店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
もう何ヶ月も前のことになりますが、東急ハンズで可愛らしいアクセサリー置きを見つけたのでございます。銀色の皿の上、白い猫ちゃんがツンとシッポを持ち上げ、目はダイヤモンドのように光っております。なんとも可愛らしく、そのまま購入してまいりました。
最初、特に何も考えずにそのアクセサリー置きを母親の遺影の前に置いておりました。ワタクシは特に仏壇とかを持っておらず、本棚の一角に母親の遺影を置き、お供えなどをしております。その遺影の前の空間がたまたま都合良く、無造作にその場所に置いてしまっておりました。
さて、いつまでもその場所に置いていてもあまり用をなしませんので、自分の机の上に移動させようとしたのでございますが、手にとって持って行こうとすると、どうも気が引ける。なんだかこの猫ちゃんを、母親が気に入っているような気がしてしょうがないのでございます。何度が動かそうとしたのですが、やっぱり気になる。で、結局、この猫ちゃん、母親の遺影の前が定位置となってしまったのでございます。
ある方から、すばらしい写真集を紹介していただきました。『月刊“熱帯魚”』という、雑誌とも書籍ともつかぬ、不思議な写真集でございます。この写真集のテーマはニューハーフ。カメラマンは蜷川実花さん。女流カメラマン的な美しい写真がいっぱいの写真集でございます。
この写真集の写真、非常に綺麗でございます。そして、あえてニューハーフっぽく撮影しておりません。ニューハーフを題材にして、“芸術的な”表現に徹しております。本来、イロモノ的要素の強いニューハーフは、このような芸術的な扱いを受けることは少ないのでございます。そういった意味でも、貴重な写真集でございます。
『シーメール白書』などのニューハーフ雑誌では、ニューハーフは“いかにもニューハーフっぽく”撮影されるものでございます。それは、そういった雑誌がアダルト雑誌という背景を持っているためで、芸術的であることよりも、読者のエロ心を刺激することを第一にしているからでございます。
ところが、ニューハーフ自身は、“女っぽく”撮影して欲しいという願望を持っております。しかし、ニューハーフを女っぽく撮影してしまうと、その雑誌はすでにニューハーフ雑誌ではなくなってしまうのでございます。男と女が見え隠れする中性的な画像であってこそ、ニューハーフ雑誌にはその存在意義があるのでございます。
ニューハーフを女っぽく撮影したこの『月刊“熱帯魚”』という写真集は、すでに「ニューハーフということ」をウリにしてはおりません。インタビュー記事などは、ニューハーフに絡めた取材がされておりますが、写真そのものは純粋に彼女たちの持つ美しさを追求しております。
ワタクシ、遺伝性の目の病気をわずらっておりまして、一般の方よりも見えている部分がちょっと狭かったりいたします。視野欠損とか視野狭窄といった症状でございますね。この影響で、自転車に乗る時などはいたって慎重にゆっくりと走っております。また、普通の人がスルリとすれ違えるような場合でも、やはり安全策をとって止まって道を譲ったりしております。
今日の朝も自転車で走っておりますと、狭い歩道の向こうから若い女性のグループがこちらに向かってまいります。そのちょうど中間地点には、手押し車を押したおばあさんがゆっくり歩いております。「あぁ、こりゃすれ違えないな。ギリギリ大丈夫かもしれないが、自分の目のことを考えると危ないな」と思いまして、その女性グループに道を譲るために止まったのでございます。すると...
すると、ワタクシの後ろから、「何やってんだ! 止まってんじゃない! 止まるぐらいなら...(以下、意味不明)」といった罵詈雑言が浴びせられたのでございます。途中から意味不明なのは、ワタクシに聞こえるギリギリの声でボソボソとやられたからでございます。ちらりと振り向くと初老の男性。たまたまワタクシのすぐ後ろを走っていて驚かせてしまったのでしょう。女性グループをやり過ごして走り出すまで、そのボソボソは続いたのでございます。
本日は八月六日。「ヒロシマ」の日でございます。漢字で「広島」と書けば地名を指しますが、カタカナで「ヒロシマ」と書いた場合の多くは、広島市への原爆投下を意味いたします。この日にちなんで、本日はある漫画を紹介いたします。
「ヒロシマ」にちなんだ漫画といえば『はだしのゲン』が有名でございます。つい先日、『はだしのゲン』全巻の英訳が終了したとのニュースがございました。が、本日紹介するのは『はだしのゲン』ではございません。「こうの史代」という広島市出身の女性漫画家の方が描かれた『夕凪の街 桜の国』という漫画でございます。
この『夕凪の街』という作品は、30ページの短編漫画でございます。舞台は「ヒロシマ」から10年後の昭和30年の広島市内。「ヒロシマ」を題材にした漫画は原爆投下の前後を舞台にしたものが多いのですが、この作品は原爆投下の10年後の物語でございます。これから読まれる方の興味を削いではいけませんので、あえて内容は申しません。投下から10年を経てもなお、人々の運命を変えてしまう原爆の怖さを、暖かい画調で淡々と描いております。
この漫画家の作品には、『この世界の片隅に』という漫画もございます。こちらは広島から呉に嫁いだある女性の原爆体験を単行本全三巻で描いたものでございます。「ヒロシマ」を題材にした作品を何作か描いているこの作者ではございますが、原爆を体験しているわけではございません。むしろ、『はだしのゲン』のような漫画を読んで育った世代でございます。『はだしのゲン』の初出からすでに36年。戦争や「ヒロシマ」を後世に伝える表現者は、すでに第2世代、第3世代に入っているようでございます。
オバマ大統領が、核廃絶に向けての演説をいたしました。「世界で唯一、核を使用した国の責任」ということだそうでございます。核を使用した国に責任があるのならば、「核を使用された国」にも責任が有るのではないでしょうか。『はだしのゲン』であるとか、この『夕凪の街』といった作品などは、多くの国の言語に翻訳されて、もっともっと世界に配布されるべきだと思うのでございます。
さて、今年のお盆期間は忙しくなるのでしょうか。それとも暇なのでしょうか。きのう・今日の二日間の店内の雰囲気で予想いたしますと、今年のお盆期間は「平日並みよりもちょっとのんびり」といった感じでしょうか。のんびりしていて、最後の方の特定の日にお客様が集中しそうな予感もございます。
お盆やゴールデンウィーク中のお店の混雑には、世の中の景気も、ある程度関係しているようでございます。景気が悪くて「連休は家でじっとしていよう」なんて年には、当店のような風俗店は大変にぎわったりいたします。近場の娯楽で間に合わせておこうと、みなさん同じことを思われるのでございましょう。
一方、海外旅行へバンバン行けるような景気の良い年の場合は、逆に当店のようなお店が暇になったりいたします。そして、連休の最後の方の特定の日に、集中して来店されたりなんてこともございます。きっと、旅行から帰ってきた後の、ちょっとした自由時間を利用して遊びに来られるのでございましょうね。
当店のようなお店が連休中にのんびりするということは、世の中の景気が良くなってきている証拠でございます。昨年末の恐慌時には、この不況は7〜8年は続くなんて言っていた評論家もおりましたが、世の中の動向を眺めるに、この不況も、それほどまでの深傷ではなかったように思えてまいります。
アネックスのトイレ、なんだか変な形の取っ手で、扉の開け方が分からなくて、中で閉じこめられるお客様がときどきいらっしゃいました。また、その取っ手、ちょっと壊れかけておりまして、お客様に怪我をさせないか、心配でもございました。
ワタクシ、医療ドラマにはなぜか入れ込んでおりまして、このドラマシリーズは全てのDVDボックスを購入して、ときどきポツリポツリと見たりしております。また、このドラマのひな形となった海外ドラマ『ER緊急救命室』のDVDボックスも、すべて購入して、やはりボツリボツリと見返しております。
ワタクシは実際に病院で働いたことはございませんが、この『救命病棟24時』と『ER緊急救命室』には、非常に病院らしい雰囲気を感じるのでございます。逆に、「病院に人気(ひとけ)がない」「医者が医者らしくない」そういったまったく病院の空気を感じさせない医療ドラマもときどきあったりして、そんなのはワタクシに言わせれば、脚本や演技以前にダメダメなのでございます(え〜と『Tommorw』とか)。
海外ドラマの『ER』は、その構成に特徴がございます。普通、ドラマの多くは“1話1エピソード”という形を取っており、1話の中に大きなエピソードの起承転結を盛り込んでおります。ところが『ER』では、1話の中にいくつものエピソードが盛り込まれておりまして、そのひとつひとつのエピソードは、単発で解決するものもあれば、何話にも渡って描かれ、中にはシーズンをまたぐものもございます。
ワタクシがまだニューハーフなりたての頃にも、ワタクシを100%騙しきった男性がおりました。よほどワタクシのことを気に入ったのでございましょう、ニューハーフになって最初に勤めたお店に、その男性は、足繁く通ってまいりました。ワタクシがそのお店を退店し、しばらくおつきあいした後、一緒に暮らすことになりました。それほどの間柄になっても、ワタクシは彼の職業が全く分からなかったのでございます。お仕事を聞いても夢物語のような話が返ってくるばかり。ワタクシも触れてはいけないのだなと悟り、あえて問いただすこともいたしませんでした。
その謎が氷解する日は、突然やってまいりました。彼が逮捕されたのでございます。何やら大変な悪事をしていたようでございます。当然のように、一緒に暮らしていたワタクシのお部屋にも、家宅捜索が入ったのでございます。自分の部家に家宅捜索が入ればさぞ慌てそうなものでございますが、その捜索の最中、ワタクシは担当の刑事さんとちゃぶ台を挟んで、気楽に世間話をしておりました。ワタクシの部家から証拠になるようなものは”絶対に”出てこないと、確信出来たからでございます。
彼は、自分の”仕事”がワタクシに悟られないように、細心の注意をはらっておりました。と同時に、仕事のヒントになるようなものも、一切お部屋に持って帰りませんでした。そしてお酒を飲めばいつも同じ口癖、「世の中には建設型の人間と、破壊型の人間がいるんだよ。俺は、破壊型なんだよな」...彼は自分が近い将来に逮捕されるというのを自覚しつつ、その限られた時間をワタクシと精一杯過ごし、そして自分がいなくなった後にワタクシに累が及ばないよう気遣っていたのでございましょう。ワタクシを100%騙しきること、それが彼なりのワタクシへの愛情。そんな愛情表現もあるのでございます。
本日、おにぎりの差し入れをしていただいたお客様、ワタクシも味見をさせていただきました。ごちそうさまでございました。唐揚げと卵焼きのおかずが付いた、具の入っていない塩おにぎり。普通にコンビニで売っているものでございますが、大変美味しゅうございました。
先日書きました「騙し通す愛」に関して、補足いたしますね。どうも自分で読み返していて、彼氏が逮捕された直後に担当の刑事と世間話とか、妙にワタクシが冷酷で割り切った人間のように感じられるかなと、ちょっと心配になったからでございます。
その彼と一緒に生活していたころは、毎日が「不安」の連続でございました。「得体(えたい)が知れない」という不安でございます。人間というのは、安心するために、とりあえず相手にレッテルを貼るものでございます。「あぁ、この人は会社員の人」とか、「この人は自営業の人」とか。で、相手の得体が全く分からないと、これは不安でございますよ。幽霊の正体が分からないから怖いという、あの感覚でございます。
ですから、「明日、何が起こるか分からない」という不安を毎日抱いたまま生活するわけでございます。これは怖いっすよ。ほんと薄気味悪い。ただ、途中で、「ははぁ、これはワタクシを庇(かば)うために隠しているのだな」と感じるわけでございます。というか、ワタクシにそれを感じさせるだけの確信のある愛情が、彼にあったということでございます。そこでワタクシ、腹を括(くく)ったですよ。「宝船か泥船が分からないが、この船にとことん乗ってやろう」。一蓮托生ってやつですな。運命を共同にする者どうしの、ある種の信頼感でございます。
楽しいながらも薄気味悪い不安感を抱いた毎日でしたから、彼の逮捕を知ったときにはまず、「あぁ、この日が来たか」と、淡々と思っただけでございました。そして、今まで何が起こっていたのかが、大変気になる。ということで、家宅捜索の最中の、担当の刑事との世間話になるわけでございます。ワタクシは彼がワタクシを巻き込むようなことは絶対にないと確信しております。そのワタクシの安心した顔を見て、担当の刑事も、彼がワタクシを庇っていること、ワタクシが彼の正体を全く知らないまま信頼していたこと、そんなことすべてを察するわけでございます。さすが犯罪捜査のプロでございます。
先週、ドラマ『救命病棟24時』に期待するなんて書きましたが、今週の第2話を見たところで、大きなガッカリなのでございます。医療崩壊をテーマにし、「医療裁判」「医師不足」「医師の過労」「救急車のたらい回し」「モンスター患者」といったことを第1話では問題提議しておりました。特に医療裁判の問題は、最終回まで持ち越していただきたかった問題なのでございますが、あっさりと第2話で患者の遺族が訴えを取り下げてしまいました。もうね、ガッカリなのでございます。
その他、気になるところを申しますと、「好きで来てんじゃねぇ!」と捨て台詞を吐いて離れていった医師が、やはり第2話で簡単に和解し、元のさやに収まっております。この「好きで来てんじゃねぇ」という言葉は、全国の激務に耐えている多くの医師の代弁だったのですけどねぇ。多くの医師が喉まで出かかりながら飲み込んで我慢しているこの言葉、こうも簡単に解決してしまっては、果たして現場の医師の溜まり溜まった溜飲(りゅういん)は下りるのでございましょうか。
医療裁判のシーンでも、訴えられている松嶋菜々子演じる小島医師があまりにも神妙で、簡単に「自分の判断ミスでした」と認めてしまっている。これも、昨今の医療裁判の多さで恐々とする現場の医師に光を当てることが出来るでしょうか。医療裁判の中には、医師不足や過労での不可抗力の事故も有れば、遺族のやるせない気持ちから発生する八つ当たり的訴え、明らかな医師の技量不足や怠慢による事故など、さまざまな事例がございます。医療崩壊をテーマにしているドラマの割には、あまりにもエピソードの展開が単純すぎるのでございます。これでは、世の中に何も問題提議していないのでございます。
ワタクシのお部屋のちょうど真向かいに住んでいる女の子に、ソフトバンクのワンちゃんのマスコットを頂きました。なんでも、ふたつ持っているから、ひとつくれるとのこと。実は、一週間ほど前にその女の子とエレベーターに乗り合わせまして、そのマスコットの話になったのでございます。ワタクシがうらやましがっていたら、「もうひとつ有るからあげるよ」とのこと。
ワタクシ、変にうらやましがってその女の子に気を使わせてしまったかなと思い、ひとまず遠慮したのでございます。それで、「これから出掛けるところだから、こんどね」と言って、その場は別れました。いや、うらやましかったというのは本当なのでございますが、子供の宝物を取り上げるようで、ちょっと気が引けたのでございます。そして、小さい子供さんのことでございますから、このまま忘れてしまうかも知れないなとも、考えたました。
今日はね、夕方まで閑古鳥。お客様もいらっしゃらなければ、電話もまったく鳴らない。「♪静かな湖畔の森の影から〜」とか、「♪静か〜な〜、静かな〜、里の秋〜」とか、「♪ゲラッ、ゲラッ、ゲラッ、バ〜ニハ〜」(これは、静香つながりね)とか、ひとりで“静かメドレー”を歌っておりました。何気にテレビをつけると中京高校が優勝したとかで、「そりゃぁ街は大騒ぎさ!」状態。しかも、9回裏のツーアウトから大変なドラマがあったようで、これじゃぁみなさん、野球中継にくぎ付けなはず。だいたい当店のようなお店は、お祭りとかスポーツの影響を受けやすいのでございます。
まぁ、とにもかくにも、中京高校、おめでとうございます。もう○○年前になるでしょうか。ワタクシ、その中京高校のすぐ近くにある「尾張高校」という学校の入学試験を受けたことがございます。数人のグループでまとまって受験会場へ向かったのでございますが、みんなでビクビクしながら受験会場に入っていった覚えがございます。まぁ、今じゃ中京高校と言えば、きっとお坊ちゃまたちが集う、清く正しい、すばらしい学校なのでございましょうが、当時は猛者・強者どもの巣窟。からまれたりしないかとか、katsuageされたりしないかとか、もうね、ビクビクものでございました(関係者の方が読んでいたらごめんなさい。もう○○年も前のことだからいいよね)。
お店の備品の中で、ちょっと工夫の必要なものがいくつかございます。バスルームの中に置いているゴミ箱もそのひとつでございます。普通、バスルームの中にゴミ箱など置きませんので、ゴミ箱も“バスルーム用”に作ってあるわけではございません。当然、中に水が溜まりますので、ゴミ箱の底に水抜き用の穴を開けたりしております。
もうひとつ、バスルームの中の備品で水抜き用の穴を開けないと困るものがございます。石けんを乗せる台でございます。石けんというもの、長時間水につかっておりますと、溶けてフニャフニャになっちゃうのでございます。そこで水抜き穴がある石けん台を探したりするのでございますが、これが意外と見つからない。プラスチック製であればドリルで強引に穴を開けちゃったりするのですが、陶器製のものはどうにもなりません。バスルームの石けん台にも、いろいろ悩んだりしております。
で、先日、通販のカタログを見ておりましたら、実に都合のいい石けんの台を見つけたのでございます。値段も、1台¥1280と実にお手頃。試しに1個購入して様子見。特に問題なしと判断。ババババッと一気に6個ほど追加注文したのでございます。もうね、お店中の石けんの台を、交換しまくるのでございます。ワ、ワタクシは、こういった石けんの台を待っていたのでございます〜〜。
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