店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ひとつには、主演の清原果耶さんのキャラクターが関係しているかも。彼女の醸し出す雰囲気には、ちょっと陰が有るのですよね。それが彼女の人気を支えている要因だとは思うのですが、「朝ドラ向きじゃぁないなぁ」というのがワタクシの感想。土曜の夜のドラマだったりすると、ピッタリなんですけどねぇ。清原果耶さんの陰のある雰囲気を活かす脚本や演出を、と考えた結果が、先週あたりからのこの内容なのではないかななぁ。
ふたつ目に、震災を絡めていること。ワタクシ個人的には、被災を踏まえつつ、今、笑顔で生活している人たちを描いた方が朝ドラっぽいのではないかなぁ。トラウマを引きずっている人たちを丁寧に描きすぎている感がございます。朝ドラを見て、「さぁ、今日も一日頑張ろう」と会社や学校に出かけていく、という気分になりにくい内容になっちゃってますね。こういうのは演出と脚本のさじ加減一つで決まる事ですので、やはり最初からそういうコンセプトなのでしょう。
三つ目に、ストーリーを分かりにくくしている要因がいくつかございます。それは、「倒叙法」を多用しているから。倒叙というのは、時間がさかのぼること。これを使うと、序盤でまき散らした伏線を、中盤の回想シーンで「あぁ、あの時のセリフはこういうことだったのね」と回収するという流れになるのでございます。ただねぇ、毎日15分の細切れで見ているドラマでそれをやられてもねぇ。しかも、朝ドラって、そんなにジックリ見入っている人ばかりではないでしょうしねぇ。
四つ目に、物語の舞台が、離島、気仙沼、登米と分散していて、その舞台変わりを明示的に演出してないこと。「東京と田舎」といった朝ドラのよく有るパターンなら背景で一目瞭然なのですが、今回の舞台はどれも雰囲気がよく似ていて、しかも室内のシーンが多い。ウカッと見ていると、「え? これ、今どこにいるシーンなの?」と迷うこともございます。東京でのシーンが増えてくると、もう少し分かりやすくなるのでしょうけどね。