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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-05-09 【ものは考えよう】

トータルで考える

ワタクシはコンパニオンに、「トータルで考えろ」とアドバイスをいたします。このお仕事は、稼げる日と暇な日が極端でございます。稼いだ日で喜び、暇な日でへこむ、そんな一喜一憂を繰り返していたら心がボロボロになってしまいます。だから、「日々の変化に踊らされず、1ヶ月の収入をトータルで考えなさいね」と常々アドバイスしております。

今回のコロナ騒ぎで、当店としてもかなりの資金を取り崩しております。まぁしかし、不幸中の幸い、お店の存亡に関わるような事態にはなっておりません。この時期、瀬戸際に立たされている企業や店舗が非常に多い中、当店は運が良かったと感じております。

実は去年の暮れに

実は去年の暮れに、非常に美味しい不動産購入の話が舞い込んだのでございます。手持ちの資金ギリギリの価格だったので、とっても判断に迷うシチュエーション。そこで、馴染みの不動産会社に間に入ってもらって、価格交渉を進めておりました。

ところがですねぇ、待てど暮らせど、不動産会社から連絡が来ない。1ヶ月後に連絡が有って不動産会社に赴きますと、なぜか担当者が変わっている。社内で何かしらのゴタゴタが有って、ワタクシの件は宙に浮いていた可能性も。内情は分かりませんが、価格交渉をしていた様子が全く無い。何もかもゲンが悪いので、このお話は流してしまったのでございます。

すると、今回のコロナ騒ぎでございます。昨年の暮れにうっかり話が進んで手持ちの資金が底を突いていたら、このコロナ騒ぎでもう大変なことになっていたはず。今思い返すに、「あぁこれはこれで結果オーライ、何かに助けられたのかな」と思っております。「コロナで損した」と思うと腹も立ちますが、「救われた」と思えば腹も立たない。物は考えようでございます。

過去にも似たような事が

東京の3号店を閉めるときにも、同じような事を経験しております。3号店のママさんがお金を持って逃げちゃって、コンパニオンも呆れてどっかへ消えちゃって、その事後処理のため東京店までワタクシ、出向いた時のことでございます。

当時、名古屋の1号店、2号店にコンパニオンが大勢おりましたので、とっかえひっかえ名古屋のコンパニオンを東京へ送れば3号店を維持できる、ほとんどそう考えて事後処理に向かったのでございます。が、しかし、この時、なぜかビルのオーナーとの交渉が決裂! 契約を解除して、3号店は無くすことにしたのでございます。

すると、その半年後に、東北大震災でございますよ。3号店をそのまま持っていたら、とっても面倒くさいことになっていたはず。「あぁ、もったいないことをした」という気分から一転、「あぁ、救われた」に転じたわけでございます。人間、どこでどんな風に運を拾うか分かったものじゃございません。

あらゆる事象はプラマイ両面で解釈出来る

あと、オープン3年目にして税務署に入られた、いやもとい、入って頂いたのも、同じかな。そりゃぁオシッコちびりそうなくらいの追徴金が来て当時は恨み節でしたよ。でもね、そのおかげで優秀な税理士さんとめぐり逢え、それ以降、お店の経営を大いに助けてもらっております。結果オーライでございます。(それ以降はニコニコ青色申告)。

これらの経験、ワタクシが勝手に関係ない出来事を結びつけて悦に入っている可能性もございます。でもね、結びつけて考えることでプラス思考で居られるのなら、結びつけちゃえばいいのですよ。あらゆる事象が、捉え方ひとつで、プラスにもマイナスにも解釈出来る。だったら、こじ付けでもいいからプラスで考えた方が、自分の人生が楽になりませんか?

想像力が自分を救済する

今回の騒ぎがもし、戦争とか、地震や津波とか、そんなものだったらどうでしょう。たとえ家や店舗を失ったとしても、「あぁ、命が残っていて良かった」と思えるはず。怒らないで下さいね。これは酷い”こじ付け”です。今、多くの人は、こんな余裕の有る考え方は出来ないでしょう。でもこのこじ付けが、歴史的に人々を救ってきたのでございます。

このこじ付けは、「宗教的救い」なのですよ。端的に申しますと、「宗教」というのは、「こじ付けて、考え方ひとつで、人の心を救う方法論」でございます(結構な爆弾発言、笑)。無宗教な日本人は、この宗教的救いに心を逃がすことがやや苦手。だからこそ、考え方ひとつで自らの心をもっともっと楽にしてあげられるということに気付いて欲しかったりいたします。

長くなっちゃいましたね。今日はこの辺で失礼致します。今、生活が大変な方、大勢いらっしゃると思います。でもね、「自分だけじゃない、世界中が大変」と思えば、ちょっと気が楽になりませんか? では、では。


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