店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
NHK Eテレのとある番組で、サカナクションの山口一郎さんとNEWSの増田貴久さんが対談をしておりました。その会話の中で、「アイドルって、何でしょう?」という話題が出る。増田さんは既に30代半ば。ワタクシ的には、「既にアイドルは卒業しているのでは?」と思っておりましたが、ご本人の実感ではそうではない様子でございます。
日本のアイドルってのは、ことさら、「子供でいること」を要求されますからねぇ。世界的にも、日本独特なんじゃないですか? アニメも、主人公はみな「子供」か「少年・少女」。そうしないと、売れないのですよね。ある意味、芸能に関しても、日本はすっかりガラパゴス化しておりますねぇ。
韓国ドラマの「愛の不時着」が、世界的にヒットしております。韓流アイドルの「BTS(防弾少年団)」も、グラミー賞にノミネート。映画では「パラサイト半地下の家族」がアカデミー賞を受賞。韓国のエンターテインメント産業は、今や世界トップレベル。これ、たまたまとか、偶然とかじゃぁないですよ。
韓国は、20年以上も前から、芸能に相当な予算を充てております。大学に映像専門の学科を新設し、とにもかくにも「人材」を育てる事に躍起になってきたのでございます。やはり、芸能は予算、つまりお金が物を言うのですよね。そして、継続力。20年前に蒔いた種が、今、実を実らせているという感じででしょうか。
そして、韓国の芸能は、最初から「世界進出」を目標にしておりました。韓国映画はいつもハリウッドの方を向いていた。K-POPは常に洋楽をたたき台にしていた。そして、「英語」にものすごく力を入れて来ている。一時期は日本の市場にくい込んでいた韓流芸能ですが、日本は単なる「踏み台」でしかなかったということでございます。
韓国を文化産業のトップに押し上げる、その礎を作ったのは、1998年のキムデジュン元大統領。当初より「映像を輸出産業にするんだ」とグローバルな発言。キムデジュンさん、先見の明がございました。日本じゃ、マンガ好きな麻生さんが似たような事を発言したのですが、やたら白い目で見られましたからねぇ、今思えば、残念。
その日本のマンガ、グズグズと法整備を遅らせている間に海賊版が氾濫してしまう。日本のアニメは世界中で見られているにもかかわらず、日本のアニメーターは薄給で、人材を育てるどころか逃げ出す人も出てくる始末。日本のマンガもアニメも映画も、みんな異常な低予算でよく頑張ってると思いますよ。