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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-03-27 【塞翁が馬もバランスのお話】

以前の回で、お店の備品のほとんどは、通販で仕入れていると申し上げました。何でも扱っている総合的な通販会社が生まれてからは、そういったところへ一括発注する場合も増えてきているのでしょ。需要が爆発的に増加しているのでしょうね。巨大な倉庫を持つ通販会社も少なくございません。

ロボットによる自動仕分けなども、少しずつ導入されているようですが、まだまだ人間の手作業でやっているところも多い。多い、細かい、人間の作業、この条件が揃いますと、だいたい何かしらのミスが発生するものでございます。今日は、当店で体験したそんなミスを、微笑ましくご紹介いたします。

先日も、ある所(その会社の名誉のために伏せておきますね)へ、ドリルの刃、油差し、ネジなどを発注いたしました。個人使用ですので、ドリルの刃なんてのは、1本ずつの発注でございます。ところがですね、荷が届きますと、なんと1ケース(10入)づつ入っております。ワタクシ、ちょいと慌てたのでございます。

時々やらかすワタクシの人為的ミス。それは、1本と1ケースを間違えて発注すること。ワタクシ、慌てて納品書を確認いたしました。すると、納品書は間違いなく「1本」になっている。請求額も1本分。ちょっとひと安心なのでございます。

と、なると、仕分け作業で間違えて入れてしまったというのが濃厚。確かに、ドリルの刃なんて、10本入りのケースって言ったって、タバコの箱くらいの大きさしかございません。慌てて流れ作業的に仕分けしていたら、うっかりケースごと入れちゃったのでしょうねぇ。

これは、その通販会社に電話して、状況を説明。通販会社の方から回収便を送るとのこと。数日後に取りに来た宅配に渡して、一件落着でございます。サポートのオネェさんがコロコロしたかわいい声の人で、「1本注文したら、1ケース来たよ!」って言ったら、電話の向こう側で大笑いしておりました。

もっと大きな荷物の間違いもございますよ。ペットボトルのウーロン茶。2リットル入りのウーロン茶は、ひとつのダンボールケースに6本入っております。このウーロン茶を6ケース頼んだところ、次の日、ドカドカドカッと12ケースも送られてきて、宅配のお兄さんが鬼の形相でお店の前に積み上げておりました。

このウーロン茶、「6入1ケース」を1単位とする販売形態と、「6入2ケース=12本」を1単位とする形態が混在していたようでございます。同じ商品で、伝票上の取り扱いだけが違うということで、仕分けの現場で混乱したのでしょう。

この商品も、納品書は「6ケース」と書いてある。さぁ、大量のウーロン茶をどうするか? 通販会社に電話いたしました。この時の担当者は、男性の方。ちょっと考えた上で、「いいですよ、今回はプレゼントいたします」という回答。なんとも太っ腹な会社なのでございます。

まぁ、電話口の男性も、うちの購入記録を見て、過去に定期的に大量のウーロン茶を発注しているのが分かる。どうせ、今後も定期的に発注が来るだろうし、いちいち回収して、また発注が来たら送るというのも無駄。かと言って、この電話で代金を要求するのも、決まりが悪い。で、大サービスになっちゃったのでしょうね。

大阪商人の「損して得取れ」の精神でございます。この男性、ひょっとしたら関西出身の人だったのかもしれません。こんなサービスされたら、今後、他の通販会社に”浮気”しようって、考えなくなりますからね。でも、電話口の男性、思い切りましたよねぇ。そこそこの管理職の方だったのかもしれません。単なるオペレーターの人でしたら、独断でそういうこと難しいですからね。

あとですねぇ、これは通販会社ではなく、ワタクシの発注ミス。バスマジックリンを注文したはずが、届いたのは普通のマジックリン。それも、業務用の4.5リットルボトルが4個入った1ケース分も。バスマジックリンは湯水のように使いますが(笑)、お店にはガスコンロがないので、普通のマジックリンを使うというシチュエーションは、ほとんどない。始末に困ってしまいました。

時はちょうど年末。自分用に1個を残し、残りの3個をお隣さんとお向かいさんにお歳暮としてプレゼントしちゃいました。4.5リットルですから、使いがいがありますよ。多分、湯水のように使って大掃除をしたのではないでしょうか。

こういうのは、ウーロン茶の様に自分が得をする場合もありますし、逆に、マジックリンのようにお裾分けしちゃう場合もございます。プラスが有って、マイナスが有って、そうやって、なんとなく落ち着くのでございます。

美輪明宏さんが申しておりますが、人生っていうのは、ちゃんとプラスとマイナスが釣り合うように出来ているそうでございます。プラスが有って安心する。マイナスも有って安心する。そんなバランス感覚で、日々を過ごしております。では、では。


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