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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-02-08 【民主主義の悪い面】

NHKの『クローズアップ現代+』で、医療費の問題を取り上げておりました。膨張する医療費が財政を圧迫する自治体が多い中、その医療費を抑える取り組みを紹介しておりました。

患者が複数の病院で治療を受けると、病院ごとに薬が処方されることになり、同じ効果の薬が一人の患者に重複して出される事が有るそうです。その様な「無駄」を検出し、薬の量を減らすことで医療費を下げる取り組みがあるそうでございます。

これなんか、さっさとマイナンバーと健康保険を紐付けしておけば、コンピュータであっと言う間に処理できる事項でございます。全国的な患者のデータベースを構築し各病院がアクセス出来る様にすれば、受診や処方の段階でチェックすることも出来る。でも、こういうのがやり難いのは、やたら「個人情報」が騒がれるからでございます。

ある自治体では、無料にしていた小中学生の医療費を有料化させたそうでございます。破綻しかけている医療財政を維持するための、自治体の苦渋の判断だと思われます。それでも、苦情を言う市民は必ず存在する。おかしぃですねぇ~、破綻してしまったら、元も子もないのですけどねぇ。

国家でも自治体でも、あるいは会社の様な組織でも、「全体」と「個人」の思惑は絶対に一致しないもの。全体は必ず、未来を見つめております。この先どうなるかを予見して行動しなければならない。一方個人というのは、いつも自分の足元しか見ていない。個人の希望を全部受け入れていたら、全体は破綻してしまう。時に、「全体」には毅然とした行動が求められたりいたします。

日本の医療制度は、かなり土壇場に来ておりますよ。抜本的な改革をするためには、「個人情報がぁ~」「私の子供の医療費がぁ~」と叫ぶ人をある程度無視する必要が有ると思うのでございます。逆に言いますと、その様な声にいちいち応えていたから、これまで改革がなかなか進んでないという理屈にもなるかと。

まぁ、医療制度の問題はこれだけではないのですが、ある程度の国民の不平不満を「聞き流す勇気」が、政府には必要ですよね。よく言われる「嫌われる勇気」でしょうか。こういう時、大統領という強権のあるアメリカやロシア、独裁国家である中国、こういった国の方がフットワークは早い。日本では何事も停滞しているように見えるのは、民主主義の悪い面が出ているからでしょうか?

今後、コロナウイルスの蔓延の程度によって、日本の医療体制にも超法規的処置が求められる場合が出てきますよ。入国拒否とか、強制隔離とかでございます。でもねぇ、今だに桜のお話を続けている日本の国会を見ていると、迅速な対応が出来るのでしょうか?「全体」を見るべき政治家の人達が、「個人」の保守や追及に走るばかり。クーデターでも起きてしまえ、と、ふと、思ったりしちゃいます(冗談ですよ)。では、では。


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