店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ちょっと前のニュースで、「うつ病の引き金物質を確認した」という記事がございました。うつ病ってのはなかなか原因が掴めず、体質や性格などでそのなりやすさに大きく個人差がございます。「この人は大丈夫だろう」と思えていた人が突然、うつに飲み込まれるなんてこともございます。まずは、その記事の内容を要約いたしましょう。
うつ病の大元は「ヘルペスウィルス」だとか。性病のではなく、口唇ヘルペスの方。これはほぼ100%の人が乳幼児の時期に感染して、体内に潜伏し、疲れてくると唇に熱の花を作るアレでございます。このウィルス、体(ウィルスの宿主)の疲労が溜まると、新たなる宿主を求めて唾液の中に出てくるそうでございます。
その唾液中のウィルスが、口から鼻へ逆流して、ちょうど鼻腔の最上部にある脳の嗅球(きゅうきゅう)と呼ばれる場所に達し、脳に再感染するとのこと。嗅球が感染すると、そこで「SHTH 1(シス・ワン)」というタンパク質が作られ、それがカルシウムの過剰流入を引き起こし、嗅球の細胞を殺し始める。それが要因となって、記憶を司る海馬の神経再生が抑制される。こんなメカニズムだそうでございます。
メカニズムの一端が解明されたからと言ってすぐに治療法や治療薬が出来るわけではございませんが、大きな前進ですよね。過労で自死に至ってしまう事例など、現状では「精神科」の領域でしか対処が出来ませんでした。しかし今後研究が進めば、うつ病を「脳神経内科」の領域で扱うことが出来る。「原因不明の心の病」ではなく、てんかんの様な「原因が分かっている神経の病気」となるのでございます。
まぁ、ワタクシ、専門家ではないので、これ以上の言及は避けましょう。ただね、口から鼻へ、そして脳へ感染するということは、お口をいつも清潔にしていればかなり防げないですか? これ、「うつ病は歯磨きで予防できる」のではないでしょうか? サンスターやライオンの、アップの予感?(笑)。※著者注、アップはウォーミングアップの俗語です。