店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
さて、昨日、「アクセス数を気にすると”テイク”に振れてしまう」と申しました。よくよく考えますと、今やネットの中は、「いいねボタン」「視聴回数」「チャンネル登録数」といった数字のオンパレード。これらはみな、発信者の「テイク」感情を煽るものでしかございません。
仕事中の不謹慎な動画をアップして問題となった「バイトテロ」と呼ばれる行為も、やはり「見て欲しい」「注目して欲しい」といった「テイク」感情が動機でございます。こう考えると、大きく「テイク」の方へ誘導している今のネットの中では、「ギブ」の感覚を持ち続けるのは至難の業なのかもしれません。
多くのミュージシャンが「紅白歌合戦」への出場を切望する中、それを辞退するミュージシャンもまた何組かございます。「出演したい」と願う気持ちは「テイク」の感情。辞退するミュージシャンというのは、そのテイク感情に踊らされる自分が嫌で「ギブであり続けたい」というささやかな抵抗なのかも、と思えました。