店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
諸事情で、自宅待機のキャストが何人がございます。予約が入ると即座に電話で連絡することになります。電話だけが頼みの綱ですので、キャストも十分に電話には注意を払っておりますが、時として、やらかしてしまうことがございます。
その日もお客様から予約が入り、キャストに連絡をいたしました。呼び出してはおりますが、出ない。留守電に切り替わる。またかけ直す。そんなことを繰り返すうちに、時間はドンドン経過していく。ワタクシ、少し焦るわけでございます。
寝ちゃっているだけなら、何回か鳴らしているうちに必ず気づくもの。執拗に鳴らしても気づかないというのは、マナーモードにしちゃっている可能性大でございます。これは、気づいてもらうまで、根気よくかけ続けるしかない。そうこうしているうちに、お客様、来店されました!
30分以上が経過し、事態は長期戦の様相を見せてくる。ここでワタクシ、お客様にもう一度、どうするか確認でございます。お客様、「待つ」とのこと。ここまで一途なお客様、とってもありがたいのでございます。と同時に、とっても申し訳なくもございます。
そして、やっと、キャストが気がつく! 膨大な着信の数を見て、何が起きているかすぐに察した模様。ワタクシはお客様に、連絡が付いた旨を報告。お客様、すでにお部屋でスッポンポンになっており、臨戦態勢でございます(戦い言うな、笑)。
キャスト、慌ててお店に駆け込んでくる。身支度を調え、スッポンポンのお客様が待ち受けるお部屋に飛び込んでいく! その時のキャストの顔、あぁ、ほんと、実にいい顔をしておりました。いや、もちろん、「待たせて申しわけない」という顔だったのですが、その顔が実に良かった。慌てふためくキャストに、ワタクシ、にっこり微笑んだのでございます。
え~と、ワタクシ、常日頃、キャストには「急げ」と指導しております。これは、「お客様を待たせない」という意味もございますが、もうひとつ、「急いでいるとき、人はいい顔になる」ということも有るからでございます。特にこの事例のように「申しわけない」という気持ちがある場合は、ことさらでございます。
この「いい顔」が、気持ちとしてお客様に伝わり、お客様を感動させ、リピートに繋がる、ということでございますね。そう、「おもてなし」とは、「何をしてあげたか?」ということだけではなく、「どんな気持ちで接したか?」ということも有ったりするのです。