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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2013-03-15 【浅田真央 vs キム・ヨナ】

フィギュアスケートが始まりましたねぇ。今回、注目なのは、キム・ヨナが2年ぶりに復活したこと。ここは、色眼鏡をかけずに、浅田真央とキム・ヨナを冷静に比較してみましょうか。

2年ぶりに復活してあのレベルまでに調整してくるというのは、キム・ヨナ、持って生まれた才能があるとしか思えません。そして驚いたのが、キム・ヨナの体型。あの体型を維持したというのも素晴らしいことですが、さらに「女のオーラ」がプンプンしている。体のラインが女っぽくなっているのでございます。大陸系の血が流れているのでしょうか、もともと腰から下の足の長さやラインが実に欧米っぽいキム・ヨナですが、今回はそれに加えまして、“大人の女の香り”を漂わせておりました。2年間のブランクは、キム・ヨナのメンタル面で何かしらの影響を与えたのかもしれませんね。

バンクーバーのときのキム・ヨナの演技は「売れ筋の振り付けをただ貼り付けただけ」の様に見えたものでございます(KARAとかも同じものを感じます)。振りだけカッコ付けてメンタルの追いつかない演技は、まるで「小さな子供が演歌を歌っているような」もどかしささえ覚えましたが、上体の柔らかさと持ち前の器用さゆえの完璧な演技が、彼女に金メダルをもたらしたのでございましょう。そして今回、彼女のそんな「もどかしさ」は解消されております。「メンタルの成長が大人っぽい振り付けに追いついた」とでも言いましょうか。「板に付く」という語がございますが、まさに板に付いた大人の演技が様(さま)になってきております。

では、日本選手の話をしましょうか。先に体型の話をいたしましたが、日本選手では村上佳菜子がやや欧米っぽい体型をしておりますが、浅田真央や鈴木明子などはズングリムックリの純日本人的体型。う〜ん、このハンデはつらいですねぇ。この体型のせいでしょうか、歴代の日本人選手は「女のオーラをプンプン匂わせる」のが苦手な人が多く、そうして技術系に走るのかも知れません。浅田真央も技術系の選手。技術を支えるには、演技とはまた別のメンタルがまた要求されるのですよね。今回のSP(ショートプログラム)ではジャンプの失敗で遅れを取ってしまいましたが、これで単純にメンタルが弱いと言われてしまうとしたら、技術系の選手にとっては実に不幸なことでございます。高度な技術というのは、ちょっとギャンブル的な要素も含まれるのでございますから。

浅田真央とキム・ヨナ、この2人の不幸は、常に“外野”がうるさすぎること。本人同士の意図しないところで、日韓の国民感情の旗頭のようなポジションを取らされることもしばしば。才能あるこの2人には、もっと純粋にスケートに取り組ませてあげたいのですけどねぇ。


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