店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
オリンピックまで、あとちょうど1年。来年の今ごろは、テレビやネットで、オリンピック観戦をしているのでしょうか? 「のでしょうか?」と疑問型にしちゃうのは、どうも日本のマスコミというのは、否定的なことしか書けない。ついつい、いろいろ心配になっちゃうのでございます。
否定的なことを書いた方が、売れ行きや視聴率が伸びるということなのでしょうけど、もうちょっと盛り上げる記事も書こうよ。ワタクシは小学生低学年で大阪万博を見に行っております。その当時は、日本中がいけいけドンドン。マスコミも盛り上げムード一色で、否定的な記事は皆無でした。それに比べると、日本のマスコミは底意地が悪くなったねぇ。
連日の猛暑で、「この暑さでオリンピックなんかやったら、死人が出るぞ」なんて話も出ております。マラソンも結構ヤバイけど、競技場がすり鉢状になっている陸上なんてのも危険じゃないですかねぇ。テニスはどうでしたっけ、屋根が有るのでしたっけ?
本当は「秋」に開催したい夏季オリンピックですが、最大のスポンサーであるアメリカ様がうんと言わない。アメリカのプロスポーツのシーズンと重なるからでございます。どんな世界も、スポンサー様の言うことが幅を利かすってのは変わらないようでございます。
想像してみて下さいませ。東京の街は、世界中で最も夜が明るい都市でございます。夜景の摩天楼の中を縫うようにしてランナーが走る。コース両脇の建物は色とりどりにライトアップされ、選手はまるで、おとぎの国の魔法のトンネルの中を走っているような気分になるのでは?
そして、ゴール直前では、花火を打ち上げましょう。40キロ以上を走ってきた選手は、最後のラストスパートあたりで、打ち上げられた無数の花火に向かって走り込んでいくのでございます。もっとも、沿道の観客が、選手そっちのけで花火を見ちゃう可能性もあるのはご愛敬。
NHKは慌てて4K・8K放送を軌道に乗せましたが、その弊害が出ているようでございます。「旧4K対応テレビ+後付けチューナー」の組み合わせだと、4K放送が暗い画面でしか表示出来ないそうでございます。見切り発車でムリクリ進めたため、仕様のすり合わせが間に合っていないのだとか。オリンピックのために、急ぎましたねぇ。
でもね、ワタクシは4K・8K放送に、ちょっと疑問を持っております。今、世界の流れは、「綺麗な精細画面」ではなく、「手軽さ」でございます。リビングに置かれた大画面で高精細な映像を見るというのは、かなり限られた人。その他大多数は、「ネット接続でスマホ画面で見られればいいよ」って感じなのでございます。
これ考えますとね、4K・8Kを急ぐよりも、ネット配信の技術や設備、法整備を進めた方が、実際的な気がします。さらに、インテリジェントなドローン、マルチカメラによる映像分析、3D、VR(バーチャルリアリティ)なんていう最先端の技術は、次のオリンピックには間に合うのでしょうか?
インテリジェントなドローンは、ドローンが選手を追いかけることが出来るのでございます。障害物を避けて飛ぶことが出来、回りに飛んでいる他の多数のドローンと通信を交わしながら、お互いにぶつからないように飛ぶことが出来る。マラソンなど、トップクラスの選手の人数分のドローンを飛ばしておけば、「各選手のオンリー映像の配信」なんてことも出来るのでございます。
マルチカメラによる映像分析ってのは、テニスの「チャレンジ制」などで有名。その技術を使うと、サッカーの試合とか、ピッチの中に立っている視点で観戦することが可能なのでございます。あるいは、「ずっと真上からの俯瞰で見たい」と思えばそれも可能。もうね、臨場感どころの騒ぎではございません。
4K・8K放送というのは、「細かい描写を追及することで臨場感をより強くする」という方向性でございます。これとは別に「画面の精細さは犠牲にして、目を騙すことで立体的に見えたり、あたかもその場所にいるような錯覚を与える」という方向性の技術もございます。それが3D、VR(バーチャルリアリティ)でございますね。
4K・8K放送が昨年末に無理矢理スタートさせられたのは、「オリンピックはその4K・8K放送で勝負する」というNHKの意志の表れでしょう。現時点で実験さえも行われていない3D、VRに関しては、オリンピックでの導入の可能性は、限りなく低いということでしょう。