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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-07-22 【名探偵登場】

今日はちょっとした事件がございました。事件と言えば、名探偵。名探偵カオルンの登場なのでございます。

事件は突然、始まった。フロントテーブルの下に、1万円札が落ちていたのでございます。お客様が落としたかもしれないし、ワタクシがレジ操作の際に落としたかもしれない。そんな微妙な位置でございました。

すぐさまレジを点検モードにいたしまして、レジ内の現金を確認! レジの金額は合っておりますので、ワタクシが落としたのではない。とすると、会計の際、お客様がポロッとやらかしたのでございましょう。こういったお店へいらっしゃるお客様は、緊張しているのが常。よく有ることでございます。

タイミング的に疑わしきお客様は3人。幸いにも、まだ3人とも店内にいらっしゃいます。しかし、もしお客様が帰ってしまったら、この1万円札をお返しする機会は完全に失われてしまう。タイムリミットは残りわずか! 名探偵カオルンは、落とし主を突き止め、見事お返しすることが出来るのか!

どうやって、落とし主を特定するか? 名探偵カオルン、その1万円札に「特徴の有る曲がり癖」を発見したのでございます。三折財布の折り目とも違う、きっちり折られているわけでもない、緩やかなカーブを描いて、大きなS字状に湾曲しているのでございます。

そこでカオルン考えた。落とし主が持っていた他のお札にも、同様の湾曲が有るはずでございます。再びレジを開ける。レジの中のお札の順番を変えないようにして、一枚ずつ確認していく。有った! ございました。レジの中で伸ばされやや湾曲は弱くなっておりますが、特徴的なS字が顕在な千円札が! 二つの点と点が、線で繋がったのでございます!

先ほど、レジの中を掻き回さないようにして調べたのは重要。レジのお札の重なり順で、お客様を特定出来るからでございます。カオルン、レジでのやり取りを必至に思い出す。しかし、三歩あるくと忘れる鶏の脳みそ。落とし主の究明は、困難を極めるのでございます。

ただ、ここで幸運だったのは、手がかりが千円札だったということ。当店の会計、千円札はそれほど動きが少ない。そしてさらに幸運なことに、千円札10枚で会計をされたお客様がいらっしゃったのでございます。さすがに鶏の脳みそのカオルンでも、これは覚えていたのでございます。

疑わしき3人の中で、千円札のやり取りが有ったのはそのお客様だけ。確定でございます。あとは、お返しするだけ。ちょうど、担当のコンパニオンが部屋から出てきたので、いきさつを話し、何気にお客様に聞いてみるようにお願いする。コンパニオンワトソン、大活躍でございます。

戻ってきたワトソンが言うには、お客様にも心当たりが有るとのこと。しかも、そのお客様、財布を持たず、お金を丸めてポケットに入れていたそうでございます。そう! あの不思議なS字状の曲がり癖は、丸めてポケットに入れていた跡だったのでございます。

後は、お客様のお部屋へ行き、1万円札をお返しするだけ。そのお客様、まだ半信半疑ではございましたが、例の曲がり癖の謎解きの経緯を説明し、確信を持って受け取っていただいたのでございます。名探偵カオルンとその助手コンパニオンワトソンの、「万札はS字に曲げられての巻」でございました。


そのお客様、当店の会計の際、持っているはずの一万円札が見つからず、それで千円札をかき集めて支払われたのでございましょう。プレイルーム内でも、その1万円札の事が気がかりだったでしょうねぇ。ワタクシがもうちょっと早く発見していれば、落とし主の特定も早く、すんなりとお返し出来たかも知れません。反省、反省、でございます。


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