店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
2年ぶりに復活してあのレベルまでに調整してくるというのは、キム・ヨナ、持って生まれた才能があるとしか思えません。そして驚いたのが、キム・ヨナの体型。あの体型を維持したというのも素晴らしいことですが、さらに「女のオーラ」がプンプンしている。体のラインが女っぽくなっているのでございます。大陸系の血が流れているのでしょうか、もともと腰から下の足の長さやラインが実に欧米っぽいキム・ヨナですが、今回はそれに加えまして、“大人の女の香り”を漂わせておりました。2年間のブランクは、キム・ヨナのメンタル面で何かしらの影響を与えたのかもしれませんね。
バンクーバーのときのキム・ヨナの演技は「売れ筋の振り付けをただ貼り付けただけ」の様に見えたものでございます(KARAとかも同じものを感じます)。振りだけカッコ付けてメンタルの追いつかない演技は、まるで「小さな子供が演歌を歌っているような」もどかしささえ覚えましたが、上体の柔らかさと持ち前の器用さゆえの完璧な演技が、彼女に金メダルをもたらしたのでございましょう。そして今回、彼女のそんな「もどかしさ」は解消されております。「メンタルの成長が大人っぽい振り付けに追いついた」とでも言いましょうか。「板に付く」という語がございますが、まさに板に付いた大人の演技が様(さま)になってきております。
では、日本選手の話をしましょうか。先に体型の話をいたしましたが、日本選手では村上佳菜子がやや欧米っぽい体型をしておりますが、浅田真央や鈴木明子などはズングリムックリの純日本人的体型。う〜ん、このハンデはつらいですねぇ。この体型のせいでしょうか、歴代の日本人選手は「女のオーラをプンプン匂わせる」のが苦手な人が多く、そうして技術系に走るのかも知れません。浅田真央も技術系の選手。技術を支えるには、演技とはまた別のメンタルがまた要求されるのですよね。今回のSP(ショートプログラム)ではジャンプの失敗で遅れを取ってしまいましたが、これで単純にメンタルが弱いと言われてしまうとしたら、技術系の選手にとっては実に不幸なことでございます。高度な技術というのは、ちょっとギャンブル的な要素も含まれるのでございますから。