店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
今日の朝、所用でビルの管理事務所を訪れたのでございます。用事を済ませ、エレベータを待っておりました。不意に扉が開いたエレベータが上りなのか下りなのかに戸惑い、ワタクシ、エレベータの表示を確認しながら「え~と、下に行くやつだね」と声を発しながらエレベータに乗ったのでございます。
乗り込みますと、まぁ多くの人がやるように、「閉」のボタンを押すわけでございます。そのときにもちょっと高めの声で、つい「ヨイショッ」と声に出してしまう。ワタクシ、まぁまぁ上機嫌だったのでしょうね。体調の良い時のワタクシは、だいたい浮かれているものでございます(笑)。
エレベータの中には先客がいらっしゃいました。40代くらいのスーツ姿の男性。男性はエレベータの奥に立ち、ワタクシはボタンの前に立っておりました。たまたま偶然乗り合わせた、まったく見ず知らずの男性でございます。その男性、ワタクシに声をかけてきたのでございます。
ワタクシ、「ありがとうございます」「そうですかぁ?」なんて返事をしたような気がします。嬉しいやら恥ずかしいやらで動揺してまして、あまり覚えておりません。ただ、乙女のように良手で顔を隠して礼を言うだけ。というか、そんな乙女のような仕草をしてしまった自分に驚いておりました。やっぱり、浮かれておりましたね。
自分の声、ワタクシ自身はあまり好きでは無いのです。録音された自分の声とか聞くと、ゾッとするのでございます。まぁ、長年ニューハーフというお仕事をして自分のいろんなことを変えてきた結果で、今、褒めていただけるようになったのかなぁなんて思っております。人ってのは「見られる」ことで磨かれたりするのでございます。
あのね、飲食店や風俗、あるいは芸能界とか、人気商売に少しでも携わる人には絶対に覚えておいて欲しいことが有るのでございます。それは、「綺麗な○○」と言われるようなものは、自然に身につくものではなく、「訓練」で会得するものなのでございます。
例えばさ、デパートの店員とか航空機のキャビンアテンダントとかは、当然、「笑顔を作る訓練」をする。あの方々の笑顔は、訓練のたまものなのですよね。声でお仕事をされている方々もそう。綺麗な声を得るために訓練を重ねて来たはず。ファッションモデルは、歩き方の訓練をしてる。生まれつきあんな歩き方をしていたわけじゃない。