店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
先日、ワタクシは「人間のアナログとデジタルの間を日本の技術で埋めて欲しい」と申しました。平井卓也デジタル担当大臣も、「誰にでも優しいデジタル化を目指す」と言っております。平井大臣の腹案がどんなものなのか、チョイト興味が湧くところでございます。
文化庁が文化芸術活動に対して支援金を支給しておりますが、その申し込みが「Excel書類のみ」となっていて、一部のミュージシャンから「Excel使えない人は貰えないのか!」とクレームが入っております。文化庁は、「小さな文字で」電話対応の説明文を付けていたそうでございますが、まぁ、お役所の「出来れば、電話で受けたくない」という心の声が見え見えでございます。
単に「質問に回答していくだけ」という方式なら、ガラケーの画面でも行うことが出来る。ガラケーも持ってないという人は、手書きで書いてもらったのを文字認識してデジタル書類を起こす。こういったシステムは、ひとつ作っておけば日本中で使い回しが出来るはずなのでございます。あぁ、日本の行政は極端な縦割りでございましたね。まず、そこから崩していかなければなりませんねぇ。
で、完全にデジタルに頼りきっていたシステムが、本日、ダウンいたしました。東証の例の事故でございます。バックアップにも切り替わらない。非常事態用に準備していた代替機も使えない。う~ん、なんか、福島第一原発の事故を想起してしまいますね。しかしこれも、事故を経験してひとつ安全になったと考えましょう。
東証のシステム、去年の暮れに刷新したとのことですので、もうそろそろ不具合も出る頃でしょう。パソコンだって、OSがバージョンアップした直後は、様々な不具合が出るものでございます。アップデートを繰り返していき、システムが安定・安全に「枯れてくる」のでございます。
日本の新幹線もそう。あれも、無数のアップデートを重ねた結果の枯れた技術。だから、安全。天候などで新幹線がすぐに遅れたり止まったりするのも、長年の経験則から「最適な対応」を選んでいるだけ。だから、朝一番に「終日停止」を決定した東証も、長年の経験則から苦渋の決断をしたのだと思いますよ。勇気がいったと思います。