店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
その方の“調査”では、「衒」という文字に行き当たったそうでございます。「てらう」という意味の漢字だそうで、「衒学(げんがく)」なんて言葉があるそうですが、ワタクシが真っ先に思いついたのは「女衒(ぜげん)」という語でございますね。「衒」という漢字には、「見せびらかす・てらう」という意味と「売り歩く」という意味があるようでございます。なんか、この漢字、字形といい、意味といい、ちょっと気をそそられるのでございます。Tシャツに大きくプリントして着てみたいかな、なんてね(決して良い意味の漢字ではないので、よい子は真似をしないように)。
さて、お話を「まやかし」に戻しましょうか。そのコメントの主は、ワタクシが言及していた日本初の和英辞典をネット上で見つけたそうでございます。ワタクシ、そんな140年以上前の辞典がネットに転がっているなんて夢にも思わず、検索もかけませんでした。う〜ん、“もうひと手間”が足りなかった。反省、反省。で、ワタクシもその辞典の“デジタルアーカイブ”なるものに、ダ〜イブ!。いやぁ、面白い、まるで、自分が出演したAVの裏画像をネットで見つけたときのような感動でございます。
「まやかし」に「衒」の字を当てているのは、その140年前の辞典のみ。ということで、コメントの主も「平仮名が適当では」とおっしゃっております。いや、しかし、待てよ、ひょっとすると日本語じゃないかも。ということで、さっそく「まやかし」ではなく「mayakashi」で検索をかけてみたのでございます。しかし、ヒットしたのはある音楽グループの「瞞し [mayakashi]」という題名の曲だけ。「瞞(まやか)し」の例はこのひとつだけなので、これも却下。こうなりゃ畳み掛けるのでございます。さらに「瞞し」で検索。するとヒットするのは「だまし」という読みばかり。「騙し絵」とするのが一般的ですが「瞞し絵」という用例も結構あるようでございます。