「悪は追い込んでいい」という昨今の風潮でございます。

徳井義実さんの申告漏れに関しては、国税からきっちり追及されることでしょう。莫大な重加算税が課せられるはずでございます。多分、もはや一般人では支払うことが出来ない金額を請求されることでしょう。だったら、このまま芸能界にいてもらって、高額な税金を払ってもらった方が得策ではございませんか? その税金が回り回って、ワタクシ達のために使われる訳なのですから。

「悪人は追放しろ」という考え方、「芸能界で稼いでもらって重加算税を払わせた方がいい」という考え方、どちらもイーブンで語られるべきだと思うのですが、実際には「永久追放だ!」という感情論が圧倒している。語弊を恐れず申し上げれば、この状況は実に民度が低いと言わざるを得ない。日本人は劣化していると言われても、しょうがないのでございます。

まぁ、国税もマスコミもこの事件を「脱税」とは言わず「申告漏れ」と言っているところに、ギリギリ、「犯罪」ではなく「不祥事」でとどめたいという意向が有るのかもしれません。徳井義実さんは、もっと大きな脱税を抑制するための「見せしめ」なのでしょう。そう考えると、「見せしめ役」という苦役を担当することになった徳井さんには、「ご苦労さま」くらいの声をかけたい気分でございます。

こんな芸能人の申告漏れの事件でも、今の日本の「異論は全く認めない」という反多元主義の害に気付いてもらいたいなぁと思う訳でございます。ちょっと社会の枠から外れているくらいの人間の方が、きっとおもろいで! ほな、ほな。


2019-10-31 【バタ、バタと業務連絡】

月の切り替わりは、ワタクシ、大変バタバタしているのでございます。レジを精算したり、領収書を移しかえたりとか、もう、そりゃぁ大騒ぎでございます。ということで、取り急ぎ、業務連絡をば。

春咲なずなのキャンペーン、「恒例にする」という本人の公約どおり(ちょっと大げさかな)、11月も実施いたします。どうぞ、お見逃しなく!

春咲なずな限定割引
 <電話予約のみの割引です>
 期間:11/1(金)~11/7(木)
 40分・60分のコース ¥1,000割引
 90分のコース ¥2,000割引
 ※他クーポンと併用可能

で、恒例と言えば、月の初めのお楽しみ、「月初め割引」でございます。

月初め割引
 期間:11/1(金)~11/7(木)
 フロントで「ツキハジメワリビキ」と言うか、
 クーポン掲示オールコース¥1,000割引
 ※他クーポンと併用可能

ということで、取り急ぎでした! バタ、バタ。


最新 追記