店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ワタクシのコラムは、お店のオフィシャルサイト内に有る「薫さんのひとりごと」欄と、もうひとつ、ほぼ内容を同じにするブログ「名古屋薫のShe-Mail」がございます。「ひとりごと」欄に書いた内容の中でお店とは関係ないものを、ブログの方へ転載しております。
ブログ「名古屋薫のShe-Mail」
http://blog.she-mail.jp
風俗店とは縁のない方でも読めるようにと用意しているこのブログですが、2年以上に渡って放置プレイになっておりました。まぁ、ワタクシが転載を怠っていたのでございますけどね。で、久しぶりに書き写そうと思いましたら、なんと! ブログの編集がロックされているではないですかッ! 慌ててログインし直して、事無きを得たのでございます。
お店のオフィシャルサイトは、専門の業者に製作・管理をお願いしてまして、毎月、管理費を支払っております。上で紹介したワタクシのブログも、毎月¥1,000程度の管理費を支払っております。今や、オフィシャルサイトもブログも無料で作れるサービスが有るのになぜワタクシは利用しないのか? それは、「広告を排除する」ためでございます。
無料のサービスを使えば、当然、自分には関係のない広告がページ内に挿入される。自分の商売の場所、自分の表現の場所に、あずかり知らぬ広告が挿入されるということ、それをワタクシにはどうしても許せないのでございます。傲慢にも、コンパニオンのブログにもその意志を徹底させようとした時期がございました。が、それは軽い反発に遭い、今は本人達の自由に任せております。
で、気象庁がホームページに広告を載せました。予算削減などの影響で、苦肉の策なのでしょう。気象庁のページには、年間79億回のアクセスがあるというのですから、これはトッテモ美味しい広告枠。広告を載せることで、年間2億4000万円の維持費が1億5300万円に削減されるとのこと。実に、年間8700万円の経費削減でございます。
これがね、今、大騒ぎ。緊急の災害時に多用されるこのページ、人命がかかっている情報に広告を載せるとは何事か! とクレームが入っているそうでございます。どんなことでも、始める前からケチを付ける人というのは必ずいるもので、もう少し様子を見てからクレームを入れられないものでしょうかねぇ。
今のネットの広告は、そこまでバカじゃないですよ。そのページを見ている人の傾向に合わせて広告がチョイスされていますし、災害時にはそれに相応しい広告だけにすることも出来る。逆に、広告入れずに予算不足に陥り、予報の精度が落ちる方がよほど問題でしょ。トレードオフの考え方。今の日本人の多くが苦手としている考え方でございます。
広告の話題でもうひとつ。韓国に「センイル広告」というものが有るそうでございます。アイドルの誕生日や記念日に大々的に行われ、テレビCMだったり、巨大なポスターだったり、あるいはカフェのカップホルダーに印刷されていたり。韓国語で誕生日を意味する「センイル」という語から、「センイル広告」と呼ばれているそうでございます。
このセンイル広告、タレントの事務所が行っているわけではなく、ファンがお金を出し合って行う「応援広告」というものだそうでございます。私設ファンクラブなどが企画をネットで発表し、資金集めをし、センイル広告専門の広告代理店が間に入って実現。韓国の芸能事務所は、センイル広告を、ほぼ黙認しているそうでございます。
このセンイル広告、日本のファンが韓流タレントのセンイル広告を韓国で出している例もございます。逆に、日本のタレントの「応援広告」は出せるのか? これがね、日本では絶対出来ないのでございます。日本のタレント事務所は厳格な保護主義。肖像権や著作権の使用間口は、非常に狭い。応援広告が日本で行われることは、まずないでしょう(もし出来るとしたら、所ジョージさんくらいかな)。
ただね、この「応援広告を黙認」という韓国芸能事務所の姿勢が、韓流スターを多く世界に押し出している要因にもなっているのですよね。ファンが自分たちで資金を集めて宣伝してくれるのだから、こんなに効率の良いことはない。厳格な保護主義のもとで守られている日本のアイドルはどうですか? どんどんガラパゴス化してやしませんか?
韓国は市場が狭く、世界に出て行かざるを得ない。ある意味、必死。一方、かつて大きな市場で潤い続けていた日本の音楽産業は、その利権を守るために保護主義に入ってしまった。CDが出れば、ことさらコピーガードに拘った。iPodが主流になっても、頑なにデータ配信の間口を広げなかった。JASRACはどんどん威圧的になっていく。その結果、今、日本の音楽産業は低迷続きでございます。出版業界にも、同様の事が言えるかなぁ。
そこで、ワタクシの中でリンクしちゃうのが、ハローキティの「サンリオ」でございます。このサンリオ、ある時期から大躍進して世界的に販路を広げます。サンリオを何をやったか? ハローキティのデザイン利用に関して、ほぼ無制限と言える「アレンジ」を認めたのでございます。