店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
え~と、何やら怪しげな線とか書き込んでありますが、これは、カップ麺に入っている具の袋。「かやく」という語は関西でしか通じないと思っておりましたが、いつのまにか全国区の語になっているようでございます。そのかやくの袋で、ひと騒動なのでございます。
画像に書き込まれている怪しげな線、ひとつひとつご説明いたしやしょう。だいたいこういう袋、開けやすいように「切り込み」が入っております。1番の矢印のところが、その工場で作ったときに入っている切り込みでございます。
その後、2番、3番とあるのは、ワタクシがハサミを使って自分で入れた「切り込み」。青い線が書き込んでありますが、これは、その際、どんな破れ方をしたかを分かりやすくなぞっております。点線になっている部分は、袋の裏側での破れ方でございます。
さぁ、さぁ、なぜ、こんな事になったのか? 順を追ってお話いたしやしょう。本日のお昼時、カップ麺を食べようと、おもむろに準備をしたのでございます。お湯の量を確認! フタを開放(半分まで)! 小袋を確保! 要救助小袋が無いことを再度確認! 小袋の「お湯前/お湯後」を確認! かやく袋を開封! そう、この時、事件は起きたのでございます。
さて、冒頭で紹介した画像を思い出して下さいませ。1番の破れ方。まぁ、美しくない。しかも表と裏と、てんで違う破れ方をしている。あぁ、出しにくい。裏側の破れ方は、対角線上に反対方向まで避けている。開封した瞬間に、中身のいくらかがこぼれ落ちる。あぁ、もったいない。
そこでワタクシ、ちょっと気になった。2番の場所へ、自分でハサミで少し切り込みを入れ、破ってみる。やはり、美しくない。ムムム? この破れ方は? そう、そうでございます。紙を「紙の目」に逆らって破ったときの破れ方に似ている! それで、3番の切り込み。1、2番を横方向だとしたら、縦方向に切り込みを入れてみたのでございます。
まぁ、なんということでしょう。美しい破れ方。まるでハサミで切ったように直線的に破れております。これなら、中身もこぼれ出さない。カップにも入れやすいってもんでさぁ。ここで驚いたのは、この「かやく袋」に、紙に有るような「目」が有ったことでございます。
「目」っていうのは、線維が並んでいる方向でございます。木目なんて言いますよね。その目の方向に切る場合は、すんなり真っ直ぐ切れる。しかし、目に逆らって切ろうとすると、今回の1番や2番のように、裂け目が横に流れて汚い切り口になるのでございます。
製造元でも、まさか、こんな素材に「目が有る」とは思わなかったのでしょう。これを機に、他のいろいろな袋を破って回りました(ちょっと他人目には変人)。「目」が有る素材もありますが、全くタテヨコ同じように破れる素材も多い。こうなると、この「かやくの袋」の素材、気になりますねぇ。