店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
先週、ドラマ『救命病棟24時』に期待するなんて書きましたが、今週の第2話を見たところで、大きなガッカリなのでございます。医療崩壊をテーマにし、「医療裁判」「医師不足」「医師の過労」「救急車のたらい回し」「モンスター患者」といったことを第1話では問題提議しておりました。特に医療裁判の問題は、最終回まで持ち越していただきたかった問題なのでございますが、あっさりと第2話で患者の遺族が訴えを取り下げてしまいました。もうね、ガッカリなのでございます。
その他、気になるところを申しますと、「好きで来てんじゃねぇ!」と捨て台詞を吐いて離れていった医師が、やはり第2話で簡単に和解し、元のさやに収まっております。この「好きで来てんじゃねぇ」という言葉は、全国の激務に耐えている多くの医師の代弁だったのですけどねぇ。多くの医師が喉まで出かかりながら飲み込んで我慢しているこの言葉、こうも簡単に解決してしまっては、果たして現場の医師の溜まり溜まった溜飲(りゅういん)は下りるのでございましょうか。
医療裁判のシーンでも、訴えられている松嶋菜々子演じる小島医師があまりにも神妙で、簡単に「自分の判断ミスでした」と認めてしまっている。これも、昨今の医療裁判の多さで恐々とする現場の医師に光を当てることが出来るでしょうか。医療裁判の中には、医師不足や過労での不可抗力の事故も有れば、遺族のやるせない気持ちから発生する八つ当たり的訴え、明らかな医師の技量不足や怠慢による事故など、さまざまな事例がございます。医療崩壊をテーマにしているドラマの割には、あまりにもエピソードの展開が単純すぎるのでございます。これでは、世の中に何も問題提議していないのでございます。