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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-10-19 【あの人とこの人がなんてどうでもいい】

ラグビーの決勝トーナメントが始まっておりますね。ニュージーランドの試合とか見てると、とても勝てる気がしない。予選リーグ、1位通過で良かったですねぇ。もし日本が2位通過だったら、決勝トーナメント初戦はニュージーランドでしたからね。

にわかファンのワタクシが、ラグビーそのものへの言及はやめておきましょう。しかし、ちょいと気になるのが、決勝トーナメント進出を決めた後の、テレビの特集。日本チームの躍進の影には、こんなことがあってあんなことがあって、この人はこんな人で、誰それといろいろ有ったけど大丈夫、みたいな番組でございます。

まぁ、日本が敗退した途端に日本中のラグビー熱が冷めることをテレビ局も予想するでしょうから、「まだ日本が残っているうちに」いろいろ特別番組をねじ込んでしまおうという魂胆でしょう。

科学的客観的にラグビーを分析しているような番組は、非常に興味深い。ワタクシの大好きな分野でございます。逆に、よくある「なんとか美談にしてしまおう」という番組は、これは困る。見てしまうと、余分な先入観を持ってしまうことにもなりかねないのでございます。

世の中、そうゴロゴロと美談が転がっているわけではない。しかし、テレビ制作人の悪い癖で、何かしらの美談に作り上げて番組の体裁を保とうとする。そこで、「大げさ」とか「紛らわしい」なんてのはよく使われる手法。さすがに「嘘」は盛り込まないと思いきや、時々やらかすのがテレビ局。日本広告審査機構JAROもビックリでございます。

そんなテレビ局の創作美談に振り回されたくないので、その手の香りがした番組は見ない様にするか、録画を後から慎重に見たりしております。テレビ局の美談番組で人生を狂わされてしまう人もいたりするのですよね。美談じゃなくていいから、ありのままに作ればいいのにね。

「ドキュメント」というのは、制作陣の「主張」を盛り込んではいけないと思っております。ありのままを伝え、そこから何を感じるかは見た人に任せる。それが真のドキュメンタリーだと思うのでございます。しかし、天下のNHKでさえ、創作美談ドキュメンタリーを時々見うけたりいたします。

余談ですが、日本中の人が持っている「坂本龍馬像」というのは、司馬遼太郎の「創作」でございますからね。でも、今や、あの坂本龍馬像を避けて龍馬を描くというのは不可能な程に定着しちゃっております。文芸であってドキュメンタリーでは無いとは言え、司馬遼太郎先生も罪なお人でございます。

選手同士が体当たりするラグビーの試合には、創作美談など吹っ飛んでしまう真実がございます。余分な先入観は排除して、純粋に、決勝トーナメントを楽しむことにいたしましょう。創作美談番組は、大会が終わった後、領収書の整理でもやりながら見ることにするのでございます(見るんかい!)。では、では。


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