店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
え~とね、「パクチー味のポテトチップス」ってのを、「食べた気」がするのでございます。気がするってのはですね、食べて、すごく美味しかった記憶がある。だけど、もう一度購入しようとしてコンビニを見てまわっておりますが、全く見つからない。
パクチー味、食べたの、夢だったのかなぁ? 食いしん坊の薫さん、時々、夢の中で食べた物を現実と混同することがございます...と、ネットのない時代ですと、これで迷宮入り。現代の文明の利器、ネットで調べますと、期間限定商品とのこと。あぁ、もぅ食べられないのかなぁ。美味しかったなぁ。
パクチーを美味しいと感じられるかどうかは、遺伝子が影響しているという研究結果が出ております。ある特定の遺伝子の状態が、パクチーの味を美味しく感じさせたり、逆に不味く感じさせたりするそうでございます。どうやらワタクシは、パクチー好きの遺伝子のようでございます。
食味に関しては、オリーブ油に関して、これまた興味深い実験結果がございます。イタリア産の本物のオリーブ油と日本で市販されている普及品のオリーブ油を、日本人、イタリア人でどちらを選ぶかを実験したものでございます。
イタリア産のものは、エクストラバージンオイルと呼ばれる1本何千円もする高級品。これは、イタリアの厳格な食品規格をパスした本物。一方、日本の市販品は、若干の化学処理を行って口当たりを良くした物で、コンビニやスーパーで数百円で売られている物。
さて、何人かの日本人とイタリア人に、食べるのならどちらのオリーブ油を使うかという実験をいたしました。すると、なんと全てのイタリア人被験者は、高級な方を選びました。まぁ、これは当然と言えば当然。子供の頃から食べていますからね。
興味深いのは、日本人の被験者。これが、真逆の結果。全員が、日本の市販品を選んだのでございます。実は、日本にはオリーブ油に関する法規制が全くございません。そこで、日本で売られているオリーブ油は、ある意味「やりたい放題」でございます。
そこで、本物のエクストラバージンが持っている苦みや辛みを取り除いた「加工品」がまかり通っているとのこと。その加工品の味に、日本人の舌は慣らされてしまっているようでございます。もちろん、本場のイタリアでも加工品は出回っているそうですが、そこはきちんとした法規制のある国、本物と偽物を見分ける意識が浸透しております。
味覚に関しては、こんなお話もございます。和食の基本である「出汁(だし)」の味。これが、食べた経験の無い欧米人が初めて食すとき、「魚臭い」という印象を持つことが多いそうでございます。そういえば、ワタクシも子供の頃は「鰯(いわし)」が全く食べられなかった。魚の中でも、特に魚臭く感じて、ダメでございました。
そんな鰯も、今では大好き、パクパク食べております。これも医学的に研究結果が出ているようで、苦みを感じる感覚は、幼少期がピークであり、大人になるに従って鈍感になるそうでございます。これが、ピーマン嫌いの子供が多い理由だそうでございます。