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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-10-14 【改編の秋】

テレビっ子の薫さん、テレビドラマの改編期である10月は、新ドラマに興味津々でございます。では、行ってみよう!

『相棒』の新シリーズが始まりましたねぇ。初回からムッチャクチャお金かけて、北海道の孤島でロケを敢行しております。3話以降で、そのしわ寄せが来なければ良いのですけどねぇ。

『相棒』シリーズは、岸部一徳演じる官房室長を殺してしまったのが、最大の悪手(個人の感想です)。右京の独善と官房室長の組織善との対立も見所だったのですが、それが無くなって、勧善懲悪の水戸黄門路線を歩むことに。「分かりやすいドラマでなければ数字を取れない」という最近の風潮に、迎合しちゃったのかなぁ。

同じ刑事物で、ちょっと興味を持ったのが『シャーロック』。「原作コナンドイル」とありますから、当然、ベネディクト・カンバーバッチ演じる英BBC製作の『SHERLOCK』の焼き直しかと思いきや、コナンドイルもBBCも何も香ってこない。題名と設定だけ拝借しただけ?

シャーロック担当の「ディーン・フジオカ」が、今ひとつ遠慮気味な演技なのが、もったいないですねぇ。キレ味と人たらし、この両側面にもっと振り切っても良いと思うけどなぁ。想像ですが、ワトソン担当の「岩田剛典」さん、この人が役者本業の人では無いので、絡みにくいのかも。

圧巻だったのは、第2話のゲストの「菅野美穂」。善人ズラと悪人ズラ、この両側面を、浅すぎず、過度にならず、ほどよいテンションで演じておりました。力量のある役者の真骨頂でございましょう。同じくゲストの「岸井ゆきの」は、良い勉強になったのではないでしょうか。若い役者さんというのは、ベテランと絡むことでどんどん上手くなっていくものでございます。

次に、どうせ「タレント女優+イケメン男優」を揃えただけのアンチョコなドラマだろうとバカにしていたけど、見始めたら最後まで一気に見てしまったドラマがございます。「高畑充希」主演の「同期のサクラ」でございます。

高畑演じるのはアスペルガーっぽいキャラの主人公。自己中行動と空気を読まない発言に、回りを散々振り回してしまうのですが、そんな彼女に同僚が少しずつ共感していくという内容なのでしょうか? まだ第1話しか見てませんので、あくまでも想像でございます。

演技力のないタレントがドラマに起用されると、ややもすると「表情の無いキャラ」をあてがわれたりいたします。演出が楽だからですよね。でも、この高畑充希演じる北野サクラは、そんなアンチョコな設定とは思いたくない。むしろ、高畑の周到な演技プランではないかと感じたりもいたします。首尾一貫したキャラなのか、あるいは変化があるのか、今後の展開がチョイト気になるのでございます。

単にウザいキャラでは、同僚が引き込まれていくというストーリーに説得力を欠いてしまう。KY(空気読めない)であると同時に、「人としての魅力」をどう表現するか? 高畑充希さん、そこに苦労したのではないでしょうか。難しい役でしょうが、「無表情で演じろ」と言われるのは、ある意味、役者の醍醐味であったりするのですよね。

「おしん」の再放送を見ていると感じますが、撮影現場がブラックで、脇役まですべて本業の役者で、脚本家が横やりを入れられることなく書きたいものを書いていた時代、そんな時代に比べると、今のドラマ製作は制約だらけだと思います。そんな中でも、「良いドラマを作ろう」という熱意は必ず視聴者に伝わってくるもの。この秋は、そんなドラマに出会えますでしょうか? では、では。


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