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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-10-11 【外食と出前の割合、そのうち逆転するかもね】

自転車で料理を運ぶお仕事、増えてきてますよね。あれ、「料理宅配員」と呼ぶそうでございます。日本経済新聞によると、その料理宅配員が4万人を越したとか。しかも、ウーバーイーツとフードパンダは配達員数を非公開としているため、この4万人という数字はもっと大きくなるのでしょうね。

この料理宅配員の自転車の運転が荒っぽいというのが、ニュース等でさんざん報道されました。そのせいか、最近の配達員の方々はちょっと丁寧な運転になったようにも感じられます。これだけ急激に増えたのは、「個人経営」という形で募集したから。「配送業」の法律の縛りを受けていないからでございます。

配送業を規定する法律の文言に自転車・原付が含まれていないのでございます。法律が制定されたときには、そこまで想像しなかったのでしょうね。その法律のグレーゾーンを利用したのが、ウーバーイーツに代表される「料理宅配ビジネス」でございますね。

「配送業」として扱われると何が変わってくるか。トラックドライバーには「拘束時間」「休憩時間」「休日」の基準が法律で定められていて、無理に何往復もして稼ぐ(稼がせる)ということは、雇用主側からもドライバー側からも出来ない様になっております。これは、かつてトラック業界が異常にブラックだった頃の反省として設けられた法律でございます。

しかし、料理宅配ビジネスは、その配送業の縛りを受けない。それで、料理宅配員たちは、1本でも多くの配送をやろうとして、急ぎまくって無茶な運転をするわけでございます。さらに、雇用側は、配送数の多さに対してボーナス金を出したりして宅配員を煽っている。もうね、ウーバー○ーツとか出○館とか、確信犯としか思えないのでございます。

そこでね、ワタクシが心配するのは、もし事故を起こしたときの補償。雇用側は「保険に入っている」とは謳っておりますが、もしもの時にどこまで補償してくれるかは不透明。そこでね、国が早急に法整備を行えないというのならば、地方自治体の条例のレベルで、やって欲しいことが有るのですよねぇ。

まず、自転車で料理宅配員をやる人は、登録制にしてナンバープレートを発行する。業務中は、そのプレートを自転車または背中のバッグへの設置義務化。ナンバープレートが付いていたら、横着な運転の抑制になるんじゃないですか? そして、この登録の際に強制保険に入らせるのでございます。

原付の料理宅配員というのも存在するわけですが、原付の場合はナンバープレートも付いていて強制保険にも入っている。自転車の宅配員も、それと同じ条件にするわけでございますね。保険の目的は、事故の被害者への補償を確実にするため。強制保険では補償金額も限られてますが、無いよりはまし。これを、地方自治体のレベルで行って欲しいという話でございます。

外食産業が大打撃を受けている中、この料理宅配ビジネスというのが救世主になるかも知れませんよ。コロナ騒ぎで解雇に至った人達の、格好の再就職先となっているわけですから。GoToイートもよろしいのですが、この料理宅配ビジネスへの法整備もお願いしたいですね。出来れば、配達員が健全にしてかつ十分な収入を得られる方向に。では、では。


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