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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-06-03 【天才を拾い上げるシステム】

小中学校の「9月入学」、今回は見送るようでございますね。良いチャンスだったのですけどねぇ。やはりここでも日本式の「石橋を叩いて結局渡らない」ということでしょうか? 何か、今年入学した小学生が就職する時のことまで心配しているようですが、「そんな先の事は判らないな」と言ったハンフリーボガートもビックリしていることでしょう。

なぜに「入学を9月に」という話が持ち上がるかと申しますと、それは、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、イタリア、ロシア、中国といった先進国が皆、9月始まりだからでございます。日本がそれに足並みを揃えると、留学とか編入などで半年のブランクが生まれないのでございます。

今、世界中にすごい勢いで進出しているのが、韓国人でございます。ニューヨークなど、目につくアジア系のほとんどが韓国人だとか。それは、とにかく、韓国の人は「留学」が大好きだから。さっさと語学力を身につけて海外で活躍しようとする。まぁ、国内の競争の激しさや頭打ちの経済を考えたら、そりゃぁ国外に目が向くのは当然と言えば当然でしょうね。

ただね、その留学好きの韓国でも、入学は3月なのですよね。日本とそうたいして変わらない。ただ、日本が3学期制なのに対し、韓国は2学期制、これの影響が大きいかな。韓国では8月の夏休みを挟んで1学期と2学期に分かれているとか。9月入学の国への留学は、日本よりもハードルが低い気がいたします。

さて、日本ももっと語学力を身につけ海外に目を向けた方がよろしいかと思うのですが、語学の壁、入学時期の壁、そんなことで留学を思いとどまることも有るのでしょうか? そこで、日本の教育で、是非、採用してもらいたい制度がございます。「飛び級」でございます。

アイティメディアがね、15才以上の男女に「現在、必要でないモノは?」というアンケートをしたそうでございます。すると、まぁなんということでしょう! 第1位に輝いたのは「学歴」だったのでございます。ちなみに2位が「資格」。自分の人生を豊かにすると長年信じられてきた「学歴」と「資格」。これが今や、有名無実化しているということでしょうか。

これはね、入学したら卒業まで、み~んな同じタイミングでしょ。優秀な人もダメな人も、全員手を繋いで同時にゴール、じゃなかった卒業! 全員横並びなので、採用する企業は、単に「学校名」だけで判断するということになる。学生も、学校名さえ有ればいいので、入学した途端に気が抜けてノンビリする学生も多い。そんなノンビリしちゃった学生にとっては、学歴なんて「必要なかった」と思えるかもしれませんよね。

そこで、「飛び級」の採用でございます。幼少にして方程式を解いてしまうような神童にとって、小学校の算数をチマチマやるのは時間の無駄でしょう。さっさと飛び級で小学校なんてさっさと終わらせたいですよね。それを可能にするのが、飛び級制度でございます。

これ導入するとね、義務教育の9年間を4~5年で修了なんてことも出来ちゃったりする。ついでに、高校や大学もそれぞれ1~2年で修了しちゃえ! 14~5才で大学卒業なんて人が現れるかもしれない。そしてこの年齢の低さが、その人の能力を如実に表す事になるのでございます。

つまり、教育課程を何年で終えたかということが、その人の絶対的な評価として明示されることになる。まぁ、14~5才で卒業はオーバーですが、通常よりも1年早く修了しただけでも、十分に優秀さをアピール出来るでしょうね。そうなると、「学歴」というものが本来の価値観を表す様になるのでございます。

優秀な人はさっさと課程を修了して、学費も少なくなり、自分の評価も高める事が出来る。そして、「若さ」という武器も備えて就職活動を行える。まぁ、ほとんどの学生さんが通常の課程で卒業していくことになるでしょうから、これは、「天才を拾い上げるシステム」という感じで納得していただければよろしいかと。

「9月入学」が議論される前に、「海外留学のハードルを下げる」ということも議論していただきたいなぁ。海外に目が向かないから、日本がどんどんガラパゴス化して行くのかも知れませんよ。取りあえず、4月入学のままでもいいから、9月入学の国への留学をスムーズにする制度、議論して欲しいなぁ。では、では。


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