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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-11-10 【中身ぜ~んぶアップル製】

本日火曜日の深夜は、アップルイベントの開催日でございます。アメリカ太平洋標準時で朝の10時開催。日本時間に直すと、火曜日の27時(深夜3時)。前回の同イベントは深夜2時からでしたが、アメリカの夏時間が終わっている関係で、今回は深夜3時からの開催でございます。

もうね、さすがに3時からでは、見るのが辛いっすよ。最初の方をチラッと見てましたが、寝ちゃったよ。まぁ、発表されるものは分かっておりますからね。アップル独自開発のCPU(中央演算装置)を乗せたMacの登場でございます。これのどこがスゴイかと申しますと、非常に珍しいコンピュータでの内製化なのでございます。

むか~し、むかしのことじゃったぁ。マイコンとかパソコンなんていうものが世の中に出始めた頃のお話じゃ。パソコンの電源を入れるとな、それはそれは不思議なことが起こったものじゃった。何が不思議かって言うとな、コンピュータはNEC製なのに、真っ黒なブラウン管の画面に最初に表示される文字は「Microsoft」だったのじゃ。

ハードウェアは国産でも、ソフトウェアはMicrosoftのものを使っていたのですよね。Windowsが当たり前になった昨今では驚く事でもございませんが、パソコン黎明期の当時では、画面に他社名が表示される事にすごく違和感を覚えたものでございます。まぁ、分解して中の電子部品を見れば、NEC製のパソコンの中に東芝やエプソンの部品が普通に使われていたりするものですけどね。

そうそう、航空機ってのも、機体とエンジンは別会社であることがほとんど。エンジンってのは、ほんとに限られたメーカーしか作れない大変な部品なのですよ。モータースポーツのF1も同様にシャーシとエンジンは別会社だけど、フェラーリだけは一社で内製してる。それを考えると、50年以上も前に本田宗一郎が純国産のF1マシンを作ってヨーロッパに殴り込んだのは、大変な偉業でございますね。

で、コンピュータの世界も、ハードとソフトが別会社であることがほとんどの中、アップルのMacだけは、36年前のその登場の時から、ハード・ソフトをアップルが内製で作っております。そういう意味では、「コンピュータ界のフェラーリ」と言えなくもないのですよね。ただ、コンピュータの心臓部、CPUという部品だけは、アップルと言えども外製部品を使わざるを得ない状況が長らく続いておりました。

アップルがCPUの内製化に大きく梶を取ったのは、初代iPhone・iPod touchの登場から。この両機種から、アップルはCPUの内製化を始めたのでございます。そして、そして、今度はそのCPUの内製化をMacにまで広げようということで、新しいMacが発表されたわけでございますね。

話が飛びますけどね、ホンダが作ったジェット機「ホンダジェット」ってのはそこそこ成功している。ホンダ製ではあるけれど、面倒くさいところの設計は国産に拘らずアッサリと海外の専門技術者に任せきっているのですよね。一方、苦難続きの三菱「スペースジェット」は、やたら国産に拘りすぎて紆余曲折の開発になっちゃってる。皮肉ですなぁ。

閑話休題、話をアップルに戻しましょう。これで、Mac・iPhone・iPadの中の部品は「ほぼほぼ同じ」という状態になりつつ有るのでございます。「CPUまでアップルで作りたい」という想いは、本田宗一郎の「純国産F1マシンで優勝したい」という願いに似たようなものがあるのでしょうかねぇ? まぁ、内製化したことで、ちょっと価格が下がっている様子ですね。世間一般ではそれが一番ありがたいことかな。では、では。


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