店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
風水では、「動きの無い水」を嫌忌いたします。水は流れている方が吉。まぁこれは実際に、ボウフラが湧いたり細菌が繁殖したりとか、淀んでいる水というのはあまり良くないのでございます。逆に言いますと、常に動いている水は比較的キレイとも言えるのでございます。
石原さんと小池さんが、豊洲を巡って丁々発止のバトル。いっそ最近はやりの「ラップ対決」でもやってくれると、若者の興味をグッとそそるのでございますが、さすがにラップは無理でしょうか? お二人がラップで対決するところを想像すると、面白くてしょうがないのでございますけどね。
その豊洲、相変わらず「汚染」どうのこうので揉めております。石原さんも言っておりましたが、東京なんて、土を掘ればどこでも、何らかの有害物質が出てくるでしょう。たとえば、2011年の震災以降、関東地域で事細かに放射線の測定を行うようになると、あちらそこらに意味不明の線量の高い土地が見つかりました。かつてそこにあった企業や工場が、関係していたりするのでしょう。
同様に豊洲も、かつてのガス会社の工場の影響で、ベンゼンとかもう大変めんどうくさい事になっちゃっております。さぁ、ここで、冒頭のお話。問題は、動いている水か、動いていない水か、それが問題なのでございます。
ワタクシが若い頃、名古屋の日比野の中央卸売市場で働いていた事は、すでにお話しております。生鮮食料品を扱う場所というのは、それはそれは、念入りにお掃除をいたします。特に鮮魚部のあたりは、毎朝、日が高くなる頃には、消毒薬の匂いがしておりました。
ワタクシたちが住んでいるこの「空気」の中には、常に膨大な量の「菌」や「微生物」「カビの胞子」などが飛び交っております。そんなムチャクチャ”汚染”された場所でも人間が普通に生きていられるのは、人間の体に抵抗力があるから。人体に入ってくる汚染よりも、体の抵抗力が勝っていれば、発症には至らないのでございます。
また、食品などにも、当たり前のようにそのような”汚染”は降りかかっております。にも関わらず、それを食べたワタクシたちがお腹を壊さないのは、「時間」がキーポイント。病原菌などの「繁殖」するものは、その繁殖の時間を与えなければ、つまり病原菌の量がきわめて少なければ、やはり体の抵抗力が勝るのでございます。
では、ベンゼンのような化学物質の場合は何がキーポイントか? それは「濃度」でございます。自然界にはありとあらゆる有害物質が自然に存在しております。毎日、そんな有害物質に囲まれて生きていながらその害を受けないのは、濃度が十分に低いからでございます。そう、重要なのは、除去することではなく、濃度を下げてやる事なのでございます。
さぁさぁ、動く水、これの有用性が見えてきましたね。ことさら掃除を丹念に行う市場内というのは、毎日大量の水が「動いて」いるのでございます。そして、仮に有害物質が存在していたとしても、濃度が高くなりようが無いのでございます。そして、市場を使い込むほどに、地中の濃度も希釈されるはずなのでございます。