店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
7/5のこの欄で、医療ドラマふたつをご紹介いたしました(2021-07-05 【ヒトケが尺度】)。制作局が違う二つのドラマ、狙って同じタイミングにぶつけたわけではないのでしょうが、面白い現象が起こりました。
日曜日に放送された『TOKYO MER』では、看護師が患者の家族に向かって『○○ちゃんは絶対に治しますから!』と叫ぶシーンがございます。その翌日、月曜日に放送された『ナイトドクター』では、ベテラン医が研修医に対して、「患者に『絶対』という語を使うな!」と叱りつける場面が出てくる。この対照的な二つのシーンが、二つのドラマの性質をよく表しております。
『TOKYO MER』では、「有り得ないこと」が連発いたします。その有り得ないことに違和感を持ち始めると、もうドラマは楽しめない。「どこか別の惑星のお話なんだ」と割り切って観て楽しいドラマでございますね。そういったスタンスのドラマですから、舞台が医療現場である必要は無く、銀行でも町工場で成立するドラマでございます。
一方、『ナイトドクター』の方は、ややリアリティを重視している。ですから、医療現場という舞台なくしては成立しないシナリオでしょうね。先日の放送でも、「医療裁判」がシナリオの中に盛り込まれておりました。医者というのは、全力で対処しても、結果が悪いと訴えられることも有る。そこで、ワタクシなりの考えをチョイト、お話しいたしましょう。
ここで、航空機のパイロットのお話を少しいたしますよ。アメリカの航空機パイロットには、事故を起こしても刑事訴訟を受けないという「免責」がございます。一種の司法取引なのですが、この免責があることで、パイロットはありのままを正直に話し、それが「迅速な原因究明」「同じ事故の予防」「裁判期間の短縮や裁判費用の軽減」などに繋がっております。
あるいは、2/22のこの欄で、ドイツでは交通事故を起こした際、先んじて被害者に相当の賠償をした場合は「減刑あるいは不起訴」といった免責が有ることを話しいたしました(2021-02-22 【懲悪 vs 救済】)。これは、審理の追究よりも被害者救済を優先したという形でございます。アメリカの例もドイツの例も、個人の感情よりも社会全体の利益を優先するという法益の考え方がございます。
「悪は追い込め」といった善悪感情、処罰感情の強い日本では、こういった司法取引を導入するというのは難しいかもしれませんよね。そこで注目したいのが、「アイムソーリー法」という法律。アメリカの法律ですが、これ、アメリカの70%の州が導入しているという優れ物法律。その名の通り、医療事故の初期段階で言った「アイムソーリー」は、訴訟の証拠として採用しないという法律なのでございます。
「謝罪は自分の過失を認めたことになるので、絶対に言ってはいけない」という考え方が根強いですよね。でもね、多くのトラブルが、まず最初に「ごめんなさい」を言うことで、かなり軽度に納めることが出来るのでございます。そこで生まれたのが、そのアイムソーリー法。これを導入することで、医療裁判の加速化、医療裁判数そのものの減少、といった効果を上げております。
昨日、イギリスは30万人/週もの感染者を出しつつも死者を300人弱に抑え込んでいるというお話をいたしました。そして今日、イギリスはマスク規制・行動規制を撤廃するというニュースがございました。「封じ込め」から「共存」に移行したということでしょう。ワクチン接種率が高まり重症化率が下がるに従い、他の欧米諸国も、「共存」という形になっていくのでしょうね。
ワタクシ、オリンピックの延期に関して、「昨年の段階で、さっさと4年後にシフトしておけば良かった」なんて軽々しく申しました。今日、アスリートが出ているバラエティ番組を見ていて、その「4年後」というのがアスリートにとっては致命的に長い期間になり得ることを感じ、自分の軽率さを恥じております。
1980年のモスクワオリンピックを日本がボイコットした時、多くの日本のアスリートが泣いて抗議をいたしました。アスリートの人生の中で、その「旬」と呼べる期間は短い。「4年後に再チャレンジすれば良い」と言われても、それが不可能なアスリートも多かったことでしょう。
今回の東京オリンピックの延期や開催に関して、世の中に溢れかえっている発言は「安全かどうか」ということだけでございます。やれ延期だ中止だと騒ぐ声に翻弄されるアスリートの気持ちを、一体誰が気遣っていると言うのでしょう。けれど、揺れ動くその大会日程に、不満を述べるアスリートは1人もいなかった。あぁ、何という、いじらしいことでしょう!
マスコミ各社には、純粋にオリンピックに臨むアスリートの気持ちにも、もう少し焦点を当てて欲しいですよね。開幕直前に来ても、スキャンダルの話題しか報道されないというのは、なんと寂しいオリンピックであることか。そして、そんな逆風の中で黙々と練習にいそしむアスリートの、なんていじらしいことか!
南米のブラジルも、アメリカとほぼ同じの22万人(週)の新規感染者を出しておりますが、ブラジル始め南米諸国はどこもアップアップの状態。病院の廊下に、毛布でくるまれたナキガラが山積みになっているとか。死者数を見ると、アメリカの1,800人/週に対してブラジルは8,700人/週と5倍弱の差。医療体制の差と言えるでしょうか。
善戦しているのが、カナダ。週に2,500人はかなり終息に近づいている。ドイツも週8,500人と頑張ってますが、7月に入ってから増加傾向。それでも、死亡者数を見ると、カナダは61人/週、ドイツは129人/週という数字。余裕を持って、重症化する前に完治させている感じでございます。
フランスは新規感染者数5.5万人/週と、まだまだ苦戦している様子。ですが、死亡者数が147人/週とドイツ並みの少なさ。フランスの医療の底力でしょうか。同様に底力を見せているのが、イギリス。週に30万人もの感染者を出しつつも、死亡者を300人弱にとどめている。いずれも、ワクチンが重症化を防いでいるということなのかも知れません。
さて、日本にまいりましょうか。日本の新規感染者は毎週2万人。ドイツやカナダには及びませんが、イギリスやアメリカに比べたら10分の1の数字でございます。そして、死亡者数もなんと91人/週! 割合だけで見ると、日本以上に医療設備の進んだドイツよりも低い割合。底力を見せているフランスよりも少し悪いかなという数字でございます。日本はワクチン接種率が低いにも関わらずこの数字。日本も、底力を見せておりますよ。
オリンピックのボランティア用のグッズが大量に、メルカリに出品されているとか。無観客の影響がこんなところにまで。出品とは節操がないなぁとは思いますけど、禁止されていたことでも無いようですし、やらかした人を責められないなぁ。「記念に大事に取っておこう」なんて思う人は非常に少ないってことですよね。
また、持続化給付金の詐欺が1万件にも及んでいるとか。これも、節操がないなぁ。「これは詐欺行為だ」とどこかで自覚しつつも、「絶対ばれないから」という誘いに乗ってしまっている。また、例のリコール署名詐欺でも、「これ、やばくね?」と思いつつも、「主催者が問題ないって言ってるし、他にも大勢いるし」ということで荷担してしまった人が大勢いる。
これはさ、SNSの「いいね」「好評価」ボタンの影響かなぁ? でもさぁ、他人の評価に一喜一憂するって、なんかエネルギーの無駄じゃね? ワタクシなんかは、たとえ好評価が貰えなくても、「あぁ、世の中は違う考え方なのね」と思うだけ。でも、あの好評価を、お金で買ってまで、数字を上げようとする人たちもいますよね。
今日は、またまた、朝ドラ『おかえりモネ』の話題。ちょうど2ヶ月、9週分を放送して、第一章が終了でございます。来週からは「東京編」がスタートでございますね。ここへ来て、「おかえり」というタイトルの意味が、何となく分かってまいりました。
主人公の百音(ももね、通称もね)は、二度と戻らぬ決心で生まれ故郷の離島を離れ、東京での生活が始まるわけでございます。で、その決心の百音が、あんなことこんなこと有って、再び生まれ故郷に戻ってくるという感動のシーンが、終盤には控えているのでございましょう。だからこその「おかえりモネ」というタイトルなのだろうと、ワタクシ、勝手な推測でございます。
ドラマ的にこの第一章の登米・気仙沼編で重要なのは、主人公の持つ、以下のモヤモヤでございましょう。主人公のこのモヤモヤが、次の東京編にシフトしていくカタパルトとなり、終盤の「おかえり」へのカタルシスに繋がります。正直な感想を述べさせてもらうなら、清原果耶さんのこのモヤモヤの表現は、緩かったというか場当たり的だったかも。ですから、「東京に行きたい」という主人公の想いや葛藤も、今ひとつ、説得力を欠いている感じがしたなぁ。
でね、良い役者というのは、逆算で考えるもの。第一章の最後にこのモヤモヤを最高調に持って行くために、序盤から、どのシーンのどのセリフで何をどのくらい「匂わせておくか」、と考えて演技計画を立てる。当然、脚本にもそういうことは伏線として盛り込まれている。脚本家のその意図をくみ取って、キャラ設定をし、表現していくのが、役者の仕事でございます。
非常に、歯に衣着せぬ言い方をいたしますよ。役者の仕事をこのレベルとみると、清原果耶という女優さんは、ま~だこのレベルに達しているようには見えないのでございます。しか~し、ネットの評論、共演者のインタビューなどでは、彼女の演技力をベタ褒め。ワタクシはこれに、ちょっと違和感が有るのですよね。事務所からの「何か」が影響しているのではないかなぁ、と勘ぐってしまうのでございます。
事務所には、女優「清原果耶」を売り込みたい、これを機にブレークさせたいという思いは当然あるでしょう。でもねぇ、実力が伴わないまま事務所が広げた大風呂敷の上で息切れしてしまう、なんて事態も想像しちゃうのですよね。可能性の有る良い要素を持った女優さんだと思うので、長~い目で育てて欲しいなぁと願うばかりでございます。
ワタクシが言うのも生意気な話ですが、まだまだ演技の引き出しは限られている女優さんだと思います。しかし、ちょっと陰(かげ)を持っているのですよね。これは、持ちたいと思って持てるわけではない天性の強力な武器なのでございます。いかんせん、彼女はこの強力な武器を自覚してないのか、コントロールして利用するには到っていない。だからこそ、今、彼女にとって大事な時期だと思うのでございます。
今ごろになって、期間限定のキャストに関するお問い合わせをいくつかいただいております。う~ん、もったいないですが、当店の場合は、仕方がないかなぁ。特に今回のキャストに関しては、現れるのも去って行くのも、何もかもが急でしたからね。
当店は、20年近く通って下さっている太~いお客様が大勢いらっしゃいます。そういったお客様に支えられて、このご時世でも細く長く営業を続けていられたりもいたします。本当に、ありがとうございます。ただ、そのような太~いお客様のほとんどは、ネットを全くおやりにならない方が多いのですよね。
一方、期間限定で飛び込んで来るキャストってのは、疾風(はやて)のように現れて疾風のように去って行く、なんてことが多い。普段からツイッターの様な即時性のあるメディアを使って行動しているせいか、フットワークが細かいのかも知れません。でも、この月光仮面の様な(分かるかなぁ)現れ方が、当店のネットをやらない太~いお客様とは、チョイト相性が悪いなぁというのを、最近、よく感じるのでございます。
一番右側の1列が、意味深に空白になっておりますが、ここは、ただ今交渉中のキャストが決まりしだい、表示させていただきます。決まるかもしれないし、決まらないかもしれない。もし決まらなければ、ごめんなさい。
アメリカはコロラド州、クアーズ・フィールドでは、折しも、アメリカ大リーグのホームランダービーとオールスターゲームが開催中でございます。スタンドは超満員の観客。マスクをしている人はほとんどございません。1週間後にオリンピックを控えた日本。地球の裏側のスタジアムの風景が、羨ましいですよねぇ。
50年前にワクチン先進国だった日本は、今や、完全なワクチン後進国。ワクチンの副作用に対してさんざん訴訟が起こされ、政府に損害賠償を命じる判決が出てからは、鬼の首を取ったかのようにマスコミがワクチン忌避を訴え、政府は「良かれと思ってやって訴えられるなら、やらない方がまし」と一気に消極化。この何十年かで、集団接種に関する様々なノウハウは失われたのでございます。
日本って、なんか、すごい「クレーム大国」になっちゃいましたね。しかも、そのクレームが論理的じゃない。みんな、感情論。ある特定のワクチン裁判でワクチンに否定的な判決が出ると、「ワクチン、皆、悪」という論法が全てに席巻してしまう。そこにはそれをマスコミが煽っちゃったりしている。煽りで迷惑なのは、ドライバーだけじゃないみたいですよね。
そう、この、「マスコミの煽り」があるものだから、感情論で訴えられた側は、仮にどんな言い分があろうとも勝ち目がなくなってしまう。魔女裁判の様な事が、時々行われる。すると「訴えられそうな側」はどういった行動に走るか? 事なかれ主義でございます。それも、悪い意味での事なかれ。
いじめを見て見ぬふりする学校の先生。重病者の乗っている救急車をたらい回しにする病院。重大な決断を棚に上げ続ける政治家。みんな、あえてリスクを冒さず保身に走っているように見えますが、一体、誰がそんな人たちを責められるでしょう。些細なミス一つで魔女裁判にかけられ、フルボッコにされ、一生を棒に振るかも知れない。そんな理不尽で不公平な戦いなら、最初から戦わない方がましと考えるのが普通でございます。
ちょっと前より「名古屋シィメイル近代化計画」なるものを進めておりますが、8月に入ってから、いろいろ大きくリニューアルする予定でございます。それに先だって、「料金システムの変更」「ドリンク廃止」などを行ってまいりました。VIPルームをもうひと部屋増やすなんてことも進めておりますが、こちらはチョイト難航しております。
昨日、ワタクシが書いたような事よりもっとスゴイ技術が、日経ビジネスに掲載されておりましたね。最新のデジタル技術を使ったハイテクオリンピックになる予定でしたが、無観客・パプリックビューイング無しとなってしまった今では、そのハイテクを享受出来るのは競技場に居る「関係者」のみとなってしまったとか。あ~あ、ばかばかしい。
オリンピックの「配信権」を持っているのはNHKと民放。ただこれは、地上波とBSのお話。ネットで配信となるとNTTが主導を握ることになるのでしょうが、このテレビ局と電話キャリアとの連携、日本では、ほぼ無いに等しい。というか、敵対心すら持っている。YouTubeが映像の世界中を席巻している時代に、あ~あ、何をやっているのだか。
今回のオリンピックは、日本の最先端デジタル技術のショーケース・展示会場となるはずだったのですが、それを世界中に誇示するチャンスはまた別の機会に流れてしまいましたね。これを言ってもせんないことではございますが、最初から「4年後にシフト」と決め込んでいれば、2024年に完全な状態でもっとハイテクなオリンピックを世界に見せられたかもしれません。まぁ、ほんとに、せんないことですけどね。
今回の「無観客」の決定は、感染者数の増大を見ての判断だと思われます。確かに6/21を境に、感染者数は増大の傾向にございます。ただね、ワタクシ、ずっと言ってますが、増えた・減ったに一喜一憂するのではなく、重要なのは病院の飽和度でございます。「増えた」と言っても欧米に比べれば桁違いに少ない数字なのですよ。「実際に病院のベッド・ICUが逼迫しているかどうか」を判断基準にするべきでございます。
また、都市部と地方では、病院の余裕に大きな差がございます。オリンピック期間は、都市部であふれた患者を地方へ運び、「日本中の病院が団結・連係して乗りきる」ということも出来たのではないかなぁ? でも、この「県境を越えた○○」というの、縦割り構造の日本はほんとに苦手。いろんなことがもったいないオリンピックになっちゃいましたね。