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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-07-14 【缶容器、3cmの謎】

今日のテーマは、コレ! 何だか分かるかな! この時期、よく送られてくるものでございます。

缶容器のフタの部分、セロテープのようなもので留めてありますよね。「シーリング」と言うそうでございます。ここに使われているテープが、「シーリングテープ」。伸縮性が有って糊が残りにくい特殊なテープだそうで、セロテープとはちょっと違うみたいでございますよ。

でね、そのシーリングテープの端っこに付いてるでしょ、例の「めくる目印」が。あれ、「リーダー」とか「リーダーテープ」と言うそうでございます。あれが付いてないと、どこからめくっていいか分からなくて、イライラしますよねぇ。でもね、近年、ずっと、このリーダーテープが「あまり役に立ってない」というのを感じるのでございます。

このリーダーテープが、シーリングテープの端っこに来ていないのでございます。必ず、3cmくらい前に付いてる。昔はね、このリーダーテープ、きちんとテープの端っこに付いていたのでございます。けれどここ10年以上前からかなぁ、いやもっと前からかも、この様にちょっとズレたところにリーダーテープが付いているのでございます。それも、ほぼ例外なくでございます。

最近は「そういうものだ」と納得して、リーダーテープの3cm隣を爪先でゴリゴリしております。リーダーテープが端っこに来ていた頃は、ペロンと飛び出したリーダー部分を簡単に摘まみ上げることが出来たのですが、最近は透明なテープ端をめくり上げるのに悪戦苦闘。ほら、画像にも、ワタクシの指紋でゴテゴテになっているのが分かりますでしょ。

ワタクシ、これは何が原因が有るのだと考えてわけでございます。そこでいろいろ検索して見つけたのが、このシーリングを自動でやってしまう「カンシーラー」という機械。シーリングとリーダーテープの取付まで瞬時に自動でやってしまう機械で、1970年ころに初期のものが登場したそうでございます。

そのカンシーラーの製造メーカーのサイトを見ると、機械が動いているところの動画がございました。それを見ると、やはりその機械も、シーリングテープを3cm残す部分にリーダーテープを挟み込んでいる。「そうか! 3cmはこの機械の仕様なんだ!」と思いはしましたが、なんだかしっくりこない。現場百回、ここは、最初の画像に立ち戻ってみましょうか。

さて、ワタクシが例に使ったこの缶容器、中は「おかき」が入っているのですが、中身はこの際重要ではございません。一目瞭然で気がつくのは、リーダーテープが斜めにはみ出していること。容器の角の部分ではシワが寄っていて完全に密封されていない。そして、テープの最終部分がズレている。ちょっとヘタ。推理するに、これは「手作業」で貼られているテープではないでしょうか。

さぁ、3cmの謎を紐解いて行きますよ! もし機械の仕様だとしても、それくらい設定で変えられるような気がいたします。また、手作業でもきちんと3cmを残している。これは、「あえて3cm残している」のではないか? だとしたら、その3cmにどんな意味があるのか? 謎が謎を生むのでございます。

ここでワタクシ、いろんな想像をいたしました。リーダーテープが端っこに来ていた方が剥がしやすいのは確か。しかし、剥がしやすいというのは、「剥がれやすい」ということでもありますし、また器用な人なら痕跡を残さずに剥がして元に戻すなんてことも出来るかも(怖い、怖い)。

昨今の食品包装の潔癖性を考えるに、ここはわざと剥がしにくくして、勝手に剥がれてしまうのを防ぐとか、一度剥がすと元に戻せないという不可逆性のためとか、そんな理由を妄想してしまうのでございます。う~ん、ちょっと考えすぎかなぁ。ということで、缶容器のシール3cmの謎でございました。シール業界の人で理由を知っている人がいたら、教えてくんないかなぁ。では、では。


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