店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
本日(土曜日)は、事前に、早々と18時までの営業短縮を決定いたしました。とにもかくにも巨大な台風で、お客様が来店されるのも危険、そしてコンパニオンが帰宅できなくなる可能性、そのような事態を想定しての決定でございました。
いざ、フタを開けてみれば、夕方に少し風の強い時間帯はございましたが、夜半には「こんな綺麗な満月を見たこと無い」と言いたくなる程の見事なお月様が、ピーカンの夜空(用法間違ってるかもしれないけど)に輝いておりました。
まぁ、営業時間短縮にする必要は無かった様な気はいたしますが、これはたまたま「裏目」に出てしまっただけのお話。「備える」という事は、常にギャンブルなのでございます。台風による営業中止、計画運休などを決めた店舗や交通機関は皆、同じ気持ちではないでしょうか。
夜になってから、「どこどこのダムが緊急放水」なんていうニュースが断続して報道されておりました。「何日も前から分かっていることなのだから、事前に放水して水位を下げとけよ」なんて思いましたけど、まぁこれも、備えのギャンブル性を考えると、あまり責められないかも。
備えのギャンブル性の板挟みになるのは、現場の責任者。時には「どちらに転んでも責任を追及される」なんてこともございましょう。そんな時、その責任者を救うのは「鶴のひと声」でございます。行政などの公的機関が鶴のひと声でガイドラインを示せば、現場は責任の重圧から開放され、事態収拾に専念できるのでございます。
それで注目されたのが、有働由美子アナウンサー。自身のSNSで「企業トップの方へお願い」と題して「早め早めの休業を英断してください」と訴えたのでございます。一個人としてのささやかな書き込みではございますが、この発言で背中を押された企業トップの方々もいらっしゃることでしょう。
当店の様なサービス業も、この「備えのギャンブル性」に振り回されっぱなしでございます。朝一番から万全の準備をして開店したら暇だったりとか、あるいは準備不足で油断しているところにお客様が集中してしまうとか。ですから、「無駄になること覚悟で常に備える」ということになってくる。サービス業の哀愁でございます。