店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ソニーと任天堂とマイクロソフトが、手を組みました! この3社が手を組んだら、ほぼ世界中のゲームユーザーがこの3社の手中に落ちるではないか!...と、慌てる必要はございませんよ。3社が手を組んだのは、「ゲームの安全性」に関してでございます。
逆に言いますと、大手3社がことさらゲームの安全性に関して手を組まなければならないほどに、今のゲームは「危険」だということでございますよね。いったい、何が危険なのか? そう思ってる方もいらっしゃいますでしょう。そこで、ソニーがプレイステーション5(PS5)で導入したある機能をご紹介しましょう。
今のゲームには「ボイスチャット」という機能がございます。ネットを介して赤の他人が自由にゲームに参加出来、ゲーム機のマイクを通じて会話が出来る。昔の子供達が広場に集まって遊んだような事を、ゲーム機の中で行えるのでございます。ただ、問題なのは、相手が顔も分からぬ赤の他人だということ。
そのボイスチャットで度々問題になるのが、暴力的な言葉によるハラスメントでございます。ボイスチャット以前は、文字によるチャットでございました。文字だから記録が残る。だから、ハラスメントが起きても報告することが出来た。しかし、ボイスチャットは音声。どちらかが録音でもしていない限り、「言った・言わない」の争いになるわけでございます。
そこで世界のソニーは考えた。そのボイスチャットを全て自動で録音し、ハラスメントを受けたと感じたユーザーは5分前までさかのぼってボイスチャットを選択・報告することが出来るシステムを導入したのでございます。ボイスチャットを終了した時点で録音データも消去され、管理側が聞くことは出来なくなる。そこが、個人情報保護の線引きなのでしょうね。
さて、ほぼ同じタイミングで、女子プロレスラー「木村花」さんへの侮辱容疑で20代男性が書類送検されたニュースが流されております。木村花さんは、執拗なネット中傷を苦にして自殺されております。中傷を書き込んだ側は皆、自殺報道を見てすぐに自身の書き込みを削除したのですが、花さん自身が全ての書き込みの画面を保存していたために、書き込んだ人を特定出来たとのこと。
ネット中傷とかは、中傷をされた側が証拠を残しておかないとどうにもならない。それでも、書き込んだ人の情報の開示要求には面倒な手続きが必要で、海外のサーバーだったりすると開示されないこともございます。もっと簡単に「通報」出来るシステムがあると、それは「書き込む側への抑止力」になるのではないかなぁ?
そこで薫さん、考えた。文字でコメントを書き込めるような場所には、「ハラスメントを通報する」というボタンを必ず添えるようにするのですよ。そのボタンを押すと、その前のいくつかのやり取りを自動で保存して管理者へ通報するというシステム。通報がそのまま訴訟に繋がるわけでもないでしょうが、「記録が残される」というのが重要なのですよね。