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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2021-06-19 【ワタクシも母1人子1人で育ちました】

日本経済新聞の記事より、政府が目標とする「希望出生率1.8」に対し、1割の市町村が達成したとのことでございます。人口を維持するには出生率2.07が必要と言われてますので、たとえ出生率1.8を全国平均で達成できたとしても、日本の人口が減っていくのは不可避な様子でございますね。しかも、安倍政権時に出されたこの1.8という数字でさえ、さんざん「強気の設定」と新聞に書かれたものでございました。

一方、朝日新聞に「今日も傍聴席にいます。」という連載記事がございまして、先日の内容は、公園のトイレで出産してしまった女性のお話でございました。そのままトイレで新生児を放置して死なせ、公園内に遺棄。判決は懲役5年、執行猶予3年とのこと。記事は、その女性がそこに到った過去の背景を追跡取材しております。

その女性、恋人でもない男性との間で妊娠してしまい、それを男性に告げると、その男性は連絡が取れなくなってしまった。男性からの同意書を貰えぬまま、同意書なしで中絶手術をしてくれる病院を何件も探し求めるが見つからず、誰にも相談出来ぬまま、とうとう、公園のトイレで出産にまで到ったそうでございます。

この「同意書」というもの、厚生労働省は「本人の同意だけで十分」としてますが、現場の医師は後々に訴えられることを心配して、男性側の同意書を要求したりしてしまう。なんというチグハグ。そのチグハグの間で、今日も泣きを見る女性がどこかで発生しているはずでございます。

LGBTは生産性が無いなんて言われてますが、その生産性の無いLGBTの権利を守ろうとする法律ばかりがプッシュされております。一方、生産性がある、つまり、妊娠も出来て出産能力も有る女性が、法整備の遅れのチグハグから、追い込まれ、時には法定で裁かれる人も出てくる。優先順位が、間違ってませんかねぇ。

何でも海外と比較するのは横着かとは存じておりますが、アメリカや韓国には、妊娠してしまった学生が学業を続けられるように支援する仕組みが整備されております。フランスは、シングルマザーを支援する政策で、出生率が上がったそうでございます。

人口がどんどん減っている日本。女性が安心して妊娠し、たとえシングルマザーになろうとも安心して子育て出来る国、そんな国作りが今の日本では最優先でないかなぁと思うのでございます。


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