店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
フィギュアスケートのフリーの結果は、キム・ヨナさんの金メダル。浅田真央さんが銀メダルでございました。真央さんも頑張りましたが、やはりキム・ヨナさん、上手すぎる。動きが柔らかく、すべての動きが流れるようにつながっている。そして、音楽のディテールを正確に動きで表現する能力を持ち、しかもリズムを外さない。手の動きなど、随所にダンサー的な動かし方が見られますので、スケートのコーチだけではなく、バレエやダンスの振り付け師なども動員しての、徹底的な振り付け指導が行われたものと思われます。また、採点方法を徹底的に分析し、最高の点数が出るプログラムの組み立てを研究しております。力の入れようがハンパないですよね。そんな相手に対し、浅田真央さん、善戦したのでございます。
ただ、浅田真央さんには「ありのままの実像」が見えるのに対し、キム・ヨナさんには「急造成による虚像」が見えるのでございます。浅田真央さんにとっては単なる「経過点」であるこのオリンピックが、キム・ヨナさんにとっては金メダルを取るための「終着点」のようでございます。後のことを考えず、すべてを金メダルのために特化してきた技術には、どこか“付け焼き刃”的なものさえ感じます。すばらしい表現力を持ったキム・ヨナさんのスケートですが、そのすばらしい表現を支えるに見合った「心」が育っているかどうか。その点に、キム・ヨナさんの「表現者」としての違和感を感じます。今後はプロに転向するそうですが、この虚像が露呈したときに、何か大きな壁にあたるような気がいたします。