店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
缶容器のフタの部分、セロテープのようなもので留めてありますよね。「シーリング」と言うそうでございます。ここに使われているテープが、「シーリングテープ」。伸縮性が有って糊が残りにくい特殊なテープだそうで、セロテープとはちょっと違うみたいでございますよ。
でね、そのシーリングテープの端っこに付いてるでしょ、例の「めくる目印」が。あれ、「リーダー」とか「リーダーテープ」と言うそうでございます。あれが付いてないと、どこからめくっていいか分からなくて、イライラしますよねぇ。でもね、近年、ずっと、このリーダーテープが「あまり役に立ってない」というのを感じるのでございます。
このリーダーテープが、シーリングテープの端っこに来ていないのでございます。必ず、3cmくらい前に付いてる。昔はね、このリーダーテープ、きちんとテープの端っこに付いていたのでございます。けれどここ10年以上前からかなぁ、いやもっと前からかも、この様にちょっとズレたところにリーダーテープが付いているのでございます。それも、ほぼ例外なくでございます。
最近は「そういうものだ」と納得して、リーダーテープの3cm隣を爪先でゴリゴリしております。リーダーテープが端っこに来ていた頃は、ペロンと飛び出したリーダー部分を簡単に摘まみ上げることが出来たのですが、最近は透明なテープ端をめくり上げるのに悪戦苦闘。ほら、画像にも、ワタクシの指紋でゴテゴテになっているのが分かりますでしょ。
ワタクシ、これは何が原因が有るのだと考えてわけでございます。そこでいろいろ検索して見つけたのが、このシーリングを自動でやってしまう「カンシーラー」という機械。シーリングとリーダーテープの取付まで瞬時に自動でやってしまう機械で、1970年ころに初期のものが登場したそうでございます。
そのカンシーラーの製造メーカーのサイトを見ると、機械が動いているところの動画がございました。それを見ると、やはりその機械も、シーリングテープを3cm残す部分にリーダーテープを挟み込んでいる。「そうか! 3cmはこの機械の仕様なんだ!」と思いはしましたが、なんだかしっくりこない。現場百回、ここは、最初の画像に立ち戻ってみましょうか。
さて、ワタクシが例に使ったこの缶容器、中は「おかき」が入っているのですが、中身はこの際重要ではございません。一目瞭然で気がつくのは、リーダーテープが斜めにはみ出していること。容器の角の部分ではシワが寄っていて完全に密封されていない。そして、テープの最終部分がズレている。ちょっとヘタ。推理するに、これは「手作業」で貼られているテープではないでしょうか。
さぁ、3cmの謎を紐解いて行きますよ! もし機械の仕様だとしても、それくらい設定で変えられるような気がいたします。また、手作業でもきちんと3cmを残している。これは、「あえて3cm残している」のではないか? だとしたら、その3cmにどんな意味があるのか? 謎が謎を生むのでございます。