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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-01-11 【Appleが始めた高解像度化の道は間違ってなかった】

数ヶ月前に、iPhoneを5Sから11に変えまして、それ以来、iPhoneを使う機会がすごく増えたのでございます。ひとつに、画面が大きくなった事。そして、5Sに比べて目が疲れにくくなったからだと思います。

Appleの製品は、年々、画面の高精細度が増して行っております。印刷物の解像度が1インチあたり360ドット程度なのですが、最新のiPhoneでは1インチあたり326~485ドットという高精細。ほぼ印刷物並みかそれ以上でございます。

比較のために、ひと昔前の液晶ディスプレイがどの程度だったかと申しますと、だいたい1インチあたり100ドット前後。印刷物の3分の1以下の解像度。ですから印刷物と「同じ大きさ」で読む事は出来ず、画面の情報量を減らすか拡大表示しなければ実用的では無かったのでございます。

今や、液晶、有機EL、電子ペーパーといったパネルが軒並み印刷物並みの解像度を得るようになって来た。つまり、印刷物と遜色ない表示が出来るということ。何十年も前から「ペーパーレス」なんて叫ばれておりましたが、やっとそれに見合う性能に、ハードウェアが追いついたのでございます。

さて、画像の高解像度は、印刷物を読みやすくしただけではございません。映像を、フルサイズで表示出来る様になったのでございます。小さい画面で見るのに、そんな重たいフルサイズの映像が必要かと思われるでしょうけど、この画面の高解像度化は、動画を「配信する側」に大きく影響したのですよね。

受け入れ側であるスマホやPCにその能力があるのですから、ネットの速度さえ間に合えば、動画の供給元は高解像度の映像を送り出したいのでございます。すると、その路線に多くの業者が参入する。それが今や、AppleTV、Netflix、Hulu、Amazonプライムといった映像配信サービスのせめぎ合いとなっているのでございます。

あれれ~、おかしいなぁ、日本の4K・8Kは全然出てこないよ~。ということで、この世界的な映像配信サービスの流れに真っ向から逆らっているのが、日本の4K・8Kでございます。ネット配信の時代に、今だに「電波」で映像を送ろうとしている。世界的な流れに乗っていないので、どうしても「不便さ」ばかりが目についてしまうのでございます。

日本のメーカーが出す4K・8Kテレビは、あまりにも地上波・BSに特化しすぎてる。ネット配信の法整備も遅れているので、アンテナ線を取っ払ってネット配信に完全移行ということも難しい。そして、今だにB-CASカードなんてもので受信を縛られていて、せっかくの高解像度が活かし切れてない。

日本の4K・8K、かつてのアナログハイビジョンの様にならなければいいのですけどねぇ。やっと法整備が追いついた頃には、日本のテレビは外資系の動画配信サービスで埋め尽くされ、日本のテレビ局はどこも大幅に規模を縮小...なんてことになっていなければいいのですけどね。チョイト、心配。


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