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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-03-13 【宅配業者を救え! その3】

本日の毎日新聞に、興味深い記事が!! 「宅配3社一括配送強化」との大見出し。高層ビル内の配送は、ヤマト・佐川・郵便の3社で荷物を統合し、どれか1社の配送員がまとめてビル内全部の配送を行うというもの。これに関して、ちょっとワタクシの体験談をお話いたしましょう。

ワタクシがまだガキンチョの頃、毎朝、新聞配達のバイトをしておりました。団地なども一棟ずつ上がっていって新聞を配るのですが、団地の中には、あるお部屋の前に数十部をまとめてドンッと置いておくだけでいい団地もございました。

そういう団地は、そのお部屋の人がアルバイトをしているのでございますね。他社の新聞も同様に、ドンッと積まれていきまして、各社の新聞が揃ったところで、そのお部屋の人が団地中に配って回るのでございましょう。うむ、実に合理的。配達するワタクシも、1カ所で数十部が片付くのでラクチンラクチンなのでございます。

この場合は、そのお部屋が新聞の「集積場」になっているわけでございます。部数をチェックしたり、ある程度の仕分けをしたりする必要がございますので、どこかに集積場を作る必要はあるのでございます。そこで冒頭の高層ビルのお話。やはり、3社が協力するとなると、何かしらの集積場の様な物が必要。そういった調整などもあって、なかなか実現が少なかったのでございましょう。

また、このお話、何も高層ビル限定にする必要はない。つ・ま・り、一般に拡大するのはどうでしょう! まず、ヤマト・佐川・郵便それぞれが持っている集積場を、3社が協同で使うような施設へと改造。そして、大手3社の配達はその集積場まで。

そしてさらに、その集積場から各戸への配達を担う会社を、新たに創設。これは、ヤマト・佐川・郵便の3社が協同出資で作れば良い。トラックも配送員も、現状稼働中のものがそのまま使えます。変わるのは荷物の流れと、あとトラックのデザインくらいでしょうか。

まぁ、これは、コンビニなどはかなり以前から実行している方法のような気がいたします。コンビニ黎明期って、1日に何度もトラックが商品の搬入をしていた記憶がございます。しかし、ある時期から、配送センターで各店舗用の補充品を取り集め、まとめてコンビニ専用のトラックで配送するシステムに変わってきました。

さて、お話を各戸への配達に戻しましょうか。各戸への配達をまとめて1社で行えば、同じ場所へ3人の配送員が入れ代わり立ち代わりということも防げる。動線の重なりが無くなりますので、配送員の運動量をかなり減らせるはずでございます。さらに、トラックの駐車場専有問題も、かなり減らせるってもんでさぁ。

まぁ、問題が無いわけでもないですよね。今、各社の配送員って、営業マンも兼ねております。代引き荷物ならば、お金のやり取りが発生する。玄関口で集荷受付をして、大きさや重さを量って伝票を切るということもやる。伝票のフォーマットとかお金の管理とか、調整しなければならないことはいろいろ出てくる事でございましょう。

何度も申しておりますが、流通は「血管」のようなもの。血管が詰まれば、その先の細胞には「壊死」があるのみ。流通は、もっともっと保護されるべきなのでございます。決して詰まらせてはいけないのでございます。いろいろ勝手な案を申し立ててみましたが、どんなもんでしょうか?


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