店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
APPLEが行う、WWDC(ワールドワイド・デベロッパーズ・カンファレンス)という催しがございます。世界中の関係者に向けて、新技術、新製品などを発表する催しでございます。例年なら大会場に人を集めて基調講演という形で行うのでございますが、今年はネットを通じたバーチャル開催にすることが既に決まっております。
毎回、何かしらの新製品が発表されるこのWWDCでございますが、今回も新しいデザインの iMacの発表など、多くの新製品の噂で持ちきりでございます。3~5月の「MacBook Air」「iPad Pro」「iPhone SE」「MacBook Pro」という新製品ラッシュに加えて、ほんとこんな時期に、APPLEは元気一杯でございます。
パソコンメーカーですから、元々テレワークが進んでいたのでしょうね。ロックダウンでもほとんど影響を受けなかったということでしょう。しかも、リアル店舗を閉店していたにも関わらず、ネット注文でほぼ前年と同じ売上を維持していたとのこと。やはり底力がありますよねぇ。コロナでもビクともしない。
日本のメーカーの多くが、部品調達などの遅れで製造ラインがストップしてしまったのに対し、なぜAPPLEが影響を最小限にとどめたのか、それを日本経済新聞の記事が分析をしておりました。それに依りますと、「人の移動を完全に排除したシステム」が功を奏している感じがいたします。
APPLE本社がやるのは研究・設計・開発のみで、それを中国や東南アジアで製造する、という図式は、近年よく有るパターンでございます。さぁて、その出来上がった製品をチェックする仕組みが、APPLE独特。出来上がりの色や光沢などを「数値」で指定し、それを実現する工程も「レシピ」として製造会社に指示する。本社と製造ラインとの間に、人の流れはございません。
旧来と何が違うかと申しますと、日本のメーカーなどはデザイナーが製造ラインの現場まで実際に赴くそうでございます。そして、出来上がった「現物」を見て確認するというシステム。様々な色の製品をテストで作らせ、試行錯誤の末にデザイナーの「感性」で決定するという職人技(笑)。デザイナーが移動出来なくなると、製造ラインも先へ進めず止まるということになるわけですよね。