店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
今日は春分の日。昼と夜の長さが同じ日。だいぶ日が長くなってきましたが、夏至に向けて、これからどんどん日が長くなってまいります。薄暗がりが苦手な夜盲症のワタクシとしては、ちょっとありがたいのでございます。
夜盲症、つまり「鳥目」でございますね。なんか、「鳥=夜盲症」みたいなネーミングでございますが、鳥類の中にはフクロウのような夜行性のものもございますので、必ずしも鳥だから夜目が利かないというわけでもない。フクロウも心外でございましょう。
夜盲症というと、よくビタミン不足が原因と言われますが、それは後天性夜盲症の場合。ワタクシのは先天性夜盲症ですので、遺伝性の生まれつき。ですので、治しようがない。でも、まぁ、注意深く行動していれば、日常生活にはそれほど支障はございません。自分の夜盲症とは、よい”お付き合い”をさせてもらっております。
子供の頃、映画館が苦手でしたよねぇ。上映中だったりすると、客席の中へ入っていけない。壁にピッタリ張りついて、目が慣れてくるのを待つのでございます。それが、30分くらいかかる。そのうち、スクリーンが明るい場面で、ぼんやりと見えたりする。その機を狙って、そそくさと客席に座ったりしておりました。
あと、恐い思いをしたのは、役者として舞台に立っていた頃。舞台というのは、場面転換で「暗転」というものがございます。舞台をまっ暗にして、その間に役者が入れ替わるのでございます。幕の下げ上げがございませんので、スピーディーな場面転換が出来るのでございます。
本田美奈子さんがミュージカル『ミスサイゴン』の公演中に、暗転の中で移動中に大道具のレールに足を引かれ、大怪我をするという事故がございました。あれなんかも、ワタクシはよ~く理解出来る。ひょっとすると、本田美奈子さんも夜盲症の傾向が有ったのかもしれません。
あと、舞台ってのは、「せり」が上がったり下がったりする。これも、危険きわまりない。舞台ですので、建築現場の様な安全帯なんて付けておりません。もちろん、演出の段階で、十分に安全を確保いたしますが、それでも、時々、下がっているせりに落ちるという事故は起きる。
まだまだ有りますよ~、舞台の危険。舞台では、高所作業がつきもの。スタッフは安全帯を付けているかもしれませんが、役者にはない。客席からは小さく見えても、舞台の大道具ってのは結構な高さがございます。5~6mの高さの手すりのないセットの上で踊ったダンサーの人、ワタクシは尊敬した覚えがございます。