店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
『未来少年コナン』の監督は、宮崎駿さん。アニメのエンドロールには「演出」としかありませんが、実際には絵コンテ(シナリオの設計図)、キャラクターデザイン、メカニックデザイン、設定などもこなしていたという超人的な働きをしております。一人物がこれほどの部分に関わっている作品というのは他に例が少なく、そういった意味でも宮崎駿さんの貴重な作品でございます。
1週間で1作という制約の中で、よくこんなに手の込んだ作品を間に合わせたなというのが、今、見返して感じる事でございます。これは、子供のときには当然思わなかったこと。宮崎駿さんのこの後の「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」なんて映画のディテールを見ているからこそ、あらためて気付かされたことでございます。
アニメというのは、同じ背景を使いまわすほどに作業量が減るわけでございます。当時の他の週一作のアニメってのは、使いまわしで何とか間に合わせておりました。ところが、宮崎駿さん、このコナンの時期から、各場面ごとの「絵画的な美しさ」に拘っていらっしゃる。背景を描く人は、大変だったでしょうねぇ。