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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-02-07 【何があったでしょう?】

またテレビ番組のお話になっちゃいますが、朝ドラ『スカーレット』の演出が、ちょいと残念なことになっております。ワタクシ、なまじっか舞台経験がございますと、どうしても脚本家・演出家の目線でドラマを見てしまう事が多い。まぁ、褒める所は褒めますので、どうぞご安心を。

主人公、多額の借金までして、薪で焚く「穴熊」という手法に挑戦し、やっと成功をしたというのが、つい先日のお話。でね、日本中が「あれ?」と思ったのは、その成功のシーンの直後に、話が何年も飛んでしまい、ガキンチョだった息子は高校生になってる。これですよ。

いや、史実に基づいてますから、成功するのは分かってる。でもね、その成功を起点に、周りの人の態度、世の中の扱い、別居中の旦那との関係、生活水準、そういったものが180度変わる訳ですよ。そこで主人公が救われる事で、視聴者はカタルシスを感じる。ドラマの感動がそこに有る訳でございます。

穴熊手法成功直後の成り行きは、よく言う「説明ゼリフ」で処理されております。回想シーンもございません。もし、もし、脚本家が最初からこの部分を説明ゼリフで処理していたのなら、こんなつまらない本はございませんよ。それにOKを出したNHKも信じられない。ここは、何か大きな変更があったのでは無いでしょうか? と勘ぐるわけでございます。

ゲスの勘ぐり、その1。沢尻エリカの件がございましたでしょ。あれで、大河ドラマのチームは大騒ぎになったわけでございます。もしかしたら、朝ドラチームからも援軍が出たという可能性も。手薄になった朝ドラチーム、登場人物が大勢関わる手間ひまかかるシーンは省略して、泣く泣く説明ゼリフで処理をすることに!

ゲスの勘ぐり、その2。主人公の息子さんを演じている役者が、これまた実に良い演技をする訳でございます。子役も非常に上手。高校生役の「伊藤健太郎」という方も、大変お上手。一方、陶芸のシーンというのは、色々な面で地味。「人気のないシーンは渇愛して、親子の感動的な闘病ドラマのエピソードを盛ろう」、そんな変更が、かなり前の段階であったのかも?

まぁとにかく、脚本家がすんなりと書き上げた本が、すんなりと演出された、という感じではないのですよね。どこか、「泣く泣く曲げた」という感じの流れになってる。チョイト違和感は感じましたが、まぁ、息子役の演技が素晴らしいので、この後の展開に期待いたしましょう。

このドラマ、史実に基づいているとすれば、この後、母と息子の壮絶な闘病ドラマに展開いたします。そして、このドラマに盛り込まれるかどうかは分かりませんが、ある医療機関の創設にも関わります。また、信楽と言えば有名な鉄道事故がございます。それらを、終盤の2か月間に、どれだけ盛り込んで来るのでしょうかねぇ。

そう考えると、ほんと、幼少期なんか省いて、絵付け師から陶芸家になったあたりから、じっくりと主人公の人生を描いて欲しかったと思う訳でございます。まぁ、上手な息子役と主人公の絡みが実に面白い。終盤の2ヶ月、楽しめそうでございます。まだ見てないという人も、この2ヶ月分だけ見ても、十分楽しめると思いますよ。ワク、ワク。


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