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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2021-07-26 【おもてなしは健在】

マウンテンバイクのレースを見ておりました。やはり、観客が入っているというのは、いいですねぇ。タイヤがパンクして、ズタボロになりながら自転車を押して戻ってきた選手に、コース脇の観客が皆、拍手を送る。そんな、いつもなら普通のシーンが、何か特別なありがたい風景に感じられたのでございます。

マウンテンバイクのコース、面白いですね。自然の起伏や障害をありのままに活かしながらも、ちゃんと選手が安全に走れるような気配り・設計がしてございます。担当者がコースを練り、実際に走ってみて手直しをする。本番までにそんなことが幾度となく繰り返されたのでしょう。1年延期で、初期の段取りが総崩れになったことが有ったやも知れません。

「誰のため、何のためのオリンピックだ?」と、ことさら叫ばれております。でもね、真剣にベストを尽くしている選手の姿、汗、涙を見ておりますに、オリンピックは「参加する選手のため」にこそ存在すると確信するに至るのでございます。観客は、人間の限界に挑戦するアスリート達の、ただただ美しい姿を傍観させてもらっているだけに過ぎないのでございます。

「誰のため? 何のため?」という問にもし答えが見つからないとすれば、あえて申し上げましょう、それは自分の「損得」しか見ていないからだと。自分が安全か? 自分の生活が豊かになるか? 自分にとって何かしら得なのか? もしそれしか気にしていなければ、この問いには永久に答えは出ないことでしょう。

今回のオリンピックでは、「お・も・て・な・し」がひとつのキーワードでございました。「外国人観光客が来られなくなって、おもてなしが出来なくなった」なんて揶揄も聞かれます。でもね、開催国の日本は「ホスト」であり、選手全員が「ゲスト」であることには変わりないのでございます。依然、「お・も・て・な・し」が健在なことに気づくはずでございます。

どの種目のどの会場も、スタッフが最善を尽くしておりますよ。選手一人一人に、「あぁ、良い試合だった」「あぁ、良い会場だった」「あぁ、良い大会だった」と感じて自国に帰って行って欲しい、メダルを持って帰って欲しい。そんな大会スタッフのおもてなしの精神が、テレビの中継画面から、ヒシヒシと伝わってまいります。

選手の多くは、「よくぞ、こんな状況で大会を開いてくれた、ありがとう」と感謝の意を表しております。そんな選手の純粋な気持ちに、応えてあげましょうよ。国内のゴタゴタはいろいろ有りましたけど、「ゲスト」の前では、そんなゴタゴタは全て飲み込んで、「ホスト」に徹しましょうよ。そして、この大会を楽しみましょうよ。では、では。


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